2011年10月05日

後の月見 

陰暦九月 十三夜の月見

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十五夜に対して「後の名月」とも呼びます。
「中秋の名月」の次に美しい月といわれ、もうひとつの月見とされています。
「十三夜様」は縁起の良い月とされ「拝むと成功する」といわれています。
 
また「毎月十三夜の月を拝むと、財運に恵まれる」ともいわれています。
十五夜に月見をしたら、必ず十三夜にも月見をするものとされていました。
十五夜だけでは「片月見」といって忌まれていたのです。日本独自の風習。

中秋の名月 ●2011年  9月12日
後の月    ●2011年10月  9日

旧暦8月のことを「月見月」ともいい、逆に雨が多く月が見られない
旧暦5月のことを「月見ず月」ともいいます。
旧暦の8月15日の月は「中秋の名月」と呼ばれ「芋名月」とも言われています。
約1ヵ月後の旧暦の9月13日の月は「後の月」と呼ばれ
豆名月」とか「栗名月」とも言われます。
 
秋は日没が早くなり、日没と同時に上がる満月にも
目が向きやすくなる季節です。
ちょうど農作物の収穫時期に当たり、収穫感謝祭という意味合いで
名月には小机に稲の穂に見立てたススキやお神酒とともに
三方に載せた月見団子あるいはおはぎと里芋などの
収穫物を供える風習があります。日没が早くなると
忙しい農作物の収穫時期には月明かりがありがたいという
直接の感謝の気持ちも込められているようです。 

日本で古来から民間で行われた月見は旧暦9月13日に行われる月見で 
十三夜」と呼ばれています。これは芋を代表とする
秋の実りに感謝する収穫感謝祭の意味合いを持つものでした。 
中秋の名月の浸透とともに「片見月」をするものではないと言われ
「中秋の名月」と「後の月」とも言われるようになった十三夜の
両方のお月見をするように薦められました。

月見の風習は、中国からきたものですが
「後の月見」は日本だけで発達した風習です。
中秋の名月を見たら、必ず九月の十三夜の月も見る。
どちらか一方は「片月見」といって嫌がりました。
しかしこれは吉原で客を呼ぶためのキャンペーンだったとも言われています。
「ぬしさん、片月見は悪うありんす。後の月にもきっと来ておくんなんし。」
・・・なんて言われていたのかもしれません。
後の月は、前と同じ場所で(同じ人と)見ないといけないとも言われていたとか。
この「後の月」は江戸だけの風習とも言われています。 

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月百姿(つきひゃくし)

十三夜の月祭りは日本固有の風習であり
十五夜のように中国由来のものではありません。
醍醐天皇の時代、延書十九年(九百十九)の九月十三日に
観月の宴が催されたのが始めだとも、宇多法皇がこの夜の月を
無双と賞したことによるともいわれますが
はっきりしたことはわかっていません。
九州北部では「女名月」と言い、この日は女性がいばることのできる日としています。
徳島県では中秋の名月に対して十三夜を「姥月」と言って
年をとった女性に見たてる呼び名もあるようです。
長野県では「小麦名月」と言ってこの夜の天気がよければ
次の年の小麦が豊作になるとします。

この日も十五夜とおなじように、子どもたちが団子を盗んだり
もらい歩いたり、他人の畑から無断で作物を取ってきたりしても
とがめられない習慣があります。
長崎県の対馬では、この夜の月を豆名月と呼び
他人の畑から大豆を取ってもよいとされていました。
栃木県には「ぼ−じ棒打ち」という行事があり、子どもたちが大勢で
ワラや芋の茎を束ねて作ったぽ−じ棒で地面をたたき
「ぼ−じばっくり、山芋、大麦あたれ、小麦あたれ、三角ばったのソバあたれ」
と歌いながら、村中を回ってお金や団子やおはぎをもらって歩きます。
また長野県には、この夜の天気で来年の農作物の出来を占う風習も残されています。

ヨーロッパでは、秋分の日に一番近い満月を「収穫月」と呼び
その次に巡ってくる満月を「狩猟月」と呼び祝う風習があるそうです。
日本でも秋分の日に近い旧暦8月15日に「中秋の名月」を祝い
その次の満月の2日前にあたる旧暦9月13日に「後の月」とか「十三夜」と呼ぶ
お月見をしてきたというのはヨーロッパとも共通するわけで興味深いですね。
中国にはなくてヨーロッパにあるというのが
単純に中国渡来説を裏付けなくておもしろいかもしれません。

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三つの月見
月見というと、もっともよく知られているのは旧暦の八月十五日の月(十五夜の月)
中秋の名月の月見でしょう。中秋の名月の月見は有名ですが
これがあまりに有名すぎて少々霞んでしまうのですが
この月見の他にも比較的広く行われていた月見の風習があります。
一つは後の月と呼ばれる九月十三夜(旧暦)の月見で
もう一つは三の月とも呼ばれる十月十日(旧暦)の月の月見です。
知名度で考えると
中秋の名月(十五夜) > 後の月(十三夜) > 三の月(十日夜) でしょうか。
三の月となると、知っている人のほうが珍しいくらい知名度が低いかもしれません。

中秋の名月 ・・・ 旧暦八月十五日  [ 9月12日 (月)]
後の月 ・・・・旧暦九月十三日 [10月9日(日)]
三の月 ・・・・旧暦十月十日 [11月5日(土)]


十五夜は「芋名月」、十三夜は「豆名月
十日夜は「大根の年取り」という別名があり
その時々の畑の作物を備え、畑作物の収穫儀礼の要素を強くもっているそうです。
十日夜(とおかんや)は、お月見がメインではないため
月齢に関係なく新暦の11月10日に祭りを実施する地方が多いようですが
昔から十五夜、十三夜、十日夜の3日間が晴れてお月見ができると
縁起が良いとされています。


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いにしえの日本人の月に寄せる想いは熱くたくさんの美しい言葉を生み出しました。
十五夜への期待がふくらむ前夜は「待宵(まつよい)」
月は「小望 月(こもちづき)」、待ちに待った当夜、雨や雲で見えないことを
雨月(うげつ)」「無月(むげつ)」などと称し
日毎に表情を変える月の風情を愛でてきたのです。
こうした風情は「月々に 月見る月は 多けれど 月見る月は この月の月」
(中秋の名月がすばらしいのは、秋になると空気が乾燥し、月が鮮やかにみえるからだ)
などといって月は古くから詩吟や俳諧の題材にもされてきました。

十五夜、十三夜の間の十四日月は満月(=望:ぼう=望月:もちづき)
直前のため「小望月(こもちづき)」という呼び方もされます。
これらの月は日没と同時かその前に月の出になります。
満月以後の月は月の出がだんだん遅くなり
これをめでることを「月待(つきまち)」といいます。
待ちは祭りに同義で、特定の日に人々が集会し一夜を明かすこと。
満月後の月は次のように呼ばれています。

十六夜:いざよい
いざよいはためらうの意。月の出が満月より遅くためらうようにして出てくる。
十七夜  立待月:たちまちづき
立ったまま月の出を待つ。
十八夜  居待月:いまちづき
居て、座って月の出を待つ。
十九夜  寝待月:ねまちづき
月の出る時刻が遅いので寝て待つ月。臥待(ふしまち)とも言う。
二十夜  更待:ふけまち
さらに夜が更けるのを待って上がる月。
二十三夜:にじゅうさんや
下弦の月。夜半に月の出になり、この月待ちで願い事がかなうとも。
二十六夜 :にじゅうろくや
逆三日月で明け方上がる。この月待ちで願いがかなうとも。

月の呼び方にはこのほかにもたくさんあり
夜明けになっても空に残っている月を「有明月(ありあけづき)」とか
残月(ざんげつ)」と呼ばれています。

2012年 中秋の名月 ( 9月30日) 後の月 (10月27日)
2013年 中秋の名月 ( 9月19日) 後の月 (10月17日)
2014年 中秋の名月 ( 9月 8日) 後の月 (10月 6日)
2015年 中秋の名月 ( 9月27日) 後の月 (10月25日)
2016年 中秋の名月 ( 9月15日) 後の月 (10月13日)
2017年 中秋の名月 (10月 4日) 後の月 (11月 1日)
2018年 中秋の名月 ( 9月24日) 後の月 (10月21日)
2019年 中秋の名月 ( 9月13日) 後の月 (10月11日)
2020年 中秋の名月 (10月 1日) 後の月 (10月29日)
 
※お月見の日は旧暦で作られるため、現在の新暦では毎年日にちが異なります。



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Posted by sara1116 at 09:54│Comments(0)TrackBack(0)clip!月見


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