2016年11月30日

2016年12月 星空情報と月の暦 

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細い月と金星の接近は、今月は3日に見られます。
肉眼では地上風景や雲、空の色の変化などと一緒に楽しみましょう。
細い月の暗い部分がうっすらと光る地球照も見えます。
双眼鏡を使うと地球照がわかりやすくなり、月の模様も見えるでしょう。
 
翌4日には月と金星は離れますが
「双眼鏡では同一視野内に見えない」というだけであって
この日も肉眼では並ぶ様子が美しく見えるはずです。
また、月の左上には火星も輝いており、金星・細い月・火星が
等間隔で並ぶ光景が楽しめるでしょう。 
月と火星はさらに翌日の5日に接近します。

3日の夕方〜宵、細い月と金星の共演、5日には月と火星が接近
 
11日に夕刻の西空で東方最大離角を迎える水星は
午後5時半の東京での地平線高度は約8度。
低い空ですが、それでも水星としては高く見える方です。
南西の空が開けた場所で双眼鏡を使ってさがしてみて下さい。

毎年12月のお楽しみといえば13日から14日ごろに
活動のピークを迎えるふたご座流星群。
今年はちょうど満月の時期にあたり条件は悪いですが
月から離れた方向を中心に広く空を見渡せば、明るい流れ星が飛ぶかもしれません。
防寒をしっかりとして夜空を見上げてみましょう。

ふたご座流星群20161214
 
クリスマス前に極大をむかえるこぐま座流星群は
下弦を過ぎた月がありますが、極大時刻が夕刻なので
日没から夜半までは観測チャンスとなります。
1時間に5個ほど期待される小さな流星群で
明るい流星が北天から緩やかに流れます。 

何かと慌ただしい時期ではありますが、短い時間でも星や宇宙を楽しみましょう。
 

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pin42016年12月の主な天文現象

宵の東の空には、明るく色鮮やかな冬の星々が見え始めています。
7つも輝く1等星は町明かりが多い場所でも見つけられ
その星々を手掛かりにオリオン座などをたどることもできるでしょう。
反対の西の空では、日没から19時半ごろまで宵の明星の金星がよく目立ちます。
とくに3日前後に細い月と並ぶ光景は美しく必見。
 
スライド43


3日
夕方〜宵、細い月と金星が並ぶ

5日
夕方〜宵、月と火星が接近

7日
大雪:1時41分。太陽の黄経が 255度になる。
上弦:18時3分
10日
土星が合

11日
水星が東方最大離角(夕方の南西の低空に見えます)

13日
月が最近:8時29分(視直径33分19秒,0.933)
未明、月とアルデバランが並ぶ
夕方〜翌14日未明、月とアルデバランが接近(13日未明とは並び方が変わります)

14日
満月 :9時6分
このころ、ふたご座流星群が極大
(見頃は14日の0時過ぎ。1時間に10個程度。月がたいへん明るく条件が悪い)

18日
深夜〜翌19日明け方、月とレグルスが大接近

19日
水星が留

21日
下弦:10時56分
冬至:19時44分。太陽の黄経が 270度になる。

22日
こぐま座流星群が極大

23日
未明〜明け方、月と木星が接近、スピカが並ぶ

25日
月が最遠:15時55分(視直径29分26秒,1.056)

29日
水星が内合:2時26分
新月:15時53分
12月こじし座小流星群が活動

30日
天王星が留

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宵空で月と金星・火星が共演
 
日の入り直後の南西の空では、低いところでは金星が鋭い輝きを放ち、
その左上には火星も見えています。12月3日から5日にかけて、
三日月から上弦にむかう月がこの二つの惑星の近くを通ります。

3日には、マイナス4等級を超える明るさの金星と月が並んで輝くようすを楽しめます。
5日には火星と月が3度以下まで近づいて見えます。
金星に比べるとかなり光度の低い火星ですが、空が暗くなってくれば、
月のそばで控えめに輝く火星が見つけられるでしょう。

月が金星・火星に接近
 
●12月3日 細い月と金星が並ぶ 
12月3日の夕方から宵、南西の空で月齢4の細い月と金星が並んで見える。
地球照を伴った幻想的な細い月と金星の共演は
数ある月と惑星の接近の中でも随一の美しさ。
双眼鏡で眺めると、いっそう美しさが際立って感じられるだろう。
地上風景と共に写真に収めるのも面白い。次回の共演は1月2日。
また、月は2日後には火星と接近します。

12月3日 細い月と金星が並ぶ
 
12月5日 月と火星が接近 
12月5日の夕方から宵、南から南西の空で月齢6の月と火星が接近して見えます。
並んだ様子を肉眼や双眼鏡で眺めたり、天体望遠鏡で
それぞれを拡大観察したりしてみましょう。次回の接近は1月3日。

12月5日 月と火星が接近
 

12月11日 水星が東方最大離角
 
夕方の南西の低空に見えている水星が
12月11日に太陽から最も離れて東方最大離角となります。
日の入り45分後の高度は約5度と低く、金星など明るい目印が近くにないため
見つけるのは難しいかもしれません。高いところに見えている金星や
火星との位置関係も参考に、方位と高度をよく確かめて、
南西の空のひらけたところで双眼鏡で探してみましょう。

12月11日 水星が東方最大離角
 
地球の内側を公転する水星や金星は、太陽の反対側に来ることはないので、
決して真夜中には見えない。空の中での位置が太陽から大きく離れることがなく
見える時は必ず日没後の西の空か、日の出前の東の空となる。
今回のように太陽から最も東側に離れるときを「東方最大離角」と呼び
この日の前後は日没後に観測しやすい。
反対に太陽から西側に離れる「西方最大離角」のときは
日の出前の東の空で観測しやすくなります。 

ふたご座流星群が極大
 
ふたご座流星群は毎年12月13日、14日頃を中心に活発に活動する流星群です。
毎年安定した出現を見せており、一晩中流星が出現するのが特徴で
流星を初めて見ようという人にもおすすめの流星群です。

ふたご座流星群が極大
 
1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群と共に「三大流星群」と呼ばれていて
空が暗く空の広い範囲を見渡せる場所なら
1時間に40個以上の流星を観察できる年もあります。
 
しかし今年のふたご座流星群は二つの理由から条件が悪く
あまりたくさんの数の流星の観察は期待できません。
理由の一つは、今年のふたご座流星群の極大()が
日本では昼間の時間帯にあたる14日の午前9時頃になると予想されていることです。
さらに、14日が満月のため一晩中月明かりの影響があり
暗い流星を見ることは難しくなります。
日本では、ふたご座の高度がじゅうぶん高くなる13日22時以降から
14日未明にかけて見ごろとなりますが、観察できる流星の数は
1時間に10個程度と予想されています。

しかし、ほとんどの流星群では夜半過ぎからに流星の出現が多くなるのに対し
ふたご座流星群は、比較的早い時間帯から出現し始めるので
小さなお子さんから年配の方まで無理をせず観察でき
ご家族みんなで楽しむことができます。
大変寒い季節ですので、寒さ対策をしっかりおこなって観察してください。

12月14日 ふたご座流星群
 
:流星群自体の活動が最も活発になること、またはその時期を言います。

流星群とはどのような現象かについては流星群とは
ふたご座流星群の概要についてはふたご座流星群をご覧ください。

13日〜14日、ふたご座流星群
 


12月22日 こぐま座流星群が極大
 
12月22日ごろ、こぐま座流星群の活動が極大となります。
最大でも1時間あたり数個程度の小規模な群で、月明かりもあるので
1つ見えればラッキーくらいの気持ちで眺めてみましょう。

タットル彗星の通り道を毎年この時期に地球が通過し
そこに残されていた塵が地球の大気に飛び込んで
上空100km前後で発光して見える現象。

こぐま座流星群が極大
 
予測極大時刻は17時だが、最大でも1時間あたり
数個程度の流れ星が見られる小規模な流星群なので、期待は禁物。
深夜からは下弦過ぎの月明かりもあって、さらに条件が悪い。
冬から春の星座を見るついでに、気長に待ってみては。


月が木星に接近
 
12月下旬、夜明け前の東の空では、春の星座の中で
明るく輝く木星がひときわ目立つ姿を見せています。
12月23日には、夜半過ぎ、東の空からこの木星と月が仲良く並んでのぼってきます。
しかし月が背景の星空に対して移動しているため、月と木星は時間がたつにつれて
名残惜しそうにだんだんと離れていきます。

月が木星に接近
 
月の光に負けずに輝く木星を手がかりに、月の位置が
背景の星空に対してずれていくようすを観察してみましょう。
すぐ下に見える明るい星はおとめ座のスピカ。次回の接近は1月19日。 

12月23日 月と木星が接近
 

参考サイト

国立天文台 | ほしぞら情報
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/
Nikon | 星空案内 |  
AstroArts : 星空ガイド
星空ガイド 
つるちゃんのプラネタリウム
天文現象 - 大崎生涯学習センター
星空情報

◎用語解説
極大(きょくだい)・・・条件が最もいいときのこと
(く)・・・地球から見て太陽と90°離れた状態
視直径(しちょっけい)・・・地上から見た星までの角度
(しょう)・・・地球に一番近い状態
星食(せいしょく)・・・星や惑星が月に隠れる現象
等級(とうきゅう)・・・星の明るさの単位。数字が小さいほど明るい
°(ど) ′(ふん) ″(びょう)・・・角度の単位
離角(りかく)・・・太陽から離れている角度  


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pin4 2016年12月の月の暦 ☾*

月暦
  

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   上弦 *   7日 18:03
   満月 * 14日  09:06
   下弦 * 21日 10:56
   新月 * 29日 15:53


   満月の12カ月 
アメリカ先住民は、各月の満月に様々な名前をつけていました。
その多彩なネーミングに、彼らの想像力の豊かさが表れています。  

12月:Cold Moon(寒月)

冬が到来する12月の満月には、Cold Moon(寒月)という名前が付けられました。
ほかには、Long Night Moon(長夜月)や、Oak Moon(オーク月・樫月)
Big freezing moon (大寒月) という名前があります。

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冬(冬至)の最初の満月は Moon after Yule
イースターと並んでキリスト教の大きな行事である降誕祭(Yule)を挟んだ
秋の最後の月 Moon before Yule と冬の最初の月 Moon After Yule も
同様に確固たる地位を持っており、秋の最初の満月で秋の収穫を意味します。
Harvest Moonと狩猟期に入る頃に訪れる
その次の満月 Hunter's Moonも決まっているため
冬至の約1ヶ月前にやってくる秋の3番目の満月はもう一つの余分な月になります。

 「Moon Before Yule」
ユールの前の満月。クリスマスの直前に起こる満月。 
キリスト降誕祭の前の月。
Moon Before Yule(ユールの前の月)は
クリスマスの直前に起こる満月のことで
通常12月に起こりますが11月に起こる年もあります。
なおユール(Yule, Jul)はもともとキリスト教以前の
古代北欧の収穫祭でしたが、現在ではクリスマスを指します。

「Moon After Yule」 
ユールの後の満月。クリスマスの直後に起こる満月。
Moon After Yule(ユールの後の月)は
クリスマスの直後に起こる満月のことで
通常1月に起こりますが12月に起こる年もあります。

宿木 (やどりぎ)
クリスマスにつきものの、ヤドリギ科の常緑低木のこと。 
他の木に寄生して育ち、自分の根を待たないため宿木と呼ばれています。 
昔は魔よけに使われたり、万病にきく薬として利用されていました。
北欧の宿木は、とても高い木に寄生するので、採りにくく
珍重されていました。 
ケルト人の僧は、満月の夜に金のナイフで切り取り
白い布にくるんで大切に運んで飾っていました。 
またゲルマンのドルイド僧も、同じ様に聖なる木として奉っていました。
厳しい冬の中でも青々と輝く宿木の緑色に、クリスマスツリーと同じ様に 
やがて訪れる春の香りを感じていたのでしょう。 

12月の星空
 

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Posted by sara1116 at 22:00│Comments(0)clip!月の暦