2014年01月31日

2014年2月 天体情報と月見暦 

pin4 2014年2月の星空

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暦の上では春になる2月ですが、実際には一年でもっとも寒い時期です。
一方で1等星や惑星が多く見え、一年でもっとも星空が華やかな時期でもあります。
寒さ対策を万全にして、星空観察を楽しみましょう。 

南の空から天頂にかけて、6つの1等星をつないでできる
「冬のダイヤモンド」が大きく広がっています。
そのダイヤモンドの中では木星の明るい輝きがひときわ目立ちます。
防寒をしっかりとして、じっくり眺めてみましょう。
 
また関東以南の地域では、南の地平線近くに
1等星カノープスが見えるかもしれないとのこと。
一目見ると寿命が延びるという言い伝えがある、おめでたい星。
チャンスがあれば、ぜひ探してみましょう。
深夜から明け方の空もにぎやかで、とくに赤い火星と
青白いスピカが並んでいる光景はとても美しいでしょう。


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pin4 2014年2月 天体情報 

1日(土) 夕方、細い月と水星が接近
04時14分:金星が留(赤経18h56.0m)
16時07分:月が水星の北04゚06.7'を通る
19時28分:カシオペヤ座RZ星が極小
22時31分:月が海王星の北05゚10.5'を通る

3日(月) 節分
00時09分:カシオペヤ座RZ星が極小
01時35分:月が赤道通過、北半球へ

4日(火)  立春(暦の上で春の始まり)この頃、未明〜明け方に火星とスピカが接近
07時03分:立春(太陽黄経315゚)
08時08分:月が天王星の北02゚41.5'を通る
21時39分:海王星と水星が最接近(02゚31.7')
21時51分:うお座ε星(4.3等)の食(福岡:暗縁から潜入、高度11゚)

5日(水)
04時51分:292P/李彗星が近日点を通過(周期15.1年)
15時34分:107P/ウィルソン・ハリントン彗星が近日点を通過(周期4.3年)

7日(金) 上弦(日没ごろに南の空に見え、夜半ごろ西の空に沈む)
04時22分:上弦
18時53分:カシオペヤ座RZ星が極小
20時59分:土星が西矩(てんびん座、光度0.5等、視直径16.7")

8日(土) 夕方〜翌9日未明、月とアルデバランが接近
23時35分:カシオペヤ座RZ星が極小

11日(火)  夕方〜翌12日未明、月と木星が並ぶ
08時45分:P/2013 N3パンスターズ彗星が近日点を通過(周期20.2年)
15時18分:月が木星の南04゚58.4'を通る
22時45分:129P/シューメーカー・レヴィ彗星が近日点を通過(周期8.9年)

12日(水)
14時10分:月の距離が最遠(1.057、40万6231km、視直径29.6')

15日(土) 満月。次の満月は3月17日
夕方〜翌16日未明、月とレグルスが並ぶ
06時15分:小惑星パラスが衝(うみへび座、光度7.1等)
08時53分:○満月
13時42分:金星が最大光度(光度-4.6等、視直径40.5")
14時32分:水星が内合(太陽の北03゚54.0'、光度4.6等、視直径10.3")
15時31分:169P/ニート彗星が近日点を通過(周期4.2年)

16日(日)
04時34分:水星と太陽が最接近(03゚42.0')

17日(月) やまねこ座R星が極大(7.2〜14.3等、周期366日)
06時11分:C/2013 P2パンスターズ彗星が近日点を通過
13時33分:月が赤道通過、南半球へ

18日(火)
02時18分:小惑星パラスが地球に最近(1.2309天文単位)

19日(水) 深夜〜翌20日明け方、月と火星、スピカが大接近
くじら座U星が極大(6.8〜13.4等、周期235日)
02時59分:雨水(太陽黄経330゚)

20日(木) 月とスピカが大接近、火星も接近
08時59分:月が火星の南03゚07.1'を通る
22時26分:カシオペヤ座RZ星が極小

22日(土) 未明〜明け方、月と土星が大接近

23日(日) 下弦(夜半に東の空から昇り、明け方に南の空に見える。
      下弦〜新月は夜空が暗く、星がよく見えます)

24日(月) てんびん座RU星が極大(7.2〜14.4等、周期317日)
09時44分:海王星が合(太陽の南00゚43.4'、光度8.0等、視直径02.2")
10時25分:月が最南(赤緯-19゚10.2') 

26日(水) 明け方、細い月と金星が接近
14時23分:月が金星の北00゚21.1'を通る(西表島以西で金星食)
21時52分:カシオペヤ座RZ星が極小

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2月1日  月と水星が並ぶ
水星といえば1月31日に東方最大離角を迎えたばかりですが
その翌日には月齢1.5という細い月が近づきます。
最も近づくのは13時台ですが、実際に見ることができる夕方だと
東京では3.8度の間隔となっています。
月は非常に細くて下側が光っています。
月は肉眼でも簡単に見つけられると思われるかもしれませんが
薄明中なので思ったより大変かもしれません。
しかし双眼鏡を使うと簡単に見つけられます。
水星は月から見て左下方向にありますから、そちらの方向へ
視野をずらしていくと水星が見つかります。
10倍くらいの双眼鏡なら同一視野におさまるでしょう。
水星を見たことがない方にとっては大きなチャンスですから
この日を逃さないようにしてください。

2月3日  火星がスピカに近づく 
2014年の火星は衝があり、地球へ近づく年にあたります。
火星は3月2日に順行から逆行へ移り、4月14日に最接近となります。
現在は最接近に向けて次第に距離を詰めているところです。
そんな火星が2月3日に、おとめ座の1等星スピカへ4.6度まで近づきます。
4.6度というと少し離れている感じもしますが、独特な赤い色をした火星と
青白い色をした1等星スピカは、色の対比が興味深いでしょう。
明るさは火星が0.2等でスピカが1.1等ですから火星の方が少しだけ明るめです。
この後、火星はいったんスピカから離れていきますが
再び3月26日に4.8度まで近づきます。
さらに7月14日には、1.3度まで大きく近づきます。

2月11日 月と木星が近づく
2014年の木星はふたご座に見えます。
金色で-2.6等もの明るさを放つその輝きは、とても美しいものがあります。
そんな木星に今月も月が近づきます。月齢は11.5ということで
満月よりも少しだけ欠けて丸みを帯びた形をしています。

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2月20日 月が火星とスピカの間に入る
最近は星座に対する火星の動きが小さくなっています。
これは3月2日に順行から逆行に移る留となり
動く方向が変わる時期が近づいているためです。
先月から火星とスピカは比較的近い位置にいましたが
2月3日には4.6度まで近づきました。
そして現在も、近い位置にいる状態が続いています。
そんなところへ2月20日に、月齢19.9の丸みを帯びた月が
火星とスピカの間に割って入り、両天体に近づきます。
東京で月がスピカへ最も近づくのは0時過ぎ頃で
このときの間隔は1.1度しかありません。
その後、月が火星にもっとも近づくのは9時前頃で、間隔は3.7度です。 

2月19日から20日にかけては月も並び、3天体の共演が楽しめます。
19日から20日の夜、月齢20の月が
おとめ座のスピカに大接近しているのが見られます。
少し丸みをおびた月のすぐ右側の1等星がスピカ。
日付が変わるころに1.5度以内にまで最接近します。
左側には赤い火星も見えていて、3天体を双眼鏡で一度に見ることができます。 
少しは寒さも和らいでいることでしょう。

2月22日 月と土星が接近
月と土星の接近といえば、先月1月26日に4度を切るところまで
近づいたようすが見られたのは、記憶に新しいところです。
今月は2月22日に再び両天体が1.1度まで近づきます。
といっても、最も近づくのは日が昇ってからの話ですから
実際にはもう少し間隔が開いた状態での観測となります。

2月26日 月と金星が近づく
金星といえば1月11日に内合となって太陽と同じ方向へやってきました。
以降は夜明け前の東天に移りましたが、2月後半になると
早くも低い位置ながら、夜明け前に金星を見ることができるようになってきます。
そんなところへ月齢25.9の三日月のような月が金星に接近します。
東京で最も近づくのは15時台で、両天体は完全に重なるのですが
地平線下の出来事ですから見ることはできません。 

2月26日の明け方、金星と月齢26の細い月が接近します。
冬の透明な空で、細い月の繊細な姿とマイナス5等の
圧倒的な金星の輝きを楽しめます。
沖縄県西表島からは、この日午後3時半ごろに金星が月に隠されます。
真昼でも天体望遠鏡で観望・撮影できるとはいえ
高度1度という非常に厳しい条件。我こそはという天文マニアはチャレンジしてみて。
次回は3月27日にやや離れて並び、4月26日に接近します。

20140226
http://www15.ocn.ne.jp/~kagaku/ocn/tsu_wkk/tentaigenshou/tentai_tanoshimu.htm

逆三日月に欠けた月と金星が約2度まで大接近します。
昼間の現象となってしまうものの
金星は明るいので、双眼鏡があれば楽しめます。 
 

moon_sepia* 2014年2月の月暦 * 

上弦 *   7日 04:22
満月 * 15日 08:53 (獅子座)
下弦 * 23日 02:15

月相カレンダー   明け六つ暮れ六つ計算

2014年2月には新月がありません。
月の満ち欠けは約29.5日周期で、新月から新月まで平均で29.5日かかります。
1月31日に新月であったので、次の新月は3月1日となっています。

2014年の1月には1日と31日、2回新月の日が存在します。
1月31日が旧暦元日(春節) となります。
しかし、2月にはいちども新月の日が存在しません。
けれども、3月に入るとまた2回新月の日が存在します(1日と31日)。
つまりは、2014年には新月の日を2回含む(グレゴリオ暦での)月が
2つあるということです。

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moon_sepia参考Web


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星空の歩き方

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Posted by sara1116 at 22:00│Comments(0)clip!月の暦