5月になるとすっかり気候も良くなり
天体観測をするにはもってこいのシーズンとなります。
五月晴れの言葉に代表されるように、よく晴れ上がった青空が似合う季節です。
しかしながら天体観測という面からは、意外と薄雲やもやがかかっている場合があり
必ずしも最高の星空というわけにはいかないかもしれません。
良く晴れ上がった日にはチャンスを逃さず、星空ウォッチングを楽しみたいものです。
2016年5月の主な天文現象
2016年5月の月の暦 ☾*
満月の12カ月
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南東の空で、今月末に地球と最接近する火星の赤い輝きが目をひきます。
アンタレスと色や明るさを比べたり、天体望遠鏡で模様を観察したりしてみましょう。
火星の近くの土星や南西の空の木星も眺めて「惑星巡り」を楽しんでみてください。
例年ゴールデンウィーク中に観測される
みずがめ座 η流星群の極大は 6日(金)の明け方で,新月前の良好な条件となります。
1時間に15個程度の観測が予想される流星群で5月上旬は出現を期待できます。
8日夜にアルデバラン(おうし座α)の食がありますが
食の前後には月とアルデバランが接近した様子を観測できます。
惑星は、22日に火星がさそり座で、来月3日に土星がへびつかい座で衝を迎えます。
衝の頃の惑星は日没頃には東の空に昇り
真夜中に南中、日の出の頃に西空へ没するため一晩中見えています。
夏の星座で衝を迎える惑星は比較的低い位置で南中するため
しかしながら春はシーイングが比較的安定する季節ですから
穏やかによく晴れた日があれば望遠鏡を向けてみましょう。
そして,望遠鏡の中の惑星の像がピッタリ止まって見えるような夜があったら
ぜひ高倍率で眺めてみましょう。
2016年5月の主な天文現象
5日(木)
立夏:10時42分。(こよみの上で夏の始まり)
6日(金)
月が最近:13時13分(視直径33分23秒)
「みずがめ座η流星群」は、毎年ゴールデンウィークの終わりごろに
活動が活発になる流星群です。「η(エータ、イータ)」は星の符号で
「みずがめ座」のη星付近にある放射点の付近を中心として
流れ星が飛ぶように見えることから、このような名前が付けられています。
8月のペルセウス座流星群や12月のふたご座流星群ほど
多くの流れ星が飛ぶわけではありませんが、毎年確実にまとまった活動が見られる流星群です。
今年は6日の未明から明け方にかけてが一番の見ごろと予想されています。
月明かりの影響がまったくないという最高の条件で、楽しみです。
流れ星は空のどの方向にも飛びます。放射点がある南東方向に限らず
できるだけ空を広く見渡すようにしましょう。
視界が開けている方向を見るようにすると、流れ星を目にできる可能性が高くなります。
郊外など空の条件がベストとはいえない場所でも
また仕事などのために長時間の観察が難しい場合でも
ぜひあきらめずに空を見上げてみてください。
たった1つでも、明るい流れ星が見えれば嬉しいものです。
運が良ければ、火星や土星と流れ星の共演が目にできるかもしれません。
7日(土)
新月:4時30分(下弦〜新月は夜空が暗く、星がよく見えます)
8日(日)
夕方、細い月とアルデバランが大接近
5月8日の夕方、西の低空で月齢1.6のひじょうに細い月が
おうし座のアルデバランを隠す星食が起こります。
東京の場合、アルデバランが月の暗い縁に潜入するのは18時34分ごろ
明るい縁から出現するのは19時29分ごろですが、潜入は日没時刻とほぼ同時なので
空が明るくて見づらく、出現は高度が6度ほどしかないのでやはり見づらい。
観測に挑戦する意欲のある方は、西の低空が地平線までよくひらけた場所で
天体望遠鏡で挑戦してみましょう。潜入と出現の時刻や
月の縁のどこに出入りするかは観測場所によって異なるので
シミュレーションなどで事前によく確かめておきましょう。
14日(土)
上弦:2時2分(日没ごろに南の空に見え、夜半ごろ西の空に沈む)
夕方〜翌15日未明、月とレグルスが接近
金星と水星が接近(0°26’):05:48
15日(日)
◆月が木星に接近
宵の南から南西の空には、木星がひときわ明るく輝いています。
5月15日には、この木星に月が見かけ上接近します。
地球が自転しているため、夜空の星は約24時間かけて
私達のまわりを一周するように見えます。
月は地球の周りを公転しているために、公転で動いた分だけ動きが遅れ
背景の星に対して見かけ上、西から東へと、日々位置を変えていきます。
移動の速さはなんと1日あたり約13度(月の直径の26倍)もあり
わずか27日あまりで夜空の星の中を一周します。
一方、木星は月に比べてあまり移動しないため
両者が見かけ上最も接近するのは東京では15時44分で、両者は約2度にまで近づきます。
このときは昼間のため肉眼で木星を見ることはできませんが
宵空では上弦後の月と木星が寄り添うように輝くようすを観察することができるでしょう。
18日(水)
夕方〜翌19日未明、月とスピカが接近
19日(木)
月が最遠:7時6分(視直径29分26秒)
20日(金)
小満:23時36分。太陽の黄経が 60度になる。
21日(土)
深夜〜翌22日明け方、月と火星が並ぶ
22日(日)
満月:6時14分。次の満月は6月20日です
火星が衝(一晩中見えるので観察の好機です)
宵〜翌23日明け方、月と土星が接近
◆月が火星・土星に接近
5月22日に火星が衝となり、観望の好機を迎えます。
火星は5月31日の地球最接近をひかえ、マイナス2等級と、とても明るく輝いています。
火星の東側には、土星も見えています。5月21日から23日にかけて
火星の近くには、赤く輝くさそり座の1等星アンタレスが見えています。
アンタレスとは「火星に対抗するもの(アンチ・アレス)」という意味で
その名のとおり、火星とアンタレスは赤さや明るさを競い合うように輝いています。
2つの星の赤さや明るさを比べて楽しみましょう。
29日(日)
下弦:21時12分
(夜半に東の空から昇り、明け方に南の空に見えます)
31日(火)
地球と火星が最接近:06時34分(てんびん座,-2.0等,75279709km)
◆火星が観望の好機
5月31日に火星が地球に最接近します。
地球への接近(会合)を繰り返しています。
地球の軌道はかなり円に近い形をしていますが
火星の軌道は少しつぶれた楕円形をしています。
また、会合周期がちょうど2年ではなく2年2カ月であるため
火星と地球が接近する位置は毎回ずれ、距離も大きく変わります
(最も近い位置での接近と最も遠い位置での接近では、距離が2倍ほど違います)。
今回の最接近距離まで近づくのは、2005年11月20日以来です。
火星の接近というと最接近の日ばかりが話題になりますが
最接近前後の数週間は、地球と火星の距離はあまり変わりません。
火星の直径は地球の半分程度と小さく、遠い時は表面のようすがよく観察できませんが
地球との最接近を迎えるころは火星が大きく見えるため、観察の好機となります。
この機会に、ぜひ火星を望遠鏡で観察してみてください。
望遠鏡をお持ちでない方は、天文施設にお出かけになって
大きな望遠鏡で火星をご覧になってみてはいかがでしょう。
◆参考サイト
離角(りかく)・・・太陽から離れている角度
◆参考サイト
AstroArts : 星空ガイド
星空ガイド
つるちゃんのプラネタリウム
天文現象 - 大崎生涯学習センター
星空情報
◎用語解説
極大(きょくだい)・・・条件が最もいいときのこと
矩(く)・・・地球から見て太陽と90°離れた状態
視直径(しちょっけい)・・・地上から見た星までの角度
衝(しょう)・・・地球に一番近い状態
星食(せいしょく)・・・星や惑星が月に隠れる現象
等級(とうきゅう)・・・星の明るさの単位。数字が小さいほど明るい
°(ど) ′(ふん) ″(びょう)・・・角度の単位
2016年5月の月の暦 ☾*
新月 * 7日 04:30
上弦 * 14日 02:02
上弦 * 14日 02:02
満月 * 22日 06:14
満月の12カ月
アメリカ先住民は、各月の満月に様々な名前をつけていました。
その多彩なネーミングに、彼らの想像力の豊かさが表れています。 5月:Flower Moon(花月)
多くの花が咲く5月の満月は、多くの文化でFlower Moon(花月)と呼ばれています。
ほかには、Hare Moon(野ウサギ月)
Corn Planting Moon(トウモロコシの種蒔き月)
カレンダー上で満月になるのは、5月22日(日曜日)の朝になりますが
22日の夜では満月を過ぎてしまうため、満月をお迎えするために
5月21日(土曜日)におこなわれますので、ご注意ください。
(鞍馬寺に直接電話して確認しました)
2016年は土日にちょうど重なるため、遠方からの参加者も多くなり
大変混雑することが予想されます。
ウエサク祭(五月満月祭)とは
【鞍馬寺のHP】
総本山 鞍馬寺
http://www.kuramadera.or.jp/ ビジュアル星空案内
宇宙を見る、識る、撮る
星空と宇宙の楽しみ方をやさしく紹介/アストロアーツ
星空への招待 星を見よう宇宙を知ろう!
宇宙がわかる
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月時館 Tsukijikan*
† 月の神秘と魅力に惹かれ月と戯むる †
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