2011年11月13日

立待月 (たちまちづき) 

十五夜の翌日が十六夜、そしてその翌日が十七夜、すなわち立待月

tachimachi
 
立待月(たちまちづき) old gibbous moon(英)
日没後、立って待てる頃に月が上ってくることからの呼び名。
陰暦十七日日の月のことで、特に陰暦8月17日を指す場合もあります。
夕方、立ったまま待っていてもそれほど疲れないうちに
月が出てくることからこう呼ばれます。
また立待には眠らずに事が成就するのを待つ意味があります。

秋の季語
十五夜を過ぎると出が徐々に遅くなり、姿も少しずつ欠けてゆく月を惜しみ
一夜ごとに名を変えて愛でる。
「立待月」は、月の出を立って待つという意から。
「立待」は、その夜のことも指します。

「月々に月見る月は多けれど、月見る月はこの月の月」などといって
十五夜の満月は特にもてはやされていました。
しかしせっかくの十五夜が曇りで、月見ができないことも多く
十五夜前後を待宵月、十六夜月、立待月、寝待月などと呼び、名月を惜しみました。
待宵月は十五日の前日の月見、十六夜の月は十六日の月見
立待月は十七日の月見で、少し立っている間に月が出てしまったという亊
寝待月は二十日の月で午後十一時頃ひと寝入りした頃に出る月という意味です。

また中秋の名月は、古くから詩歌や俳句の材料になり
今宵の月・三五夜・望月夜・名月などと詠まれるのは
みんな中秋の名月の事をさしています。

正岡子規俳句
明治28年
辻君の辻に立待月夜かな

明治31年
立待の闇の話や五六人

月に関する名句 

108_8

●「月」はなぜ秋の季語か

春を代表する季語は「花」ですが、秋は「月」になります。
春が「花」というのは実感でわかりますが、なぜ月は秋の季語なのでしょう。

冬の冴えざえとした月も、春の霞んだような月もそれぞれに風情があります。
実際の作品にも、たとえば「菜の花や月は東に日は西に」(蕪村)といった名句があります。
それでもとにかく、単に「月」といえば秋の月になってしまうのです。

   月 さ し て 一 間 の 家 で あ り に け り    村上鬼城
   ふ る さ と は 川 の 上 手 に 月 上 る    京極杞陽

こういった作品は、月が秋の季語だという前提があるから味わい深くなります。

tachimachi5a

月にちなんだ秋の季語は、これまた無数にあります。
新月から満月に至るまでのそれぞれの月が季語となっています。
「上り月(上弦の月)」「二日月」「三日月」「夕月」「待宵」と続いて
「名月」になり、さらには「十六夜」「立待月」「居待月」「臥待月」「更待月」と
延々と続きます。

これも考えてみれば不思議です。
月の満ち欠けは年中あるのに、なぜか秋の月の満ち欠けだけが季語となっているのです。
なかでも「名月」は秋の月を代表する言葉となっています。
中秋の満月のことですが、「名月」となればもう、俳句だけではなく
日常生活においても秋のものなのです。

美しい日本の季語
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Posted by sara1116 at 23:57│Comments(0)TrackBack(0)clip!月の言ノ葉


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