2010年07月05日

七夕・月の舟 

七夕

7月7日七夕の夜、天の川を隔てて輝く
わし座 の1等星アルタイル(牽牛星)彦星と
こと座 の1等星べガ(織女星)織姫が
一年に1度だけ逢うことを許された夜...。

このお話は中国で生まれ日本に語り伝えられた伝説です。

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中国で作られた「七夕伝説」の原作では・・・
「おりひめが、月の船(上弦の月)に乗って天の川を渡る」とあります。

昔は「七夕」を昔の暦で行っていました。
昔の暦とは「旧暦」「太陰暦」
月の満ち欠けをモトにしたカレンダーです。

旧暦7月7日。七夕の日は新月から7日目。
南西の夜空には月齢6の、上弦よりもやや細身の月が
天の川の西岸に輝いています。
上弦とは新月から満月に向かうちょうど真ん中の月で
夕方に見えるほうの半月(朝方に見える半月は下弦)です。
上弦の月は、半月・・・ちょうど「船の形」をしています。

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上弦の名前の由来は、月を弓に見立てた呼び方です。
沈むとき(日が変わるころ)にその弓の弦が上を向いているのです。
その月を舟に見立て、上弦の月の笹の舟に乗り
彦星と織り姫は年に一度会いに行くことができる…。

その舟が7日の夜には天の川の西岸にあり
そして一晩か二晩かけて、東岸へと動いていくのです。
まさに天の川の西岸に輝く織姫星をのせて、天の川を渡る舟と解釈できます。
七夕伝説のデートの夜が、旧暦7日に設定されたのは
本来は他の理由だったのかもしれませんが
この月を舟に見立てたという理由もあったのではないでしょうか。
月は、毎日、西から東へ天球上を移動しています。
つまり「天の川」を西から東へ横切っているのです。
月は、毎月、天の川を西から東へ横切っていますが
「上弦の月」の姿で天の川を横切るのは旧暦の7月7日だけ。

天の川の西には「おりひめ」、東には「ひこぼし」がいます。
つまり「船の形をした月に乗って
おりひめが天の川を西から東へと渡って行く」のです。

AstroArts: 【特集】七夕 - 七夕伝説 


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pin4「伝統的七夕」

7月7日は七夕の日としてあまりにも有名ですが
もうひとつ伝統的七夕という七夕があります。
これは旧暦による七夕のことです。
現在の暦での7月7日は、たいてい梅雨のさなかで
なかなか星も見られません。
そこで国立天文台では2001年から
「伝統的七夕」の日を広く報じていくことにしました。

太陰太陽暦は、明治6年に現在の暦が採用されるよりも前の暦で
現在は公には使われていません。このため、伝統的七夕の日は
太陰太陽暦による7月7日に近い日として、以下のように定義します。

二十四節気の処暑(しょしょ=太陽黄経が150度になる瞬間)を含む日か
それよりも前で、処暑に最も近い朔(さく=新月)の瞬間を含む日から
数えて7日目が「伝統的七夕」の日です。
 

pin42012年までの伝統的七夕の日は下記の通りです。

2006年  7月31日 月曜日
2007年  8月19日 日曜日
2008年  8月07日 木曜日
2009年  8月26日 水曜日

2010年  8月16日 月曜日
2011年  8月06日 土曜日
2012年  8月24日 金曜日


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伝統的七夕は陰暦の7日。
旧暦七月七日なら8月初旬から下旬にかけて空の澄んだ日も多く
お目当ての牽牛(アルタイル)織女(ベガ)を見るチャンスはがぜん高くなります。
この日は必ず上弦の月が必ず天の川の方向にあります。
上弦の月(半月)に近い月が約束されているので
(上弦の月は夜になれば西に傾き沈んでしまう)
天の川もよく見ることができます。

天の川は空の状態が悪いと見えないほど淡い光の帯。
月の光で天の川は見えませんが、夏の半月は早めに沈みます。
月が沈んでから現れる天の川を待つのもおつなもの。
宵の頃は中空だった二人を隔てる天の川も頭上に・・・★

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8月16日の伝統的七夕の夜には、船の形をした月を眺め
織姫と彦星に願いを託してみませんか。


月時館 Tsukijikan☆「伝統的七夕」 を含む記事


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 こと座 α星 Vega(ベガ)
赤経18h36.9m 赤緯+38゜47′ 光度0.0等 距離25光年

七夕の織姫星(織女星)として知られる、夏の宵の夜空を飾ること座のベガ。
夏の三角形 の中でも一際明るく輝く青白い星で
Arclight of the sky(夜空のアーク灯)
夏の夜の女王星、真夏のダイアモンドなどに例えられる美しい星です。

中国では、「織女」「織女三星」と呼ばれ
日本では、七夕の「織姫、織女星」、「たなばた女(たなばたとは棚機のこと)」
「たきたなばた」「めんたなばた」などと呼ばれていました。
わし座 のアルタイルと合わせて「夫婦星」「天の河星」ともいわれます。

 わし座 α星 Altair(アルタイル)
赤経19h50.8m 赤緯+08゜52′ 光度0.8等 距離17光年

七夕の彦星(牽牛星)として知られる、わし座 のアルタイルです。
この星は、自転が最も早い星の一つで、赤道での自転速度は260km/秒で
大きさは太陽の直径の1.7倍もありながら、 太陽の自転周期は25.4日なのに対し
約6時間半という早さで1回転します。

アルタイルという名前は、アラビア語のアル・ナルス・アル・タイル(飛ぶ鷲)
の後半だけがとられたものです。
古代アラビアでは、わし座 (アルタイルの含まれる星座)と
こと座 のことを、アル・ナスライン(Al Nasrain)2羽の鷲と呼び
これに、はくちょう座 を加えて、3羽の大きな鳥が
砂漠の夜空に舞う様子を想像していました。

日本では、「彦星」「男星」「犬かい星」「牛かい星」
「犬引きどん」「犬飼さん」「牛かいのお供」などの呼び名があります。

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天(あめ)の海に雲の波立ち月の船星の林に漕ぎかくる見ゆ(万葉集7)

天の河浮津の波音騒くなりわが待つ君し舟出すらしも (万葉集8-3)

天の川水さへに照る舟競(ふなぎほ)い舟漕ぐ人は妹と見えきや (万葉集9)

天漢(あまのがわ)霧立ち渡る今日今日とわが待つ君し船出(ふなで)すらしも
(万葉集9:1765)


船も舟も、天の川に対している言葉ですが
上弦の月を船にみたてて表現した部分もあるのではないかと思います。

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【下弦期】 6月27日ー7月11日、7月27日ー8月9日 

『生体エネルギーがクールダウンする時期』

★行動テーマ:解毒・休養・理性
心が落ち着きゆったりとリラックスできる時期です。
頑張っている時分にご褒美を。
お風呂にゆっくり入る、睡眠を多くとる、美味しい食事をゆっくり楽しむなど
日常の中に上質な時間を持ちましょう。

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Posted by sara1116 at 16:19│Comments(0)TrackBack(0)clip!月の行事

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