木々の間から垣間見た月の光は
とても蒼く鋭く光っていた。
都会の大通りの傍らで
派手なネオンサインの光の洪水にも負けず
そのたおやかな蒼い光がまぶしく見えた
なにか大事なものを忘れてしまってはいないか…
ふと そんな気持ちになりながら
私は一生懸命その月を眺めた。
石川賢治 月光写真展 「天地水 月光浴」
満月の光だけで撮った神秘の世界
2006年8月17日(木)→9月5日(火)
大丸ミュージアム・東京
東京・丸の内 大丸百貨店12F
満月の光だけで写真を撮り続けている石川賢治さんが
4年間通い続けたオーストラリアをはじめ
マダガスカル、ガラパゴスなどで撮影した新作を発表する写真展が
大丸ミュージアム・東京で開かれます。
84年、売れっ子のコマーシャルカメラマンだった石川さんは
ロケ先のハワイ・カウワイ島の海岸で
満月に照らされる風景を見て感動し「月光写真」を撮り始めました。
バリやサイパンなどの南の島、ヒマラヤの山、アフリカのサバンナなど
撮影フィールドはどんどん拡がっていき、それぞれの大自然、動植物や
ときには人物を昼間の太陽光とは全く違う姿で浮かび上がらせてきました。
今回の展覧会は新作60点と代表作60点で構成します。
オーストラリアのフレーザー島やデビルズ・マーブルの荒涼とした風景
マダガスカルのバオバブの木の不思議な形
ガラパゴスに生息するイグアナやゾウガメの珍しい夜の姿が
それを照らし出す静かな月の光の中に際だちます。
さざ波、風や虫の音が会場に流れ来場者を月光浴の世界へと誘います。
詳細 DAIMARU MUSEUM
月光写真家 石川賢治 公式HP