2017年03月31日

2017年4月の星空情報と月の暦 

春を迎え、星空の世界にも動物たちが躍動するようになります。
南の空の高いところには「しし座」が、反対の北の空の高いところには
「おおぐま座」が昇り、よく目立ちます。
また、南東の空には「春の大三角」が大きく広がります。
その一角で青白く輝く「おとめ座」のスピカと、穏やかな色で輝く木星のペアが見ものです。

宵空に木星の輝きが目立つようになってきました。
8日に衝となり観望の絶好機を迎える木星は、7月頃まで夜空の主役を務めます。
肉眼ではスピカと並ぶ光景や10〜11日の月との共演を
双眼鏡や天体望遠鏡ではガリレオ衛星の動きや縞模様を楽しもう。

花見月見
 
月初めには夕空で水星が見やすい。
1日の宵にアルデバランが月に隠されるのも楽しみです。
水星もアルデバラン食も、双眼鏡を使うと見やすいです。
方位や高度、時刻をよく調べておきましょう。
また、双眼鏡ではタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星も探してみよう。
北天にあってほぼ一晩中見えるので、じっくりと見たり撮ったりできるでしょう。
「うみへび座」「おとめ座」「おおぐま座」など、春の星座には大きなものが多い。
暖かく過ごしやすくなってきた夜空の下で、ゆったりと大きな星座たちを眺めてみましょう。

1日の夕方から宵に「おうし座」の1等星アルデバランが細い月に隠される現象が起こります。
土曜日の見やすい時間帯なので楽しみです。
また、宵の空では木星が見やすくなっています。
10日から11日には丸い月と接近する様子が見られます。

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pin42017年4月の主な天文カレンダー

夕方〜宵、アルデバランが月に隠される

3日(月)
15時14分:月が最北(赤緯+18°56.5′) 

4日(火) 清明(太陽黄経15度)
上弦 03時39分(日没ごろに南の空に見え、夜半ごろ西の空に沈む)

7日(金)
夕方〜翌8日未明、月とレグルスが接近

木星が衝(一晩中見えるので観察の好機です)

10日(月) 水星が留
夕方〜翌11日明け方、月と木星が接近、スピカが並ぶ
10時20分:月が赤道通過、南半球へ

11日(火)
満月15時08分。次の満月は5月11日です。

15日(土)
19時05分:月の距離が最遠(1.055、40万5475km、視直径29.5′) 

17日(月)
未明〜明け方、月と土星が接近
03時19分:月が土星の北03°14′を通る
04時47分:春の土用(太陽黄経27°)
22時16分:月が最南(赤緯-18°57.9′)

19日(水)
下弦 18時57分(夜半に東の空から昇り、明け方に南の空に見えます)

22日(土)
(見頃は23日未明。1時間に5個程度。月明かりの影響がなく、極大時刻もよく条件がよい)

24日(月)
未明〜明け方、細い月と金星が並ぶ
02時59分:月が金星の南05°11′を通る
21時00分:月が赤道通過、北半球へ

26日(水)
新月 21時16分(下弦〜新月は夜空が暗く、星がよく見えます)
00時52分:月が天王星の南03°43′を通る
04時31分:月が水星の南04°31′を通る

28日(金)
夕方、細い月と火星、アルデバランが並ぶ
01時15分:月の距離が最近(0.935、35万9327km、視直径33.2′)
16時30分:月が火星の南05°46′を通る

30日(日)
金星が最大光度(明け方の東の空で眩しく輝いています)
22時34分:月が最北(赤緯+18°58.8′)


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4月1日 アルデバラン食
 
4月1日の宵、月齢4の細い月がおうし座の1等星アルデバランを隠す
「アルデバラン食」が起こります。
今回のアルデバラン食は、日本全国で観察することができます。
潜入、出現ともに、空の中ほどの見やすい位置で起こりますが
潜入の時刻にはまだ空が明るいため、肉眼ではアルデバランを
見つけることができないかもしれません。
月を手掛かりに望遠鏡や双眼鏡を使ってアルデバランを探すと
アルデバランが月の暗い縁に隠れる瞬間、突然消えるように見える
“潜入”のようすを観察できるでしょう。

東京では、この“潜入”が18時45分、アルデバランが
月の明るい縁から現れる“出現”が19時53分です。
出現後には、空も十分暗くなり、月のすぐ近くでオレンジ色に輝く
アルデバランを確認することができるでしょう。

4月1日 アルデバラン食
 
1日の夕方から宵、アルデバランが月に隠される

日没のころ、西の空にはまだ冬の星座たちが見えています。
そのなかの一つ、「おうし座」の顔の位置に輝く赤っぽい1等星アルデバランが
1日の夕方から宵のころに月齢4の細い月に隠されます。
このような現象のことを「星食、恒星食」と呼びます。

アルデバランが月に隠される時刻や月から現れる時刻、月のどの位置に入っていき
出てくるかは、観察する場所によって異なります。観察にチャレンジする方は
時刻や見え方を事前に確かめておきましょう。
東京の場合、アルデバランが隠されるのは
夕方6時45分ごろ月から出てくるのは夜7時53分ごろです。
土曜日の宵のころなので見やすいでしょう。

とくに面白いのは、アルデバランが隠されるときです。
月の暗く欠けたところに隠されるので、アルデバランが突然なくなったように見えます。
ただし、空がまだ暗くなりきっていない時間帯の現象なので
アルデバランが見えにくいかもしれません。双眼鏡や天体望遠鏡で観察すると良いでしょう。

アルデバランが月から出てきた後は、2天体の間隔が少しずつ大きくなっていき
1時間後には月1個分ほどまで広がります。この変化は肉眼でもよくわかるので
出現後の様子も眺めてみてはいかがでしょうか。

1日の夕方から宵、アルデバランが月に隠される
 

月が木星に接近
観望好機の木星と月の競演

4月8日に衝を迎えた木星が観望の好機を迎えています。
衝の時期の木星は、日の入りの頃、東の空から昇り、真夜中頃に南中し
日の出の頃に西の空に沈んでいきます。木星のすぐ近くには
おとめ座の1等星スピカがみつかります。1.0等のスピカに対して
マイナス2.5等の木星はひときわ明るく見えるでしょう。

10日から11日にかけて、月がこの木星のそばを通過します。
最も近づくのは、11日の朝であることから、10日、11日と二日続けて観察すると
背景の星空に対する月の移動のようすがよくわかるでしょう。
11日は満月です。月明かりに負けずに輝く木星を楽しみましょう。

月が木星に接近
 
10日夕方から11日明け方、月と木星、スピカが接近

宵のころ、南東の空に木星が目立って見えています。
これから7月ごろまで、木星が観察しやすいシーズンです。
今月8日には木星が地球を挟んで太陽と正反対の位置に来る
「衝(しょう)」という状態を迎えます。太陽の正反対ということは一晩中見えるので
それだけ観察時間が長くとれることになります。

今年の木星は「おとめ座」の1等星スピカと並んでおり
色や明るさの対比がとても美しく感じられます。2つの星の間隔は
6月上旬ごろまでかけて少しずつ大きくなっていくので、ときどき意識して眺めてみてください。

その2つの星に、10日の夕方から11日の明け方にかけて月が接近します。
11日が満月なので、ほぼ真ん丸の明るい月です。
肉眼では3つの天体だけでなく広めに空を見渡し、町の風景や
周りの雲などと共に眺めてみましょう。

双眼鏡を使うと月と木星だけの世界を観察することになり
宇宙をのぞき見る感覚を楽しめます。
月の模様もよく見えるほか、木星の周囲にある衛星(イオ・エウロパ・ガニメデ・カリスト)も
いくつか見えるかもしれません。月明かりの影響で衛星が見えにくい場合は
月を双眼鏡の視野から外すと少し見やすくなります。

天体望遠鏡では見える範囲が狭いため、月と木星の両方を一度に見ることはできませんが
月の模様や木星の衛星がさらに見やすくなります。木星の表面の縞模様もわかるでしょう。
肉眼、双眼鏡、天体望遠鏡、それぞれの見え方を楽しんでみてください。

10日夕方から11日明け方、月と木星、スピカが接近
 
月が土星に接近
 
夜明け前の南の空には、夏の星座と土星が見えています。
4月17日、この土星に、下弦にむかって徐々に欠けつつある月が3度以下まで近づきます。
この日の土星は、前日の23時頃、月を追いかけるように昇ってきて
最も月と近くなるのは、東京では未明の3時45分頃、
その後、5時過ぎの夜明けとともに青空に溶け込んでいきます。 
月と土星が近づくようすは、今年、何回か観察できますが
最も近づいて見えるのは、夜のうちに接近を迎える今回となります。
なにかとせわしない月曜日の朝、ちょっと頑張って早起きして
月と土星の共演を観察し、それからゆっくりお出かけの支度をしてはいかがでしょう?

月が土星に接近
 
4月22日  こと座流星群極大
 
夜明け前に向けて放射点が高くなるとともに流星が増加する。
2017年のピークは日本時刻の21時前後。
月明かりも少ないので、5〜10個/時程度の出現が期待できる。
この群は、年により出現数の変動が見られ
過去に何度も100個/時以上の突発出現をしている。
ダストトレイル計算によると、今年突発出現する可能性は低い。 

22日に極大を迎える4月こと座流星群は,痕を残す明るい流星が多く
1時間に15個程度の流れ星を期待できる群です。
今年は21時に極大が予想されていて月も下弦を過ぎたところなので良い条件です。
極大の時間帯はまだ輻射点が低い空にありますが
23日明け方にかけて徐々に輻射点高度が上昇し流星も見やすくなっていきます。
4月といっても夜中は冷えますので、流れ星観察をされる方は
十分に防寒対策を行ってください。

こと座流星群が極大 img_20160422

  こと座流星群 - ウェザーニュース

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参考サイト

国立天文台 | ほしぞら情報
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/
Nikon | 星空案内 |  
AstroArts : 星空ガイド
星空ガイド 
つるちゃんのプラネタリウム

◎用語解説
極大(きょくだい)・・・条件が最もいいときのこと
(く)・・・地球から見て太陽と90°離れた状態
視直径(しちょっけい)・・・地上から見た星までの角度
(しょう)・・・地球に一番近い状態
星食(せいしょく)・・・星や惑星が月に隠れる現象
等級(とうきゅう)・・・星の明るさの単位。数字が小さいほど明るい
°(ど) ′(ふん) ″(びょう)・・・角度の単位
離角(りかく)・・・太陽から離れている角度  


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pin4 2017年4月の月の暦 ☾*

月暦
 

月の満ち欠けカレンダー   明け六つ暮れ六つ計算
 
  * 2017年4月の月暦 * 

  上弦 *   4日 03:40
  満月 * 11日 15:08 天秤座
  下弦 * 19日 18:57
  新月 * 26日 21:16 牡牛座


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moon_blue満月の12カ月 
アメリカ先住民は、各月の満月に様々な名前をつけていました。
その多彩なネーミングに、彼らの想像力の豊かさが表れています。 

4月:Pink Moon(桃色月)

北部のネイティブアメリカンは、開花の早い野花にちなんで
4月の満月をPink Moon(桃色月)と呼んでいます。
ほかの文化では
Sprouting Grass Moon(萌芽月)
Egg Moon(卵月)
Fish Moon(魚月)と呼ばれています。
他に、Seedmoon(種月)、Bigwindmoon(大風月)など。 

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Posted by sara1116 at 22:27│Comments(0)clip!月の暦