2012年03月02日

菜の花や月は東に日は西に

「菜の花や  月は東に  日は西に」   
(菜の花が一面に咲いている。春の一日が暮れようとして
ふと気付くと月が東にあり、日は西の空に沈もうとしている )        
                          
これは与謝蕪村の句です。

「月は東に日は西に」・・・
この状態の月は、どんな月でしょうか?
たぶん昔の人だったら、誰でも分る問題でしょうが
今の日本人だと考え込んでしまう人もいるかもしれません。

aflo_bwla003651

見渡す限りの菜の花畑。土と花の香り。黄色。
昼から夜に切りかわる静寂。昼でも夜でもない切り取られた時間。
海に沈む夕日。視線を動かすと白い月。
自身の肉体や呼吸さえも存在せず
体を離れた意識だけが香りと色とを同時に感じる…
純粋な美しさを詠んだ句。

この句からは、人それぞれ、色々な情景や想いが感じられる事と思いますが
月は東で、日が西で・・・
この部分に関して、これは一体、いつ頃のどんな空なのだろうか?
そんなことを考えたことはありませんか。

こんな疑問をわかりやすく解説してくれるサイトがありました。
その記事の中から抜粋してご紹介します。

line_kusatuki3

◆蕪村が菜の花畑で月と日を眺めた日は?

蕪村がこの句を実際にみた情景を思い出して詠んだとすれば
実際にこの情景を目にした日はいつか・・・

安永三年の三月二十三日に詠まれた句だとされます。
この日付をグレゴリオ暦で表せば、1774・5/3となります。
ですが、この句がその日の眼前の風景を詠んだものでは無いことは確実。
理由は詠まれたその日付です。

この歌が詠まれた日付は当時の暦で三月二十三日。
ご存じのとおり、当時使われていた暦は新月の日を朔日とする太陰太陽暦です。
その暦で二十三日の月がどんな月かを考えると
この句の情景がその日には見えるはずのないことに気が付きます。
当時の暦で二十三日の月というと、ほぼ下弦の半月で有ったことが判ります。

下弦の半月が昇る時刻は、真夜中の零時頃。
つまり、この日に「月は東に日は西に」という句のとおり
日が西に傾く夕方に月が東の空に昇るというようなことはあり得ません。
つまり、この日の夕方に菜の花畑の真ん中に立っても
この句の情景は見えるはずが無いのです。

では「月は東に日は西に」という情景が見えるチャンスはいつ頃かというと
それは満月の前後。
月と太陽の両方が見えることを考えると
満月か、その二・三日前が一番のチャンスといえそうです。
月が出てから10分ほどは「月は東に日は西に」という状況が見られることになります。
(もちろん、どちらも地平線、水平線が見えるような場所での場合)

その該当する日をグレゴリオ暦の日付で考えると
1774年 4/20〜04/25 頃となります。 
菜の花の季節としてもまずまず。これで月と太陽の条件がそろって
「菜の花や月は東に日は西に」
という句の元となったのではないでしょうか?

 『暦のこぼれ話』より。

line_kusatuki3

日本では、太陽も月も星(北側を除く)も必ず東から昇り、必ず西に沈みます。
これはずっと変わることはありません。
なぜなら地球の自転によってそう見えているだけだからです。
つまり地球は西から東へ自転しているので
月、太陽、星は東から西へ動いているようにみえているのです。

太陽が西・月が東というのは日本人の昔から好む風景の一つ。
このとき、太陽と月は180度反対方向にあるわけですから
自動的に満月であることを意味しています。
夕暮れ時の美しさと満月のすばらしさを同時に眺められる時間ということです。

また、これとは逆の
「ひむがし(東)の 野にかぎろひの立つ見えて かえりみすれば月傾きぬ」
という歌が万葉集(柿本人麻呂)にあります。
(夜が明け始めた東の野に、ほの白く光がさしており
振り返って西のほうを見ると、月はもう傾いてしまっている)

この風景は太陽が東から上がってこようとするとき
振り返って西の方を見たらちょうど月が沈もうとしていた(文法的には「傾いた」ですが
一般的には沈みつつある状態と解釈されています)
これも、昔の日本人であれば誰でも(ほぼ)満月であることを想像できるのです。
太陽と月が180度反対方向だからです。

このように東と西の真反対になる関係は、その位置関係よりも
暗黙のうちに「満月」であることを伝えることで
その余情を深める効果を出しているのです。

aflo_qeja003998

与謝蕪村の句から有名になった
「月は東に日は西に」・・・この月は当然、満月です。
菜の花でなくても、萩でも雪でも
太陽が沈む頃、東の空に昇る月は満月と決まっています。

月の動きは人々の暮らしに密接に関わり、暦にもなっていましたから
物語や芝居などでは、夜間の時間を表現する重要な小道具です。
これを間違えると、とんでもない時刻に幼児が「ただいま」と家に帰ってきたり
「ここはどこの惑星上か?」という事態が生じます。

このように上る月と沈む夕日が同時に見えるのは
春ばかりではなく、一年中、満月の頃に見られる現象です。 
大概、14日目の月の時で(満月の時も稀にあります)
半月や三日月では起きない現象です。
満月の一日前の頃は月が昇る時にまだ夕日が沈んでいないので
東の月と西の夕日が同時に見られる訳です。

ただ、夏は暗くなるのが遅いので、月がせっかく上がってもよく見えないですし
冬は日の入りが早くてアッという間に沈んでしまうので
同時にという雰囲気ではないですから「月は東に日は西に」は
やはり春の時期が見頃と言えます。
                              
また、日の出が海から見える地域では
冬の時期は海から満月が上がるのが見られます。
他の季節でももちろん見られますが、昼間の午後で気付かないことも多いのに対し
冬の時期は日が沈むのが早いので(12月で16:30頃)
満月が昇る頃(12月で16:25頃)に暗くなっているため、満月並びに
その前後の丸い月が海から美しく上っていく姿に対面できるのでした。

但し、月の出は一日で50分位は変わるので
もしご覧になりたい時は、前もって新聞等に掲載の「月齢」や
「日の入り・月の出の時間」を確認された方が良いでしょう。

s-2009080408003346766

「月は東に日は西に」の逆のケースである
「日は東に、月は西に」状態の月は、満月から下弦の月に向かう頃に見られます。
この時期の月の入りは午前8時から10時頃なので、朝の頃にはまだ西の空に居ます。 
下弦の月は朝、空を見上げると南から南西の天高くにあり
新月に向かう途中の細い月も明け方の空に見えたりします。
暁の月と明けの明星(金星)と並んできれいに見えることもあります。
空に輝く月は格別ですが、青空に浮かぶ朝の月もまたきれいなものです。      

この句を使った問題を扱ったページ。
 短歌と俳句/東の野に/菜の花や

【送料無料】 月の奇跡 不思議な月の写真 / 河野純子 【単行本】
 月の奇跡 不思議な月の写真 / 河野純子

天空の軌跡 月・星・太陽のある風景 (単行本・ムック) / 山田哲司/写真
天空の軌跡 月・星・太陽のある風景 

月光 (単行本・ムック) / 林完次
月光 (単行本・ムック) / 林完次

【送料無料】 月光浴 MOONLIGHT BLUE / 石川賢治 【単行本】
 月光浴 MOONLIGHT BLUE / 石川賢治

【送料無料】 夜空を歩く本 / 林完次 【単行本】
 夜空を歩く本

【送料無料】 月物語ポストカード / 林完次 【単行本】
月物語ポストカード 

【送料無料】 宙(SORA)の旅 / 林完次 【単行本】
 宙(SORA)の旅

【送料無料】 星と月のコレクション ふしぎコレクション / 林完次 【絵本】
 星と月のコレクション ふしぎコレクション

 


blogram投票ボタン 人気ブログランキング【ブログの殿堂】 くる天 人気ブログランキング

月時館 Tsukijikan* 
† 月の神秘と魅力に惹かれ月と戯むる †


Facebookページ


ソーシャルメディアアイコンメーカー
facebooktwitterrss

  

Posted by sara1116 at 23:19Comments(5)clip!月の言ノ葉

2012年01月28日

寒空に月冴えて

冴ゆる月

0_0_0_0_0_clip_wintermoonwindow


冬の月の光には研いだ刃物のような鋭さがあります。

寒月という表現もよく使われますが
これは寒の内の月に限らず、寒空にかかる月一般を指します。
月冴ゆ、月氷る、ともなると寒々しさが一層増すようです。
秋の月が「さやけし」であるのに対し
冬の月には「すさまじ」という形容詞が最もよくあてはまります。

鏡のように青白く澄みわたる月に
古人は「すさまじ」のイメージを抱いてきました。
「月冴ゆる」も、そんな語感の延長線上に生まれた季語でしょう。
さっと時雨が晴れて現われた月も、雪を降らせながら輝く月も
同様に冬の月ですが、古来日本人が抱いてきたイメージからは外れます。 

冬の月の美しさ
寒気の中でますます冴え渡る


…とはいえ
今年のこの寒さはなかなか辛いものがありますね。
来週はさらに強い寒気が入る予想で
長く厳しい冬になりそうです。
健康管理には十分ご留意下さい。


aflo_gbga007306

 冬の月を詠んだ俳句
冬の月の、背筋の寒くなるような美しさが描かれています。
  静かなる樫の木原や冬の月 (蕪村)

次は蕪村とも交流のあった三浦樗良(ちょら)の句。
寒月の光りの持つ鋭さが詠まれています。

  寒の月川風岩をけづるかな (樗良)

次は小林一茶の句。
句全体の雰囲気を一言でいえば「すさまじ」です。

  寒月や喰ひつきさうな鬼瓦 (一茶)

0159

● 
冬の月(ふゆのつき)三冬
【子季語】 月冴ゆ、月氷る

【解説】  
四季を通しての月ではあるのですが、冬の月といえば
寒さによる心理的な要因もあってか
荒涼とした寂寥感が伴う。雲が吹き払らわれた空の
すさまじいまでの月の光には誰しもが心をゆすられる思いがあります。
 

● 月の冬の季語

冬の月 (フユノツキ)
寒月 (カンゲツツ)
寒三日月 (カンミカヅキ)
月氷る (ツキコオル)
月冴ゆる (ツキサユル)
 

冬の月銀杏の枝の中にあり     松尾 美子
鋸山のやゝ東より冬の月       阿部 美津子


● 冬月

「とうげつ」と読み、冬の季節を指す言葉。または冬の月を指す言葉。
冬の寒気に浮かぶ冴々とした月の姿は、古来から日本人の心を捕らえ
多くの詩歌に詠われました。



空と月と暦
空と月と暦

宙の名前新訂版
宙の名前新訂版

太陽・月・星のこよみ 2012年カレンダー
星と月のコレクション
星と月のコレクション 

月の下で
月の下で

 



blogram投票ボタン 人気ブログランキング【ブログの殿堂】 くる天 人気ブログランキング

月時館 Tsukijikan* 
† 月の神秘と魅力に惹かれ月と戯むる †


Facebookページ


ソーシャルメディアアイコンメーカー
facebooktwitterrss

  
Posted by sara1116 at 21:20Comments(0)clip!月の扉

2011年11月13日

立待月 (たちまちづき)

十五夜の翌日が十六夜、そしてその翌日が十七夜、すなわち立待月

tachimachi
 
立待月(たちまちづき) old gibbous moon(英)
日没後、立って待てる頃に月が上ってくることからの呼び名。
陰暦十七日日の月のことで、特に陰暦8月17日を指す場合もあります。
夕方、立ったまま待っていてもそれほど疲れないうちに
月が出てくることからこう呼ばれます。
また立待には眠らずに事が成就するのを待つ意味があります。

秋の季語
十五夜を過ぎると出が徐々に遅くなり、姿も少しずつ欠けてゆく月を惜しみ
一夜ごとに名を変えて愛でる。
「立待月」は、月の出を立って待つという意から。
「立待」は、その夜のことも指します。

「月々に月見る月は多けれど、月見る月はこの月の月」などといって
十五夜の満月は特にもてはやされていました。
しかしせっかくの十五夜が曇りで、月見ができないことも多く
十五夜前後を待宵月、十六夜月、立待月、寝待月などと呼び、名月を惜しみました。
待宵月は十五日の前日の月見、十六夜の月は十六日の月見
立待月は十七日の月見で、少し立っている間に月が出てしまったという亊
寝待月は二十日の月で午後十一時頃ひと寝入りした頃に出る月という意味です。

また中秋の名月は、古くから詩歌や俳句の材料になり
今宵の月・三五夜・望月夜・名月などと詠まれるのは
みんな中秋の名月の事をさしています。

正岡子規俳句
明治28年
辻君の辻に立待月夜かな

明治31年
立待の闇の話や五六人

月に関する名句 

108_8

●「月」はなぜ秋の季語か

春を代表する季語は「花」ですが、秋は「月」になります。
春が「花」というのは実感でわかりますが、なぜ月は秋の季語なのでしょう。

冬の冴えざえとした月も、春の霞んだような月もそれぞれに風情があります。
実際の作品にも、たとえば「菜の花や月は東に日は西に」(蕪村)といった名句があります。
それでもとにかく、単に「月」といえば秋の月になってしまうのです。

   月 さ し て 一 間 の 家 で あ り に け り    村上鬼城
   ふ る さ と は 川 の 上 手 に 月 上 る    京極杞陽

こういった作品は、月が秋の季語だという前提があるから味わい深くなります。

tachimachi5a

月にちなんだ秋の季語は、これまた無数にあります。
新月から満月に至るまでのそれぞれの月が季語となっています。
「上り月(上弦の月)」「二日月」「三日月」「夕月」「待宵」と続いて
「名月」になり、さらには「十六夜」「立待月」「居待月」「臥待月」「更待月」と
延々と続きます。

これも考えてみれば不思議です。
月の満ち欠けは年中あるのに、なぜか秋の月の満ち欠けだけが季語となっているのです。
なかでも「名月」は秋の月を代表する言葉となっています。
中秋の満月のことですが、「名月」となればもう、俳句だけではなく
日常生活においても秋のものなのです。

美しい日本の季語
美しい日本の季語

月の時間
月の時間

聴くだけで夢がかなう!「月の瞑想」CDブック
聴くだけで夢がかなう!「月の瞑想」CDブック

月の空
月の空

星と月のコレクション
星と月のコレクション





blogram投票ボタン 人気ブログランキング【ブログの殿堂】 くる天 人気ブログランキング

月時館 Tsukijikan* 
† 月の神秘と魅力に惹かれ月と戯むる †


Facebookページ

ソーシャルメディアアイコンメーカー
facebooktwitterrss

  
Posted by sara1116 at 23:57Comments(0)TrackBack(0)clip!月の言ノ葉

2011年05月09日

月光論より

「月」がテーマになっている中島みゆきさんの歌詩。

ca-piano

誰か 僕を呼ぶ声がする

深い夜の 海の底から

目を 開ければ窓の外には

のぞくように 傾いた月


「歌姫」


まるで月光がさざ波のように押し寄せてきて
いっぺんに幻想の世界に引きずりこまれていくようです。

[DVD] 中島みゆき/歌姫 LIVE in L.A.
[DVD] 中島みゆき/歌姫 LIVE in L.A.


アルバム『寒水魚』
最初の「悪女」で既に月のイメージが歌われていることに気付きます。
あのあまりにも有名なリフレイン
「悪女になるなら 月夜はおよしよ/素直になりすぎる」

中島みゆき/寒水魚

中島みゆき/寒水魚


『寒水魚』でもう一つ「月」が歌われているのは「家出」
リフレインの一節です。

夜は浅く

逃げる者には

足跡だらけの 月あかり

比べることが悲しいものも

この世にあるよと 月あかり


「悪女」とは逆に「月あかり」の魔術に従うままに家を出た「私」が
「あなたがいればすべてだけれど/それでも 私 ふりかえる」と
「足跡」を見詰めています。
月の魔術は「私」の本心を映し出す鏡の役割を果しているようです。

中島みゆき最新歌集 1987~2003 (朝日文庫)
中島みゆき最新歌集 1987~2003 (朝日文庫)
クチコミを見る


「砂の船」のリフレインは次のように歌われます。

古い熱い夢の数だけ

いま 誰もいない夜の海を

砂の船がゆく


「私」であって私でない
あるいは「あなた」でも「私」でもあるような「他者としての自己」。
そして、そのような新しい「自己」を生み出したものこそが
「砂の船」に描かれる「傾いた月」の魔術的エネルギー。


中島みゆきさんの詩には他にも「黄色い犬」
「シニカル・ムーン」
「月の赤ん坊」
といった月の名作があります。
(これに「砂の船」を加えて「月の四部作」と呼びたいところです)があります。

moonline


上記した歌詞と添文は
中心主題に「月」のイメージを置いて
アルバム『寒水魚』を一貫した一冊の詩集のように読むという試みと
それに対して返答されている『月光論』

『河南文學』第4(大阪藝術大学文藝学科研究室、19945)より抜粋。

なかなか興味深く拝読させて頂きました。

山田兼士の研究室


moonline


中島みゆき / お月さま欲しい
I want the moon



中島 みゆき オフィシャルサイト 




blogram投票ボタン  人気ブログランキング【ブログの殿堂】くる天 人気ブログランキング

  
Posted by sara1116 at 14:42Comments(2)TrackBack(0)clip!月の扉

2010年04月04日

春月夜

T04-279-10

◇朧月◇
(類) 月朧(つきおぼろ) 朧月夜(おぼろづきよ) 淡月(たんげつ)

春の陽気に温められた水蒸気が夜の冷たい地表に冷やされると
霧が出て空が朧(おぼろ)にかすみます。
朧月は、月がぼんやりと春の夜空に浮かんでいるさまのことで
しばしば満開の夜桜を照らす構図として絵画に描かれます。
「おぼろ」は、もともとぼんやりした様子を表す「おほ」から発し
それが「おほほし」という形容詞になって霞や霧、朧などを表すようになりました。

朧というと月…「朧月」と、ごく自然に連想されるのではないでしょうか。
暖かくなって、ごく薄い雲が空に広がり、月をも覆うことがあります。
そうするとその周りに ぼんやりとした輪(かさ)が出来
そのかさのかかった月が朧がかって見えるという わけです。
ちょうど、ごくごく薄い曇りガラスを通 して見たような状態になります。

「かさがかかると雨がふる」といわれますが
かさがかかった後の空は 低気圧が接近してくることが 多いそうです。
多くは天体の周りの薄い雲(学名 巻層雲)がしだいに厚みを増し
かさが消えて朧な空が どんよりとした感じに 変わっていきます。
雨雲が広がりはじめているのです。かさがでてから雨になる確率は
おおよそ6〜7割といわれているそうです。

朧月は春の本格的な到来の象徴のひとつとでもいえるような ものであります。
厳冬期の、微細なところまで見えてしまうような月星と違って
柔らかい、どこか暖かみを感じさせる色合い・・ ・
冬の月が檸檬色だとすれば、春の月は玉子色・・・
柔らかい色合いで我々を和ませてくれます。
たとえその後に雨が 降るとしても、冬と違って「恵みの雨」と思える ところが
春ならでは、ということでしょうか。  
同じものなのに、空気の層がほんの少し違うだけで
これだけ様変わりして しまうのは不思議なものです。
 
◇春の月◇
(類) 春月(しゅんげつ)  春月夜  春満月 

詩歌に限らず、一般通念として「月」というと秋…という固定観念があります。
春の月は「柔らかく まろみのある〜」と表したくなりますが
朧月に代表されるように、春のしっとりとした大気に抱かれた月は
秋の清冽な月とはまた違う趣を呈し、その姿は優しく目に映り私達を和ませます。   

2832-02731

【春の月と朧月】

「春の月」と「朧月」、どちらも独立した春の季語となっています。
一般的な歳時記では
春の月の様子を端的に表したものが朧月』と定義されています。
でも言葉が違い、ましてや独立した季語になっているのなら
そこにはニュアンスの違いもあるはず。

   くもりたる古鏡の如し朧月(高浜虚子)

   夕月の既に朧や薮の空(松本たかし)

   朧三日月吾子の夜髪ぞ潤へる(中村草田男)

大方、朧月を使った場合には月そのものの美しさを讃え
句中でも主に据えて いる場合が多いようです。
淡やかな色彩で描いた絵のような・・・雅趣とでもいうのでしょうか
浪漫的なニュアンスを感じます。

一方、春の月は必ずしもメインの素材ではなく、例えば
花や水やその他諸々の風物を対象にし、その背景に春の月がある・・・
という趣のものがよく見受けられます。
ただ、単なる傍役ではなく春の月を句に引き入れることによって
全体をほんのりと明るく照らし、引き締めているように思います。
例句はたくさんありますが、例えばこのような句。   

   舞疲れいたはられけり春の月 (齋藤香村)   

   春月にみどり児丸き手を開く (林薫子)

この「春の月(春月)」を「朧月」に代えてしまうと、どうでしょう…
春の月は 朧月では出せない人肌のような温みを添えられるような効果があるようです。
「春の月」と「朧月」・・・
どちらも同じ月を指しますが、それぞれが持っているニュアンスや
語感、字面を考えて選択するべきなのでしょう。

春の大気には水分が多く含まれているといいます。
透明度の低くなった空気は 万物を滲んだようにぼやけさせます。
冬の間はくっきりみえていた遠くの山の 稜線が次第に薄れ曖昧になり
見えなくなってしまうのもこのせいだといいます。
専門的なことはわかりませんし、昔の人も知らなかったでしょう。
しかし春の月を詠んだ句には何かしら共通するしっとりとした情趣が漂っています。
それは 我々の心の奥底に流れる春に対する思い
憧憬に似たようなものがあるからなのでしょうか。

  続きを読む
Posted by sara1116 at 00:15Comments(0)TrackBack(0)clip!月の言ノ葉

2010年02月03日

2010年2月のお月様

0_0_0_0_0_0_0_1clip_moonbreen


 満月のない月
 

2010年1月30日は月が地球へ接近したタイミングで満月となったため
年間を通して一番大きな満月となりました。
1月は満月が2度ありましたが2010年2月は満月が一度も起こりません。

実は満月が一度もないというのはちょっと珍しいことです。
月が新月を迎えてから次の新月になるまでの期間を朔望月と呼びますが
これを平均すると29日と12時間44分2.879秒になります。
ですから2月以外の場合は1ヶ月の間に1回ないし2回、必ず満月があります。
しかし2月だけは朔望月よりも日数が少ないので
まれに満月が存在しないことが起こります。

次回、日本で満月がない月となるのは2018年2月で
さらにその次は2037年2月となります。

2月は満月のない月となりましたが
その代わり3月には再び2回の満月が起こることになり
3月30日は今年2回目のブルームーンです。
日本では3月1日に起こる満月ですが
世界時では2月28日に起こるため、イギリスなどでは
2月は満月のある月となり、3月はブルームーンになりません。

letter03

 2010年2月

 3日 深夜から明け方にかけて月の近くに土星が見えます
 4日 深夜から明け方にかけて月の近くに乙女座のスピカが見えます
 5日 深夜から明け方にかけて月の近くに乙女座のスピカが見えます
 6日 下弦
 8日 月と蠍座のアンタレスが並びます(明け方)
12日 明け方、東空低空で月と木星が接近して見えます
14日 朔(新月)
22日 上弦  月の近くに牡牛座のアルデバランが見えます 
25日 月の近くに火星と双子座のポルックスが見えます
26日 月の近くに火星が見えます
28日 月の近くに獅子座のレグルスが見えます

 ・望(満月)が1回もありません

pinmppnb
月と火星が並びます

2010年2月26日
2月下旬頃の火星はかに座にあって、−0.7等の明るさで輝いています。
1月28日に地球へ接近してから1ヶ月ほどが経過した
2月25日から26日にかけて、火星の近くを月が通り過ぎていきます。
といっても角度にして9度も間隔が開いてますから
接近と呼べるようなものではありませんし、並ぶと言うのすら少し気がひけます。
25日と26日を比べると、19時に時間を固定した場合は
26日の方がほんの少しだけ間隔が狭くなります。

月齢は25日の場合で11.3、26日なら12.3ですからかなり太目の月です。
それだけに月明かりも強烈ですが、火星も十分に明るいので
月と火星が並んだ姿を肉眼で確認することができるでしょう。

yozora3-1

 月の見つけ方   (心と体との関係)
月は、東から昇って南の空を通り、西へ沈みます。

新月
太陽と月が同じ方向にある新月は、地上からは見えません。

・新しい事を始めたり、夢の実現や目標達成のための予定を立ててスタートを切ったり
 願いごとをするのに良い日。
・リセットするのに適している日です。


上弦の月
正午頃に昇ってきて真夜中に沈みますから
午後の外出時や、帰宅時に空を見上げてみましょう。


・エネルギーが高まりつつあるとき。体も心も吸収力がアップしています。
・迷いや心の葛藤も生じやすい時期でもあります。


【満ちていく月(新月後から満月)】
・身体が栄養を最も吸収しやすい時期です。食べ過ぎに注意。
・上弦から満月に向かっては、むくみやすい時期です。


満月
日没とほぼ同時に東から昇り、翌日の日の出とほぼ同時に西へ沈みます。
つまり、満月の日はひと晩中月明かりが楽しめます。


・エネルギーが最高潮に達し、気分もハイ・テンションに。
 ただし急に落ち込んだり、と気持ちが不安定になりがち。リラックスを心がけましょう。
 (※
満月にお財布をかざす金運アップのおまじないも有名。)

下弦の月
真夜中頃に昇ってきて、翌日の正午頃に沈みます。
晴天ならば、朝起きたときに青空を背景に月が見られます。


・体内から毒素が排出されやすい時期。
・身体のデトックスや、心の浄化につとめると効果的。
・ダイエットを始めるのにも適しています。


【欠けていく月(満月後から新月)】
・解毒作用、消毒作用、洗浄作用などが高まっていく時期。
・下弦から新月に近づくにつれてさらにこれらの作用が高まります。
・ダイエットを始めるのもこの時期が適しています。
・体や心の浄化だけでなく、部屋の中の不要な物の片付けなども
 いつもよりスムーズにできそう。
・掃除、洗濯、消毒などいつもより効果が高いといわれています。



 月と梅

s-200902011536147802
白梅に寄り添う半月の月。春の風情。



「春もやや気色ととのふ月と梅」 松尾芭蕉 

元禄六年(一六九三)五十歳の作

句意
月は朧に霞み、梅は花をほころばせて、春もようやくその気配を調えてきたようだ。

厳しい冬が過ぎ、徐々に春めいてくる早春の情趣を月と梅の取り合せで描き出している。
画賛句として芭蕉が好んだ句作。



umemoon
花言葉通り気品に溢れる白梅と凛として美しい月

「紅梅に ふはとかかりぬ 昼の月中 」    中 勘助  (小説家、詩人、随筆家)

「寒梅や 痛きばかりに 月冴えて」    日野草城

「梅の花 にほひをうつす袖の上に軒もる 月の影ぞあらそふ」 藤原定家


20060320-15_045
月明かりに浮かぶ梅。


●万葉集

闇ならばうべも来まさじ梅の花
      咲ける月夜に出でまさじとや

紀女郎(巻8−1452)

暗闇の夜なら あなたが来なくてもわかるわ 
梅の花が咲き誇るこんな良い月夜に 来てくれないなんて

ひさかたの月夜を清み梅の花
      心開けてあが思へる君

紀小鹿女郎(巻8−1661)

空の月がきれいなので、梅の花が開くように心を開いて
あなた様のことをお慕(した)いします


雲の上に照れる月夜に梅の花
      折りて送らむ愛しき児もがも

大伴家持(巻18−4134)

雪の上に月が輝く夜  梅の花を手折って贈るような 愛する人がいて欲しい

●古今和歌集

『月夜には それとも見えず 梅の花 香 をたづねてぞ 知るべかりける』
しろじろとした月光に照らされ、梅の白い花がそれとも分からない。
香りだけを頼りに花の位置を知ることだ。


梅と月…
万葉人は月もわが友として心を通わせ、その月にも心を語らせていたのでしょう。






月の梅―花谷和子句集

月の梅―花谷和子句集
クチコミを見る



月の大事典

月の大事典

月の満ち欠けレシピ

月の満ち欠けレシピ

新月&満月のリズムで夢をかなえる

新月&満月のリズムで夢をかなえる

月のメッセージ

月のメッセージ

月の魔法

月の魔法

聴くだけで夢がかなう!「月の瞑想」CDブック

聴くだけで夢がかなう!「月の瞑想」CDブック


FC2ブログランキング月時館 blogram投票ボタン 人気ブログランキングへ  人気ブログランキング【ブログの殿堂】

  
Posted by sara1116 at 15:15Comments(2)TrackBack(0)clip!月の扉

2009年12月27日

XVIII 月

☆ タロットカードの “月” ☆

タロットカードとはタロット占いなどに用いられるカードの事で
22枚の大アルカナと56枚の小アルカナで構成されています。
又、現在ポーカー等、カードゲームを行う時に使用する
トランプの原形とも言われています。

月(The Moon)はタロットの大アルカナに属するカードの1枚。
カード番号は「18」。

18m

 きつねのタロット占い館


XVIII. 月 “*☆* ”The Moon (La Lune)“ *☆*”

タロットのカードの意味する事柄は
通常占ってもらう者の状況や占う側のカードの解釈
占う際の前後に登場したカードなどにより刻々と変化しますが
ここでは一般的な月のカードの意味を取り上げます。

月のカードはおおむね幻惑を意味します。
おぼろげで、ぼんやり周りを照らす月の光は、その人間の持つ
恐怖や願望を表わすように、実体を幻へ作りかえます。
月のカードは真実をねじ曲げてしまう「幻想」の働きを表わし
「誤解」「誤算」「偽り」「嘘」などに気づかない状態や
自ら何かを「ごまかす」といった「確信犯」を暗示します。

18moonm

月の下には、感情を象徴する水たまりがあり
その中のザリガニは本能的な衝動を象徴します。
月の引力に引きつけられ、ザリガニが水面へと動くと水は波立ちます。
このカードは感情の乱れからくる「不安」を抱えたまま
「現実逃避」してしまいやすい状況も示しています。

占いの時にこのカードは占ってもらう側の感情が
極度に高ぶっていたり混乱した状況にある時よく出現します。
嘘や裏切り、用心や危険、不誠意や幻滅といった
意味を持つ為あまり良い印象を持たれません。

特に将来に対しての不透明感を表す為に
もし、何かこれから行おうとしている状態であれば
何もせずに流れに身を任せていたほうがよいでしょう。
ただ“月”のカードも悪い部分ばかりではありません。
月の神秘性という点から不思議な力により助けられたり
芸術的な創造性を発揮できるといった意味も持ちあわせています。

なお、占いの際にカードが逆になった場合は
その意味が弱まったり反対になったりしますが
月のカードに関してはその意味はあまり変わりません。

正位置では、見通しが立たず安定しない状況から生まれる精神的な不安や
悲観的な気持ちが強まっていく過程を意味し
逆位置では、見通しが立てられる状況に変わってくることや
安定していく過程を意味します。

18wm     18mm


ウェイト版(左)とマルセイユ版(右)
 
「月」の名前の示す通り、このカードには人面の月が描かれています。
象徴的に月は、夜を呼び、闇を呼び、陰であり、マイナスであるのですが
夜は朝を呼び、闇は光を際立たせ、陰は陽でもあり、マイナスはプラスを呼び寄せます。
また月は「女性」や「女神」の象徴として扱われ、様々な絵画の中に女性と共に登場し
陽への対立物として解釈が行われます。
一見すると、描かれる月が人の顔を持っていることから母性的な側面を感じさせます。

とはいえ、タロットカードの月においてはあまりポジティブな意味合いはなく
マルセイユ版に描かれている雫の形が下向きではなく上向きであり
この「雫」はマナ等のような創造的エネルギーの象徴と解釈されていることから
大地に降り注ぐ下向きではなく、月がエネルギーを吸い上げているように
上向きに描かれている。
つまりこの「月」は肯定的な「母性・女神」よりも
「悪妻・魔女」といった否定的な存在であると考えられるのです。

正位置の意味 ・・・ 不安定、幻惑、現実逃避、親友の裏切り。

逆位置の意味 ・・・ 軽微なミス、過去が蒸し返される、徐々に好転。

<カードからのメッセージ>
月は、エジプトやギリシャでは、死者の住むところと恐れられ
一方では、生命を生み出す女性との関係が深いとされています。
月が引き起こす潮の干潮は、生死に関して深い意味があります。
犬と狼は、人間の心の不安とおののきのシンボルです。
ザリガニの住む水溜りは、潜在意識を表し
暗い無意識の世界への危険性を表します。
このカードは、明るい太陽の下では消えてしまう
幻影的な世界の危険と誘惑を象徴しています。
月は変化の早いもの、曖昧な状態や心の不安を表しています。
つまり、人間は運命に左右されたり、死を免れないように
日々同じ状態ではないということを暗示しています。

タロットカード   

大アルカナ
0.愚者 - I.魔術師 - II.女教皇 - III.女帝 - IV.皇帝 - V.教皇 - VI.恋人 
VII.戦車 - VIII.[1]力 - IX.隠者 - X.運命の輪 - XI.[1]正義 - XII.吊された男 
XIII.死神 - XIV.節制 - XV.悪魔 - XVI.塔 - XVII.星 - XVIII.月-
XIX.太陽 - XX.審判 - XXI.世界
ウェイト版の場合。(マルセイユ版では番号が逆になります )
 
小アルカナ
ワンド - カップ - コイン - ソード



 Iconography of the Moon

 タロット占いの真実 [月]

 タロットカードの意味・解説【月】




The Answers Book for Your Future
The Answers Book for Your Future
クチコミを見る

月のお告げ―MOON MAGIC

月のお告げ―MOON MAGIC
クチコミを見る

月の本―perfect guide to the MOON

月の本―perfect guide to the MOON
クチコミを見る

SOUND OF MOON―月の音

SOUND OF MOON―月の音
クチコミを見る

月の本―perfect guide to the MOON

月の本―perfect guide to the MOON
クチコミを見る

  
Posted by sara1116 at 00:00Comments(0)TrackBack(0)clip!About Moon

2009年12月20日

冬の満月の名前

wmoon1









満月...それは私たちを魅了する特別な存在。
夜空で最もドラマティックな光景であり、数千年も前から
詩人、芸術家、そして恋人たちにとってのインスピレーションの源になっています。

人類は数千年も前から、月の動きを利用して過ぎゆく年の経過を追い
狩猟、種まき、そして収穫のスケジュールを決めてきました。
古代に生きた世界中の人々が、その時々の植物、動物
または天候の動きを基にして満月に名前を付けてきたのです。

 冬の満月の名前

Full Winter Moon 冬の満月 植民地時代のアメリカ

Full Cold Moon 冷たいの満月 アメリカ先住民チェロキー族

Full Cooking Moon 料理の満月 アメリカ先住民チョクトー族

Full Quite Moon 素晴らしい満月 ケルト

Full Wolf Moon オオカミの満月 イギリス中世、アメリカ先住民 
英語名では2月の満月の名 
雪と寒さの深い冬の最中、オオカミの群れが餓えて
遠吠えをし歩き回ることから。

Full Old Moon 昔からの満月
単に "old Moon" といえば下弦の月を表す。
 
Full Storm Moon 嵐の満月 吹雪が厳しい頃

Full Great Spirit Moon 偉大な精霊の満月 

Full Big Winter Moon 大きな冬の満月 

Full Chaste Moon 汚れなき満月 

Full Ice Moon 氷の満月 

Full Snow Moon 雪の満月
大部分のアメリカ先住民の部族は2月の名前としている

Full Nursing Moon 育てている満月 

Full Milk Moon ミルクの満月

c2_06

「Moon Before Yule」
ユールの前の満月
クリスマスの直前に起こる満月
キリスト降誕祭の前の月

Moon Before Yule
(ユールの前の月)はクリスマスの直前に起こる満月のことで
通常12月に起こりますが11月に起こる年もあります。
なおユール(Yule, Jul)はもともとキリスト教以前の
古代北欧の収穫祭でしたが、現在ではクリスマスを指します。
 
「Moon After Yule」
ユールの後の満月
クリスマスの直後に起こる満月

Moon After Yule(ユールの後の月)はクリスマスの直後に起こる満月のことで
通常1月に起こりますが12月に起こる年もあります。

moon12












 〜冬の満月は高い〜
  季節による月の高度の変化

北半球では太陽の南中する高度は夏が高く、冬は低くなります。
一方、月が南中する高度は太陽に比べその変化が大きくなります。

これは地球から見て、太陽が1年かけて天球を1周するところを
月は約1カ月で1周してしまうからです。
たとえば、1月の場合、新月から満月までの約2週間の間に南中する高度は
約40度(腕をいっぱいにのばした時のげんこつの縦の長さの4つ分)も変化します。

地球から見ると、満月は太陽の正反対の位置にきた時に見られます。

夏の頃の満月は、冬の頃の太陽とほぼ同じ場所を。
冬の頃の満月は、夏の太陽とほぼ同じ場所にあることになります。
このように季節によって同じ月齢の月でも高度や見やすさが変化します。

この他、太陽の通り道(黄道)と月の通り道(白道)と傾きが異なるため
同じ季節でも年によっては10°高度が異なります。
下は月の南中高度と月齢・季節の関係の表です。

      春   夏   秋   冬
新月* 普通  高い  普通  低い
上弦* 高い  普通  低い  普通
満月* 普通  低い  普通  高い
下弦* 低い  普通  高い  普通


参考文献 
白尾元理、佐藤昌三共著「図説 月面ガイド」
林 完次 著 「宙ノ名前」


rglobe-1


 満月の12カ月

1月:Wolf Moon(狼月)
ネイティブアメリカンや中世のヨーロッパ人は、真冬の食糧不足を嘆く
飢えた狼の遠吠えにちなんだ名前を1月の満月に付けました。
1月の満月は、Old Moon(古月)やIce Moon(氷月)などとも呼ばれます。

2月:Snow Moon(雪月)
北アメリカの2月は寒さが厳しく雪が多いため、2月の満月には
Snow Moon(雪月)という名前が付きました。
Storm Moon(嵐月)やHunger Moon(飢餓月)などもあります。

3月:Worm Moon(芋虫月)
ネイティブアメリカンは、冬の終わりを迎える3月の満月に
Worm Moon(芋虫月)という名前を付けました。
雪解けの地面に見られるミミズのはった跡にちなんだ名前です。
ほかには、Chaste Moon(純潔月)、Death Moon(死月)
Crust Moon(堅雪月。
日中に雪が溶け、雪解け水が夜に凍り付いて
表面の固くなった雪を表している)
そしてSap Moon(樹液月。
カエデの樹液採取にちなんだ名前)などがあります。

4月:Pink Moon(桃色月)
北部のネイティブアメリカンは、開花の早い野花にちなんで
4月の満月をPink Moon(桃色月)と呼んでいます。
ほかの文化では、Sprouting Grass Moon(萌芽月)、Egg Moon(卵月)
そしてFish Moon(魚月)と呼ばれています。

5月:Flower Moon(花月)
多くの花が咲く5月の満月は、多くの文化で
Flower Moon(花月)と呼ばれています。
ほかには、Hare Moon(野ウサギ月)
Corn Planting Moon(トウモロコシの種蒔き月)
そしてMilk Moon(ミルク月)という名前があります。

6月:Strawberry Moon(苺月)
北米では6月にイチゴの収穫が行われるため、それにちなんだ名前が
6月の満月に付けられました。
ヨーロッパではRose Moon(薔薇月)という別名が付けられ
ほかの文化では夏の暑さの始まりを意味する
Hot Moon(暑気月)と呼ばれています。

7月:Buck Moon(男鹿月)
毎年ツノが生え替わるオスのシカは、7月にツノを再生し始めます。
ネイティブアメリカンは7月の満月にオスのシカにちなんだ名前を付けました。
ほかには、Thunder Moon(雷月。この月に夏の嵐が多発するため)
そしてHay Moon(干し草月。7月に干し草の収穫があるため)という
名前があります。

8月:Sturgeon Moon(チョウザメ月)
チョウザメの豊漁にちなんで、北米の漁民は8月の満月を
Sturgeon Moon(チョウザメ月)と呼びましだ。
また、Green Corn Moon(青トウモロコシ月)、Grain Moon(穀物月)
あるいはRed Moon(赤月。夏のもやで赤みを帯びることがよくあるため)
という呼び方もあります。

9月:Harvest Moon(収穫月)
最も馴染み深い名前の満月である9月のHarvest Moon(収穫月)は
作物を収穫する秋分後の時期を表しています。
また、夜間の収穫を助けてくれる9月の満月の特別な明るさや
月の出が早いことも表しています。
ほかには、Corn Moon(トウモロコシ月)やBarley Moon(大麦月)という
名前もあります。

10月:Hunter's Moon(狩猟月)
Harvest Moon(収穫月)の後の最初の月は
Hunter's Moon(狩猟月)です。
夏の間に太ったシカやキツネを狩るのに適した月であるため
このように名付けられました。
Harvest Moon(収穫月)と同様にHunter's Moon(狩猟月)も
特別に明るく、照らす時間も長い。
狩猟者は、夜でも草木の枯れた原野で隠れることのできない
獲物を追跡することができます。
ほかには、Travel Moon(移動月)や
Dying Grass Moon(枯れ草月)という名前もあります。

11月:Beaver Moon(ビーバー月)
11月のBeaver Moon(ビーバー月)という名前の起源については
意見が分かれています。
ネイティブアメリカンがビーバーを捕らえるわなを仕掛ける時期から
きているという人もいれば、ビーバーが冬のダム造り(巣作りの一種)に
かかり切りになるからだという人もいます。
Frost Moon(霜月)という名前もあります。

12月:Cold Moon(寒月)
冬が到来する12月の満月には、Cold Moon(寒月)という名前が付けられました。
ほかには、Long Night Moon(長夜月)や
Oak Moon(オーク月)という名前があります。

Blue Moon(ブルームーン)
毎年、月は地球が公転を完了する約11日前に
最後の満ち欠けのサイクルを終了します。
そのような余りの日が積み重なった結果、およそ2年半に1度という間隔で
満月が1回余計に起こることがあります。
ブルームーンとは、そのような満月のことを言います。

起源ははっきりしませんが、その意味するところは時とともに変化しています。
ブルームーンは現在、暦月の2回目の満月を表す
慣用句として使われていますが、もともとは満月が4回起こる季節の
3回目の満月に付けられた名前でした。

[参考 ナショナルジオグラフィック]


 月時館 Tsukijikan☆月の言葉 West & East 

 月時館 Tsukijikan☆月の言葉 2 



次の満月はいつか、知っていますか?―コズミック・ダイアリー (2002)

次の満月はいつか、知っていますか?―コズミック・ダイアリー (2002)
クチコミを見る

満月に聴く音楽

満月に聴く音楽
クチコミを見る

満月の花―石川賢治写真集

満月の花―石川賢治写真集
クチコミを見る

満月が大きく見える―体内時計が発振する暮らしのリズム (OMUPブックレット (No.10))

満月が大きく見える―体内時計が発振する暮らしのリズム (OMUPブックレット (No.10))
クチコミを見る

新月&満月のリズムで夢をかなえる

新月&満月のリズムで夢をかなえる
クチコミを見る

旧暦美人ダイアリー2010 (金 満月)

旧暦美人ダイアリー2010 (金 満月)
クチコミを見る

13ヵ月と13週と13日と満月の夜

13ヵ月と13週と13日と満月の夜
クチコミを見る 

  
Posted by sara1116 at 00:00Comments(4)TrackBack(0)clip!月の言ノ葉

2009年11月28日

見上げた空に月を想う

月への想い

現代人が忘れかけている狢臉擇覆海鉢瓩
月が思い出させてくれる・・・


wintermoon_c













新月とは名ばかり、姿の見えぬ月はこの世に闇をつくりだす。
そう、新月は闇の中で感じるもの。
古人はこうして暗闇の中に月を感じることができたのです。

かつて私たち日本人は月の満ち欠けのリズムに暮らしを合わせ
自然のサイクルのなかで、自然と調和しながら
独特の文化を形づくり、世界にも稀にみる豊かな自然感をもった
生活文化を築いてきました。
それがいま効率や経済性が優先されすぎたあまり
いつの間にか暮らしが自然のリズムからはずれてしまったのかもしれません。

日本の四季をあらわすものとして「雪月花という言葉があります。
冬の雪、秋の月、春の花。
その中でも古来文芸の世界で
特に重んじられてきたテーマが月と花でした。

特に手の届かない月は人々の憧れともなって
新古今の歌人に詠まれ、 歌枕にもなり
また絵画に描かれたり能や音曲に取り扱われたりして
この美意識は日本人の心へと根付いていったのでしょう。

もちろん月は一年中見られるものですが
中でも空気が澄んでいる秋の空にぽっかり浮かぶ月は格別の美しさ。
特に旧暦八月十五日の月を「中秋の名月」と言い
古来人々は、空に浮かぶこの幻想的な月に豊作を祈りました。

祈り、親しみ、憧れ、喜び、そして時に恐れ・・・
昔から日本人は、満ち欠けを繰り返しながら
空に浮かぶ月に想いを寄せてきました。

それは移り行く四季に寄り添って生きてきた日本人の
循環と再生の思想からくるものなのかもしれません。

wmoon2











中学生の頃、理科の授業で
月の満ち欠けと地球の自転について教わりました。

科学が進歩し、月について様々なことが分かってきた現代。
子供たちにも月のメカニズムを科学的に説明し
今やロケットが月面着陸する時代です。
それでもなお、やはり月に神秘性を感じ魅了されるのは
私だけではないはずです。

空を見上げると、昔も今も変わらずそこにある月には
清光冴えわたる美しさがあります。
月は誰もの上に平等に光を注ぎます。

そんな月を見上げ、どこかで同じ月を見ているであろう恋人や家族を想ったり
祈りを捧げたりするその心は、古来の日本人から現代の私たちへと
今も変わらず受け継がれています。
恐らくそれは、繰り返す四季と共に生活してきた日本人の
月に対する独特の美意識から成るものなのでしょう。

古来人々は、その美意識を和歌や俳句に取り入れ
なににも増して大切に育んできたのです。

自然との交流が失われがちな現代ですが
月がやはり変わらずそこで満ち欠けをしている限り
その風流の心が未来の日本人へと受け継がれていくことを願います。

そこに変わらず浮かぶ月を眺めて
昔の人や遠く離れた人との会話を楽しんでみては如何でしょうか。

「面影の 忘らるまじき 別れかな 名残を人の 月にとどめて」 師 西行

0moon








暑い時には涼やかに、寒い時には温かく、私を照らす。
満月は言うまでもなく美しいけれど、欠けつつある月の不安定さも魅力的。
半月は片割れを想像せざるを得ないし、三日月の鋭さもどこか切なき寂しさに通じる。
新月も光の不在という点で強烈な存在を放つ。
月はそこに在ろうと無かろうと、常に存在している。
月は一つの矛盾。故に美しい…。
そして何より、月は決してその裏側を我々に見せない。






「月の下で」
月から物語は生まれ、月は物語を彩る。
万葉集には数多くの月の歌が収められ
尽きることなく月は歌に句に詠まれつづける。
月の写真と文学が織り成す美しい一冊。

 


 「星と月のコレクション」
目で見ることのできる、星や月のすがたをたくさん集めました。
本に登場した星や月を、夜空にさがしてみてください。
 


 満月 〜ふゆ〜/望月衛介CD
満月の日に作曲し、満月の日にレコーディングされたピアノアルバム




 海に降る月 FROM MOON TO OCEAN/中田 悟
【ヒーリング(癒し)リラックス音楽CD】
聴くほどに、柔らいでくる。素直になってくる。
あなたのハートへの、月と海からの贈りもの
 
  
Posted by sara1116 at 13:03Comments(0)TrackBack(0)clip!月の扉

2009年01月04日

月冴ゆる

wintermoon

 

 

 

新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。


冬の夜は冷たいですが
澄んだ夜空に月が冴え、星の瞬きは優しく語りかけています。
独りで見上げる夜空でも、遠く離れていたとしても
みんな同じ月を見上げている。

冬の月星に守られ明けを待つ・・・


wintermoon

 

 

 

 

季語


  01.月 立[つきたつ] ◇月が出る
  02.月 頃[つきのころ] ◇月の眺めの良い頃
  03.寒 月[かんげつ] ◇冬の月
  04.月 鏡[つきのかがみ] ◇満月
  05.月 霜[つきのしも] ◇月の光
  06.片割月[かたわれづき] ◇半円形の月
  07.夕月夜[ゆふづきよ] ◇夕方の月
  08.月 明[つきにあかす] ◇月を見て夜を明かす
  09.朝月夜[あさづくよ] ◇明け方の月
  10.月 船[つきのふね] ◇月
  11.月 影[つきかげ] ◇月の光
  12.弓張月[ゆみはりづき] ◇弓形の月

月の冬の季語

冬の月 (フユノツキ)
寒月 (カンゲツツ)
寒三日月 (カンミカヅキ)
月氷る (ツキコオル)
月冴ゆる (ツキサユル)

冬の月銀杏の枝の中にあり     松尾 美子
鋸山のやゝ東より冬の月       阿部 美津子


冬月

「とうげつ」と読み、冬の季節を指す言葉。または冬の月を指す言葉。
冬の寒気に浮かぶ冴々とした月の姿は、古来から日本人の心を捕らえ
多くの詩歌に詠われました。

「新拾遺和歌集」巻六 冬歌

湖辺冬月と云事をよみ侍ける    僧正慈能
「鳰の海やひらの山風さゆる夜の空よりこほる有明の月」


「新古今和歌集」巻六 冬

摂政太政大臣家歌合に、湖上冬月    藤原家隆朝臣
「志賀の浦や遠ざかりゆく浪間より氷りて出づる有明の月」

cut_fuyugesiki02

 

 

 

 



冬の月はなぜ高度が高い?  
 
冬の月は空の高いところに見える気がしますね。
太陽が季節によって高度が変わることはよく知られています。
夏の太陽は空高く上り、冬の太陽は低くなります。
つまり月は太陽と逆ということになります。これはなぜでしょうか。

太陽の一年の動きを天球の上に描いてゆくと
天球を一周する一本の線になります。
これを黄道と呼びます(「おうどう」、または「こうどう」と読みます)。
実際には地球が太陽の周りを一年に一周しているのですが
地球から太陽の動きを見ていくと
このようになるのです。
さて、黄道をよく見てみると、天の赤道をまたいで北へ行ったり
南へ行ったりしています。
これは地球の自転の軸が傾いているからです。
黄道が赤道の北にあるとき、これは季節でいうと夏にあたります。
この時太陽は空高く昇ります。一番北へ行くときが夏至(6/21ごろ)です。
一方、冬の時は黄道は天の南にあり、太陽の高度は低くなります。
最も低くなるのは冬至(12/21ごろ)です。 

11moon

 

 

 

 

 

 

 

 月の下で
月から物語は生まれ、月は物語を彩る。
万葉集には数多くの月の歌が収められ、尽きることなく月は歌に句に詠まれつづける。
月の写真と文学が織り成す美しい一冊。

 星と月のコレクション
目で見ることのできる、星や月のすがたをたくさん集めました。
本に登場した星や月を、夜空にさがしてみてください。

 月光浴
満月の光だけで撮影された地球の夜のドラマ。


 月−The Moon−
心に染みいるような美しい月のカレンダーです。
四季を通じて、優しく私たちを見守るように輝く
月の姿は、癒し効果は抜群です。

 

  
Posted by sara1116 at 21:52Comments(0)TrackBack(0)clip!月の言ノ葉

2006年10月05日

待宵の月

『小望月』(こもちづき)
望月の前夜の月・旧暦14日の夜の月

夜空には小望月が浮かび
明日の満月を待ちわびているような風情で地上を明るく照らす。amoon







【小望月(こもちづき)・十四日月 (じゅうよっかづき)】
名月の前夜、すなわち陰暦8月14日の十四日月をいう。
他には 幾望(きぼう)ともいわれます。 幾は「近い」の意味。
望(満月)にちかい(幾)月と言う意味です。

満月のことを、「望月(もちづき)」といいます。 
その語源は、「満(みち)月」「最照(もてり)月」「満足(みちたり)月」などが
変化したのではないかということです。 
 
「望」だけで、「もち」や「ぼう」と読ませる場合もありますが、これも同じ意味です
その前日の月は、「待宵(まつよい)」。
小さな「望月」ということで、『小望月』とも呼ばれます。
「望」という漢字は、爪先立って遠くを見ようとしている人をあらわしているのだそうです。

 『暗きより 暗き道にぞ 入りぬべき 
     はるかに照らせ 山の端(は)の月』(和泉式部『拾遺集』)
 
街の灯りもなかった時代。 
まっ暗な空に、人は、月を探さずにはいられなかったことでしょう。 
今でも、その気持ちは、わかります。 
月は、いつでも希望の象徴。 
私たちも、心の中に、遠い月灯りを、絶えず求めているのですから。

【待宵】(まつよい)
陰暦八月十四日の夜で、名月の前夜祭として名月を待つ意を込めていいます。
翌日の天候が不明であるところから待宵の月を賞する向きもある。
有名な句に 『待宵や女主に女客』 (蕪 村) があります。

満月の前日に敦賀に着いた芭蕉、翌日の満月は雨で見られませんでしたが
その日の美しい小望月をここで見ることができました。
そこで詠んだのが
『月清し 遊行のもてる 砂の上』という句。

待宵(まちよい)は中秋の名月の前夜、またはその夜の月。
月見が花見のように庶民の楽しみであった昔
名月の夜が楽しみで待たれていたのです。

『江戸川や 月待宵のすすき船』(小林一茶)

tap












月は形を変えます。
まるで光っていない月を新月あるいは朔と呼びます。
このときは地球とは反対側の面だけに光があたっているわけで
月の向こう側に太陽があるわけですから
太陽といっしょに出入りすることになります。

そこから、だんだんと細く姿を表してきます。
はじめの細い細い月を新月と呼ぶ時もあのます。
二日月、三日月と月はだんだんに膨らみ上弦の半月となる頃は
日の入りの頃、南の空に輝いていて真夜中に沈むようになります。
沈む時、弓の弦を上にして沈むので上弦の月の名前があります。

九日月から十三夜の月、小望月から満月である望月に至ります。
月の全面に太陽光が当たる様子を見られるのですから
地球は月と太陽の間にあることになります。
望月のころは地平近くに気味が悪い程大きく、赤く見えることがあります。
これは夕日が大きく赤く見えるのと同じ原理。
やがて上ればいつもの大きさの白銀の月になります。

そして十六夜(いざよい)の月、立待月、居待月、月の出が遅い寝待月と進み
さらに二十日月である更待月(ふけまちづき)を経て
真夜中に上りはじめる下弦の月となります。
朝、西の空に白く見えている半月はこの月です。

14moon






『満月(14・15・16日月)』 (Full Moon)

 十四夜(小望月)・・・満月直前、満月を目指す勢いに満ちた月。
アイルランドの詩人イェイツは十四夜の月を狂乱の月と呼んだそうです。

 十五夜(望月)・・・丸い満月は自然界で最も円に近いもの。
また、満月の晩は、その明るさゆえに古代では祭りの夜だったそうです。

 十六夜(既望)・・・十六夜はいざよい。
満月より送れてためらいがちに昇る月。
いざよいとは、ためらい遅れることを意味します。

moone






月の呼び名

月齢というのをご存知ですか?
月の年齢のことではなく、新月の日を月齢0として
その日の深夜に月齢が1つ増える月の満ち欠けを表すものです。
日々の月の満ち欠けの度合いを表す指標を「月齢」といって
これが現在の「日にち」の基になっています。
月齢3の月の出る日が三日で、その夜の月の形を三日月と呼ぶといった具合です。

◆月齢  呼び名

0  新月、朔
(月と太陽が同じ方向にあるため、地球からは月を見ることはできません)
1  二日月
2  三日月(みかづき)
(夕刻の西の空に見える月。
月が替って初めて人の目で確認できる月ということで
初月・若月、その細長い形から眉月・月の剣・月の船など多くの異称があります)
7.5  七日月・上弦(じょうげん)
(半月。弓の形になぞらえて、弦(真っ直ぐの部分)を上にして沈むことからこの名があります)
9  十日夜
12  十三夜月・十三日月
(特に9月13日の月は、前月の仲秋の名月(8月15日)に次いで美しいとされ
「後の月」と称して月見の宴が開かれました)
13  十四日月・小望月(こもちづき)
(特に8月14日は、翌日の仲秋の名月を待ちかねる前夜祭の意味合いをこめて
待宵月(まちよいづき)とも言います)
14  満月・望・十五日月・望月(もちづき)
(地球が太陽と月の間にあって、ちょうど一直線に並んだ状態になります。
8月15日の仲秋の名月には、観月の宴が開かれ
収穫したばかりの里芋を供えることから芋名月とも呼ばれます)
15  十六日月・十六夜(いざよい)
(満月よりやや遅く、日没直後の頃に月の出となるので
いざよい(ためらい)ながら上る月という意味。
他に一晩中月が出ているため「不知夜」とも) 
16  十七日月・立待月(たちまちづき)
(立って待っているうちに上る月の意)
17  十八日月・居待月(いまちづき)
(立って待つには少し間があり、座って待っているうちに上る月の意)
18  十九日月・寝待月(ねまちづき)
(座って待つのも長いので、横になって待っているうちに上る月の意
臥待月(ふしまちづき)とも)
19  二十日月・更待月(ふけまちづき)
(夜更けまで待ってようやく上る月の意)
22.5  二十三日月・下弦(かげん)
(上弦と同様に弓の形になぞらえて、弦(真っ直ぐの部分)を
下にして沈むことからこの名があります)
25  二十六日月
27 下弦後の三日月
(三日頃の三日月とは異なり、月の出が未明になるため
朝方の東の空に見えます)
29  三十日月 晦(つごもり)
(月の末日。月がこもり(隠れる)闇夜になるのでこの名があります)

まず「朔」は月が一周してもとの位置に戻ったという意味で
一日(ついたち)を「朔日」とも表記します。
一方の「晦」は“暗い”とか“人知れず隠れた”という意味から
月の隠れた闇夜を指し、月隠(つきごもり)が転じて「つごもり」
あるいは、これが30日に相当することから「みそか」(三十日)とも言います。
一年の最後の日となる12月の晦を、今も大晦日というのはその名残です。
こうして「朔」より日を追うごとに満ちた月は「望月」を頂点として
今度は次第に欠け始め、やがて「晦」に至ります。
そして「晦」の翌日は再び「朔」となり
新しい月へと移り変わって行くことになります。


 「月の本」
新月、三日月、上弦の月、九日月、十三夜の月、十六夜月、小望月、満月
満ちては欠ける月の不思議。今日も東の空に月が昇ります...
運命/月のはなし/月の神話/月の科学/月の神秘
月の図像学/月のことば/月の本 資料編
月の本

 「月の不可思議学」
満月の夜、何かが起こる。月のリズムが女性を支配する謎。
地球からだんだん遠ざかっている月。
月を観測するには満月は向かない。月夜の晩はミステリアス。

 「Moon・・・月」
静かな夜の水辺、揺れる光・・・月の雫がそっと心に降りそそぐ・・・
ひそやかに癒しのエナジーを送る「月」のロマンティックでメロウな小夜曲。
波間にたゆとうような旋律と甘美な音色
そのどこまでも美しく奏でられる宵の宴に酔いつつ身を委せていたい。
Moon・・・月 【ネイチャーCD】

 「ETUDE−a Wish to the Moon−」
CMやドラマ、映画音楽などで活躍する久石譲オリジナル・アルバム。
本人出演のCM曲「Silence」をはじめ
シンプルだけれど耳に残る美しいメロディのピアノ曲を多数収録。
ETUDE−a Wish to the Moon−

 

 

      人気ブログランキング【ブログの殿
堂】    
Posted by sara1116 at 12:05Comments(0)clip!月の満ち欠け

2006年06月17日

和の月

kaguya












 月の和名
と季節の行事 
      (有名なものが中心。海外のものも含みます。)


旧暦で使われていたのは
日本独自の風土や自然の描写から誕生した和風月名です。

各月は必ず新月を迎える日、朔(さく)から始まり、望(ぼう)の満月を中心に
月が隠れる晦日(つごもり)までを区切りとする月の満ち欠けに忠実に作られています。
ですから旧暦八月十五日は必ず満月となります。
三月三日は必ず三日月となり、月明かりの少ない夜に
雪洞の灯りが効果的にお雛様を照らしたことでしょう。
七月七日は毎年、上弦(半月)ですから、満月に邪魔されて
天の川が見えないということはなかったわけです。
生活行事や歴史、文学も、旧暦のリズムを頭に入れておくとより理解しやすくなります。
 

現在の新暦とは約1ヶ月のズレがありますが
旧暦五月の皐月は新暦の6月にあたり
早苗のなびく田植えの時期、旧暦六月の水無月は新暦7月に相当し
暑さで水も枯れ果てることからきています。
新暦で新春は1月ですが、本格的な寒さはそのあとにやってきます。
旧暦上は小寒、大寒の季節です。
七草を食す旧正月七日は春いちばんの若菜摘みの季節でした。
現代生活には不合理と思われがちな旧暦ですが
実際の季節を知るにはむしろ旧暦の方が的確な面があります。

また季節ごとの花鳥風月を明確に表わす優雅な月の異名もたくさんあります。
日本の豊かな四季をストレートに、美しい日本語で感じることができます。

pink04







十六夜(いざよい)
陰暦16日の夜、または、その夜に上がる十六夜の月(いざよいのつき)のことをいいます。
十五夜よりおよそ50分遅く、いざよい(ためらい)ながら上がるためといわれています。
居待月(いまちづき)
陰暦18日の月のこと。
座って待っているうちに月が上がるところから居待月と呼ばれています。
薄月(うすづき)
月が霞んではっきりしないことを薄月といい
月光がほのかにさす夜のことを薄月夜(うすづきよ)といいます。
雨月(うげつ)
 雨の降る夜の月で、雨夜の月(あまよのつき)ともいいます。
雨で見ることのできない名月をいいますが、恋人の姿を想像するだけで
実際には見えないことをたとえていいます。

下弦(かげん)
陰暦22、23日頃の月のことで、満月と次の新月の間の半月をいいます。
月が沈むとき、弓の弦が下向きになるところからついた呼び名です。
下つ弓張(しもつゆみはり)とか、下の弓張(しものゆみはり)ともいいます。
この頃の月は真夜中に上がり、夜明けに南下します。
寒月(かんげつ)
冷たく冴えた冬の月のこと。
頭上からの青白い光が、寒さを強調しています。
◆既望(きぼう)
既に望、すなわち、満月が終わったという意味から呼ばれる十六夜の異称です。
月齢(げつれい)
新月を零として数えた日数で、ほぼ月の満ち欠けをあらわす数値のこと。
上弦の月齢はおよそ7.4前後、満月は14.8前後、下弦は22.1前後になります。
また月齢に応じて月の形が変化していく月の位相を、月相といいます。
月齢のことを月波ともいいますが
こちらは月光に映った波に言い聞かせる時にも使います。

朔(さく)
月が太陽と同じ方向にあって暗い反面を地球に向けるため
月を見る事ができないこと(新月)
陰暦で毎月の1日や北の方向をさすこともあります。
朔望月(さくぼうげつ)
朔(新月)から次の朔にいたるまで、または望(満月)から次の望にいたるまでの
平均時間のことで、月の満ち欠けの周期に一致します。
29.53日で、太陰月(たいいんげつ)ともいいます。
十五夜(じゅうごや)
陰暦の毎月15日の夜のことですが、とくに8月15日の夜をさすこともあります。
古くから観月の好時節とされています。
十五夜をさす言葉に三五(さんご)があり
とくに陰暦8月15日の夜を三五夜(さんごや)
その月を三五の月(さんごのつき)といいます。
十三夜(じゅうさんや)
陰暦の毎月の13日の夜のことですが、とくに9月13日の夜をさすこともあります。
8月の十五夜の月に対し、後(のち)の月と呼ばれています。
縁起のよい月とされています。
上弦(じょうげん)
新月から満月になる間の半月をいいます。
日没の時に南中し、真夜中に弓の弦を上にして沈むところからついた呼び名です。
新月(しんげつ)
陰暦では月の初めの夜に見える月を呼ぶこともあります。

立待月(たちまちづき)
陰暦17日の月のこと。
日没後、立って待っているうちに月が上がるところから、立待月と呼ばれています。
立待とは、眠らないで待つという意味があります。
地球照(ちきゅうしょう)
地球の反射光で、月の欠けている部分が淡く光って見える現象を言います。
中秋(ちゅうしゅう)
陰暦8月15日のこと。
秋(陰暦7、8、9月)の最中に当たるところから、中秋といいます。
古くから月見の時節とされており、仲秋とも書きます。
晦(つきこもり)
月の末日、みそかのこと。月がこもり隠れるからいいます。
月天心(つきてんしん)
冬の満月は真上近くを通り、こうこうと輝き
天の中心を通っているように見えます。この状態を月天心といいます。
月待ち(つきまち)
月の13日、17日、19日、23日などの夜に人々が集まり
供物を供えてともに飲食をし、月の出を待って拝む行事のこと。
月見(つきみ)
月をながめ鑑賞することで、観月ともいいます。
とくに陰暦8月15日と、9月13日の月を観ることをいい、すすきの穂、団子
稲の初穂、芋、栗、豆などを供えるところもあります。
月の頃(つきのころ)
満月前後の月のながめのよい頃のこと。
十日夜(とおかんや)
陰暦10月10日の夜に行う収穫の祝いで、東日本では刈り入れが終わり
田の神が山に帰るといってお祭りします。
また西日本では亥の子といい、陰暦の10月の亥の日に行います。
田の神が去って行くと信じられ、子供らが石に縄をつけ土を打ってまわり
収穫した穀物で餅をつき亥の刻に食べて祝います。

二十三夜待ち(にじゅうさんやまち)
陰暦23日の夜半過ぎに月待ちをすることで願い事がかなうといわれています。
人に代わって、願かけの修行や水ごりなどをする願人坊主のことを
代待ちといいますが、浄瑠璃『今宮の心中』で
「二十三夜の代待ちや、門の通りはまだ四つ」と表現しています。
二十三夜の月は、子(ね)の刻(午前0時頃)に上がるため
真夜中の月(まよなかのつき)ともいいます。
二十六夜(にじゅうろくや)
陰暦26日の月のこと。
寝待月(ねまちづき)
陰暦19日の月のこと。
月の出る時刻が遅いため、寝て待つという意味から寝待月とよばれています。
また、臥して待つの意から臥待月(ふしまちづき)ともいいます。
後の月(のちのつき)
陰暦8月15日(十五夜)の月に対して、9月13日の月を後の月といいます。
また、8月15日の芋名月(いもめいげつ)に対して、9月13日を豆名月(まめめいげつ)とか
栗名月(くりめいげつ)といって月見の行事を行います。
なお月の名残りといえば後の月、後の月見といえば
中秋の月見に対して陰暦9月13日の月見をさします。

初月(はつづき)
陰暦8月初めの中秋最初の月をいいます。
夕日を追うように、日没直後に沈もうとするのが見られます。
更待月(ふけまちづき)
陰暦20日の夜の月のことなので、二十日月(はつかづき)ともいいます。
夜が更けるころ月が上がるためこの名で呼ばれますが
亥の正刻(午後10時頃)に上がるところから二十日亥中(はつかいなか)とか
亥中の月(いなかのつき)とも呼ばれます。
二日月(ふつかづき)
陰暦で、毎月2日に見える月のこと。
茜色の空に眉よりも細い月が、透き通るような光を放っています。
望(ぼう)
満月とか望月(もちづき)ともいい
地球が太陽と月の間にあって直線に並んだときのことをいいます。

待宵(まちよい)
中秋の名月の前夜、またはその夜の月のことをいいます。
月見が花見のように庶民の楽しみのひとつであった昔
名月の夜が楽しみで待たれました。小望月(こもちづき)
三日月(みかづき)
陰暦で毎月3日に出る、鎌のように細い月のことをいいます。
明月(めいげつ)
清くすんだ月のことで、名月をさします。

雪待ち月(ゆきまちづき)
今にも降り始めそうな雪催いの空にかかっている月のこと。
同じ雪待ち月と書いて、陰暦11月のことを、ゆきまつつきともいいます。
 

wakage












 一月
睦月、初春月、太郎月、暮新月
一日 元旦
年神(歳神)を迎える儀式。
古くは祖先を供養する魂祭だったが、後に五穀豊穣を祈る年神信仰と
年ごとに人間界に来訪する陰陽道の歳徳神があわさって今の形になった。
七日 七草
春の七草を入れたお粥を食べて一年の無病息災を願う風習。
十一日 鏡開き
お供えの鏡餅を下げ、汁粉や雑煮にして食べること。
刃物で「切る」のは避け、「割る」も縁起が悪いので「開く」と言う。
 

 二月
如月、衣更着、梅見月、雪消月
三日 節分
邪気払いの節分の行事で代表は豆まき。
十四日 バレンタインデー
昔、この日、ローマ皇帝の「兵士の自由結婚禁止令」に反対して
兵士の結婚式を行ったバレンタイン司教が処刑された。
以来バレンタインは愛の守護神に。
第一次大戦後アメリカで恋人たちの日として普及した。
 

 三月
弥生、花見月、桜月、夢見月
三日
ひな祭り 三月三日の上巳(じようし)の節句に、女児のある家で雛人形を飾り
菱餅・白酒・桃花などを供えて祝う行事。
けがれ・災いを人形(ひとがた)に移しはらおうとする風習が起源とされる。
二十一日
お彼岸 春分の日を中日とした前後の七日間が春の彼岸。
 

 四月
卯月、卯花月、夏初月、花残月
 

 五月
皐月、早苗月、橘月、五月雨月
五日
端午の節句 ひな祭りに対して男の子を祝う行事。
菖蒲や蓬で邪気を払い、柏餅やちまきを食べる。
近世以降、男児のいる家では鯉幟(こいのぼり)を立て
甲冑(かつちゆう)や武者人形を飾って祝うようになった。
第二日曜日
母の日 一九〇七年、アメリカのアンナ・ジャービスという女性が
敬虔なキリスト教徒だった母親の命日に追悼式を開き
彼女が好きだった白いカーネーションを捧げたのが始まり。
 

 六月
水無月、風待月、常夏月
一日
衣替え 衣替えが六月一日と十月一日になったのは明治以降。
和服には六月から九月が単、十月から五月までは袷という約束事がある。
 

 七月
文月、七夕月、文披月、秋初月
七日
七夕祭り 五節句の一つ。
地方によって祭方は様々で、笹に短冊を吊す笹飾りは江戸時代に始まった。
 

 八月
葉月、月見月、木染月、燕去月
十五日前後
お盆 盂蘭盆(うらぼん)の略。
七月一五日を中心に祖先の冥福を祈る仏事。
江戸時代からは一三日から一六日にかけて行われ
ふつう迎え火をたいて死者の霊を迎え精霊棚(しようりようだな)を作って
供物をそなえ、僧による棚経(たなぎよう)をあげ
墓参りなどをし、送り火をたいて、霊を送る。
 

 九月
長月、菊月、紅葉月
下旬
十五夜 仲秋の名月の夜で、酒宴を催し、詩歌を詠む習わしがある。
また、月見団子・芋・豆・栗などを盛り、ススキや秋の草花を飾って月を祭る風習。
 

 十月
神無月、神在月(出雲のみ)、小春
 

 十一月
霜月、神楽月、霜降月、雪待月
十五日
七五三 男子は三歳と五歳、女子は三歳と七歳にあたる年に行われる
子供の成長を祝う行事。晴れ着を着せ、神社などに参詣する。
健康と成長を氏神に祈願する。
 

 十二月
師走、極月、春待月、梅初月
二十一日
冬至 太陽の中心が冬至点を通過する。
北半球では一年中で昼がいちばん短く、夜がいちばん長くなる日。
この日にはゆず湯に入ったり、カボチャを食べたりすると中風にかからない
風邪をひかないという言い伝えがある。
二十五日
クリスマス イエス=キリストの誕生を祝う祭り。
一二月二五日に行われる。
多くの民族の間にみられた太陽の再生を祝う冬至の祭りと融合したものといわれる。
「X’mas」は和製英語。
三十一日
大晦日 この日の夜を「大晦(おおつごもり)」「除夜」「年越し」などといい
除夜の鐘を聞きながら年越しそばを食べて
新しい年の年神が訪れるのを寝ないで待つ風習。

「月」とひとことでいってもたくさんの呼び名があります。
それだけ生活に深いかかわりがあるのです。
 

 月の呼称

☆時間・位置による呼称
 暁月夜、有明の月、残月、斜月、名残の月、夕月、夕月夜、宵月

☆出る場所による呼称
 海月、江月、湖月、山月、水月、田毎の月

☆満ち欠けによる呼称
新月・朔月→三日月→上弦の月→九日月→十三夜月→小望月→望月・
満月・望→十六夜月→立待月→居待月→寝待月→下弦の月→二十六夜の月→新月

☆明るさによる呼称
 薄月・朧月・佳月・寒月・皓月・孤月・青月・淡月・白月・名月・朗月・雫月

☆形状による呼称
 盈月・偃月・片割れ月・虧月・弦月・月の輪・片月・弓張月・半月

☆半月の異名
 恒月・玉鈎・虚弓・繊月・破鏡・清虚

☆月の異名
 月天・月人・日夜見・桂男・桂月・月桂・細好男・玉桂・ののきま・ルナ

☆三日月の異名
 眉月・蛾眉・始生魄・哉生明・月出魄・麿鉱・鸞月・初月・若月


 「月の本」
新月、三日月、上弦の月、九日月、十三夜の月、十六夜月、小望月、満月
満ちては欠ける月の不思議。今日も東の空に月が昇ります...
運命/月のはなし/月の神話/月の科学/月の神秘
月の図像学/月のことば/月の本 資料編

月の本

 「暮らしに生かす旧暦ノート 」
美しい自然をうつし、四季の移ろいを知らせてくれる旧暦。
天文学から日本の習わしまで縦横無尽に綴る。
(月の満ち欠け(朔望)の話/お月様の満ち欠けと呼び名 ほか)
暮らしに生かす旧暦ノート

 「ムーンライト・メッセージ」
幻月からの愛のおくりもの。
月との意識交流が深まり広がってゆく中で書き留められた
愛と癒しのメッセージ集。
ムーンライト・メッセージ

      人気ブログランキング【ブログの殿堂】     
Posted by sara1116 at 23:08Comments(1)clip!月の言ノ葉

2006年05月27日

月詠みの詩

嬉しさ、辛さ、恋しさ、悲しさなど
ほとんどの人間感情を飲み込んで、月は人間に再び冷静さを取り戻させる。

姿を変えながら宇宙空間に浮かぶ月に対して
人は古来から様々な形で想像力を掻き立てられ
歌に詠い、詩に詠み込むことによって
自分の人生の一部に組み入れてきたのでしょうか。

 星海に浮かぶ月の舟に乗り
 月光の糸を紡いで言の葉を綴る
 月を愛で 月と語りしもの

 月が語るは遠くて近い物語…

pm04










 『湖上』   中原中也
               
ポッカリ月が出ましたら、  
舟を浮べて出掛けませう。
  
波はヒタヒタ打つでせう、  
風も少しはあるでせう。  
  
沖に出たらば暗いでせう、      
櫂から滴垂る水の音は、  
口尼懇しいものに聞こえませう、
  
−−あなたの言葉の杜切れ間を。   
  
月は聴き耳立てるでせう、  
すこしは降りても来るでせう、  
われら接唇する時に  
月は頭上にあるでせう。  
  
あなたはなほも、語るでせう、  
よしないことや拗言や、  
洩らさず私は聴くでせう、
  
−−けれど漕ぐ手はやめないで。  
  
ポッカリ月が出ましたら、  
舟を浮べて出掛けませう、  
夜はヒタヒタ打つでせう、  
風も少しはあるでせう。

 ( 言葉が連なり生まれる世界とリズム。
  静かにドキドキさせられるようなこの感じは何なのか…。 )




 『月にぬれた手』   高村光太郎

わたくしの手は重たいから
さうたやすくはひるがへらない。

手をくつがへせば雨となるとも
雨をおそれる手でもない。

山のすすきに月が照つて
今夜もしきりに栗がおちる。

栗は自然にはじけて落ち
その音しづかに天地をつらぬく。

月を月天子とわたくしは呼ばない。
水のしたたる月の光は死火山塊から遠く来る。

物そのものは皆うつくしく
あへて中間の思念を要せぬ。

美は物に密著し、心は造型の一義に住する。
また狐が畑を通る。
中秋の月が明るく小さく南中する。

わたくしはもう一度
月にぬれた自分の手を見る。

( おだやかに晴れた日。物の音が澄み涼やかな風に草花がなびく
 秋の夜長を彩る月を見ながら、ふと、口ずさみたくなる… )


 『昼の月』  佐藤春夫

野路の果、遠樹の上、
空済みて昼の月かかる。

あざやかに且つは仄か
消ぬがに、しかも厳か。

見かへればわが心の青空、
おお、初恋の記憶かかる。

( そろそろ秋も半ばになろうとしていた。
  ある夜、月が明るく草庵の前は昼のように白かった。
  師が月が見たいというので、
  草庵の外に筵を敷き、そこに師を坐らせた。
  師はしばらく月を仰いでいた。
  私は師が泣いているような気がした。
                                                       辻邦生「西行花伝」 )


 『月光と海月』   萩原朔太郎

月光の中を泳ぎいで
群がるくらげを捉へんとす
手はからだをはなれてのびゆき
しきりに遠きにさしのべらる
もぐさにまつはり
月光の水にひたりて
わが身は玻璃のたぐひとなりはてしか
つめたくして透きとほるもの流れてやまざるに
たましひは凍えんとし
ふかみにしづみ
溺るるごとくなりて祈りあぐ。

かしこにここにむらがり
さ青にふるえつつ
くらげは月光のなかを泳ぎいづ

( 降り注ぐ、満ちる光の確かさに、幻さえも、真に見えて… )


 『月の悲しみ』   ボードレール/村上菊一郎訳

今宵 月は ひとしおものうげに夢みている
積み重ねた数々のクッションの上に横たわり
眠りに入る前に 放心の軽やかな手で
二つの乳房のふくらみを愛撫している美人のように

やわらかいなだれと見紛う繻子の肌の背を下にして
仰向けになり 月は息も絶え絶えに
咲きほこる花々のように蒼空の中に昇ってくる
青白い幻影を うっとりと眺めている

やるせない手持ちぶさたのつれづれに 時おりは
地球の上にひとしずく涙の露をひそかにこぼすと
睡眠を敵とみなす敬虔なひとりの詩人は

その手のくぼみに オパールのかけらのように虹色に
きらめきわたる青白い月の涙を受け止めて
太陽の目の届かない胸の底にしまいこむのだ

( 遠く離れて逢いたいときは 月が鏡となればよい [常磐炭坑節より] )




 『月夜の浜辺』   中原中也

月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちてゐた。

それを拾つて、役立てようと
僕は思つたわけでもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
僕はそれを、袂に入れた。

月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちてゐた。

それを拾つて、役立てようと
僕は思つたわけでもないが
月に向かつてそれは抛れず
浪に向かつてそれは抛れず
僕はそれを、袂に入れた。

月夜の晩に、拾つたボタンは
指先に沁み、心に沁みた。

月夜の晩に、拾つたボタンは
どうしてそれが、捨てられようか?

( 日々の生活や暮らしにふと、疲れたなと思うことがあったなら
  中原中也の詩集をひも解いてみるのも一興かと… )


 「ムーンライト・メッセージ」
幻月からの愛のおくりもの
月との意識交流が深まり広がってゆく中で書き留められた
愛と癒しのメッセージ集。

ムーンライト・メッセージ

 「月のものがたり」
月の光がいざなうセンチメンタル&ノスタルジー
月の文学と美しい姿を思い起こす本
和歌、俳句、詩、エッセイ、短編小説など月をモチーフにした作品を厳選
日本の風景に映える美しい月夜の描写・写真と共にまとめた
「読んで、見て、感じる」1冊
月のものがたり

 「月の記憶」
美しい月が織りなす写真集。
詩人・歌人たちが月を見上げて歌った名作が
様々な表情をみせる月とともに読む人の心にしみいっていきます。
月の記憶

人気ブログランキン
グ【ブログの殿堂】 人気ブログ検索ブログ
フリーク    
Posted by sara1116 at 15:12Comments(0)clip!月の言ノ葉

2006年05月19日

月詠みの歌

月々に 月見る月は 多かれど 月見る月は この月の月・・・*

月を詠んだ唄は星の数ほどあります。
その中の月は古今東西変わらず妖艶にそして優しく輝いていたのでしょう。
どの時代の月も妄想を掻き立ててやまない・・・・

h02wa

 

 







『にぎたづに 船乗りせむと 月待てば
          潮もかなひぬ 今はこぎ出でな』 (額田王)
「月が満ちて海も穏やかだ、さぁ出発しよう」という気持ちを歌にしたこの歌と

海の上に豊かになびく雲に落日が輝き今夜の月は清らかであってほしいと詠っている
『わたつみの 豊旗雲に 入り日さし
        今夜の月 さやかけりこそ』(中大兄皇子)
という歌が月を詠んだ歌としては日本で一番古ものだそうです。

『天の海に 雲の波立ち 月の船
       星の林に こぎ隠る見ゆ』 (柿本人麻呂)

夜空を海、月を船、そして一面に輝く星を林に見立て月が動く様子を詠ったもの。
万葉三歌人と呼ばれる、柿本人麻呂・山部赤人・山上憶良の中で
月の歌を詠んだ歌人は意外にも柿本人麻呂だけだそうです。

『月見れば ちぢに物こそ 悲しけれ
               わが身ひとつの 秋にはあらねど』 (大江千里 )
月を見ていると「あの人は今ごろ何をしているのだろう…」と
さまざまなことを考えはじめ、心が乱れ物悲しくなってくる。
私一人の為に秋は来るものではないけれど…

秋の月を見ているとなんだかもの悲しくなるというような意味。
たしかに秋の夜長に月を眺めているとせつない気持ちになります。

『雲いでて 我にともなう 冬の月
     風やみにしむ 雪やつめたき』
『あかあかや あかあかあかや あかあかや
     あかあかあかや あかあかや月』
『山の端に われも入りなむ 月も入れ
     夜な夜なごとに また友とせむ』 (明恵上人)<冬の月>の歌三首

明恵は「夢記」という夢の記録者であり
同時に華厳宗中興の祖としての思想家であり
さらに月をこよなく愛し、月を歌った歌が多いため「月の歌人」と呼ばれた歌人。
『ふるさとの やどにはひとり 月やすむ
         思うもさびし 秋の夜のそら』(明恵上人)
「月の歌人」と呼ばれた程の人らしく感動そのままを表したものが多く
澄んだ月光の冷たく凍るような趣とは異なり
自然や人間に対する暖かく深い、細やかな思いやりが感じられます。
 
 
『天の原 ふりさけ見れば 春日なる
      三笠の山に 出でし月かも』(阿倍仲麿)
「大空を見上げれば、うつくしい月が出ている。
この月は、私の故郷、春日野の三笠の山に出ていた月と同じではないか。
ああ、月を見るにも故郷が恋しく思える」

『今来むと いひちばかりに 長月の
      有明の月を 待ち出でつるかな』(素性法師) 

「今から行くと言ったその言葉を信じて秋の夜長を待ちましたが
結局は夜明けの月を待つことになってしまった」

 
『有明の つれなく見えし 別れより
      あかつきばかり 憂きものはなし』(王生忠岑)

「有明の月が無情に空に残っているように
あなたの態度が冷淡に見えた別れの時から夜明けほどつらいことはありません」

月というのは、冷淡とか冷酷とか
寒々とした感情を伴って見られることが多いように思います。
日の光がゆらゆら、ぎらぎらと揺れているのに対して
月の光はまっすぐに地上に届くからでしょうか。

『有明の 月ばかりこそ 通ひけれ
      来る人なしの 宿の庭にも』(伊勢大輔)
 
「有明の月ばかりが訪れています。人が来ない私が住んでいる宿の庭にも」
 
『朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに
      吉野の里に 降れる白雪』(坂上是則)

「ほのぼのと夜が明けそめる頃 まだ空に残った月から
光がさしているかと見まがうほどに吉野の里には白雪が降り敷いていることです」
 
『夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを
      雲のいづこに 月やどるらむ』(清原深養父)

「短い夏の夜は、まだ宵のうちだと思っているうちに明けてしまったけれど
(月も沈む暇もないだろうに)雲のどのあたりに月が宿っているのだろう」
月といえば秋のものと思いがちですが
こういう夏の月というのも面白い視点です。
確かに夏の夜は短く、特にこの歌の時代の夜というのは
一時の逢瀬を楽しむ貴重な時間でもあったわけですから
それが短いというのは恋する人々にとってはさぞ由々しき問題であったでしょう。
この歌の作者はいかにものんびりとそれはそれとして
夜の短さを楽しんでいるようにも感じられます。
 
『めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬまに
      雲がくれにし 夜半の月かげ』(紫式部)

「久し振りに巡り会った人が、懐かしいあなただとはっきり分からないうちに
あわただしく帰っていった。
まるで夜半の月がたちまち雲に隠れてしまうみたいに…」

この意味の他にもう一つの解釈があるそうです。
作者の紫式部は、夫と早くに死別しています。
「(縁あって)巡り会って結婚したあなたなのに
私があなたをどういう人だとはっきり分からないうちに
雲隠れしてしまった(=死んでしまった)」という解釈も出来そう。
彼女の書いた「源氏物語」にはたくさんの男女の話が出て来ますが
彼女自身決して長くはなかった結婚生活にどういう思い出を残していたのでしょう。 
 
『やすらはで 寝なましものを 小夜更けて
      かたぶくまでも 月を見しかな』(赤染衛門)

「ためらわずに寝てしまったらよかった(あなたが来てくれるかと待っていて)
夜が更けていき、月が山の端に傾くようになるまで眺めていた」

月が西の山の稜線に傾いていくのを見て
夜が更けていく(時間が経過する)のを感じる。
好きな人を、ただひたすら待っている。
 
『心にも あらでうき世に ながらへば
    恋しかるべき 夜半の月かな』(三条院)
「心ならずもこのつらい世に生き長らえたなら
今夜宮中で見る月が恋しく思い出されることであろう」

作者の三条院は第六十七代天皇です。
生来病弱の上に眼病を患って失明の危険性もあったとか。
その目で月をながめ「憂き世」を嘆き悲しんでいるのですから悲劇的な情景です。
それを知らずにこの句を読んだ時、上の句(心にもあらでうき世にながらへば)は
思い通りにいかない恋を嘆いたものだと思ったのですが
生きる、ということを「不本意ながらも生き長らえる」と言ったのには
このような背景がありました。
 
『秋風に たなびく雲の 絶え間より
    もれ出づ月の かげのさやけさ』(左京大夫顕輔)

「秋風にたなびく雲の切れ間から洩れ出た月光の清らかなことよ」
この歌に出てくる月はどんな月でしょう。
もれいづる月の「影のさやけさ」ですから月光はあくまでも明るく
その為に出来る影はくっきりと黒いのでしょう。
ふっと見上げた空に雲がたなびき、切れ間から鮮やかな一条の月光が射してくる。
十六夜の月あたりが似合いそうです。

『ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば
    ただ有明の 月ぞ残れる』(後徳大寺左大臣)

「時鳥(ほととぎす)の鳴いた方角の空をながめると(その姿は見えなくて)
ただ有明の月が空に残っているばかりだ」
季節は夏、暁というのは今で言う午前4時前頃でしょうか。
東の空がようやく白み始めるかどうかという時分
もちろん辺りは森閑として微かな物音もないでしょう。
そこへどこからか時鳥の鳴く声が聞こえてきます。
ただしこの暗さですから、声の方角を眺めてみても姿が見えない
それでもそちらを向いたのは、世の中すべてが寝静まっているようでも
自分以外にも寝ずに動いているものがいる(=私は独りではない)という
安堵感を求めていたのでしょうか。
 
『なげけとて 月やは物を 思はする
    かこち顔なる わが涙かな』(西行法師)
「思い嘆けといって月が私に物を思わせるのか。(そうではないのだが)
月の所為であるかのように流れる私の(恋の)涙であるよ」

夜も更けて周りが寝静まった頃、眠れずにふと見上げた空に月が煌煌と輝いている。
誰が見ていてくれるわけでもないのに、ただ一人、惜しげもなく
その美しい光を地上に降り注ぎながら…
ありふれた月夜の風景がそんな風に見えたら
つらい恋を思って涙の一つもこぼれるでしょう。

kusam











今日はどんな日でしたか?
小さいけれど、やわらかに心を照らしてくれる光に出会いましたか?
それとも未来を明るく清かに照らしてくれる光ですか?
でももし、心に暗闇が訪れてしまった時はのんびりとひと休み…。
優しい月の光に照らされ夜を過ごし、体も心も穏やかな眠りのうちに癒され
希望の朝を誰もが迎えられたらと心から思います。


 「月の横顔」
大鹿節子五行歌集
心遊び/花あかり/菊のはながら/お月さまの横顔/ひたむきに/
落葉かさこそ/渇水のまち/夢紡ぎ〔ほか〕
月の横顔

 「月のものがたり」
月の光がいざなうセンチメンタル&ノスタルジー
月の文学と美しい姿を思い起こす本
和歌、俳句、詩、エッセイ、短編小説など月をモチーフにした作品を厳選
日本の風景に映える美しい月夜の描写・写真と共にまとめた
「読んで、見て、感じる」1冊

月のものがたり

 「月の記憶]
美しい月が織りなす写真集。
詩人・歌人たちが月を見上げて歌った名作が
様々な表情をみせる月とともに読む人の心にしみいっていきます。
月の記憶

人気ブログランキング【ブログの殿堂】 人気ブログ検索ブログフリーク    
Posted by sara1116 at 17:46Comments(0)clip!月の言ノ葉

2006年05月15日

漢字にみる「月 」

ougi





  



ある漢和辞典で「腹」を引こうとしたら
「月」部の中には見つからなかった…という経験はありますか?

「腹」「肺」「肝」「臓」など体に関係する漢字には
「月」という構成要素を持っているものが数多くあります。

この「月」は十五夜のお月様とは全く関係がなく
もともとは「肉」という字が変形して出来たものです。

漢字の世界では古くから「肉」に由来する「月」のことを「にくづき」と呼び
そうでない「月」と区別してきました。
そして「にくづき」を含む漢字は「肉」の部首の中に分類するというのが一般的だったのです。
ですから「にくづき」の漢字を「月」部の中に見つけることができなかったら
「肉」部を探してみるときっとみつかることと思います。

しかし、意味がわからない漢字を引くための辞典なのに
「体に関する文字だ」ということを知らなければ利用できないというのは
考えてみれば不便な話かもしれません。
最近では、さすがにこれに気付いたのか(笑)
「にくづき」の漢字も「月」部に納める漢和辞典が増えてきています。

hisuim






  



部首としての「月」


現在は「月」で統一されていますが、漢字の構成要素としての「月」
かつて「つき」「にくづき」「ふねづき」の実は三種類あり
書き方も微妙に違っていました。
もとはそれぞれ区別していたのですが
常用漢字ではこれらを全て「月」の字形にしています。

(1)『つきへん』tsukihen


本来の「月」の字は、中の二画の右側が離れていました。
「つきへん」を部首にした字は、月が欠けた状態を象った字でもあり
日にちや時間、月の様子・状態などに関するものを表現に使われる。

「朏」
tsukihenへんに「出(でる)」と書き、はじめて出る月…すなわち三日月の意

音読み
 ヒ、ハイ、ホツ
訓読み  みかずき、くらい、おろか
 
「朔」

tsukihenと「(もとへ返る意)」とから成り
月が闇夜からよみがえって月夜になる「ついたち」の意を表します。
音読み  サク
訓読み  ついたち
 
「期」

tsukihenと「其(めぐる意)」とから成り
月がひとめぐりする一ヶ月、一定の時間、時を示し合う、約束する意を表します。
音読み  キ、ゴ
訓読み  ちぎる
 
この他、「望」・「朗」などの「月」も「つきへん」です。
「望」は満月の意を表し「朗」は月の明るい様子を表すことから
明らか・ほがらかの意味になりました。

※参考 http://rtk.web.infoseek.co.jp/cjk/rads/074.html

(2) 『にくづき』
niku_t

「肉」が偏になるときの省略形です。今の「月」がこの形。

すじのあるやわらかい切り肉の形を表した文字であり
肉の状態、性質、内臓、からだの部分・状態などを表すのに使われる。
「にくづき」に属する漢字が体に関連することは、みなさんご存知の通りですね。
「腹」「肌」「肺」「脂」「肘」「肝」「肩」など例も多数。

※参考 http://rtk.web.infoseek.co.jp/cjk/rads/130.html


(3) 『ふねづき』
fune_t

「舟」が偏となるときの省略形
です。中の二画は斜めの二点でした。
「ふねづき」は今の辞書に部首として選ばれていないため
知らない人も多いと思います。

「服」
「舟(ふね)」「(わきにつける意)」とから成り
もとは舟の両側の板(一説にそえ舟)の意を表したが
そえもの、身につける「きもの」の意に用いる。
また、わきにつく意から、人につき従う、従わせる意に用いる。
この他「朝」・「朕」などの「月」も「ふねづき」になります。
その他に「湖」・「晴」・「潮」など
いずれも天体である「月」をもとにしたものでは無いことが分かります。


 「暮らしに生かす旧暦ノート 」
美しい自然をうつし、四季の移ろいを知らせてくれる旧暦。
天文学から日本の習わしまで縦横無尽に綴る。
(月の満ち欠け(朔望)の話/お月様の満ち欠けと呼び名 ほか)

暮らしに生かす旧暦ノート

 「月の横顔」
大鹿節子五行歌集
心遊び/花あかり/菊のはながら/お月さまの横顔/ひたむきに/
落葉かさこそ/渇水のまち/夢紡ぎ〔ほか〕
月の横顔


  
Posted by sara1116 at 23:45Comments(1)clip!月の言ノ葉