2013年09月18日

魚座の満月・中秋の名月(十五夜)

pin4 9月19日(木)
 『中秋の名月(十五夜)』  陰暦の8月15日
 20:13  魚座に位置する満月


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「中秋の名月」であっても完全な満月とは限りません。
それは、月の軌道が真円ではないこと
1年の日数が陰暦と新暦では異なることなどの理由があり
満月が陰暦の8月15日と微妙にズレることが多いようです。 

2013年から10年後の2023年までの10年間では
完全な満月になる機会は4回しかありません。
ちなみに、今年の 『中秋の名月』(9月19日)は完全な満月になりますが
今年を逃すと、残念ながら2021年まで
『中秋の名月』での完全な満月はありません。 

満月のワークとともに、今年の貴重な『中秋の名月』と
秋の夜空を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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中秋の名月は、ほぼ満月に近い月ですが
満月頃の月は、太陽が西の空へ沈む頃、東の空から顔を出してきます。
ですから宵の空でお月見をしようと思えば
東から南東にかけての方角が開けた場所で見るのが良いでしょう。
最も、月の出から少し時間が経てば月の高度が上がってくるので
低い障害物ならあまり影響を受けなくてすみます。

満月の日、地球をはさんで月が太陽のほぼ反対側にあるので
太陽が西に沈む頃に、反対側の東の空に月があらわれます。
東京では、この日の月の出は午後5時21分です。
一晩中見えるまん丸な月を眺めてみましょう。

双眼鏡や天体望遠鏡で見ると、満月なので
さぞかしクレーターがたくさん見えるかと思いきや
満月頃の月はクレーターを見るのに適していません。
それは、満月頃の月は正面から太陽の光を受けるので影ができにくく
立体感がなくなってしまうからです。
クレーターを見るのなら、クレーターの縁に影ができる
三日月や半月頃の方が適しています。

月が満ちるのも20時12分頃とのことなので
お天気が良ければ絶好のお月見が楽しめます。
ちなみに来年の十五夜は9月8日月曜日。
満月になるのは翌9日の夜となります。
すすきや桔梗などを飾り、秋収穫の野菜やお団子をお供えして
ゆるりとした夜長をお過ごしください。

moon_sepia 月時館 「月見」 関連記事
http://lamoon.doorblog.jp/archives/cat_50035187.html 
 

51b

9月19日(木) 20:13  魚座にて満月を迎えます。
 
魚座は12星座最後のサイン。
牡羊座から始まった流れが、この魚座によって終焉を迎えます。
次の満月10月19日(土)は牡羊座なので
また新しいサイクルのはじまりとなります。

満月の時期は、新月に立てた目標が成熟します。
緊張感や不満感が一気になくなり、脱力ムードになる時期でもあります。
そのため、満月の感謝ワークや瞑想などを行いながら
自分を客観的に見つめやすくなれるでしょう。 

9月5日の乙女座の新月で立てた目標を、もう一度思い返してみてください。
目標が達成している場合は、宇宙そのもの(宇宙エネルギー、神様など)や
周囲の人たちへの感謝を忘れずに前進してみましょう。
そして目標が実現しなかった場合は、目標の内容に無理がないかどうか
目標を達成するための行動ができているかどうか
その原因を分析したり、代替案を考えたりするとよいでしょう。

魚座は全てを包む 受容性の高い「何でもあり」な星座です。
そんな魚座は、疑う事を知らない純真無垢な心と
その対極にあるような、疑念や疑惑などの
マイナスの感情を同時に持ち合わせています。 

今回の魚座の満月では、力を拡大させる木星の影響があるので
魚座の司るインスピレーションが高まります。
ヨガや瞑想などをおこなって、頭に浮かぶ直感を信じて行動してみましょう。

『新月』に願ったことを『満月』で達成できるように
一時的に迷いが生じても、その迷いを断ち切り決断しましょう。
そして、迷わず満月に向けてチャレンジしていくと成果を得られやすくなります。

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癒す者の月 魚座の満月の日にするといいこと

人の気持ちにリンクして、癒しを与える力を授かる日。
友達の悩みや愚痴を聞いてあげたり、落ち込んでいる人に声をかけてあげると
それ自体がささやかなブレゼントになります。と同時に、普段なら見過ごしてしまう
小さな変化に気づき、それが何を意味しているかを察することができるため
あなた自身が、周りの人の気持ちを理解する良いきっかけにもなるでしょう。
また、この満月に宿る共感能力は、目の前に存在していない相手にも有効。
そのため、たとえば震災で被害を受けた人など、知り合いでなくても
その苦しみを感じ取り、何かしてあげたい気持ちが湧いてくるはず。
そこで自分にできる事・・・寄付なり、ボランティアなり・・・を実践すると
あなた自身の心も浄化されます。とはいえ、これらの事が可能になるのは
極端に気持ちがデリケートになっているから。
その分いつにも増して傷つきやすい一面もあるので
貴方に対してネガティブな発言ばかりしたり
攻撃的な態度を取ったりする人とは、一線を画したほうが良い日です。

上半期を見直し、満月の形のように完成された
自分自身の成果の収穫祭を意識的にしてみませんか?
12星座を一周し、11星座の要素を全て含むといわれる魚座に位置する満月が
きっと様々な角度から、あなたの「やれたこと」「できること」を教えてくれるはずです。
また、魚座はとても神秘的でスピリチュアルな世界と通じる星座と言われ
瞑想タイムを持つのに最適。ぜひ、満月の月を浴びながら瞑想を。
豊潤な月の輝きで心を豊かに満たし、直感力を磨きましょう。

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魚座の象徴
「神秘」「直感」「霊性」「瞑想」「心の平和」「やさしさ」
「癒し」「精神世界」「宇宙パワー」「身をゆだねる」

魚座のキーワード
共感能力や人々に対する同情心…
非常にクリエイティブになれるときですが、集団のなかにいると
極端に周りのムードに流されてしまう傾向が。
心霊現象などにも囚われやすい。
魚座の満月では…精神世界や豊かなインスピレーションを授けます。
うまく行かない場合は現実的になり調整を行ないましょう!

魚座の月の影響
 
《運気を良くするワンポイントアドバイス》
☆今夜は花を買って、キャンドルの光でロマンチックディナーを
☆夢日記をつけてみましょう
☆足首や足裏の神経が研ぎ澄まされますのでリフレクソロジーがとてもよく効きます
☆練る前に瞑想をしてみて   
☆小説や詩を書いてみるとよい気持ちに
 
《注意すること》
☆お友達のトラブルからはなるべく距離をおいて
☆あなたを利用しようとしたり、エネルギーを奪う人には気をつけて

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12星座の最後の星座…魚座の月はあなたを繊細にし
同情的にし、神秘的な気持ちにします。
他の月の日よりもより一層強くスピリチュアルな感性や霊感が高められます。
内なる声に耳を傾ければ、世俗的な価値観に惑わされず
自分が本当に求めていることに気づくことができるでしょう。
瞑想をしたり、寺院や教会など、神聖な場所へ足を運んでみると
素晴らしい気付きが得られます。
一方、魚座の月の時、同情心もいやがうえにも高められてしまいますので
周囲の感情に振り回されてしまうことがあります。
とくに月の星座が魚座、蟹座、蠍座の人は要注意。
他の人の必要を満たそうと奔走して、トラブルに巻き込まれないように気を付けて。

クリエーティブな気持ちが高まりますので、芸術家や
創造的な要素の高い仕事をされている方はとても良い仕事ができる時です。
恋愛については、ふだんよりも用心深くなってください。
目の前の人が理想の人、運命の人…と思ってしまいがち。
フィーリングや情緒で走りすぎると危険です。
素晴らしい月の日です。ご自身の内なる声に耳を傾けてみて下さい。

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魚座が支配する器官
 
「風邪」「足」「リンパ腺」「中毒」 
魚座の支配する身体部分や機能はくるぶしから下の足です。
魚座の月の日に足(くるぶしから下)のために行う手当ては
普段の日の2倍の効果があります。特に足裏反射ゾーンのマッサージは効果的。
なるべく足の負担を掛けないように心掛けてください。
ただし、外科的な処置や手術はのぞく。 

☆足裏マッサージの効果が大きい。
☆身体に入るもの(ニコチン、アルコール、食事、薬など)は普段よりはるかに強く作用。

●魚座の日は、物事の輪郭がぼやけ、現実感覚が薄れる。
●普段しっかりとした考えを持っている人も、気持ちが揺らぐ事がある。
●雨具を持ち歩くように。
●地面に腰を下ろさないこと。
●足裏マッサージは特に効果的。
●足のいぼ治療(外科的な手術を除く)は効果的で、欠けて行く月のときにするとよい。
●寝具を干すと湿り気が残るので、リューマチなど持病のある人は注意。

満月から新月へ移り変わる時、体と心からは不要なものを排泄する浄化が始まります。 
魚座の満月はインスピレーションを増幅させるエネルギーをもちます。
インスピレーション、直感が鋭く働くので感覚で物事を進めていく傾向にありますが
大切なのは「グラウンディング自」=地に足を着けた上で活用していくよう
課題を私たちに与えてくれます。
精神と肉体、天と地、陰と陽…
相反するエネルギーのバランスを上手にとり中庸で穏やかな時間を。 

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 魚座の満月(中秋の満月)
 魚座の満月 ブルームーン
 魚座の満月
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pinmppnb 「中秋の名月」と「仲秋の名月」の違い

どちらの表記も見かけます。
そして、どちらも間違いではありません。
ただ、微妙に意味が違います。
中秋が旧暦8月15日を指すのに対して
仲秋は秋の真ん中の月、つまり旧暦8月のことを指します。

「中秋の名月」は、秋のど真ん中の名月…
つまり「太陰暦8月15日の月」
「仲秋」とは、太陰暦の8月を指します。
7月を「初秋」、8月を「仲秋」、9月を「晩秋」と呼ぶのです。
8月(=仲秋) の月であれば、15日でなくても良いのです。

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仲秋…《秋の三ヶ月(七・八・九)の中の意》陰暦八月の別称。なかのあき。
中秋…陰暦八月十五日。「--の名月」
中秋の名月は、陰暦(旧暦)で8月15日、つまり秋の真ん中の日の月のことを指します。
従って、陰暦8月15日を示す「中秋」という言葉の方がふさわしいことになります。

仲秋という言葉は、旧暦で8月を示す言葉の1つです。
もともと旧暦の月の呼び方の中に、季節の真ん中の月
(春なら2月、夏なら5月、秋なら9月、冬なら11月)に「仲」をつけて呼ぶ言葉があります。
例えば、「仲春」といえば2月、「仲夏」といえば5月となります。
もちろん、「仲冬」という言い方もあり、これは11月を指します。
「名月」という言葉を「満月」と解釈すれば
「仲秋の名月」でも間違いとはいえなくなりますが
もともとの「8月15日の月」という言葉からすると
「仲秋の名月」よりは「中秋の名月」の方がより正しい、ということがいえると思います。
 
tukimi01

『チューシュー』 には 「中秋」と「仲秋」
『メイゲツ』 にも 「名月」と「明月」の書き方があります。
このため 『チューシューのメイゲツ』 も、従来「中秋の名月」のほか
「仲秋の名月」「中秋の明月」「仲秋の明月」などの書き方があります。
放送上では表記のしかたを決めていませんでしたが
現在は、「中秋の名月」に表記を統一しているそうです。 


"空の月" と "一ヶ月の月" は、英語では "moon" と "month" ですが
日本語ではどちらも「月」といいます。
これを活かして作られたのが次の和歌。
「月月に 月見る月は 多けれど 月見る月は この月の月」
この短歌の中に「月」の文字が「8文字」あります。
この「8文字の月」が「8月」を現し、「月見る月は8月の月」としているのだとか。
  [毎月のように月を鑑賞する月があるけれど
       名月を見る月といえばまさに今月のこの月だ]
 

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pin4 秋の収穫を祝うお月見の室礼 ( しつらえ )
 
お月見の供え物は地方によってさまざまですが
一般に、月見団子のほか、里いも・柿・栗・豆などの収穫物、
すすき・萩・ききょうなどの秋の七草などを並べて月をまつっていました。
そこには、中国から伝わった風習に日本の秋の習慣が混じり合っています。
月見団子は、中国で供えられていた月餅
(くるみなどを入れた餡入りの焼き菓子)の代わりに供えられたもの。
江戸時代は、野球ボール程の大きな団子で、十五夜の名にちなんで
15個を三方に積み上げていたといわれます。
秋の七草の一つであるススキは、江戸時代は暮らしの中で
身近によく利用されていた資源であると同時に
霊力があるとされる植物でした。
また、供え物の中で特筆すべきは里いもの存在です。
折しも中秋の名月の頃は里いもの収穫期。里いもは日本人が
米を主食にする前まで、主食の座にあった食物です。
古くは収穫されたばかりの里いもを中秋の名月に供えたことから
地方によっては「芋名月」ともいわれるようになりました。
大陸から伝わった中秋の名月の風習は、わが国に以前からあった
秋の豊作を祈願する初穂祭りと結びつき
農耕行事としての意味合いも強まったわけです。

「室礼」とは
平安時代から使われている言葉です。
貴族など雅(みやび)な人々が、室内を美しく飾ることを示していましたが
江戸時代に庶民の間にも広がり、季節の節目にさまざまな思いを
「もの」にたくして部屋の中に飾る(=しつらえる)意味として使われています。
今、日本の良さを見直したい人や、インテリアとして古風な食器や
家具を好む女性などからも、関心が寄せられています。

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伝統的な十五夜の室礼
お月様に対しての感謝を表現する、簡単な室礼。
・三方を、対で両脇に配置します。片方には秋の実りを。
片方には、お団子を持ってあります。お団子の数は十五夜にちなんで15個。
・中央のススキは、お月様にいる神様が降りてくるための目印。

月見どろぼう
お月見の珍しい風習として、月見団子などの供え物を
子どもたちにとらせる「月見どろぼう」があります。
これは、「月見団子を盗まれると豊作になる」という伝承によるもので
東海地方にも地域によってはこの風習が残っています。
十五夜の日、子どもたちは近所の家をまわり、物陰から供え物をとって
そのスリルを楽しみましたが、この日だけは公認の盗みなのでした。
地方によっては盗ませる代わりに、供え物を手渡ししたり
子どもたちにお菓子を配ることもあったようです。
あなたの住む地方にも面白い風習はありますか?

 月見  【室礼】室礼十二ヶ月
 室礼でおもてなし 十五夜- 和の学校
 室礼でおもてなし 十三夜- 和の学校
 お月見の室礼|hitofushi|暮らしの道具と和の歳時記

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Posted by sara1116 at 09:49Comments(0)clip!月の星座

2013年09月12日

中秋の名月は仏滅名月

今年(2013年) の「中秋の名月」は9月19日(木曜日)

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一年のうちで最も美しいとされる中秋の名月は旧暦の8月15日の月。
2013年は9月19日(木)にあたりますが
この中秋の名月の日は必ず仏滅になるというのはご存知でしょうか。

これまでも、ピックアップして記事にしてきた「中秋の名月」ですが
今回は「中秋の名月」と「仏滅」の関係についてまとめてみました。

中秋の名月は必ずしも満月とは限りませんが
六曜では、中秋の名月(旧暦8月15日)は毎年必ず仏滅になります。
あまり聞かない言葉かもしれませんが【仏滅名月】という言葉があります。
なぜなら…『中秋の名月は必ず仏滅』になるからです。
今年は9月19日。カレンダーの六曜をみてみると…
今年の中秋の名月もやはり「仏滅」です。 

旧暦における秋は7〜9月。その真ん中の月の8月が中秋であり
その真ん中の日、旧暦8月15日に観られる満月が中秋の名月です。
(現在の暦では9月の下旬に観られる)
中秋の名月の日、旧暦8月15日というのは、六曜では必ず仏滅になる。
このことから仏滅名月とも呼ばれます。 

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「六曜」とは、六曜星の略で
大安、友引、先勝、先負、仏滅、赤口の6つを指し、それぞれ意味を持っています。
http://manner-good.com/rokuyou.html  

大安吉日という言葉がありますが
大安とは旧暦の頃に使われていた曜日のひとつです。
現在の曜日は「月・火・水・木・金・土・日」の7曜ですが
旧暦の頃の曜日は「大安・赤口・先勝・友引・先負・仏滅」の6つで六曜になります。
六曜の場合、旧暦で毎月1日の曜日が月ごとに決められていて
旧暦8月の場合の1日は友引とされています。
この順番で行くと、8月15日は必ず仏滅になる訳です。 

六曜の決め方は、旧暦の日付を機械的に割り振った単純なものです。
旧暦の1月1日を先勝、2月1日を友引、3月1日を先負というように
毎月1日を六曜順に決めて2日からは順送りとして割り振り
月が終われば切り捨てるという方法です。

言い換えると、六曜は次の式で求めた余りの数によって決められます。

 (旧暦の月+旧暦の日)÷6=商・・・余り

余りが   0 →  大安
     1 → 赤口
     2 → 先勝
     3 → 友引
     4 → 先負
     5 → 仏滅

したがって、中秋の名月の日は(8+15)÷6=3・・・余り5となり
必ず仏滅となるのです。

つまり、同じ月の同じ日なら、いつの年でも六曜は同じ、ということです。

旧暦さえ分かれば、六曜の簡単な計算法があるそうです。
(旧暦の月+日)÷6で余った数字を以下の表に当てはめれば良いのだそうです。
 
こちらのサイトで新暦を旧暦に変換してくれます。

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六曜のルーツは中国宋時代末の六壬時課(りくじんじか)と言う時刻の
吉凶占いがもとといわれています。( 宋朝は日本では鎌倉頃 )
日の吉凶に取り入れるのは清朝からだそうです。
日本へは時刻占いの六壬時課として、14世紀ごろ入って来たようです。
日本で今のように使われだすのは江戸時代後期からで
ブームになるのは新暦を採用してから後です。
日の吉凶を占うものには日曜・月曜などの七曜があり、平安時代に入ってきました。
もちろん1週間のように、日にちを区切り生活のサイクルとするものではありません。
週となるのは西洋暦を輸入し、サンデー・マンデーにあてはめた明治以後です。

仏滅の日は最も凶の日とされていますが
単なる迷信なのかどうかは定かではありません。
美しい名月と相反する凶とが重なり、より神秘的な日にしているのでしょうか。 

必ず仏滅となる中秋の名月が、なぜ名月と呼ばれるのか・・・
主な理由は、月の高さと、天気。
月は太陽とは逆に、その通り道が夏低く、冬高い位置となります。
そして、見上げるのに適した高さの満月となると、春か秋ということになるわけです。
しかしながら、春は「春がすみ」といわれるように、空がスッキリとしていません。
逆に秋は「秋晴れ」と称されるように、月がクッキリとキレイに
見えるということになりますので、「名月」は秋の季語としても取り扱われいます。
そして、「中秋」は、まさに秋のど真ん中ということで「中秋の名月」となっています。 

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大安の日にお月見がしたいと言う方がおられるかもしれませんが
残念ながら、かなわぬ願いです。(笑)
ですが、名月が見れなかったのは縁起が悪いと思ってしまうとしたら
心を映す、知識という鏡が曇っているのかもしれません。 
このルールを知らなければ、縁起を担ぐことにもなります。 
名月は、秋の収穫を祝うおめでたい行事でもあります。 
仏滅で縁起が悪いから、今年はお祝いを取りやめたという話を聞いたことはありません。 
最も、現代は別な意味でお月見の余裕がなくなっています。 
曇で月は見えないこともありますが、人の心や社会が
嫌な空気に覆われるとどうなるのか、懸命な皆さんはお分かりだと思います。 
六曜の順番のシステムが分れば
縁起の見直しにもなるのではないでしょうか?  

2013年9月19日 20時13分。
東京では、東南東の方角に、少し低い位置で真の満月が見られます。
 
月が雲に隠れたり、雨が降って月がみえなくてもそれはそれで
なんとなくほの明るい風情を楽しむのも中秋の名月の楽しみ方です。 

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秋の丸い月は、高からず低からず
中天のちょうどよい高さにかかりとても見やすくなっています。
また大陸の乾燥した空気が張り出してきて
澄んだ空気になりますので月が美しく見えます。
ススキや花を供えて月を見る風情はよいものです。
是非お月見をしてみましょう。

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2014年の中秋は9月8日(月)
  満月は9月9日。 
 
2015年は9月27日(日)
  満月は9月28日。
 
2016年は9月15日(木)
  満月は9月17日。 
 
2017年は10月4日(水)
  満月は10月6日。 
 
2018年は9月24日(月)
  満月は9月25日。 
 
2019年は9月13日(金)
  満月は9月14日。
 
2020年は10月1日(木)
  満月は10月2日。 

そして、次に中秋の名月が満月となるのが
2021年9月21日となります。 


2003年9月
夜空のカレンダー - てんきとくらす [天気と生活情報
http://tenkura.n-kishou.co.jp/tk/index.html


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中秋の名月

Wikipedia(月見)
Wikipedia(旧暦)
Wikipedia(六曜)

六曜・月齢・旧暦カレンダー
【2500円以上送料無料】「和の暦」から見えてくる日本人のしきたりと風習 たとえば、8月15日のお月さんを、なぜ“中秋の名月”というの?/博学こだわり倶楽部
「和の暦」から見えてくる日本人のしきたりと風習 
たとえば、8月15日のお月さんを、なぜ“中秋の名月”というの?

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Posted by sara1116 at 15:00Comments(2)clip!月見

2012年10月03日

月を愛でる秋の宵

夏空眩しい季節はしだいに和らぎ
秋色を纏った夕暮れが顔を出すようになりました。
朱に染まりゆく群青色のさまは、秋が訪れる足音のよう。
美しい秋の空に想いを馳せます。
秋といえば美しい月。
今も昔も変わらず、闇夜のしじまに輝く月。
月明かりに誘われ、秋の夜長を楽しみたい・・・。

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秋は月の季節。
他の季節に比べてもきれいに見えると言われますが
これはそう感じるだけでなく、科学的な理由があるのでしょうか?
秋の月がきれいな理由は、単に心理的な問題だけではなく
いくつかの科学的にみて正当な理由があるようです。

1つめは、秋の空気が比較的乾いている
もう少し具体的にいうと、空気中の水蒸気量が少ないということです。
これによって、大気がぼやけたりすることがあまりないため
くっきりとした月が見えます。
逆に夏は水蒸気量が多いため、どうしても
少しぼんやりとした月になってしまうことが多いようです。

また、月の高さの問題もあります。
月の通り道の関係で、実は月が見える高さは季節によって異なります。
冬の月は空高く、夏の月は割と低い位置にあります。
月が低い位置にある場合、地表付近のちりや明かりなどに邪魔されて
きれいにみることができません。また大気によって
光が吸収されるため(減光といいます) 低い月はどうしても暗くなってしまいます。
では、高い位置にあれば見やすいかというとそういうわけでもありません。
確かに大気の影響は少なく、くっきりとした月にはなるのですが
「見る」という行為からすると、高い位置にある月は見上げるのに結構大変です。
そもそも冬の寒い時期に、外で長時間月を眺めるのは
かなりつらいことでもあります。

こうしてみると、適度な高さにある春と秋の月が見やすいということになりますが
春はよく「おぼろ月夜」といわれるように、空気中のちりや花粉などが
多い季節でもあります(黄砂なども春に多いですね)。
そのため、年間でいちばんきれいな月が見える季節は
実は秋という結論になるわけです。

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秋を感じさせる夜風が吹くようになると
音色も夏の虫たちから秋の虫たちに変わってきます。
夜空に輝く月の光も冴えてきます。
すすきも立派な穂をつけて、秋はお月見をするには絶好の季節。

秋の月の光が冴えてくるのは、気温が低くなって
大気中の湿度が下がり、透明度が良くなるから。
秋の空は、夏に比べて高く感じるのも、そのせいでしょう。
また、天文学的には月の高度も関係します。
夏の間の満月は南の空に低いのですが
秋になると次第に北の空に動いて行きます。
そのために、日本のような中緯度地方から見ると
夏の満月は南の地平線に近く、大気の影響を受けやすく
鈍い輝きになってしまいがちです。
秋になると満月は空高く上がるようになるので、輝きが増していくわけです。 

もうひとつ、秋の大事なところは「収穫の季節」ということ。
農作物の収穫を手にして、家路につく夕暮れ時
東の地平線からぽっかりとのぼってくるまん丸のお月様を眺めると
なんともいえない感謝の気持ちが芽生えてもおかしくありません。
中秋の名月というのは、もともとお月様に秋の収穫物をお供えして
恵みを感謝する行事なのです。

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昔の暦(旧暦)で、8月15日の満月の時に行う十五夜。 
この中秋の名月のお月見の風習は、もともとは中国が発祥地で
いまでもアジア各地で受け継がれています。
お供えものは、日本ではススキの穂にお団子といった組み合わせがおなじみ。
お団子には必ず新米を使うという地方もあるそうです。
元祖・中国では月餅を供え、サトイモが中心です。

日本では中秋の名月から約1ヶ月後の満月少し前
旧暦9月13日に「十三夜」のお月見を行うところもあります。
十三夜の方を栗名月あるいは後の月といい、中秋の名月の方は
これに対比させて芋名月と呼んでいます。
二回もお月見をする風習は、日本独特のもののようです。 

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ところで、東から上ってくるまん丸の中秋の名月を
「満月」だと思っている人は、案外多いのではないでしょうか。
実は中秋の名月は、必ずしも満月と一致するわけではありません。

月は地球の周りを公転しているのですが、そのスピードは一定ではありません。
時にはややスピードを上げて、またある時にはスピードを緩めたりします。
これは地球の周りを回る月の通り道(軌道)が、正確な円ではなく
ゆがんだ楕円だからです。月と地球の距離は平均的には38万kmなのですが
時には40万kmまで遠ざかることもあれば
あるいはまた36万kmにまで近づくこともあります。
月までの距離は、なんと一割近く違ってしまうのです。
そして、地球に近いときには月はスピードアップし
遠いときにはスピードダウンします。
こうして、新月から満月に至るスピードが遅い時期には
十五夜だとしても満月前の月となり
逆にスピードが早い時期には満月の翌日になるわけです。 

さらにもうひとつ、月齢と日付のタイミングも問題となります。
新月の瞬間から満月の瞬間までに経過する日数は
平均すると約14.76日となります。
中秋は昔の暦で新月のある日を1日として、そこから数えて15日目です。
ですから、新月の瞬間が8月1日の日のうちの
かなり遅い時刻に起こったとすれば、当然8月15日のうちには
満月にならずに16日目が満月となるわけです。
新月になる瞬間が旧暦の1日の、どの時刻に起こるかのタイミングによっても
十五夜が満月になるかどうかに影響するわけです。
この二つの理由によって、十五夜は満月前にも満月後にもなり
天文学的な満月とはかならずしも一致しないのです。
ちなみに今年2012年は満月が9月30日。
中秋の名月も9月30日となり、満月と十五夜が一致しました。

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一年で最もきれいに月を見ることができる中秋の名月。
日頃、月を眺めることがなくても大きな月が空に浮かんでいると
思わず見とれることもあるかもしれません。
月見をするにはいくつかの条件が揃わなければなりません。
まず月が見える天候であること、そして月を遮るものがない場所にいることです。
最低この二つが揃って月を見ることができるようになります。
中秋の名月の頃に夜空に月が上がっていたなら
まずその場で一枚押さえおきましょう。
なぜなら、場所を移動している間に
月が雲に隠れて見えなくなることもあるからです。

月の光を身体いっぱいに浴びながら
遥か彼方の月に想いを寄せてみる。
月を愛でながら、秋の風流を感じて過ごす宵。
秋風と月の光を浴びながら、スローライフな宴
お月見を楽しむ時間。

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空が少しづつ高くなり、青が深まっていく様子に季節の移ろいを感じます。
夜には月がくっきりと、星の瞬きも一層美しく見え見飽きることがありません。
昔からの月にまつわる風習の中に「月待(つきまち)」があります。
十三夜や十九夜、二十三夜など
特定のかたちの月が出てくるのを待つもので
それぞれ数字や月のかたちから意味が異なり
江戸時代には娯楽としてかなり人気があったようです。 

月が暮らしの中のあちこちに登場していた昔は、今よりも身近な存在でした。
そういった歴史があるからこそ、私たちも月を見て自然とほっとしたり
満たされた気持ちになったりするのかも知れません。
月を見ていると、見守ってくれているような
受けとめてくれているような安心感にも似た想いがわいてきます。 
私達が気づいていなくても、月はいつもそっと寄り添っていてくれる・・・
日々の中に月との時間をもつことは、ほっと一息立ち止まってその瞬間の
自分を感じ、楽しむことにつながるかもしれません。
 
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十五夜の満月だけがお月見ではありません。
週末の夜など都合のよいときに秋の名月を楽しみましょう。

十五夜の満月は美しいものですが
昔からわが国では、欠けた月も満ちた月も
それぞれに名前をつけて愛でていました。
そうして今宵の美しい月の出を楽しんだのです。
月は一日一日形を変えていきます。
満ちては欠け、欠けては満ちてを繰り返すわけは
月が自分で光らずに、太陽の光を受けて輝いているためです。

月が地球の周りを約1ヶ月かけて一回りする間に
太陽に照らされた部分を地球に全部向けたり半分向けたりするため
満月になったり半月になったりするように見えるわけです。
月が太陽と同じ方向にいるときを「新月」といいます。
新月から2日経った月は「三日月」で月齢は2。

月齢とは、新月から何日たった月かを表す数字です。
7〜8日目の半月は月齢7.5で、「上弦の月」と呼ばれます。
日にちがたつと月は次第に丸く満ちていき、15日目の夕方には
東の空から丸い満月になって昇ります。これが「十五夜」。
満月は、太陽の反対側に月がいるときになるため
太陽が西に沈むとすぐ東の空から昇ってきます。
十五夜だけでなく日々移り変わる月をも愛で
「今宵の月」に名前をつけたのが日本人。
風情ある月の呼び名をどれだけ知っていますか。 

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ススキに限らず、庭の花や身近に咲く草花を「十五夜花」に見立てて飾ったり
旬の野菜を活かしたメニューや、月をモチーフにした飾り付けをしたり
満月や三日月の形に切ったレモンの皮をジュースやお酒に浮かべたり・・・
たまには、室内の照明やテレビをオフにして
闇夜にぽっかりと浮かぶ月や、涼やかな夜の秋風
静かに響く虫の声を感じながら過ごすひとときを。
十五夜花の風情を愛でながら食事や会話をゆっくり楽しんだり
ひとりでも、ゆっくりと過ごす時間を楽しむのもいいものです。
お月見に限らず、季節の行事を取り入れて
日常的に花鳥風月を愛でる暮らしは
四季の情緒をいっそうもたらし、心を豊かにしてくれそうです。

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月や自然に親しみを感じ、そこに息吹を感じることは
自分たちが自然と共にあるという在り方。
人間と自然の間に繋がりや通いを感じます。
満ちては欠けて、欠けては満ちる…日々変わる、その時々の月の美しい姿。
秋の夜長に、ただじっと穏やかに月を眺めてみるのもいいかもしれません。

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2012年10月
下弦   8日 7:33 am 
新月 15日 12:02 pm 
上弦 22日 3:32 am 
満月 29日 7:50 pm 

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2012年11月
下弦   7日 12:36 am 
新月 13日 10:08 pm  (皆既日食 オーストラリア、南太平洋)
上弦 20日 2:31 pm 
満月 28日 2:46 pm  
(既に欠けた状態で月の出となる月出帯食 インド、アジア、オーストラリア) 
(月が地球の半影を通過する月食 半影月食)

201211mooncal

十五夜花として利用される主な植物
キク科    シオン、ノコンギク、ユウガギクなど  
キキョウ科 キキョウ 秋の七草
オミナエシ科 オミナエシ 秋の七草
マメ科       ハギ類 秋の七草
バラ科       ワレモコウ  
イネ科      (カルカヤ) 地域により異なる植物をさす

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今月は5日に木星と寄り添って上ってくる月と
13日明け方の東の空で細い月と金星のランデブーが見もの。
そして27日の後の月の月見も楽しみたいですね。
 
pin4 10月 主な天文情報と月の暦

3日(水)・明け方、東の空で金星とレグルス(しし座)が大接近
5日(金)・深夜から翌6日の明け方にかけて、月と木星が大接近 
     ・10:00 月の距離が最遠(1.054、40万5156km、視直径29.5')
6日(土) 05:57 :月が木星の南00゚54.8'を通る ・10:44 ●月が最北(赤緯+21゚01.5')
7日(日) 13:37 月と準惑星ケレスが最接近(00゚55.0')
8日(月)・寒露(太陽黄経195度) ・10月りゅう座流星群の活動がピークの頃 ・16:33 下弦の月
     ・10月りゅう座流星群が極大(旧ジャコビニ流星群、出現期間10月7日〜10月11日)
13日(土) 細い月と金星が並ぶ  ・4:10 :月が金星の南06゚19.3'を通る 
15日(月)・新月
18日(木)・夕方、西の空で月・火星・アンタレス(さそり座)が集合
21日(日)・オリオン座流星群の活動がピークの頃
22日(月)・上弦の月
23日(火)・霜降(太陽黄経210度)
27日(土)・十三夜(旧暦9月13日)


図解 「月夜」の楽しみかた24 (講談社+アルファ文庫 C 123-1)
図解 「月夜」の楽しみかた24 

月で遊ぶ
月で遊ぶ

Birthday Moon―月を見ると、こころが綺麗になる 月が教えてくれる、あなたの過去・現在、そして未来 (マーブルブックス)
Birthday Moon
月が教えてくれる、あなたの過去・現在、そして未来 

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2012年09月24日

中秋の名月を楽しむ「十五夜・十三夜」

秋といえば月。天が澄みきっていく清々しく美しい季節。
清光冴えわたる神秘の月を心で愛でる・・・。 

秋を告げる中秋の名月。
一年のうちで最も月を意識するこの夜。

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古来より風雅の至高、日本の美意識の象徴と称えられてきた「雪月花」。
花といえば「桜」、秋といえば「月」をさすことは
古く万葉の時代から続く日本の美学です。 
かつて、月は風雅の対象として愛でられる以前に
信仰の対象であり、人々の神秘さへの憧れでした。

月は欠けてもまた満ちるでの復活と不死の象徴とされ
子供たちも、月に動物や宮殿があることを信じていました。
科学の進歩による月面着陸以来、かつての月に馳せる
神秘的な想いは色あせましたが
日常の喧騒の中で忙しなく生きる現代だからこそ
月に寄せる風流の心を残していきたいものです。 

2012年の十五夜は9月30日(日)
月の出:17:13 月の入:05:25 (東京) 
旧暦 8/15   月齢:14.03 (正午)    満月・十五夜

2012十五夜
アストロアーツ

照りつける太陽が姿を潜め、虫の音が響く初秋の夜。
だんだんと日が短くなり、人々が涼やかな夜長を楽しむこの季節は
お月さまが一番きれいに見える季節でもあります。
深い闇の中にぽっかりと浮かぶまん丸のお月さま。
照りつける太陽とは対照的な慎ましい月の光に
多くの人が魅了されてきました。

残暑も和らぎ、夕方は肌寒く感じる陰暦八月十五日。
古くから供え物をして月に祈りを捧げてきました。
年に一度の月見の時節「十五夜」の「中秋の名月」
季節によって全く別の表情で上空に静かに昇る月…
人も地球上のいろいろな生き物たちも美しい満月の力を感じ
そして満月に癒される。

旧暦で「8月15日」にあたる日は秋のお月見の「十五夜」の日です。
「十五夜」は必ずしも満月になるわけではありませんが
2012年は昨年に続き、十五夜が満月の日になります。

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「中秋」は旧暦八月十五日のことを指しますが
本来は旧暦の八月をいい、七・八・九月を秋とし
それぞれを初秋・中秋・晩秋と呼んだことに由来しています。
特に中秋十五日の満月の日を、八月節・中秋節と言いました。
もちろん旧暦ですから、必ず9月の特定の日に
中秋節が到来するわけでは在りません。

年  旧暦8月15日  満月の日
2006年 10月07日  10月06日
2007年 09月27日  09月25日
2008年 09月15日  09月14日
2009年 10月04日  10月03日
2010年 09月23日  09月22日
2011年 09月12日  09月12日
2012年 09月30日  09月30日
2013年 09月19日  09月19日

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中秋名月 ( 旧8月15日) 
2012年 9月30日
2013年 9月19日
2014年 9月  8日
2015年 9月27日
2016年  9月15日 
2017年   10月 4日 
2018年  9月24日 
2019年  9月13日 
2020年   10月 1日 

名月を楽しむ

澄み渡る初秋の夜空を照らす、まん丸いお月様。
「十五夜」とは、ほっそりと輝く新月が夜ごとに満ちて満月になる
文字どおり15日目の夜のことです。
満月を鑑賞する習慣は中国から伝わったとされていますが
平安時代の日本では暦の違いから13日目が満月にあたり
「十三夜の名月」として鑑賞していたとか。
暦の数え方が一つになってからは、日本でも15日目が満月になりました。

「花鳥風月」という言葉に集約されるように
日本人は古くから月に惹きつけられ
満ち欠けの様子をも情緒あふれる名前で呼んできました。
例えば、三日月、弓張月、十六夜月、立待月、臥待月、更待月…。
月の形はもちろん、眺める時間帯や所作までもが
呼び名に込められています。
また、分厚い雲に阻まれて姿が見えない時は「無月」と嘆き
雨で隠れていれば「雨月」と言って存在を惜しみ…。
見えない姿にまで名前を付けたわけですから
いかに日本人が、月に慕情を抱いてきたかうかがえるというもの。
これほどまでに、月にしっとりと官能的な呼び名を冠した民族は
他に類を見ないのではないでしょうか。
その風雅な感性を忘れないことは、日本人としてのたしなみともいえます。

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「お月見」の風習は、平安時代初期から貴族の間で行われていたようです。
中秋(旧暦の8月15日)の時期は空気も澄み、最も美しい満月が見られるので
特別に「十五夜」と呼び、区別し「観月宴」もしくは「月の宴」を催しました。
当時のそれは、月を見ながら即興で和歌を読み酒をたしなむという風流なもの。
平安貴族流の月見とは月を直接見上げるのではなく
池に船を浮かべて水面に映った月を船上から愛でるというもの。
京都御所の西・[魯山寺]で過ごした紫式部が、中秋の名月を眺めている時に
物語の着想を得て『源氏物語』を書き上げたというのも有名な話です。

江戸時代になると庶民にもこの風習が広まり、月の見える所にすすきを飾り
お団子をお供えするのが一般的となります。
地域によっては、里芋やサツマイモ(芋名月といわれるゆえん)などの
季節の農作物を盛ることから、お月見は徐々に「秋の収穫祭」としての
性格を持ち併せるようになりました。
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旧暦を使用していた時代は(1872年頃まで)
月の満ち欠けによっておおよその月日を知り農事を行っていました。
一説によると、欠けたところの無い満月は豊穣の象徴だったそうです。
そのため十五夜の満月の夜は豊作を祈る祭の行われる
大切な節目でもあったようです。
一方、中秋の名月を鑑賞するという風習は
中国では唐の時代から知られており
これは後に平安時代の貴族の間に取り入れられ
武士や町民へと次第に広まって行きました。
そして現在の「お月見スタイル」になっていったようです。

「十五夜」は、中秋の名月を鑑賞する他
これから始まる収穫期を前にして、収穫を感謝する
初穂祭としての意味あいがありました。
9月頃に収穫される「芋」をお供えすることから
「芋の名月」とも呼ばれています。
現在では、満月のように丸い月見団子と魔除けの力があるとされた
ススキを伴えるのが一般的な「十五夜スタイル」です。
また、地方によってはこの日だけは、他人の畑の作物を
無断で取っても良いとか、子どもがお月見のお供え物を
盗んで良いとする風習もあるそうです。

日本では平安時代から貴族の間で月を鑑賞するお月見がありました。
その時に池に船を出し、短歌や俳句を読んだりしました。
池に映る月や、杯に映る月を楽しむ遊びだったようです。
直接の月をめでるより、さらに凝った仕方でめでるわけで、遊び心があります。
現在は、月が見える場所にススキや、月見団子、里芋、栗、枝豆などを飾ります。
特に西日本ではこの日に、月が見えるのはなかなか少ないですが
十五夜の夜に雲で隠れて月が見えないことを「無月」と呼びます。
一方雨で月が見えないことを「雨月」と呼びます。

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美しい月を楽しむイベントは各地であります。

「お月見2012」 
2012『中秋の名月』・『月見』リンク集 
中秋の名月 未来館でお月見!2012 
横浜 三渓園 観月会 
「名月 秋を楽しむ」 (京都) 
e京都ねっと | 観月のススメ 

『お月見特集2012』:お天気JAPAN

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十三夜
十五夜に対して旧暦九月十三夜の月見の風習。
旧暦では毎月13日の夜のことを「十三夜」といっていましたが
9月13日は特別で、月を愛でるならわしがありました。 
十五夜を「中秋の名月」と呼ぶのに対し、十三夜は
中秋の名月に対して「後の月(のちのつき)」
この時期に収穫されるものにちなんで「豆名月」「栗名月」ともいいます。

一般に十五夜に月見をしたら、必ず同じ場所で
十三夜にも月見をするものともされていました。
その昔は十五夜と十三夜の片方だけ観月するのは「片見月」と言って
不吉なものとされ忌み嫌われる風がありましたが
これは日本において江戸時代から始まった
特に都市部に多くみられた風俗です。 
十三夜は日本だけの行事であり、お月見が二度あるのも日本特有です。
一説には、秋の収穫祭として古くからお月見がされており
そこに中秋の名月の行事が入ってきたために
お月見が二度になったといいます。

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旧暦の毎月13日の夜を「十三夜」といっていましたが
9月13日の夜は特別で、十五夜についで美しい月とされ
宮中では、古くから宴を催すなど月を鑑賞する風習がありました。
十五夜は中国から伝わったものですが、十三夜は日本固有の風習で
秋の収穫祭の一つではないかと考えられています。
この風習の由来については、菅原道真が9月13日の月を見て
月の光が鏡のようだという詩を読んでから
一般に十三夜の風習が広まったという説や
その他いくつかの説がありがありますが
真偽は定かではないようです。
旧暦13日の月はまん丸の満月ではありませんが
十三夜の頃は、夜にはだいぶ冷え込むようになるので
あえて早目に月が出る9月13日を選んだのかもしれせん。

十三夜
年  旧暦九月十三日  曜日 
2012年 10月27日 土曜日 
2013年 10月17日 木曜日 
2014年 10月6日 月曜日 
2014年 11月5日(閏9月) 水曜日 
2015年 10月25日 日曜日 

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元来「お月見」は、月は満ちては欠け、欠けては満ちを繰り返すことから
「ものごとの結果に感謝するお祝い」として
また月からは生命を連想されることから
「祖先の霊を偲ぶ」といった意味合いをもち
ひいては、ここから「収穫を祝う」日となっていったといわれます。
十五夜はあまりすっきりしない夜空であることが多いのに対し
十三夜の夜は晴れることが多いようで
「十三夜に曇り無し」という言葉もあります。

月見をただのイベントと捉えず
自然環境の力で、美味しい農作物などの食物を
食べさせてもらっているという感謝の気持ちをお供え物にして
お月様に供えてみたら、おおらかで感謝の気持ちを忘れない
昔の日本人のあり様を思い出せるかもしれません。

暑気がひき、空気が澄みわたった秋の夜長。
すすきの穂が空をなでるころ、ひときわ美しさが冴えわたる「月」
あなたなら、秋宵の月をどう愛でますか? 

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◇「月時館」 月見 関連記事
中秋の名月・十五夜 満月
後の月見
秋空の月
3月見 (十五夜、十三夜、十日夜)
秋の夜長に月を見上げて
観月会

◇「月彩Tsukisai」関連記事
秋宵の月見と室礼 
十三夜 
中秋の名月と古都 


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2011年10月05日

後の月見

陰暦九月 十三夜の月見

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十五夜に対して「後の名月」とも呼びます。
「中秋の名月」の次に美しい月といわれ、もうひとつの月見とされています。
「十三夜様」は縁起の良い月とされ「拝むと成功する」といわれています。
 
また「毎月十三夜の月を拝むと、財運に恵まれる」ともいわれています。
十五夜に月見をしたら、必ず十三夜にも月見をするものとされていました。
十五夜だけでは「片月見」といって忌まれていたのです。日本独自の風習。

中秋の名月 ●2011年  9月12日
後の月    ●2011年10月  9日

旧暦8月のことを「月見月」ともいい、逆に雨が多く月が見られない
旧暦5月のことを「月見ず月」ともいいます。
旧暦の8月15日の月は「中秋の名月」と呼ばれ「芋名月」とも言われています。
約1ヵ月後の旧暦の9月13日の月は「後の月」と呼ばれ
豆名月」とか「栗名月」とも言われます。
 
秋は日没が早くなり、日没と同時に上がる満月にも
目が向きやすくなる季節です。
ちょうど農作物の収穫時期に当たり、収穫感謝祭という意味合いで
名月には小机に稲の穂に見立てたススキやお神酒とともに
三方に載せた月見団子あるいはおはぎと里芋などの
収穫物を供える風習があります。日没が早くなると
忙しい農作物の収穫時期には月明かりがありがたいという
直接の感謝の気持ちも込められているようです。 

日本で古来から民間で行われた月見は旧暦9月13日に行われる月見で 
十三夜」と呼ばれています。これは芋を代表とする
秋の実りに感謝する収穫感謝祭の意味合いを持つものでした。 
中秋の名月の浸透とともに「片見月」をするものではないと言われ
「中秋の名月」と「後の月」とも言われるようになった十三夜の
両方のお月見をするように薦められました。

月見の風習は、中国からきたものですが
「後の月見」は日本だけで発達した風習です。
中秋の名月を見たら、必ず九月の十三夜の月も見る。
どちらか一方は「片月見」といって嫌がりました。
しかしこれは吉原で客を呼ぶためのキャンペーンだったとも言われています。
「ぬしさん、片月見は悪うありんす。後の月にもきっと来ておくんなんし。」
・・・なんて言われていたのかもしれません。
後の月は、前と同じ場所で(同じ人と)見ないといけないとも言われていたとか。
この「後の月」は江戸だけの風習とも言われています。 

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月百姿(つきひゃくし)

十三夜の月祭りは日本固有の風習であり
十五夜のように中国由来のものではありません。
醍醐天皇の時代、延書十九年(九百十九)の九月十三日に
観月の宴が催されたのが始めだとも、宇多法皇がこの夜の月を
無双と賞したことによるともいわれますが
はっきりしたことはわかっていません。
九州北部では「女名月」と言い、この日は女性がいばることのできる日としています。
徳島県では中秋の名月に対して十三夜を「姥月」と言って
年をとった女性に見たてる呼び名もあるようです。
長野県では「小麦名月」と言ってこの夜の天気がよければ
次の年の小麦が豊作になるとします。

この日も十五夜とおなじように、子どもたちが団子を盗んだり
もらい歩いたり、他人の畑から無断で作物を取ってきたりしても
とがめられない習慣があります。
長崎県の対馬では、この夜の月を豆名月と呼び
他人の畑から大豆を取ってもよいとされていました。
栃木県には「ぼ−じ棒打ち」という行事があり、子どもたちが大勢で
ワラや芋の茎を束ねて作ったぽ−じ棒で地面をたたき
「ぼ−じばっくり、山芋、大麦あたれ、小麦あたれ、三角ばったのソバあたれ」
と歌いながら、村中を回ってお金や団子やおはぎをもらって歩きます。
また長野県には、この夜の天気で来年の農作物の出来を占う風習も残されています。

ヨーロッパでは、秋分の日に一番近い満月を「収穫月」と呼び
その次に巡ってくる満月を「狩猟月」と呼び祝う風習があるそうです。
日本でも秋分の日に近い旧暦8月15日に「中秋の名月」を祝い
その次の満月の2日前にあたる旧暦9月13日に「後の月」とか「十三夜」と呼ぶ
お月見をしてきたというのはヨーロッパとも共通するわけで興味深いですね。
中国にはなくてヨーロッパにあるというのが
単純に中国渡来説を裏付けなくておもしろいかもしれません。

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三つの月見
月見というと、もっともよく知られているのは旧暦の八月十五日の月(十五夜の月)
中秋の名月の月見でしょう。中秋の名月の月見は有名ですが
これがあまりに有名すぎて少々霞んでしまうのですが
この月見の他にも比較的広く行われていた月見の風習があります。
一つは後の月と呼ばれる九月十三夜(旧暦)の月見で
もう一つは三の月とも呼ばれる十月十日(旧暦)の月の月見です。
知名度で考えると
中秋の名月(十五夜) > 後の月(十三夜) > 三の月(十日夜) でしょうか。
三の月となると、知っている人のほうが珍しいくらい知名度が低いかもしれません。

中秋の名月 ・・・ 旧暦八月十五日  [ 9月12日 (月)]
後の月 ・・・・旧暦九月十三日 [10月9日(日)]
三の月 ・・・・旧暦十月十日 [11月5日(土)]


十五夜は「芋名月」、十三夜は「豆名月
十日夜は「大根の年取り」という別名があり
その時々の畑の作物を備え、畑作物の収穫儀礼の要素を強くもっているそうです。
十日夜(とおかんや)は、お月見がメインではないため
月齢に関係なく新暦の11月10日に祭りを実施する地方が多いようですが
昔から十五夜、十三夜、十日夜の3日間が晴れてお月見ができると
縁起が良いとされています。


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いにしえの日本人の月に寄せる想いは熱くたくさんの美しい言葉を生み出しました。
十五夜への期待がふくらむ前夜は「待宵(まつよい)」
月は「小望 月(こもちづき)」、待ちに待った当夜、雨や雲で見えないことを
雨月(うげつ)」「無月(むげつ)」などと称し
日毎に表情を変える月の風情を愛でてきたのです。
こうした風情は「月々に 月見る月は 多けれど 月見る月は この月の月」
(中秋の名月がすばらしいのは、秋になると空気が乾燥し、月が鮮やかにみえるからだ)
などといって月は古くから詩吟や俳諧の題材にもされてきました。

十五夜、十三夜の間の十四日月は満月(=望:ぼう=望月:もちづき)
直前のため「小望月(こもちづき)」という呼び方もされます。
これらの月は日没と同時かその前に月の出になります。
満月以後の月は月の出がだんだん遅くなり
これをめでることを「月待(つきまち)」といいます。
待ちは祭りに同義で、特定の日に人々が集会し一夜を明かすこと。
満月後の月は次のように呼ばれています。

十六夜:いざよい
いざよいはためらうの意。月の出が満月より遅くためらうようにして出てくる。
十七夜  立待月:たちまちづき
立ったまま月の出を待つ。
十八夜  居待月:いまちづき
居て、座って月の出を待つ。
十九夜  寝待月:ねまちづき
月の出る時刻が遅いので寝て待つ月。臥待(ふしまち)とも言う。
二十夜  更待:ふけまち
さらに夜が更けるのを待って上がる月。
二十三夜:にじゅうさんや
下弦の月。夜半に月の出になり、この月待ちで願い事がかなうとも。
二十六夜 :にじゅうろくや
逆三日月で明け方上がる。この月待ちで願いがかなうとも。

月の呼び方にはこのほかにもたくさんあり
夜明けになっても空に残っている月を「有明月(ありあけづき)」とか
残月(ざんげつ)」と呼ばれています。

2012年 中秋の名月 ( 9月30日) 後の月 (10月27日)
2013年 中秋の名月 ( 9月19日) 後の月 (10月17日)
2014年 中秋の名月 ( 9月 8日) 後の月 (10月 6日)
2015年 中秋の名月 ( 9月27日) 後の月 (10月25日)
2016年 中秋の名月 ( 9月15日) 後の月 (10月13日)
2017年 中秋の名月 (10月 4日) 後の月 (11月 1日)
2018年 中秋の名月 ( 9月24日) 後の月 (10月21日)
2019年 中秋の名月 ( 9月13日) 後の月 (10月11日)
2020年 中秋の名月 (10月 1日) 後の月 (10月29日)
 
※お月見の日は旧暦で作られるため、現在の新暦では毎年日にちが異なります。



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2011年09月05日

中秋の名月・十五夜 満月

susukimoon

秋を告げる中秋の名月。天が澄みきって清々しく美しい季節。
一年のうちで最も月を意識するこの夜。
 
中秋の名月(十五夜)は旧暦の8月15日。新暦では今年は9月12日。
一年で最も明るく美しい満月です。
また、旧暦9月13日(新暦10月9日)は十三夜といいます。
この両方の月を愛でることを月見といいます。
十三夜の少し欠けた月を美しいと感じるのは、不完全の美学ならでは。

0_0_0_0_0_0_0_0_0_0_0_0_icon_moonsilver2011年の十五夜は9月12日(月)
 
旧暦 8/15   月齢 14.0   満月・十五夜

旧暦で「8月15日」にあたる日は秋のお月見の「十五夜」の日です。
「十五夜」は必ずしも満月になるわけではありませんが
2011年は6年ぶりに十五夜が満月の日になります。

tsuki2
 
 旧暦の8月15日を「十五夜」「中秋の名月」といいます。
「中秋の名月」とは"秋の真ん中に出る満月"の意味で
旧暦では1月〜3月を春、4月〜6月を夏、7月〜9月を秋、
10月〜12月を冬としていたことから、8月は秋のちょうど真ん中であり
8月15日の夜に出る満月ということで、そう呼ばれるようになりました。 
 
現在用いられている新暦では1ヵ月程度のズレが生じるため
9月7日から10月8日の間に訪れる満月の日を
十五夜・中秋の名月と呼んでいます。

旧暦を使用していた時代は(1872年頃まで)月の満ち欠けによって
おおよその月日を知り農事を行っていました。
一説によると、欠けたところの無い満月は豊穣の象徴だったそうです。
そのため十五夜の満月の夜は豊作を祈る祭が行われる
大切な節目でもあったようです。
一方、中秋の名月を鑑賞するという風習は
中国では唐の時代から知られており
武士や町民へと次第に広まって行きました。
これは後に平安時代の貴族の間に取り入れられ
そして現在の「お月見スタイル」になっていったようです。

旧暦カレンダー

満月の日、地球をはさんで月が太陽のほぼ反対側にあるので
太陽が西に沈む頃に、反対側の東の空に月があらわれます。
東京では、この日の月の出は午後5時29分です。
 
015moon
情報提供元:アストロアーツ

「十五夜」は、中秋の名月を鑑賞する他
これから始まる収穫期を前にして、収穫を感謝する
初穂祭としての意味あいがありました。
9月頃に収穫される「芋」をお供えすることから
「芋の名月」とも呼ばれています。
現在では、満月のように丸い月見団子と魔除けの力があるとされた
ススキを伴えるのが一般的な「十五夜スタイル」です。
また地方によってはこの日だけは、他人の畑の作物を
無断で取っても良いとか、子どもがお月見のお供え物を
盗んで良いとする風習もあるそうです。

日本では平安時代から貴族の間で月を鑑賞するお月見がありました。
その時に池に船を出し、短歌や俳句を読んだりしました。
池に映る月や、杯に映る月を楽しむ遊びだったようです。
直接の月をめでるより、さらに凝った仕方で愛でる訳で遊び心があります。
現在は月が見える場所にススキや月見団子、里芋、栗、枝豆などを飾ります。
 
特に西日本ではこの日に月が見えるのはなかなか少ないですが
十五夜の夜に雲で隠れて月が見えないことを「無月」と呼びます。
一方雨で月が見えないことを「雨月」と呼びます。

中秋の名月と十三夜の今後の予定
   (旧8月15日)         後の月 (旧9月13日)
 
2011年 中秋の名月9月12日 十三夜10月 9日 
2012年 中秋の名月9月30日 十三夜10月27日
2013年 中秋の名月9月19日 十三夜10月17日

tukimi01


 もうひとつのブログ「月彩 Tsukisai...*」には
別の視点でまとめた月見関連記事があります。


十五夜花
十五夜に供えられるススキは、適当な空きびんか
花瓶にさすのが一般的ですが
かつては 地域によって「ハクチョウ」と呼ばれる
注ぎ口の長い徳利が利用されていました。
ススキの本数は、まれに15本 というところがあるものの
多くは5本(十三夜は3本)というのが一般的です。
ところで、地域によっては、ススキといっしょに
季節の花を供えるところがあり
これは十五夜花とよばれています。 
秋の七草などを月に向かって飾り供えます。
シオンやオミナエシ、ヤマハギ、キキョウなどが用いられますが
利用される花は地域ごとに特徴があるようです。


名月を楽しむ十五夜の飾り
澄み渡る初秋の夜空を照らす、まん丸いお月様。
「十五夜」とは、ほっそりと輝く新月が夜ごとに満ちて満月になる
文字どおり15日目の夜のことです。
満月を鑑賞する習慣は中国から伝わったとされていますが
平安時代の日本では暦の違いから13日目が満月にあたり
「十三夜の名月」として鑑賞していたとか。
暦の数え方が一つになってからは、日本でも15日目が満月になりました。

月見団子とすすきの穂を、テーブルなどにさり気なく飾るのもいいものですが
今年はより風情ある飾り方をしてみませんか。
まず月見団子は、神事に使われる三方の上にピラミッド型に盛りつけ
すすきはできるだけシンプルな花瓶に。
その周りにお神酒や秋に収穫された里芋や栗、果物などをともに飾れば
より風情あるセッティングになります。
できれば月が見える位置に飾りたいものですが
秋の夜空が見える窓際やお部屋のコーナーでも素敵です。


wa2s-2009073010053543292



十五夜を味わうお月見のお菓子
伝統のお月見だんごをはじめ、うさぎをモチーフにしたお菓子など
十五夜をおいしさで楽しむお菓子の数々





喧騒と混沌の巨大都市・東京上空に静かに昇る満月と
雲と東京の夜景が織り成す美しい情景をハイビジョンで捉えた月光浴DVD


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2010年09月19日

十五夜・中秋の名月

春の「花」に対して、秋は「月」。
月は秋を代表する季題として、古来、和歌や俳句にさまざまに歌われ
詠まれてきました。
単に「月」といえば、秋の月をさす、というほどです。

その秋の月の中でも、特別な月があります。
旧暦8月15日の夜、十五夜の「中秋の名月」です。
この夜の月は最も明るく美しいとされ、昔からこの夜に月見をする風習が盛んです。

今年2010年の中秋の名月は9月22日(水)

tukimi02

日本に古くからある「お月見」の風習。
旧暦8月15日の「十五夜(中秋の名月)」
旧暦9月13日の「十三夜」
旧暦10月10日の「十日夜(とおかんや)」のことを「三月見」といって
三夜とも空が晴れてお月見ができると縁起がいいとされています。

今年は
十五夜が9月22日、十三夜が10月20日、十日夜が11月15日です。

古来より日本人は月を愛でてきましたが
やはり満月が一番美しいものとされていました。
その中でも中秋の時期は空気が澄んでいて最も美しい満月が見れるということで
平安時代初期に、月を見ながら宴会をする風習ができたのです。

これは観月宴や月の宴と呼ばれ、当時は月を愛でながら即興で和歌を詠み
その出来をみんなで評価しあって酒を飲んで楽しみました。
この行事が定着し始めると、月の見えるところにすすきを飾り
月見団子、里芋、枝豆などを盛り、御神酒を供えるようになりました。

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中秋の名月とは、旧暦8月15日の夜の月のこと。
旧暦の1カ月は月の満ち欠けの周期によって決められていて
29日か30日で数えられています。
理論上、もっとも遅い十五夜は10月8日、もっとも早い十五夜は9月7日。
来年の2011年は9月12日、その次の2012年は9月30日です。

この日の月は必ずしも満月とは限りません。
むしろ満月であることの方が少ないのです。
これは月と地球の公転軌道の関係で、新月から満月までの日数が
15日とは限らないために起こります。
今年は、中秋の名月より1日遅れて9月23日が満月です。
ちなみに来年2011年から2013年までの3年間は「満月」が拝めます。

日本では古来より太陰暦を利用していましたが
1872年(明治5年)に太陽暦に改暦されて以来
中秋の名月が毎年変化しています。
それまでの太陰太陽暦がある約束事によって
32〜35ヶ月ごとに閏月を加えて一年を13ヶ月としなければならなかった為
現行暦では中秋は早い年で9月上旬から、遅い年では10月まで
ずれ込むことになります。その為、お月見は毎年ずれるのです。

  続きを読む
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2010年09月16日

未来館でお月見

中秋の名月 未来館でお月見!2010

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未来館では例年に引き続き、9月22日の中秋の名月に合わせ
月にまつわるさまざまなイベントを開催します。
日本の月探査計画を検討する「月探査に関する懇談会」が、9回におよぶ会議を経て
今年まとめた日本の月探査計画の指針を、トークイベントと
特別展示で紹介いたします。また、船外活動服の試着体験など
多数のイベントを取り揃えています。
この機会に是非、ご来館ください。

開催期間 2010年9月15日(水)〜23日(木・祝)
開催場所 日本科学未来館 常設展示ゾーンほか

(常設展示エリアは入場券が必要です)

今年は、有識者による懇談会の報告書として
「我が国の月探査略」がまとめられ
日本が月探査の実現へ向けて大きな一歩を踏み出しました。
本イベントでは、この戦略について参加者と語り合うトークイベントをはじめ
展示や実演で、月を身近に感じる科学トピックスを紹介していきます。

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球体画面に映し出された「中秋の名月」。
月の高低差を色分けして表示している=中村光一撮影
YOMIURI ONLINE(読売新聞)

シンボル展示Geo-Cosmosが月に変身
22日の中秋の名月に合わせ、東京・お台場の日本科学未来館に
発光ダイオードを使ったハイテクなお月様が登場。
直径6.5メートルの球体の表面に約100万個の発光ダイオードを張り付けた
「Geo-Cosmos(ジオ・コスモス)」。
表面に様々な映像が映し出されます。
23日までは、月探査衛星「かぐや」が2年間にわたって撮影した
月の映像が10分おきに再現されます。
普段、地球からは見ることができない月の裏側の様子も見えます。
時間: 10:00〜17:00(10分間に1回上映)
場所: 1階 シンボルゾーン
※3階、5階の常設展示エリアからもご覧いただけます。

20100915_01_02
シンボル展示「Geo-Cosmos」の月(投影画像提供: JAXA)

特別展示「月に移住!暮らしはどうなる?―15のポイントで適応度チェック」
人間が将来、月で暮らす日のために、そろそろ準備をはじめませんか?
地球と月の生活を比べて、何が違うのかチェックしましょう。
15のポイントをすべてクリアすれば、あなたの月適応度が分かるかも?
時間: 10:00〜17:00
場所: 3階・5階 常設展示エリア内

宇宙服を着てみよう! (日時限定)
特別展示の15のポイントをすべてまわった方は、船外活動服の
レプリカをご試着いただけます。
月周回衛星「かぐや」が撮影した月からみた地球のパネルを背景に
月旅行気分で記念写真を撮りませんか?
日時: 9月19日(日)、20日(月・祝) 10:30〜16:30
場所: 3階 サイエンスライブラリ
対象: 身長150cm以下のお子様
※当日の混雑状況により、体験できない場合もございます。

サイエンスミニトーク「Geo-Cosmos実演 お月見バージョン」
シンボル展示「Geo-Cosmos」に映し出された月を背景に
日本の月探査の成果や、未来の月面利用計画について、わかりやすく解説。
時間: 12:00(土日祝のみ)/15:00 (各回 約15分)
場所: 3階 常設展示「技術革新と未来」エリア

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特別上映「4D2U〜spacewalk〜 お月見バージョン」
最先端の観測結果やシミュレーションに基づき製作された
国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト(4D2U)による3D映像を
月にクローズアップしたバージョンで上映し
科学コミュニケーターが生解説を行います。
時間: 11:30/13:00/15:00 (各回 約25分)
場所: 5階 VRシアター ※5階インフォメーションにて
当日予約券を配布 (各回30名/先着順)

トークイベント「月に挑む!―世界をリードする日本の月探査ロボット計画」
※要申込
日本の月探査計画を検討する「月探査に関する懇談会」の
最新の報告内容をもとに、月探査計画が実現した未来について
専門家の話を聞きながら一緒に考えるトークイベントです。
日時: 9月23日(木・祝)15:00〜16:30(受付14:30)
場所: 7階 イノベーションホール

Miraikan Shop お月見関連コーナー
月や宇宙に関連したグッズ、書籍、DVDを取り揃えた
「お月見コーナー」をご用意します。
場所: 1階 Miraikan Shop

お月見期間限定 レストラン・カフェ特別メニュー
7階レストラン「LA TERRE」、5階カフェでは
月に関連した特別メニューをご用意します。
場所: 7階レストラン「LA TERRE」、5階カフェ

参加費
入館料のみ ※ただし、7階イノベーションホールでのトークイベントと
1階シンボルゾーンは無料
主催
日本科学未来館
後援
独立行政法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
第2回東京国際科学フェスティバル実行委員会(TISF)

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◆問い合わせ先
日本科学未来館 東京都江東区青海2-3-6
Tel: 03-3570-9151(代表)

交通アクセス
■新交通ゆりかもめ(新橋駅〜豊洲駅)
「船の科学館駅」下車、徒歩約5分
「テレコムセンター駅」下車、徒歩約4分
■東京臨海高速鉄道りんかい線(新木場駅〜大崎駅)
「東京テレポート駅」下車、徒歩約15分
■都営バス 「日本科学未来館前」下車、徒歩約1分


top_img

関連リンク
中秋の名月 未来館でお月見!2010 | 日本科学未来館
http://www.miraikan.jst.go.jp/event/100818125011.html

東京国際科学フェスティバル2010
http://tokyo.sci-fest.net/2010/ja/index.php

TISF blog 東京国際科学フェスティバルのブログ
http://tokyo.sci-fest.net/cgi-bin/diarypro/diary.cgi 

 




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2010年09月11日

国際お月見ナイト

国際お月見ナイト(InOMN)〜この秋は月を楽しもう〜

9月18日 世界中で月を見ようと呼びかけられています。

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9月18日、NASAの研究機関や天文台などの呼びかけによる
「国際お月見ナイト」にあわせて世界中で月を眺めるイベントが予定されています。
22日に中秋の名月をむかえる日本でも、有志がウェブページを立ち上げ紹介するなど
盛り上げに一役買っています。

お月見で盛り上がるのは日本だけじゃない! 
NASAの研究機関や天文台などの呼びかけで、9月18日に世界で一斉に月を眺め
楽しみ、学ぼうという「国際お月見ナイト」(InOMN)が行われます。

これは昨年、世界天文年の一環としてアメリカのNASA月探査機関係者らが開催した
月見イベントの成功を受けたもので、同イベントのウェブサイト
(下記関連リンク参照)では、世界地図から自分のいる地域で行われる
イベント情報を探したり、主催するイベントを登録したりすることができ
すでに欧米を中心にネパール、南アフリカからアフガニスタンまで
各国の開催情報が続々と集まっています。
また、情報を登録したいが英語でやり方がよくわからない、という
日本のイベント主催者のために、イベント趣旨や登録方法を
日本語で紹介した有志によるウェブページも開設されています。

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イベントマップでは、世界各地の月見イベント情報が登録されている
(提供:International Observe the Moon Night)

中秋の名月である9月22日直前の週末に、観月会や月に関する講演会など
さまざまな方法で月を楽しんでみるのはいかがですか。

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<関連リンク>

International Observe the Moon Night (InOMN): http://observethemoonnight.org/

世界各地のイベント閲覧・登録ページ(英語)

国際お月見ナイト(InOMN): https://sites.google.com/site/inomnjapan/

InOMNイベント登録方法日本語解説

日本天文愛好者連絡会: http://c-moon.s3.xrea.com/jaaa/

アストロアーツ:
星空ガイド
2010年の天文現象ガイド: 2010年9月22日 中秋の名月
天文の基礎知識:

星ナビ.com:
月刊星ナビ 2010年9月号(パオナビ 夏のイベントスペシャル)
パオナビ(全国プラネタリウム&公開天文台情報)
イベントカレンダー: 9月18日〜の情報

 

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2008年10月13日

秋空の月

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「中秋」とあるように、古来、秋は三つに分けられて
「初秋」「中秋」「晩秋」と呼ばれました。
旧暦、つまり、月の満ち欠けを基準に作られた暦では
7,8,9月がそれぞれの「秋」にあたります。

このうち、中秋である旧暦8月の満月は
眺めが最も美しい月とされてきました。

もともと月は季節を問わず、俳句や短歌、物語などに
数多く記されるほどの天体。
「名月」の時期ともなれば、それはもう大変崇められたことでありましょう。

少しひんやりとしてきた夜の空気。
穂を垂らし始めたススキの根元で、静かに響く秋虫の歌。
まだ夜も浅い時分、丘向こうに姿を見せる丸い月。
深く感じる秋空の月は、他に例えようもなく美しいもの。
名月の名にふさわしい輝きです。 

この日に、今でもお団子をお供えしている地方はあるようです。
「芋名月」の異名がある中秋の満月は、古くは秋の収穫感謝日でもありました。
芋、とは里芋のこと。
月を眺めて餅を食べる習慣は、中国伝来のものだそうですが、
日本は日本でオリジナルに飛んだお供えで親しんでいたようです。 

旧暦8月15日の「十五夜」から
一か月後の旧暦9月13日(現在の暦では10月中旬)の夜が「十三夜」。
十五夜の風習が中国から入ってきたのに対し
十三夜はそれ以前から存在した日本固有の習慣で
宇多法皇(867〜931年)が十三夜の月を愛でたのが始まりとも
醍醐天皇(885〜930年)の時代に開かれた観月の宴が
風習化したとも言われています。

いずれにせよ秋の澄んだ夜空に輝く満月間近の月は
庶民の間で愛されていました。

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ザルに豆・栗などを入れて、月が見えるベランダや窓に飾りましょう。
十五夜にお月見をしたのなら、十三夜にもぜひお月見を。
どちらか一方だけの月を見るのは「片月見」と言って縁起がよくないこととして
避けられていたそうです。
十三夜にはお供えするお団子は、13個もしくは3個。
また「栗名月」「豆名月」という別名もある通り
ちょうどこの頃旬を迎える栗や豆も、お団子と一緒にお供えします。
十五夜における中国の風習にならって、月餅(中国菓子)をお供えしてもよいですね。

旧暦の風習は、現代の暦に持ち込まれると、しばしば混乱の元となります。
まずややこしいのは、「今の暦で何月なのか?」ということ。
毎年お月見を楽しんでおられる方はお気づきかと思いますが
新暦で9月であったり10月であったりします。 

月の満ち欠けは約29.5日で一周します。
一方、新暦は約365.25日の一年を12ヶ月に分けています。
この互いの「割り切れなさ」は、当然ながらずれを生じます。
新暦の毎月1日は旧暦1日とは違うのです。
毎月、日付けの差は広がりますから、「十五夜」(旧暦15日)の
満月は、新暦の毎月15日とはなりません。 

ところで、旧暦の8月は必ず「秋分の日」を含むことになっていたそうです。
新暦では9月23日あたりが秋分ですが、これを基準に計算しますと

新暦9月23日=旧暦8月末日のとき・・・名月は新暦9月8日
新暦9月23日=旧暦8月初日のとき・・・名月は新暦10月7日となります。

つまり、中秋の名月は必ず新暦の「9月8日〜10月7日」の間におこる
と言うことになります。

満月をしげしげと見上げると、その小さな丸の中に
やや黒っぽい「模様」を見て取ることができます。
この模様、ただ月を見上げていた時代には何かの形に例えられたものです。
日本では「うさぎの餅つき」の形に見える、と伝えられてきました。
よくよく目を凝らすと、確かにその様に見えなくもありませんよ。
これが日本独特の見なし文化かと思えばそうではありませんでした。
実は他の国でも、実に様々な形が伝わっています。
それを一通り名月に辿ってみるのも、なかなか楽しいもの。

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昔の方は本当に月を見るのが好きだったのか、十六夜のあと1日ごとに
  立待ち月(十七夜・・・立って待っていると月が出てくる)
  居待ち月(十八夜・・・座って待っていると月が出てくる)
  寝待ち月(十九夜・・・寝て待っていると月が出てくる)
と言われるほど、月を待ちわびました。
風景の中に溶け込み、また闇に惑う自分たちを導いてくれる柔らかな光。
自然を愛した民族の誰もが目を向ける天体。

中空に孤高の月を見るも良し。
宵時に木々を照らす月影を見るも良し。
日中の喧騒をひとときでも忘れてごゆるりと秋の空に輝く月をお楽しみください。

月見の名所

渡月橋(京都嵐山)
九段坂(東京都千代田区)
信州姨捨(長野県千曲市)
伊賀上野城(三重県伊賀上野)
大覚寺大沢池(京都府京都市)
玄宮園(滋賀県彦根市)
姫路城(兵庫県姫路市)
岩国城と吉香公園(山口県岩国市)
満願寺(島根県松江市)
桂浜(高知県高知市)


 「月の本」
新月、三日月、上弦の月、九日月、十三夜の月、十六夜月
小望月、満月、満ちては欠ける、月の不思議 
運命/月のはなし/月の神話/月の科学/月の神秘/
月の図像学/月のことば/月の本 資料編

月の本

 

「アロマと月の占星学」
一般的に知られている運勢や性格を決める「太陽の生まれ星座」だけでなく
感情面、精神面を的確に表す「月の生まれ星座」から
上手な生き方を見つける方法を紹介。
生年月日で簡単に調べられる月の運行表を収録。

アロマと月の占星学

「ムーン・ヒーリング」月の癒しと幸運への扉
月の力を応用してツキを得る方法を紹介。
第1章 月と共に揺れる生命のリズム/第2章 月の引力が左右する生命力/
第3章 月齢がもたらす正の作用と負の現象/第4章 人生に影響する月の神秘な力/
第5章 月と水による心身の浄化/第6章 幸運を開くムーン・ヒーリング

ムーン・ヒーリング

「月のリズムで暮らす本」
月を意識すると変わる、こころとからだのリズム。
暮らしのなかに月のパワーを取り入れて自然のリズムで暮らしてみよう。
イギリスに古くから伝わる「月の魔法」の紹介。
新しいことをはじめるタイミング。ダイエット・禁煙に最適な時期。
忙しい毎日を癒す作用も月の満ち欠けに関係があった!
月のリズムで暮らすヒントが満載。月の満ち欠けに合わせたプランの立て方など。

月のリズムで暮らす本

「暮らしに生かす旧暦ノート 」
美しい自然をうつし四季の移ろいを知らせてくれる旧暦。
天文学から日本の習わしまで縦横無尽に綴る。
(月の満ち欠け(朔望)の話/お月様の満ち欠けと呼び名 ほか)


暮らしに生かす旧暦ノート



 

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† 月の神秘と魅力に惹かれ月と戯むる †


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2008年09月01日

観月の夕べ

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池に浮かぶ船のうえで
  雅に愛でる古都の名月

         大覚寺 大沢池

 

京都の北西の地、葛野。
後に嵯峨野と呼ばれるこの地に嵯峨天皇が離宮を造営したのは平安時代初期。
その後、寺とした改められた大覚寺では、毎年中秋の名月当たる日に
古式にのっとった観月の夕べが開かれます。

九世紀初めに嵯峨天皇が大沢池に船を浮かべて文化人と共に遊ばれたことが
始まりだといわれるこの行事。
大陸風の竜頭船や鶏頭船といった屋形船の上で、広々とした夜空
そして池に浮かぶ美しい名月を愛でるひととき…。
初秋の夜に、さながら王朝絵巻のような
雅な風情を堪能してみてはいかがでしょう。

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9月13日(土)〜15日(月・祝)
17:00~21:00頃
[場所] 大覚寺五大堂 大沢池一帯
[料金] 夜間特別参拝料 大人500円  子供300円
* 茶席料金 船席1200円 本席・観月席 各600円
[交通] 市バス「大覚寺前」下車 徒歩すぐ
[問合せ] 大覚寺075-871-0071
* 天候により日時・内容等変更の場合あり。
事前にご確認ください。

* 詳細はHPにて。 http://www.daikakuji/or.jp/

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京都月めぐり
  広沢池

 

 

絶好の観月池として平安時代より多くの王朝歌人を惹きつけた
嵯峨野に水面をたたえる広沢池。

江戸時代にはこの池で松尾芭蕉が次の句を詠んだと伝えられています。

名月や池をめぐりて夜もすがら

千年前の歌人も、希代の俳人も
そして今宵、池に集う人々も
変わらぬ風景の中、変わらぬ月の姿を見上げる不思議。
誰かの口をついて出たうたが
ふと聞こえてきそうな気がします。

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名月や うたを詠まずにいられない

冴え冴えとした光が
千年の月の名所を照らし
新しいうたが、今宵もここから生まれます。

 

   2008年9月14日が十五夜で中秋の名月。

9月と言えば秋の始まり、そして月見のシーズンですが
お月見といえば「9月の満月」と思いこんでいませんか。
しかし、お月見の日…すなわち「中秋の名月」は
10月にずれ込むこともありますし
当日の月は満月ではないことが多いのです。
実は暦の関係で、中秋の名月は必ずしも満月になるとは限りません。
今年の中秋の名月は、満月を迎える前日でやや欠けています。

 

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2006年09月27日

3月見 (十五夜、十三夜、十日夜)

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お月見といえば十五夜が定番ですが
他にも十三夜十日夜のお月見行事があるのをご存知でしょうか。
十三夜は聞いた事があるけど、十日夜は知らないという方も多いと思いますが
昔からこの3日間が晴れると良いことがあるとされています。
 

■十五夜について

十五夜には里芋などのイモ類を供えることから、別名「芋名月」といいます。
十五夜にはこの頃収穫した農作物を供えます。
その代表が里芋なので「芋名月」と呼ぶのです。

▪十五夜の日付は毎年違います

十五夜とは本来は満月のことですから、年に12回または13回めぐってきます。
中でも旧暦の8月は1年の中で最も空が澄みわたり
月が明るく美しいとされていたため平安時代から観月の宴が開催され
江戸時代から収穫祭として広く親しまれるようになり
十五夜といえば旧暦の8月15日をさすようになりました。

旧暦を新暦に置き換え、9月15日が十五夜だと思っている方も多いでしょう。
しかし月の満ち欠けを基準にしていた旧暦と
太陽の動きを基準にしている現在の暦にズレが生じるため
毎年9月中旬〜10月上旬の間に旧暦の8月15日がやってきます。
これだけ幅があると何かと大変なため、十五夜関連の行事を
毎年9月15日に固定化している場合もありますが、正確には違います。
ちなみに、今年の十五夜は10月6日です。
 

【十五夜の日付】
 年   ………  十五夜(旧暦8/15)
2005年  ………   9月18日  
2006年  ………   10月6日  
2007年  ………   9月25日   
2008年  ………   9月14日   
2009年  ………   10月3日   
2010年  ………   9月22日

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▪ 十五夜は満月とは限りません
十五夜(旧暦の8月15日)って満月だと思い込んでいませんか?
本当は1日または2日ずれることが多いのです。
これは月と地球の公転軌道の関係で新月から満月までの日数が14日間
(新月から14日後の十五夜は満月になります)から
16日間(新月から16日後が満月なので2日ずれます)と日数に差があるため
十五夜が満月にあたる年のほうが稀なのです。
ちなみに、昨年は十五夜(2005年9月18日)が満月にあたりましたが
今年は十五夜(2006年10月6日)の翌日が満月です。
 

【十五夜の日付と満月】 
  年  ……… 十五夜(旧暦8/15) ………  満月
2005年  ………   9月18日   …… 9月18日 ← 十五夜=満月
2006年  ………   10月6日   …… 10月7日
2007年  ………   9月25日   …… 9月27日
2008年  ………   9月14日   …… 9月15日
2009年  ………   10月3日   …… 10月4日
2010年  ………   9月22日   …… 9月23日

※十五夜が満月とは限りませんが、三日月になることは有り得ません。
 

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▪ 中秋と仲秋では意味が違います

「中秋の名月」と「仲秋の名月」・・・漢字によって意味が違うのです。
 

【仲秋の名月】
旧暦において秋とは7月・8月・9月をさし
さらに7月を初秋、8月を仲秋、10月を晩秋といいました。
つまり仲秋とは8月の別称で、仲秋の名月=8月の名月という意味になります。

【中秋の名月】
秋のちょうど真ん中の日を中秋といい、8月15日が中秋にあたります。
そのため、中秋の名月=8月15日の名月という意味になり
十五夜のときは中秋の名月と書く場合が多いのです。
 

■十三夜について

十三夜とは旧暦9月13日のお月見のことで
旧暦8月15日の十五夜の後に巡ってくる十三夜をさします。
そのため、旧暦を新暦になおして10月13日とするのではなく
その年によって日付が変化するのです。2006年の十三夜は11月3日です。

十三夜は十五夜に次いで美しい月だと言われているため
中秋の名月(十五夜)から約1か月後に巡ってくる十三夜のお月見を
昔から大切にしていて、十五夜または十三夜のどちらか一方しか観ないことを
「片見月」と呼び、縁起が悪いこととしていました。
また、十三夜には無事収穫した栗や枝豆を供えることから
別名「栗名月」「豆名月」ともいいます。

■十日夜(とおかんや)について

十日夜とは旧暦10月10日に行われる収穫祭で東日本を中心に行われています
(西日本では旧暦10月亥の子の日や11月に類似する収穫の行事を行います)。

その内容は地方によって様々ですが、稲の刈り取りが終わって
田の神様が山に帰る日とされているため、稲の収穫を祝って
お餅をついて食べたり
稲の茎をたばねた「わらづと 」や「わら鉄砲」で地面を叩きながら唱えごとをして
地面の神を励まし、作物にいたずらをするモグラを追い払います。
また「かかしあげ」といって田んぼを見守ってくれたかかしにお供えものをし
かかしにお月見をさせてあげる地方もあります。
※案山子(かかし)は田の神様。
案山子にお供えものをしてお月見をしてもらうのは
十日夜に天に帰るからという言い伝えもあるそうです。

十日夜はお月見がメインではないため、月齢に関係なく
新暦の11月10日に祭りを実施する地方が多いようですが
昔から十五夜、十三夜、十日夜の3日間が晴れてお月見ができると
縁起が良いとされています。
 

■片見月に二十六夜待ち

天の川など望むべくもない都会の空ですが
驚くほど清冽な月の光に驚かされることはありませんか。
また月のみちかけを記したカレンダーが
コンスタントに人気を集めているようです。
空の見えない都会にあっても月のリズムを感じながら暮らしている人が多い証でしょうか。

空が澄み、その月が最も美しく見えるとされるのが旧暦の8月15日。
いわゆる十五夜です。今年の十五夜は10月6日。満月はその翌日7日
しかも土曜日です。
「芋名月」などとも呼ばれますが、これはお芋(この場合はサトイモ)の
収穫を祝う意味もあるからです。
さらに昔の人は、十五夜の支度だけすることを「片見月」と呼び
縁起が悪いとしてきました。

空が見えるところであれば、公園でもビルの上でも
あるいはベランダからでもお月様に会うことができます。
可能であれば、今年は11月3日に訪れる十三夜(栗明月)も愛でましょう。

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▪ 高輪にあった月の岬
また江戸時代には、これに先立ち旧暦7月26日の「二十六夜待ち」という
イベントもあったと言います。こちらは、いわゆる「月待ち」。
背景には、月が出るときには阿弥陀様が現れ
幸運をもたらしてくださるという信仰があるようです。
しかし結局は、月がのぼるまで飲めや歌えのお祭り騒ぎだったようです。

特に高輪(現在の高輪台と呼ばれるあたり)は、海を一望できる月見のメッカで
月の岬と呼ばれていたようです。なんともロマンチックな名前ですが
広重の「東都名所 高輪廿六夜待遊興之図」を見ると
屋台は出るわ、人はわさわさ集まってるわ…しっとりお月見とはほど遠い(笑)
他に西日暮里の諏訪台(月見寺と呼ばれる本行寺もある)なども
いわゆる月見の人気スポットだったようです。
 

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◆関連の催しをご紹介

* トラディショナルなお月見

■向島百花園「月見の会」
10月5日(木)〜7日(土)
絵行灯(えあんどん)の明かりが揺れる中
琴の音が流れ茶会などが行われます。
期間中は21時まで開園。
行き帰り、 隅田川からの川風を感じながら
ふらりと夜の散歩もいいかもしれません。
[住所]  墨田区東向島3-18-3
[交通]  東武伊勢崎線「東向島」下車 徒歩約8分
[URL]  公園へ行こう!
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index032.html

■日枝神社「仲秋管弦祭」
10月6日(金)18時より。
大都会の真ん中で、仲秋の佳き日に神事に欠かせない「雅楽」が奏でられます。
これには伝統ある雅楽を、正しく現代に伝えるという意味もあるようです。
当日は日枝神社ならではの「山王太鼓」をはじめ、越殿楽(えてんらく)「雅楽」
「神楽舞(巫女舞)」「舞楽」が予定されています。
五感で月を愛でるにふさわしい夜になりそうです。
[住所]  千代田区永田町2-10-5
[交通]  地下鉄銀座線・南北線「溜池山王駅」(出口7)徒歩3分
千代田線「国会議事堂前駅」(出口5)徒歩5分
[URL] http://www.hiejinja.net/

* 民家園でお月見

都内には、いくつかの古民家が保存されており
例年、十五夜に合わせお供えが用意されます。詳しくはお問い合わせください。

夜間の入園は難しいのですが、風の通る家に、お団子が供えられ
すすきが飾られた風景は、やはりマンションのベランダとはひと味違う。
周囲は、いずれも自然豊かなところです。秋の散策がてら訪れてみてください。

●岡本公園民家園「十五夜のお月見お団子作り」
10月7日、10月下旬「十三夜のお月見」予定
[住所] 世田谷区岡本2-19
[交通] 田園都市線「二子玉川駅」からバス
[URL] 世田谷区

●次大夫堀公園民家園「十三夜のお月見」
10月末予定。水田もあり、例年子供たちを中心にした稲刈りが行われます。
[住所] 世田谷区喜多見5-27-14
[交通] 田園都市線「二子玉川駅」からバス
[URL] 世田谷区

●杉並区 郷土博物館
郷土博物館の敷地内に、名主だった井口家の長屋門と
篠崎家の母屋が残っています。
[住所] 杉並区大宮1-20-8
[交通] 京王井の頭線「永福町」JR中央線「高円寺駅」より
バス「都立和田堀公園」下車
[URL] 杉並区

* 科学でお月見

■日本科学未来館「仲秋の明月!未来館でお月見!2006」
10月4日(水)〜10月9日(月・祝)
月を眺めていると、月のことがもっと知りたい!と思うことってありますよね?
地球からは絶対に見ることのできない月の裏側を巡るツアー
大型スクリーンを使った月旅行疑似体験や
国立天文台の最新研究結果から導き出された4次元デジタル宇宙の体感。
さらに2007年打ち上げ予定の月周回衛星セレーネの紹介など
月をテーマに、ユニークなイベントが予定されています。
なんといっても館長は、実際に宇宙飛行を体験された毛利衛さん。
ひと味違う、月の科学を体験できることでしょう。
[住所] 江東区青海2-41
[交通] ゆりかもめ「テレコムセンター駅」徒歩4分
りんかい線「東京テレポート駅」徒歩15分
[URL」 http://www.miraikan.jst.go.jp/ 

■葛飾区郷土と天文の博物館「明月を見る会」
10月7日(土)19時
プラネタリウムや太陽望遠鏡、天体観測室も備えた本格的な施設。
希望者は、ハガキか電子申請でお申し込みください。
10月6日はじめ毎週金曜日には、申し込まなくても参加できる
「かつしか星空散歩」も行われています。
[住所]  葛飾区白鳥3-25-1
[交通] JR山手線日暮里乗り換え、京成本線「お花茶屋駅」徒歩8分
[URL]  葛飾区郷土と天文の博物館
http://www.city.katsushika.lg.jp/museum/index.html 
 

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* 食事も風情も楽しむ

■屋形船から楽しむ
江戸時代の人も舟からお月見を楽しんだとか。
今年は、秋の東京湾や隅田川に遊んではいかがでしょう。
[URL]「東京屋形船案内」http://www.t-yakata.com/index.html
「ぐるなび東京屋形船情報」http://yakata.gnavi.co.jp/


■水月ホテル鴎外荘「お月見コンサート」

10月6日(金)
森鴎外の旧居「舞姫の間」で「京懐石料理」と
ヴァイオリン、フルート、箏曲」の三重奏を楽しむ企画です。
会食、コンサート共に定員があります。
[住所] 台東区池之端3-3-21
[交通]  地下鉄千代田線「根津駅」徒歩3分、JR「上野駅」不忍口徒歩10分
[URL]  http://www.ohgai.co.jp/


■セルリアンタワー東急ホテル「お月見宿泊プラン『吟風弄月』」

10月6日(金)〜11月30日(木)
ぎんぷうろうげつ、と読みます。
なるほど高層階から眺めるのも、今様の都会のお月見。
渋谷セルリアンタワー東急ホテルでゆっくり月と対話してみるのはいかがでしょう。
老舗料亭・金田中の特製おつまみと銘酒がセットになっています。
[URL] 渋谷 セルリアンタワー東急ホテルhttp://www.ceruleantower-hotel.com/
「東急ホテルズ」http://www.tokyuhotels.co.jp/ja/


 お月見関連の記事についてはコチラもご覧下さい。
秋の夜長に月を見上げて

 
 

 「ながいよるのおつきさま」
ネイティブ・アメリカンが満月につけた12の美しい名前の絵本。
ながいよるのおつきさま

 「暮らしに生かす旧暦ノート」
美しい自然をうつし、四季の移ろいを知らせてくれる旧暦。
天文学から日本の習わしまで縦横無尽に綴る。
暮らしに生かす旧暦ノート

 「月の横顔」
大鹿節子五行歌集
心遊び/花あかり/菊のはながら/お月さまの横顔/ひたむきに/
落葉かさこそ/渇水のまち/夢紡ぎ〔ほか〕
月の横顔



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2006年09月04日

秋の夜長に月を見上げて

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中秋の名月という言葉をよく耳にします。

秋の夜空にくっきりと浮かぶ満月は
やはり美しいもの。

月を愛で 秋の夜長を楽しむ.....☆




『名月や 池を巡りて 夜もすがら』   中秋の名月を称える芭蕉の句。

しんと澄み通った夜空に、白い輝きを放つ月の姿。
この時期になると空気が澄み、月夜もひときわ麗しくなります。
夜空をスクリーン、虫の音をBGMに、月を見上げる楽しみ。
それはまさに秋の贅沢…。

■中秋の名月 (ちゅうしゅうのめいげつ)

お月見という、なかなか粋な習慣が日本に根付いたのは平安時代だそうです。
古代中国の名月観賞の思想が日本に伝わったものでその歴史は古く
平安・奈良時代には貴族の間で盛んに行われていたそうです。
大気や地表の温度が安定する晩夏の月がことのほか綺麗だったからでしょうか…
旧暦8月15日の月は「中秋の名月」と呼ばれお月見の代表として定着しました。

「中秋の名月」か「仲秋の名月」か?
この2つの書き方はよく混同されているようですが
「中秋」と「仲秋」のそれぞれにちゃんと意味があるのです。  
『漢和辞典』を引いてみると…

【中秋】
(1)秋を3分したなかの秋。仲秋。
(2)秋のまんなか。陰暦8月15日。

【仲秋】
秋3箇月の中の月。即ち陰暦8月。中商。なかのあき。
8月15日を指す中秋は、これとは別の語。

…といったように、とても明快に説明がされています。
従ってお月見の日(旧暦の8月15日)に見える月の場合は
「中秋の名月」と書く方が良いと言えるのです。

「中秋の名月」は陰暦8月15日の夜に顔を出す月を指します。
今年は新暦10月6日にあたります。

今年は新暦での8月24日から9月21日まで
陰暦でも閏月が設けられており、通年よりいくぶんか遅くなります。

ちなみに十五夜(旧暦8月15日)は10月6日
翌日7日が満月、十三夜(旧暦9月13日)は11月3日です。

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陰暦では1〜3月が春、4〜6月が夏、7〜9月が秋、10〜12月が冬です。

春        夏         秋        冬  
一月(初春) || 四月(初夏) || 七月(初秋) ||  十月(初冬)
二月(仲春) || 五月(仲夏) || 八月(仲秋) || 十一月(仲冬)
三月(晩春) || 六月(晩夏) || 九月(晩秋) || 十二月(晩冬)

そこで8月は秋の中の真ん中の月なので「中秋」と呼ばれるのです。
古来日本人は月を愛でて来ましたがやはり満月が一番美しいものとされました。
その中でも中秋のこの時期は空気が澄んでいて
最も美しい満月が見れるということで
平安時代初期に、この日月を見ながら宴会をする風習ができたのです。
これは観月宴とか月の宴と呼ばれ、当時は月を見ながら即興で和歌を読み
その出来をみんなで評価しあって酒を飲んで楽しみました。
この行事が定着し始めると、月の見える所にすすきを飾り
月見団子、里芋、枝豆などを盛り、お神酒を供えるようになります。

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そしてもう一つ、旧暦9月13日の夜の満月は「十三夜」と呼ばれ
同じようにその美しさを愛でる習慣が日本にはあります。
十五夜が古代中国からの伝来なのに対して「十三夜」に関しては
日本独特の習慣だといわれています。
しかし十三夜の習慣はとても古いようです。
たとえば吉田兼好の徒然草には
「八月十五日、九月十三日ハ婁宿(ろうしゅう)也。
此宿清明ナルユヘニ月ヲモテアソブニ良好トス」という記述が見られます。
そのほか、千載集や源氏物語・夕霧の巻などにも
十三夜の月見の風習を見ることができます。

この風習の由来については、菅原道真が九月十三日の月を見て
月の光が鏡のようだという詩を読んでから
一般に十三夜の風習が広まったという説や
その他いくつかの説がありがありますが、真偽は定かではないようです。
「後の月、名残の月、豆名月、栗名月」ともいわれるこの日には
芋のかわりに枝豆や栗を供え祝いました。
また十五夜と十三夜とセットで「二夜の月」といい
片方の月見だけしか行わないことを「片見月」といって縁起が悪いとされ
忌み嫌う地域も多いということです。

■名月の呼び名
中秋の名月は色々な名前で呼ばれました。

* 今宵の月
「今日の月」ともいいますが、しばしばこの言葉は中秋の名月を指します。
* 望月夜   
満月ということですが、やはり特に中秋の名月を指します。
* 三五の月  
3×5=15で、十五夜。日本人はこういう言葉遊びが好きですね。
* 名高き月 端正の月  
この日は月を見たい訳ですから天気が良いのが一番助かります。
これは「良夜」と呼ばれました。
また少し雲が出ていて、時々雲に隠れたりするのもなかなか風流です。
しかし雲が厚くて完璧に見えない場合はどうしようもなく、これを「無月
更に雨まで降っているのは「雨月」といって残念がり
そういう場合は十六夜(いざよい)、十七夜(たちまち)などに期待を掛けました。

■中秋の名月は満月ではない?
中秋の名月というのは、陰暦8月15日…
つまり新月から14日後をいうわけなのですが
新月から14日立っているからといって必ずしも満月になるわけではありません。
地球も太陽も楕円軌道を回転しているので
必ずしも一定の速度で動くわけではなく
更には新月が夜中の0時ジャストに起きたのでも無い限り
その分のズレも生じる訳です。

■中秋の名月だけが月見ではない
昔は「中秋の名月」旧暦8月の十五夜に限らず様々な形で月見を楽しんでいました。
明日の天気はわからぬからと十四夜の月を鑑賞する「待宵(まつよい)」
翌夜にためらいながら出てくる月を待つ「十六夜(いざよい)」の宴。
前後を加えて三日間、ぶっ通しで飲み続けられます。
17日の「立待月(たちまちづき)18日が「居待月(いまちづき)」
19日が「臥待月(ふしまちづき)」
そして20日が「更待月(ふけまちづき)」などが続きます。

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■月見の歴史を辿ってみる
月見の習慣は中国から日本へ伝えられたもので
始まりは中国、唐の時代に遡るといわれています。
この日には瓜や果物を月に供え、枝豆や鶏頭花を捧げました。
日本で月見をしながらの酒宴が定着したのは、平安時代のこと。
大がかりな観月の宴を開いた玄宗皇帝にちなんだのか
殿上人たちは和歌を詠み酒を楽しんだとか。
江戸時代になると一般大衆の間でも行われるようになりました。
人々はススキの穂や果物、月見団子を供えて美しい月を存分に楽しみました。
この時期は芋の収穫期と重なることから芋を供える地方もあり
芋名月とも呼ばれています。

盃の酒に月を映して独り戯れるもよし
友人たちと秋の味覚で賑やかに舌鼓を打つのもなかなか…
煌々と照る月の光を浴びながら、爽やかな秋風に吹かれて
日本の古典のスタイルを楽しみましょう。

◆「観月会」…仲秋の名月を観賞する会。月見の会。
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□「観月のすすめ」e京都ねっと
http://www.e-kyoto.net/topics/10tsukimi/
□横浜 三溪園
http://www.sankeien.or.jp/event/13.html
□姫路城観月会
http://www.himeji-kanko.jp/shun/shun0001.html

 「京都・絶品の四季」
京都を真底愛する芥川賞作家・高城修三が厳選
1000年の都が育てた優雅・華麗・繊細・寂な美。
秋の章(石庭―龍安寺方丈庭園/垣―光悦寺垣/月―大覚寺・観月台 ほか)
京都・絶品の四季 

 「ふしぎの祭り」
旅行者をひととき異界に誘うファンタジックなお祭り。
大好評の日本不思議旅行ガイドシリーズの第2弾。
「闇」(大覚寺観月祭/七夕絵どうろうまつり ほか)
ふしぎの祭り

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2006年03月13日

観月会

 観月会

ちょっと季節外れの話題ではありますが・・・
仲秋の名月を楽しむ会という催しが
各地にあるのをご存知でしょうか?

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こちらは京都、嵯峨野の大覚寺五大堂、大沢池一帯での観月会。
『紫式部日記』にも記されるほど嵯峨野の月は大変美しく
その中でも特に素晴らしいのが大沢池の月なのだそうです。
池の背景が、観月のために用意されているようだとか。

大沢池には、龍頭船と鷁首船の屋形船3隻が浮かび
お池を一周しながらお茶を喫して水面に浮かぶ月を楽しみます。
望雲亭のお茶室や、池の近くには立礼のお茶席。
夕刻からお琴の演奏。
宝塔前の広場では、嵯峨のお菓子屋、お漬物屋
お料理屋などが模擬店を出します。広場では種々の催し。

午後6時半より満月法会。
月を望む場所に祭壇を設け、僧侶が出仕し「月天」を招じ
農作物の豊作と人々の幸せを祈願。
※雨天中止の行事あり

茶席券と船席券 1200円、立礼席、本席券 600円。
大沢池畔へは夜間特別ご参拝料として大人500円・中高生300円が必要。
http://www.daikakuji.or.jp/gyoji/kangetu.htm


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こちらは、横浜三渓園の「観月会」。
三重塔や橋などがライトアップされ園内では筝曲や雅楽が演奏される。
明かりも押さえられており、夜を楽しむことが出来る。
雅楽の演奏では金銀を散らした衣装が照明に映え
舞台の手前のススキが情緒をかもし出す。
ちょうど演奏に区切りがついた頃、黒々と見える松の向こうに月が…
http://www.sankeien.or.jp/

「観月会」「観月宴」「月の宴」などで検索すると
その他の地方の詳細などわかると思います。

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