2017年02月28日

2017年3月 星空情報と月の暦 

520613f92017年3月主な天文情報

3月は冬と春が同居する季節。
春の足音は聞こえるのですが、まだ遠くて小さな足音です。
それでも日を追うごとに、少しずつですが大きくなってくるような気がします。
夜空の方も同じで、3月は冬の星座と春の星座の入れ替えの季節です。
まだまだ気温も低くて寒いのですが
少しだけ春の気配を空の方から感じてみることにしましょう。

宵の金星は、3月2日から逆行を始め、急速に太陽に近づき
3月23日に内合(太陽の手前を通過)となり、明けの空へ移ります。
明けの空では4月中旬ころから明るい姿を見せるでしょう。
(夜明けが早い頃となり、明けの空の金星「明けの明星」を見るには
かなり早起きしなくてはなりません。)
内合の頃の金星を望遠鏡で見ると、三日月のように細くなっています。
ただ望遠鏡に太陽を入れないよう、充分な注意が必要です。 

tukiumi
 
春は天気が安定せず雨が多かったり空が霞んでいたりしますが
来月上旬に衝を迎える木星が、東の空、おとめ座にあって
徐々に見やすくなってきています。
風が強い日は大気のゆらぎが激しく望遠鏡を覗いても
なかなか像が安定しませんので
天体望遠鏡をお持ちでしたら風の弱い穏やかな日に見てみてください。
目が慣れてくるとだんだん縞模様が見えるようになってきます。
スケッチなどしてみると模様を把握しやすくなります。

moon_sepia夕方の月と金星・火星に注目

3月上旬・中旬には、日の入り後の西の低い空に金星がたいへん明るく輝いています。
その左上には火星も見えています。火星は、最接近した昨年よりもずいぶん暗くなりました。
2月28日から3月2日にかけて、細い月がこの二つの惑星の近くを通ります。
 
1日には、マイナス4等級を超える明るい金星と月が少し離れて並ぶようすを楽しめます。
1日、2日には月の近くに火星も見ることができます。
日々位置を変えながら少しずつ太っていく月を、日を追って眺めてみましょう。

月が金星と火星に接近

金星の輝きは今月中旬でいったん見納め。
1日にはその金星と細い月、火星とが三角形に並びます。
また深夜から明け方に並んで見える木星とスピカには、14〜15日に月が接近します。

moon_sepia2017年3月14日 月と木星が接近
 
3月14日の宵から15日の明け方、月齢16の月と木星が接近して見える。
両天体の間隔はだんだん近づいていき、15日の夜明けごろには約2度まで接近する。
近くに見えるおとめ座のスピカを含めた3天体の共演を眺めてみよう。
また、木星はそろそろ観望好機なので、天体望遠鏡でも観察してみたい。
次回の接近は4月10日から11日。 

3月14日 月と木星が接近

line_kusatuki3
 

1日(水)
夕方〜宵、細い月と金星、火星が並ぶ

2日(木)
海王星が合 / 金星が留

3日(金)
月が最近:16時33分(視直径32分22秒,0.960)
 
5日(日)
上弦:20時32分(日没ごろに南の空に見え、夜半ごろ西の空に沈む)
夕方〜深夜、月とアルデバランが接近
啓蟄:18時33分(太陽黄経345度)

6日(月)
水星が外合:13時51分

7日(火)
09時49分:月が最北(赤緯+18°51.6′)
  
10日(金)
宵〜翌11日未明、月とレグルスが接近

12日(日)
満月:23時54分。次の満月は4月11日です

14日(火)
宵〜翌15日明け方、月と木星が接近、スピカが並ぶ
03時07分:月が赤道通過、南半球へ

15日(水)
05時06分:月が木星の北02°27′を通る
 
19日(日)
02時25分:月の距離が最遠(1.053、40万4650km、視直径29.5′) 
 
20日(月)
春分(太陽黄経0度、東京日出:05時45分、日入:17時53分)
19時30分:月が土星の北03°26′を通る
 
21日(火)
下弦:00時58分(夜半に東の空から昇り、明け方に南の空に見える)
未明〜明け方、月と土星が接近
14時24分:月が最南(赤緯-18°53.4′)

25日(土)
金星が内合

26日(日)
17時23分:月が海王星の南00°00′を通る

27日(月)
14時56分:水星が天王星の北02°25′を通る
21時41分:月が金星の南11°19′を通る 
 
28日(火)
10時21分:月が赤道通過、南半球へ
新月:11時57分

29日(水)
12時03分:月が天王星の南03°37′を通る
16時16分:月が水星の南06°35′を通る 

30日(木)
夕方〜宵、細い月と火星が並ぶ
21時32分:月の距離が最近(0.947、36万3854km、視直径32.8′)
22時03分:月が火星の南05°29′を通る 


chart


line_kusatuki3


ここ半年ほどの間、宵空で目立っていた宵の明星・金星は
今月下旬に太陽と同じ方向になり見えなくなります。
観察できるのは今月中旬ごろまででしょう。

その金星と細い月との共演が、1日に見られます。
金星の左上のほうには火星も見えていて
3つの天体が、比較的形の整った三角形に並びます。
こうした天体の接近は、肉眼や双眼鏡で眺めるのが一番楽しめます。

3月1日 3月14日

金星がだんだん見えなくなっていくのと入れ替わるように
木星の観察シーズンが始まろうとしています。
夜10時ごろには南東の空に昇っており「おとめ座」の
青白い1等星スピカと並んで見えます。
2星の共演が深夜の空で目を引くことでしょう。

その2つの星に、14日の宵から15日の明け方にかけて
満月過ぎの明るい月が接近します。
こちらもやはり、肉眼・双眼鏡・天体望遠鏡それぞれに楽しむことができます。
望遠鏡では木星の縞模様やガリレオ衛星も観察してみてください。

また、先月と同様、同じ方向に見えている3天体までの距離が異なること
つまり宇宙に奥行きがあることも想像してみましょう。
ちなみに地球から月・スピカそれぞれまでの距離は先月とほぼ同じですが
木星までの距離は約4000万kmも近づいています。
地球と木星が一番近づくのは来月上旬で、さらに1500万kmほど近くなります。 

moon_sepia明け方の空で木星・土星に近づく月を楽しもう
 
明け方の南西の空には木星が明るく輝き、たいへん目立っています。
同じ頃、南の空に目を向けると、木星ほどではありませんが
明るく目立つ土星を見つけることができます。
3月15日から21日にかけて、満月を過ぎた月が
徐々に細くなりながらこの二つの惑星に近づきます。

月が木星に最も近づくのは15日です。
月のすぐ左下に、月の光に包まれるように輝く木星が見えるでしょう。
木星のさらに左下に、月の光に埋もれそうな、おとめ座の1等星スピカも探してみましょう。
そのあと月は、下弦に向かって日に日に細くなり、背景の星空の中を移動していきます。
そして、19日にはさそり座の1等星アンタレスに接近し、20日、21日には土星に接近します。

日を追うごとに変化する月の位置と形を楽しみましょう。

 月が木星や土星に接近


moon_sepia日の入り後に水星が見頃
 
月を目印に水星を探そう。
3月の末から4月の頭にかけて、水星が日の入り後の西の空で見つけやすくなっています。

水星は、普段は高度が低く見つけづらい惑星です。
しかし、4月1日には東方最大離角を迎えるため、3月26日から4月7日まで
日の入り30分後の高度が東京で10度を超え、たいへん観察しやすくなります。
この機会に、ぜひ水星を探してみましょう。

特に3月29日には、水星は月のすぐ右上にあります。
月齢1の細い月を見つけること自体がなかなか難しいかもしれませんが
月を目印にして水星を探すことができる絶好のチャンスです。
日の入りの30分から1時間くらい後の、空が完全に暗くなりきらないうちに
西側にさえぎるもののない場所で、地平線近くを探してみましょう。
双眼鏡を使うと、肉眼で探すより、月も水星もずっと見つけやすいでしょう。
(ただし、双眼鏡で太陽を見ないよう、必ず太陽が沈んでから観察するようにしてください。)

日の入り後に水星が見頃


参考サイト

国立天文台 | ほしぞら情報
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/
Nikon | 星空案内 |  
AstroArts : 星空ガイド
星空ガイド 
つるちゃんのプラネタリウム

◎用語解説
極大(きょくだい)・・・条件が最もいいときのこと
(く)・・・地球から見て太陽と90°離れた状態
視直径(しちょっけい)・・・地上から見た星までの角度
(しょう)・・・地球に一番近い状態
星食(せいしょく)・・・星や惑星が月に隠れる現象
等級(とうきゅう)・・・星の明るさの単位。数字が小さいほど明るい
°(ど) ′(ふん) ″(びょう)・・・角度の単位
離角(りかく)・・・太陽から離れている角度  


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pin4 2017年3月の月の暦 ☾*

月暦


月の満ち欠けカレンダー   明け六つ暮れ六つ計算


    上弦   *   5日   20:32
 満月   * 12日   23:54   乙女座
 下弦   * 21日   00:58 
 新月   *    28日 11:57   牡羊座
 
 
71255193


moon_blue満月の12カ月 
アメリカ先住民は、各月の満月に様々な名前をつけていました。
その多彩なネーミングに、彼らの想像力の豊かさが表れています。 

3月:Worm Moon(芋虫月)
ネイティブアメリカンは、冬の終わりを迎える3月の満月に
Worm Moon(芋虫月)という名前を付けました。
雪解けの地面に見られるミミズのはった跡にちなんだ名前です。

ほかには、Chaste Moon(純潔月)、Death Moon(死月)
Crowmoon(カラス月)、Bigcloudmoon(大雲月)、Earthcracksmoon(地割れ月) 
Crust Moon(堅雪月。日中に雪が溶け、雪解け水が夜に凍り付いて
表面の固くなった雪を表している)
そしてSap Moon(樹液月。カエデの樹液採取にちなんだ名前)などがあります。


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† 月の神秘と魅力に惹かれ月と戯むる †


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Posted by sara1116 at 22:00│Comments(0)clip!月の暦