2016年09月30日

2016年10月 星空情報と月の暦 

秋の夜空には1等星が少なく、少し寂しい印象があります。
金星や火星が沈んだ後は明るい惑星もなく、ますます寂しくなりますが
そんな中でも星は確かに輝いています。
普段は気が付かなかったような暗めの星を、じっくりと探してみましょう。

今月は上旬に、夕方の西の空に見えている金星・土星・火星と月が並びます。
美しい秋の夕景を眺めてみましょう。
夜が更けてからは、見ごろを迎えている天王星探しに挑戦してみてください。

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pin42016年10月の主な天文現象

1日
09時11分:新月
 
3日  
夕方、細い月と金星が並ぶ
 
4日 
夕方、細い月と金星が並ぶ(前日とは並び方が変わります。)
月が最遠:20時3分(視直径29分25秒)
 
6日 
夕方〜宵、月と土星が接近
 
10月6日

8日
寒露(太陽黄経195度)
このころ、10月りゅう座流星群が極大
(見頃は8日の日の入り後。1時間に1個程度。月が明るく条件が悪い)
 
9日
13時33分:上弦
 
10日
体育の日 
このころ、おうし座南流星群が極大
(見頃は月明かりの影響がない10月、11月上旬の夜半頃。1時間に2個程度)
 
12日 
このころ、明け方に水星と木星が大接近

10月中旬 水星と木星が大接近
 
13日 
十三夜(後の月)
 
15日
天王星が衝
 
16日
13時23分:満月     次の満月は11月14日です
天王星が衝(一晩中見えるので観察の好機です。
 
17日
月が最近:8時34分(視直径33分23)
 
19日 
宵〜翌20日未明、月とアルデバランが接近
 
20日
土用(太陽黄経207度)
 
21日
このころ、オリオン座流星群が極大
(見頃は前後4〜5日間の未明。1時間に3個程度。月が明るく条件が悪い)
 
23日
04時14分:下弦 / 霜降(太陽黄経210度)
 
25日 
未明〜明け方、月とレグルスが接近
 
28日
水星が外合
 
29日 
明け方、細い月と木星が並ぶ(前日とは並び方が変わります)
 
30日 
このころ、夕方〜宵に金星と土星が接近
 
10月30日(日) 金星と土星が接近

31日 02時38分:新月

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安定した晴れの日が多く日暮れが早く空が高く澄む十月は
星を見るには良い季節です。宵の頃には夏の大三角が西空に輝き
夜半前には東の空から賑やかな冬の星座たちが上ってきます。

13日の夜は名月、十三夜です。
十三夜は日本独特の行事で、日本では、お月見は中秋の名月と
後の名月(十三夜)の両方の名月を見るものとされ
どちらか片方だけ見るのは“片見月”として忌み嫌われました。
9月の中秋の名月を見た人はぜひ十三夜も見上げてみてください。

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16日に衝を迎える天王星が観望好期です。
天王星はとても暗い空の下、視力の良い人であればかろうじて
肉眼で確認できる程度の明るさです。小さな双眼鏡などがあれば確認しやすくなります。
小望遠鏡では面積を持った円盤状に見ることができます。
自分でさがすのが難しい人は
ぜひ公共天文台の観測会などに参加して見せてもらいましょう。

22日のオリオン座流星群は、1時間に10〜20個の流れ星が観測される流星群で
痕を伴う明るい高速流星が特徴です。
21日の未明から明け方、もしくは22日の未明から明け方が
一番の観察チャンスとなります。
しかし今年は輻射点の近くに下弦前の月があり条件はよくありません。
母天体は5月のみずがめ座η(エータ)流星群と同じくハレー彗星で
ハレー彗星の軌道は年に2回地球の軌道と近づいていることになります。
そのハレー彗星の通り道を毎年この時期に地球が通過することで
そこに残されていた塵が地球の大気に飛び込み
上空100km前後で発光して見えるのが流星群の流れ星です。

10月21日(金) オリオン座流星群
 

夕方の空で月と惑星を観察

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夕方の南西の空を眺めると、3つの惑星を見つけることができます。
西(右)から金星、土星、火星です。
3日から9日にかけては、月がこれら3つの惑星に次々と接近するようすが楽しめます。

日が暮れるのが早くなってきました。東京では午後5時ごろに日没をむかえ
その30分後くらいになると西から南西の空に惑星が3つ見えてきます。
西寄りの低いところにある、もっとも明るいのが宵の明星の金星で
そこから南に向かって土星、火星が並んでいます。
土星や火星は空がもう少し暗くなってからのほうが見やすいかもしれません。

3日と4日 細い月と金星が並ぶ、さらに土星や火星にも
 
この3つの惑星に、3日から8日にかけて月が順番に並んでいきます。
山や木々、町並み、流れる雲などと共に、とても美しい秋の夕景となることでしょう。
観察は肉眼でじゅうぶんです。細い月の暗い部分がうっすらと光る地球照も見えるでしょう。
双眼鏡があれば月の模様も良く見えるはずです。

接近現象のうち、3日と4日の「月と金星」の接近はかなり低いところで起こるので
あらかじめ西の低空の見晴らしが良いところを探しておくことがポイントです。
「絵になる」場所を見つけておいて写真を撮ってみるのもおススメです。
空の色や雲の形は刻一刻と変化するので、シャッターチャンスを逃さないようにしましょう。

10月4日

3日と4日には新月後の細い月が金星に接近します。
マイナス3.9等ととても明るい金星と月の接近は、たいへん目を引きます。
空が暗くなるにつれて、月の暗い部分が地球からの反射光で
うっすらと光る「地球照」が見えてくるかもしれません。

月は日に日に西から東へと移動していき、6日には0.5等の土星に約3度まで近づきます。
これは、月の見かけの直径の約6倍にあたります。
さらに移動を続けた月は、8日には火星に近づきます。
火星は5月末の最接近から4カ月以上が過ぎていますが
明るさはまだ0等級と明るく、夜空でも存在感を見せています。
 

月が木星に接近

月が木星に接近
 
9月26日に合を迎えた木星が、明け方の東の空に姿を現します。
木星は、日の出前の、空が明るくなり始めた頃に、東の地平線から上ってきます。
上旬には、木星の高度がまだ低いうちに空が明るくなってしまいますが
中旬、下旬と日が進むにつれて早く上るようになり
マイナス1.7等の輝きがたいへん目立つようになります。

10月28日には、その木星にたいへん細い月が近づきます。
この日、月は木星の少し上に位置しています。
空がまだ明るくなり始める前の、日の出から1時間半ほど前に観察を始めていると
十分暗い空で、月と木星の輝きを楽しむことができるでしょう。

月をよく見ると、月の暗い部分が地球からの反射光で
うっすらと光る「地球照」も見えるかもしれません。

29日にも月は木星の近くにありますが、位置関係が逆になり
月が木星の下に見えるようになります。
月はさらに細くなり、高度も低くなりますので28日よりも見るのが難しくなりそうです。
 

金星と土星が接近

10月30日(日) 金星と土星が接近

10月初め、日の入り後の南西の空には土星が、西南西の低空には金星が見えています。
土星と金星は、上旬には大きく離れていますが
その後、金星が徐々に土星に近づき、30日には見かけの位置が約3度
(月の見かけの直径の約6倍)まで接近します。
この日の前後数日間は、金星と土星はかなり接近して見えます。

金星と土星が接近
 
日を置いて眺めると、2惑星の位置関係の変化を楽しむことができるでしょう。 

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 参考サイト

国立天文台 | ほしぞら情報
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/
Nikon | 星空案内 |  
AstroArts : 星空ガイド
星空ガイド 
つるちゃんのプラネタリウム
天文現象 - 大崎生涯学習センター
星空情報

◎用語解説
極大(きょくだい)・・・条件が最もいいときのこと
(く)・・・地球から見て太陽と90°離れた状態
視直径(しちょっけい)・・・地上から見た星までの角度
(しょう)・・・地球に一番近い状態
星食(せいしょく)・・・星や惑星が月に隠れる現象
等級(とうきゅう)・・・星の明るさの単位。数字が小さいほど明るい
°(ど) ′(ふん) ″(びょう)・・・角度の単位
離角(りかく)・・・太陽から離れている角度  

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pin4 2016年10月の月の暦 ☾*

月暦
  

  新月 *   1日 09:12
  上弦 *   9日 13:33
  満月 * 16日 13:23
  下弦 * 23日 04:14
  新月 * 31日 02:38

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 満月の12カ月 
アメリカ先住民は、各月の満月に様々な名前をつけていました。
その多彩なネーミングに、彼らの想像力の豊かさが表れています。  

10月:Hunter's Moon(狩猟月)
Harvest Moon(収穫月)の後の最初の月はHunter's Moon(狩猟月)です。

夏の間に太ったシカやキツネを狩るのに適した月であるため
このように名付けられました。

Harvest Moon(収穫月)と同様にHunter's Moon(狩猟月)も
特別に明るく、照らす時間も長い。
狩猟者は、夜でも草木の枯れた原野で隠れることのできない
獲物を追跡することができます。
 
ほかには、Travel Moon(移動月)やDying Grass Moon(枯れ草月)
Bloodmoon(血月)、Basketmoon(籠月)という名前もあります。

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pin42016年10月13日は十三夜のお月見です

お月見は中国から伝わった十五夜が有名ですが
日本では日本独特の風習の、旧暦九月十三日の十三夜もまた
美しい月であると重んじられていました。
十三夜は栗や豆を神棚などに供えることから「栗名月」とか「豆名月」と呼ばれます。
十三夜の夜は晴れることが多く、「十三夜に曇り無し」と言われます。 

十三夜とは旧暦9月13日のお月見のことで
旧暦8月15日の十五夜の後に巡ってくる十三夜をさします。
そのため、旧暦を新暦になおして10月13日とするのではなく
その年によって日付が変化します。

十三夜は十五夜に次いで美しい月だと言われているため
中秋の名月(十五夜)から約1か月後に巡ってくる
十三夜のお月見を昔から大切にしていて、十五夜または十三夜の
どちらか一方しか観ないことを「片見月」「片月見」と呼び
縁起が悪いこととしていました。 


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秋の名月は十五夜のほかに
十三夜、十日夜(とおかんや)を加えて三月見と呼ばれることがあります。
それぞれ旧暦の8月15日、9月13日、10月10日で、
今の(新暦の)何日にあたるか毎年違うのはご存知の通り。

今年は十五夜が9月15日、十三夜が10月13日と、夜名が日付と一致する珍しい年です
(もちろん月は旧暦の翌月ですが)。
調べてみると両者が一致するのは1951年以来で65年ぶり。
今年はさらに十夜も11月10日と日付が揃います。
ここまで一致する年は20世紀にはなく、いつ以来なのか手元の表では分かりませんでした。

さて、日本では古来「月見れば千々に物こそ悲しけれ」など数多く月が詠まれ
唐詩にも李白の「月下獨酌」をはじめ頻繁に月が登場します。
西洋だと月そのものというより、月光が詩的な情緒に結びついていたでしょうか。

孟浩然の詩に「松月生夜涼/風泉滿清聽」という一節があります。
松にかかった月が夜の涼しさを生み、風にさわぐ泉が清々しさに満ちて聴こえる、
といった意味でしょう。何人もの西洋の詩人がこの詩から訳詞を作り
そしてそれを素材にマーラーが歌曲交響曲「大地の歌」を作曲しました。

マーラーの歌詞ではこの部分が8行にも拡大され、
「月は青い天の海をのぼり」(der Mond am blauen Himmelssee herauf)、
泉の響きに「花は寂光の中で青白く見える」(Die Blumen blassen im Dammerschein)と、
淡い色彩感をもってゆったり歌われます。
唐詩の表現からはかなり変化していますが、これもまた見事な月の詩情です。
 
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Posted by sara1116 at 22:00│Comments(0)clip!月の暦