2006年09月27日

3月見 (十五夜、十三夜、十日夜) 

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お月見といえば十五夜が定番ですが
他にも十三夜十日夜のお月見行事があるのをご存知でしょうか。
十三夜は聞いた事があるけど、十日夜は知らないという方も多いと思いますが
昔からこの3日間が晴れると良いことがあるとされています。
 

■十五夜について

十五夜には里芋などのイモ類を供えることから、別名「芋名月」といいます。
十五夜にはこの頃収穫した農作物を供えます。
その代表が里芋なので「芋名月」と呼ぶのです。

▪十五夜の日付は毎年違います

十五夜とは本来は満月のことですから、年に12回または13回めぐってきます。
中でも旧暦の8月は1年の中で最も空が澄みわたり
月が明るく美しいとされていたため平安時代から観月の宴が開催され
江戸時代から収穫祭として広く親しまれるようになり
十五夜といえば旧暦の8月15日をさすようになりました。

旧暦を新暦に置き換え、9月15日が十五夜だと思っている方も多いでしょう。
しかし月の満ち欠けを基準にしていた旧暦と
太陽の動きを基準にしている現在の暦にズレが生じるため
毎年9月中旬〜10月上旬の間に旧暦の8月15日がやってきます。
これだけ幅があると何かと大変なため、十五夜関連の行事を
毎年9月15日に固定化している場合もありますが、正確には違います。
ちなみに、今年の十五夜は10月6日です。
 

【十五夜の日付】
 年   ………  十五夜(旧暦8/15)
2005年  ………   9月18日  
2006年  ………   10月6日  
2007年  ………   9月25日   
2008年  ………   9月14日   
2009年  ………   10月3日   
2010年  ………   9月22日

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▪ 十五夜は満月とは限りません
十五夜(旧暦の8月15日)って満月だと思い込んでいませんか?
本当は1日または2日ずれることが多いのです。
これは月と地球の公転軌道の関係で新月から満月までの日数が14日間
(新月から14日後の十五夜は満月になります)から
16日間(新月から16日後が満月なので2日ずれます)と日数に差があるため
十五夜が満月にあたる年のほうが稀なのです。
ちなみに、昨年は十五夜(2005年9月18日)が満月にあたりましたが
今年は十五夜(2006年10月6日)の翌日が満月です。
 

【十五夜の日付と満月】 
  年  ……… 十五夜(旧暦8/15) ………  満月
2005年  ………   9月18日   …… 9月18日 ← 十五夜=満月
2006年  ………   10月6日   …… 10月7日
2007年  ………   9月25日   …… 9月27日
2008年  ………   9月14日   …… 9月15日
2009年  ………   10月3日   …… 10月4日
2010年  ………   9月22日   …… 9月23日

※十五夜が満月とは限りませんが、三日月になることは有り得ません。
 

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▪ 中秋と仲秋では意味が違います

「中秋の名月」と「仲秋の名月」・・・漢字によって意味が違うのです。
 

【仲秋の名月】
旧暦において秋とは7月・8月・9月をさし
さらに7月を初秋、8月を仲秋、10月を晩秋といいました。
つまり仲秋とは8月の別称で、仲秋の名月=8月の名月という意味になります。

【中秋の名月】
秋のちょうど真ん中の日を中秋といい、8月15日が中秋にあたります。
そのため、中秋の名月=8月15日の名月という意味になり
十五夜のときは中秋の名月と書く場合が多いのです。
 

■十三夜について

十三夜とは旧暦9月13日のお月見のことで
旧暦8月15日の十五夜の後に巡ってくる十三夜をさします。
そのため、旧暦を新暦になおして10月13日とするのではなく
その年によって日付が変化するのです。2006年の十三夜は11月3日です。

十三夜は十五夜に次いで美しい月だと言われているため
中秋の名月(十五夜)から約1か月後に巡ってくる十三夜のお月見を
昔から大切にしていて、十五夜または十三夜のどちらか一方しか観ないことを
「片見月」と呼び、縁起が悪いこととしていました。
また、十三夜には無事収穫した栗や枝豆を供えることから
別名「栗名月」「豆名月」ともいいます。

■十日夜(とおかんや)について

十日夜とは旧暦10月10日に行われる収穫祭で東日本を中心に行われています
(西日本では旧暦10月亥の子の日や11月に類似する収穫の行事を行います)。

その内容は地方によって様々ですが、稲の刈り取りが終わって
田の神様が山に帰る日とされているため、稲の収穫を祝って
お餅をついて食べたり
稲の茎をたばねた「わらづと 」や「わら鉄砲」で地面を叩きながら唱えごとをして
地面の神を励まし、作物にいたずらをするモグラを追い払います。
また「かかしあげ」といって田んぼを見守ってくれたかかしにお供えものをし
かかしにお月見をさせてあげる地方もあります。
※案山子(かかし)は田の神様。
案山子にお供えものをしてお月見をしてもらうのは
十日夜に天に帰るからという言い伝えもあるそうです。

十日夜はお月見がメインではないため、月齢に関係なく
新暦の11月10日に祭りを実施する地方が多いようですが
昔から十五夜、十三夜、十日夜の3日間が晴れてお月見ができると
縁起が良いとされています。
 

■片見月に二十六夜待ち

天の川など望むべくもない都会の空ですが
驚くほど清冽な月の光に驚かされることはありませんか。
また月のみちかけを記したカレンダーが
コンスタントに人気を集めているようです。
空の見えない都会にあっても月のリズムを感じながら暮らしている人が多い証でしょうか。

空が澄み、その月が最も美しく見えるとされるのが旧暦の8月15日。
いわゆる十五夜です。今年の十五夜は10月6日。満月はその翌日7日
しかも土曜日です。
「芋名月」などとも呼ばれますが、これはお芋(この場合はサトイモ)の
収穫を祝う意味もあるからです。
さらに昔の人は、十五夜の支度だけすることを「片見月」と呼び
縁起が悪いとしてきました。

空が見えるところであれば、公園でもビルの上でも
あるいはベランダからでもお月様に会うことができます。
可能であれば、今年は11月3日に訪れる十三夜(栗明月)も愛でましょう。

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▪ 高輪にあった月の岬
また江戸時代には、これに先立ち旧暦7月26日の「二十六夜待ち」という
イベントもあったと言います。こちらは、いわゆる「月待ち」。
背景には、月が出るときには阿弥陀様が現れ
幸運をもたらしてくださるという信仰があるようです。
しかし結局は、月がのぼるまで飲めや歌えのお祭り騒ぎだったようです。

特に高輪(現在の高輪台と呼ばれるあたり)は、海を一望できる月見のメッカで
月の岬と呼ばれていたようです。なんともロマンチックな名前ですが
広重の「東都名所 高輪廿六夜待遊興之図」を見ると
屋台は出るわ、人はわさわさ集まってるわ…しっとりお月見とはほど遠い(笑)
他に西日暮里の諏訪台(月見寺と呼ばれる本行寺もある)なども
いわゆる月見の人気スポットだったようです。
 

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◆関連の催しをご紹介

* トラディショナルなお月見

■向島百花園「月見の会」
10月5日(木)〜7日(土)
絵行灯(えあんどん)の明かりが揺れる中
琴の音が流れ茶会などが行われます。
期間中は21時まで開園。
行き帰り、 隅田川からの川風を感じながら
ふらりと夜の散歩もいいかもしれません。
[住所]  墨田区東向島3-18-3
[交通]  東武伊勢崎線「東向島」下車 徒歩約8分
[URL]  公園へ行こう!
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index032.html

■日枝神社「仲秋管弦祭」
10月6日(金)18時より。
大都会の真ん中で、仲秋の佳き日に神事に欠かせない「雅楽」が奏でられます。
これには伝統ある雅楽を、正しく現代に伝えるという意味もあるようです。
当日は日枝神社ならではの「山王太鼓」をはじめ、越殿楽(えてんらく)「雅楽」
「神楽舞(巫女舞)」「舞楽」が予定されています。
五感で月を愛でるにふさわしい夜になりそうです。
[住所]  千代田区永田町2-10-5
[交通]  地下鉄銀座線・南北線「溜池山王駅」(出口7)徒歩3分
千代田線「国会議事堂前駅」(出口5)徒歩5分
[URL] http://www.hiejinja.net/

* 民家園でお月見

都内には、いくつかの古民家が保存されており
例年、十五夜に合わせお供えが用意されます。詳しくはお問い合わせください。

夜間の入園は難しいのですが、風の通る家に、お団子が供えられ
すすきが飾られた風景は、やはりマンションのベランダとはひと味違う。
周囲は、いずれも自然豊かなところです。秋の散策がてら訪れてみてください。

●岡本公園民家園「十五夜のお月見お団子作り」
10月7日、10月下旬「十三夜のお月見」予定
[住所] 世田谷区岡本2-19
[交通] 田園都市線「二子玉川駅」からバス
[URL] 世田谷区

●次大夫堀公園民家園「十三夜のお月見」
10月末予定。水田もあり、例年子供たちを中心にした稲刈りが行われます。
[住所] 世田谷区喜多見5-27-14
[交通] 田園都市線「二子玉川駅」からバス
[URL] 世田谷区

●杉並区 郷土博物館
郷土博物館の敷地内に、名主だった井口家の長屋門と
篠崎家の母屋が残っています。
[住所] 杉並区大宮1-20-8
[交通] 京王井の頭線「永福町」JR中央線「高円寺駅」より
バス「都立和田堀公園」下車
[URL] 杉並区

* 科学でお月見

■日本科学未来館「仲秋の明月!未来館でお月見!2006」
10月4日(水)〜10月9日(月・祝)
月を眺めていると、月のことがもっと知りたい!と思うことってありますよね?
地球からは絶対に見ることのできない月の裏側を巡るツアー
大型スクリーンを使った月旅行疑似体験や
国立天文台の最新研究結果から導き出された4次元デジタル宇宙の体感。
さらに2007年打ち上げ予定の月周回衛星セレーネの紹介など
月をテーマに、ユニークなイベントが予定されています。
なんといっても館長は、実際に宇宙飛行を体験された毛利衛さん。
ひと味違う、月の科学を体験できることでしょう。
[住所] 江東区青海2-41
[交通] ゆりかもめ「テレコムセンター駅」徒歩4分
りんかい線「東京テレポート駅」徒歩15分
[URL」 http://www.miraikan.jst.go.jp/ 

■葛飾区郷土と天文の博物館「明月を見る会」
10月7日(土)19時
プラネタリウムや太陽望遠鏡、天体観測室も備えた本格的な施設。
希望者は、ハガキか電子申請でお申し込みください。
10月6日はじめ毎週金曜日には、申し込まなくても参加できる
「かつしか星空散歩」も行われています。
[住所]  葛飾区白鳥3-25-1
[交通] JR山手線日暮里乗り換え、京成本線「お花茶屋駅」徒歩8分
[URL]  葛飾区郷土と天文の博物館
http://www.city.katsushika.lg.jp/museum/index.html 
 

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* 食事も風情も楽しむ

■屋形船から楽しむ
江戸時代の人も舟からお月見を楽しんだとか。
今年は、秋の東京湾や隅田川に遊んではいかがでしょう。
[URL]「東京屋形船案内」http://www.t-yakata.com/index.html
「ぐるなび東京屋形船情報」http://yakata.gnavi.co.jp/


■水月ホテル鴎外荘「お月見コンサート」

10月6日(金)
森鴎外の旧居「舞姫の間」で「京懐石料理」と
ヴァイオリン、フルート、箏曲」の三重奏を楽しむ企画です。
会食、コンサート共に定員があります。
[住所] 台東区池之端3-3-21
[交通]  地下鉄千代田線「根津駅」徒歩3分、JR「上野駅」不忍口徒歩10分
[URL]  http://www.ohgai.co.jp/


■セルリアンタワー東急ホテル「お月見宿泊プラン『吟風弄月』」

10月6日(金)〜11月30日(木)
ぎんぷうろうげつ、と読みます。
なるほど高層階から眺めるのも、今様の都会のお月見。
渋谷セルリアンタワー東急ホテルでゆっくり月と対話してみるのはいかがでしょう。
老舗料亭・金田中の特製おつまみと銘酒がセットになっています。
[URL] 渋谷 セルリアンタワー東急ホテルhttp://www.ceruleantower-hotel.com/
「東急ホテルズ」http://www.tokyuhotels.co.jp/ja/


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秋の夜長に月を見上げて

 
 

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ネイティブ・アメリカンが満月につけた12の美しい名前の絵本。
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 「暮らしに生かす旧暦ノート」
美しい自然をうつし、四季の移ろいを知らせてくれる旧暦。
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 「月の横顔」
大鹿節子五行歌集
心遊び/花あかり/菊のはながら/お月さまの横顔/ひたむきに/
落葉かさこそ/渇水のまち/夢紡ぎ〔ほか〕
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Posted by sara1116 at 15:20│Comments(0)clip!月見


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