2016年04月29日

2016年5月星空情報と月の暦

5月になるとすっかり気候も良くなり
天体観測をするにはもってこいのシーズンとなります。
五月晴れの言葉に代表されるように、よく晴れ上がった青空が似合う季節です。
しかしながら天体観測という面からは、意外と薄雲やもやがかかっている場合があり
必ずしも最高の星空というわけにはいかないかもしれません。
良く晴れ上がった日にはチャンスを逃さず、星空ウォッチングを楽しみたいものです。

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南東の空で、今月末に地球と最接近する火星の赤い輝きが目をひきます。
アンタレスと色や明るさを比べたり、天体望遠鏡で模様を観察したりしてみましょう。
火星の近くの土星や南西の空の木星も眺めて「惑星巡り」を楽しんでみてください。

例年ゴールデンウィーク中に観測される
みずがめ座 η流星群の極大は 6日(金)の明け方で,新月前の良好な条件となります。
1時間に15個程度の観測が予想される流星群で5月上旬は出現を期待できます。
できるだけ月明かりのない前半に観測するようにしましょう。

6日未明、みずがめ座η流星群
 
8日夜にアルデバラン(おうし座α)の食がありますが
食の前後には月とアルデバランが接近した様子を観測できます。
月と恒星の位置関係が変わってゆく様子を時間をおいて観察してみてください。

chart (2)
 
惑星は、22日に火星がさそり座で、来月3日に土星がへびつかい座で衝を迎えます。
衝の頃の惑星は日没頃には東の空に昇り
真夜中に南中、日の出の頃に西空へ没するため一晩中見えています。
夏の星座で衝を迎える惑星は比較的低い位置で南中するため
シーイングの影響を受けやすくなります。

火星が地球最接近
 
しかしながら春はシーイングが比較的安定する季節ですから
穏やかによく晴れた日があれば望遠鏡を向けてみましょう。
そして,望遠鏡の中の惑星の像がピッタリ止まって見えるような夜があったら 
ぜひ高倍率で眺めてみましょう。


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pin42016年5月の主な天文現象

スライド22


5日(木)
立夏:10時42分。(こよみの上で夏の始まり)

6日(金)
月が最近:13時13分(視直径33分23秒) 
みずがめ座η流星群の活動がピークのころ

6日未明、みずがめ座η流星群
 
「みずがめ座η流星群」は、毎年ゴールデンウィークの終わりごろに
活動が活発になる流星群です。「η(エータ、イータ)」は星の符号で
「みずがめ座」のη星付近にある放射点の付近を中心として
流れ星が飛ぶように見えることから、このような名前が付けられています。

8月のペルセウス座流星群や12月のふたご座流星群ほど
多くの流れ星が飛ぶわけではありませんが、毎年確実にまとまった活動が見られる流星群です。
今年は6日の未明から明け方にかけてが一番の見ごろと予想されています。
月明かりの影響がまったくないという最高の条件で、楽しみです。
町明かりが少なく、見晴らしが良いところであれば、1時間あたり15個ほどは見えそうです。

chart (1)
 
流れ星は空のどの方向にも飛びます。放射点がある南東方向に限らず
できるだけ空を広く見渡すようにしましょう。
視界が開けている方向を見るようにすると、流れ星を目にできる可能性が高くなります。
郊外など空の条件がベストとはいえない場所でも
また仕事などのために長時間の観察が難しい場合でも
ぜひあきらめずに空を見上げてみてください。
たった1つでも、明るい流れ星が見えれば嬉しいものです。
運が良ければ、火星や土星と流れ星の共演が目にできるかもしれません。 

7日(土)
新月:4時30分(下弦〜新月は夜空が暗く、星がよく見えます)

8日(日)  
夕方、細い月とアルデバランが大接近
(18時半から19時半ごろは、アルデバランが月に隠されています)

chart (2)
 
5月8日の夕方、西の低空で月齢1.6のひじょうに細い月が
おうし座のアルデバランを隠す星食が起こります。
東京の場合、アルデバランが月の暗い縁に潜入するのは18時34分ごろ
明るい縁から出現するのは19時29分ごろですが、潜入は日没時刻とほぼ同時なので
空が明るくて見づらく、出現は高度が6度ほどしかないのでやはり見づらい。
観測に挑戦する意欲のある方は、西の低空が地平線までよくひらけた場所で
天体望遠鏡で挑戦してみましょう。潜入と出現の時刻や
月の縁のどこに出入りするかは観測場所によって異なるので
シミュレーションなどで事前によく確かめておきましょう。

14日(土)
上弦:2時2分(日没ごろに南の空に見え、夜半ごろ西の空に沈む)
夕方〜翌15日未明、月とレグルスが接近
金星と水星が接近(0°26’):05:48

15日(日)  
夕方〜翌16日未明、月と木星が接近

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◆月が木星に接近
宵の南から南西の空には、木星がひときわ明るく輝いています。
5月15日には、この木星に月が見かけ上接近します。
地球が自転しているため、夜空の星は約24時間かけて
私達のまわりを一周するように見えます。
月は地球の周りを公転しているために、公転で動いた分だけ動きが遅れ
背景の星に対して見かけ上、西から東へと、日々位置を変えていきます。
移動の速さはなんと1日あたり約13度(月の直径の26倍)もあり
わずか27日あまりで夜空の星の中を一周します。
一方、木星は月に比べてあまり移動しないため
約1カ月に一回、月は木星の近くを通り過ぎていくことになるのです。

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両者が見かけ上最も接近するのは東京では15時44分で、両者は約2度にまで近づきます。
このときは昼間のため肉眼で木星を見ることはできませんが
宵空では上弦後の月と木星が寄り添うように輝くようすを観察することができるでしょう。

18日(水)  
夕方〜翌19日未明、月とスピカが接近

19日(木)
月が最遠:7時6分(視直径29分26秒)

20日(金)
小満:23時36分。太陽の黄経が 60度になる。

21日(土)  
深夜〜翌22日明け方、月と火星が並ぶ

22日(日)
満月:6時14分。次の満月は6月20日です
火星が衝(一晩中見えるので観察の好機です)
宵〜翌23日明け方、月と土星が接近

◆月が火星・土星に接近
5月22日に火星が衝となり、観望の好機を迎えます。
火星は5月31日の地球最接近をひかえ、マイナス2等級と、とても明るく輝いています。
火星の東側には、土星も見えています。5月21日から23日にかけて
満月前後の月が火星と土星の近くを通り過ぎていくようすを観察することができます。

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火星の近くには、赤く輝くさそり座の1等星アンタレスが見えています。
アンタレスとは「火星に対抗するもの(アンチ・アレス)」という意味で
その名のとおり、火星とアンタレスは赤さや明るさを競い合うように輝いています。
2つの星の赤さや明るさを比べて楽しみましょう。

29日(日)
下弦:21時12分
(夜半に東の空から昇り、明け方に南の空に見えます)

31日(火)
地球と火星が最接近:06時34分(てんびん座,-2.0等,75279709km) 

◆火星が観望の好機
5月31日に火星が地球に最接近します。
最接近時の火星と地球の間の距離は7,528万キロメートルです。

スライド23

火星は地球のひとつ外側にある惑星で、約780日(約2年2カ月)の周期で
地球への接近(会合)を繰り返しています。
地球の軌道はかなり円に近い形をしていますが
火星の軌道は少しつぶれた楕円形をしています。
また、会合周期がちょうど2年ではなく2年2カ月であるため
火星と地球が接近する位置は毎回ずれ、距離も大きく変わります
(最も近い位置での接近と最も遠い位置での接近では、距離が2倍ほど違います)。 
今回の最接近距離まで近づくのは、2005年11月20日以来です。
2018年には5,759万キロメートルまで大接近します。

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火星の接近というと最接近の日ばかりが話題になりますが
最接近前後の数週間は、地球と火星の距離はあまり変わりません。
火星の直径は地球の半分程度と小さく、遠い時は表面のようすがよく観察できませんが
地球との最接近を迎えるころは火星が大きく見えるため、観察の好機となります。
この機会に、ぜひ火星を望遠鏡で観察してみてください。
望遠鏡をお持ちでない方は、天文施設にお出かけになって
大きな望遠鏡で火星をご覧になってみてはいかがでしょう。

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参考サイト

国立天文台 | ほしぞら情報
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/
Nikon | 星空案内 |  
AstroArts : 星空ガイド
星空ガイド 
つるちゃんのプラネタリウム
天文現象 - 大崎生涯学習センター
星空情報

◎用語解説
極大(きょくだい)・・・条件が最もいいときのこと
(く)・・・地球から見て太陽と90°離れた状態
視直径(しちょっけい)・・・地上から見た星までの角度
(しょう)・・・地球に一番近い状態
星食(せいしょく)・・・星や惑星が月に隠れる現象
等級(とうきゅう)・・・星の明るさの単位。数字が小さいほど明るい
°(ど) ′(ふん) ″(びょう)・・・角度の単位
離角(りかく)・・・太陽から離れている角度 

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 pin4 2016年5月の月の暦 ☾*

月暦 

  新月 *   7日 04:30
  上弦 * 14日 02:02
  満月 * 22日 06:14
  下弦 * 29日 21:12

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満月の12カ月
 
アメリカ先住民は、各月の満月に様々な名前をつけていました。
その多彩なネーミングに、彼らの想像力の豊かさが表れています。 

5月:Flower Moon(花月)
 
多くの花が咲く5月の満月は、多くの文化でFlower Moon(花月)と呼ばれています。
ほかには、Hare Moon(野ウサギ月)
Corn Planting Moon(トウモロコシの種蒔き月)
そしてMilk Moon(ミルク月)という名前があります。


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moon_sepiaウエサク祭 京都鞍馬寺 五月満月祭

2016年(平成28年)の京都鞍馬寺のウエサク祭/五月満月祭は
5月21日(土曜日)19時から行われます。 

カレンダー上で満月になるのは、5月22日(日曜日)の朝になりますが
22日の夜では満月を過ぎてしまうため、満月をお迎えするために
5月21日(土曜日)におこなわれますので、ご注意ください。
(鞍馬寺に直接電話して確認しました)
2016年は土日にちょうど重なるため、遠方からの参加者も多くなり
大変混雑することが予想されます。

ウエサク祭(五月満月祭)とは 
 
【鞍馬寺のHP】

総本山 鞍馬寺
http://www.kuramadera.or.jp/ 



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2016年03月31日

2016年4月 星空情報と月の暦

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3月9日に衝を迎えた木星が21時前後に南中となり観望好期です。
南の空高く、ひときわ明るく輝いているのが木星ですから見間違うことはありません。
春先は大気の揺らぎも少なく望遠鏡での惑星観測に適する季節で
木星なら月がある夜でも見ることができます。
自分で望遠鏡を持たない方も,公共天文台の観望会などに参加して
木星の縞模様を楽しんでみてください。

木星
 
18日の夕刻西空では水星が東方最大離角を迎えますが
この日の19時の地平線高度は10度で
水星としては異例の見やすい高さとなります。
それでも十分に低い位置ですので
西空がよく開けた場所で双眼鏡など使って捜してみましょう。
 

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520613f92016年4月の主な天文現象

1日(金)
下弦:0時17分(夜半に東の空から昇り、明け方に南の空に見える)

4日(月)
清明(太陽黄経15度)

7日(木)
新月:20時24分(下弦〜新月は夜空が暗く、星がよく見えます)

10日(日)
天王星が合

11日(月)  
夕方〜宵、細い月とアルデバランが並ぶ

14日(木)
上弦:12時59分(日没ごろに南の空に見え、夜半ごろ西の空に沈む)

16日(土)  
宵〜翌17日未明、月とレグルスが並ぶ
土用(太陽黄経27度)

17日(日)  
夕方〜宵、月とレグルスが並ぶ
火星が留

18日(月)  
未明、月と木星が並ぶ
水星が東方最大離角:22時59分(+0.1等,離角19°.9)(夕方の西の低空に見えます)
夕方〜翌19日未明、月と木星が接近

20日(水)
穀雨(太陽黄経30度)

21日(木)  
夕方〜翌22日明け方、月とスピカが接近

22日(金)
満月:14時24分   
月が最遠:1時5分。視直径29分24秒
次の満月は5月22日
4月こと座流星群が極大
(見頃は22日未明。1時間に2個程度。月がたいへん明るく条件が悪い)

25日(月)  
明け方、月と火星が並ぶ
深夜〜翌26日明け方、月と土星が接近、火星が並ぶ

27日(水)  
このころ、未明から明け方に火星とアンタレスが接近

29日(金)
水星が留 

30日(土)
下弦:12時29分(夜半に東の空から昇り、明け方に南の空に見える)


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宵のころに南の空の高いところで輝く木星が圧倒的な存在感を見せています。
18日の月との接近など肉眼でも楽しめますが、観察会に参加するなどして
天体望遠鏡で縞模様やガリレオ衛星を眺めてみましょう。

木星の上にはしし座が広がっており、その尾の星デネボラから
南東方向にアルクトゥールス、スピカを結ぶと春の大三角ができあがる。
アルクトゥールスとスピカは、北東の空高く上った北斗七星から続く
春の大曲線の一部。色の対比も美しい2星は夫婦星とも呼ばれています。

深夜になると、接近中の2つの赤い星、火星とアンタレスが並んで昇ってきます。
近くには土星もあり、3天体の共演が見事です。
25日前後には月も接近し、さらににぎやかさが増すでしょう。
少し夜更かしして、見たり撮ったりしてみませんか。

◆4月18日   一年でもっとも水星が観察しやすい日

水星は太陽からあまり離れないので、観察が難しい星。
この日は水星が太陽から最も離れるので、夕方の空では今年で一番見やすくなります。
日没30分後の水星の高度は約10度のため、双眼鏡を使うとより見つけやすくなります。  


木星が見ごろ

木星が見ごろ
 
宵の頃、南の空の高いところに、ひときわ明るい星が輝いています。
地球の直径の11倍の大きさを持つ太陽系最大の惑星、木星です。
木星は先月上旬に、地球から見て太陽と反対の位置に来る「衝(しょう)」を迎えました。
太陽の反対側ということは一晩中見え、地球からの距離が一番近くなって
明るく大きく見えることになるので、木星観察の絶好機です。
今月も木星の見ごろが続いています。明るさや大きさはほぼ先月と同じで、
宵のころに高くなるという点では先月よりも見やすくなっているので
ぜひ観察してみましょう。

18日には木星と月が並んで見えます。
単に眺めるだけでなく、地上風景も入れて写真撮影してみると面白いでしょう。 

火星とアンタレスの接近

火星とアンタレスの接近
 
先月下旬から、火星と「さそり座」の1等星
アンタレスの共演が目立つようになってきました。
「さそり座」は夏に見やすい星座ですが、深夜にはもう南東の空に見えています。
アンタレスという名前は「火星に対抗するもの」という意味の言葉が語源となっています。
その名のとおり、明るさが似た2つの赤い星が並んでいる様子はとても目を引きます。

火星は5月末に地球と最接近する(見かけではなく、実際の距離が近くなる)ので
現在どんどん明るさを増しているところです。
すでにアンタレスよりも明るく見えていますが、今後さらにその差が開いていきます。
赤い星のどちらが火星か迷ったら「今年の春から夏は、明るいほうが火星」と
覚えておけば間違いありません。また、同じ赤と言っても印象が違って見えるはずなので
注意して眺めてみてください。

火星とアンタレスの左(東)には土星も見えています。
また、ときおり月も近くに並びます(今月は25日と26日)。
こうした天体の接近は肉眼や双眼鏡で気軽に楽しむことができるので
ぜひ眺めてみましょう。 

水星が東方最大離角

水星が東方最大離角
 
日の入り後の西の低空に位置している水星が、18日に東方最大離角となります。
この日の前後数日間は、日の入り後の水星の高度が
今年1年で最も高く、観察しやすい時期です。
10日から26日までは日の入り30分後の高度が10度を超え
この期間の明るさはマイナス0.8等〜1.6等となります。
4月下旬になると徐々に高度が低くなり
見かけ上太陽に近づくため、観察が難しくなります。

月が木星に接近

4月18日は月と木星が並びます。
この日の月齢は11.0で、満月から 4日前という、かなり太った月です。
21時ごろですと、東京ではほぼ真南に見えます。高度が 60度前後と高いですから
思ったよりも上空を見上げるような感じになります。
月と木星の間隔は、21時の場合だと 5.2度です。
両天体が最も近づく時刻は 11時台ということで、早い時間帯に見た方が
より近づいた状態を見ることができます。例えば 1時間早い20時ごろなら
間隔は4.8度ですが、あまり早過ぎると空が明るいですから
接近を楽しむどころではなくなってしまいます。
 
月が木星に接近
 
4月17日から18日にかけて、しし座で輝く木星に
満月前の月が見かけ上近づきます。
木星は日の入り後の南東の空で、ひときわ明るく輝いています。
木星を目印にして、月が空を移動していくようすにも注目しましょう。

今年最小の満月

今年最小の満月
 
2016年には毎月1回満月が訪れます。
4月22日の満月は、今年の満月の中で最も小さく見えます。

月は地球の周りを公転していますが、その軌道が楕円形であるため
地球と月の距離は時々刻々と変化しています。
そのために月の見かけの大きさ(視直径)は、地球との距離が近いときには大きく
遠いときには小さくなります。また、月の軌道は太陽や地球などの
重力を受けてわずかに変化するため、月が地球に最も近づく位置(近地点)や
最も遠ざかる位置(遠地点)での距離は毎回異なります。

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4月22日は月が01時05分に遠地点(地心距離 約40万6千キロメートル)を通過し
14時24分に満月となります。満月の瞬間の月の視直径は約29分24秒角で
これが今年最も小さく見える満月です。
今年最大の満月は11月14日22時52分に見られ、視直径は約33分30秒角です。
近地点(地心距離 約35万7千キロメートル)を通過するのは11月14日20時21分です。

4月こと座流星群   2016年4月22日

 4月こと座流星群

今年の「こと座流星群」で流星が一番よく流れるのは22日の昼14時頃になります。
そして夜には満月が昇るため、流星のピークを観測することは残念ながら難しいです。
しかし、この流星群は明るい流星が多いので、22日の夜半から明け方にかけて
(満月が南の空に昇っていますが)眺めてみてはいかがでしょうか。
夜空のどこかで流れ星に出会えるかも知れません。
「こと座流星群」は最も古くから知られた流星群で
紀元前687年に中国で観測されていたことが記録されています。 

http://www.amro-net.jp/meteor-info/04_lyrids_j.htm 

月と土星が接近 2016年4月26日

chart (1)

4月26日の夜明け前、月と土星が接近します。
今月は最接近が朝の5時過ぎごろということで、夜明け前に最も条件が良くなります。
3時の場合ですと、東京では 2.7度まで接近しています。
東京では薄明が 3時22分から始まりますから、見られる範囲での
最接近状態と思っていただいてよいでしょう。
これだけでも見ごたえがありそうですが、土星の右側へ 7.3度離れたところに
-1.3等まで明るくなった赤い火星が見えます。さらにその下側へ 4.9度離れて
さそり座の 1等星アンタレスもあり、とてもにぎやかです。
これら 4天体をまとめてご覧になるのが楽しいでしょう。 

chart


参考サイト

国立天文台 | ほしぞら情報
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/
Nikon | 星空案内 |  
AstroArts : 星空ガイド
星空ガイド 
つるちゃんのプラネタリウム
天文現象 - 大崎生涯学習センター
星空情報

◎用語解説
極大(きょくだい)・・・条件が最もいいときのこと
(く)・・・地球から見て太陽と90°離れた状態
視直径(しちょっけい)・・・地上から見た星までの角度
(しょう)・・・地球に一番近い状態
星食(せいしょく)・・・星や惑星が月に隠れる現象
等級(とうきゅう)・・・星の明るさの単位。数字が小さいほど明るい
°(ど) ′(ふん) ″(びょう)・・・角度の単位
離角(りかく)・・・太陽から離れている角度 

sky-s
 

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 pin4 2016年4月の月の暦 ☾*

月暦 

   下弦 *   1日 00:17
   新月 *   7日 20:24
   上弦 * 14日 13:00
   満月 * 22日 14:24
   下弦 * 30日 12:29

 
FireShot Capture - 月相カレンダー

moon_sepia4月:Pink Moon(桃色月)
北部のネイティブアメリカンは、開花の早い野花にちなんで
4月の満月をPink Moon(桃色月)と呼んでいます。
 
ほかの文化では
Sprouting Grass Moon(萌芽月)
Egg Moon(卵月)
Fish Moon(魚月)と呼ばれています。
他に、Seedmoon(種月)、Bigwindmoon(大風月)など。

moonl_s
 

星空への旅 : 地球から見た天体の行動【電子書籍】[ エリザベート・ムルデル,新田義之 ]
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:地球から見た天体の行動

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2016年02月29日

2016年3月 星空情報と月見暦

今月は何といっても9日のお昼前ごろに見られる日食が一番の注目。
あまり大きな欠け方ではありませんが貴重な機会です。

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3月9日の朝10時ごろから昼12時ごろにかけて
太陽の一部が月に隠される部分日食が全国で見られます。
日本国内で日食が見られるのは
2012年5月21日の金環日食・部分日食以来、約4年ぶりです。
次に日本で日食が見られるのは
2019年1月6日(部分日食)と約3年後です。
遠くに出かけることなく日食が見られる機会は珍しいので
ぜひ観察してみましょう。

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9日に衝を迎える木星がしし座 で見ごろです。
南の空高く、おとめ座のスピカより明るく輝いているのが木星ですから
見間違うことはないでしょう。風が強い日は大気のゆらぎが激しく
望遠鏡を覗いてもなかなか像が安定しませんので
天体望遠鏡をお持ちでしたら風の弱い穏やかな日に見てみてください。

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火星と土星、アンタレスの接近
未明から明け方の空には夏の星座が姿を現しています。
そのうちの一つ、赤い1等星アンタレスが目印の
「さそり座」のあたりに火星と土星が接近しており
3つの明るい星が南の空を彩っている光景が見ものです。
3つの星が集まっているだけでも美しいものですが
1〜3日と29日、30日には近くに月も並んで、さらににぎやかになります。
こうした天体の接近は肉眼で気軽に楽しむことができるので
ぜひ眺めてみてください。

火星と土星、アンタレスの接近

 
3月23日(水) 半影月食
半影月食は意外に起こる回数が少なくて
数年に一度の割合でしか見ることができません。
しかし2016年は 1年の間に3度も半影月食が起こる珍しい年です。

食の始まりが午後18時37分頃、そして20時47分頃に最大になり
22時57分頃に終わります。あまり馴染みのない名前の月食ですが
影(本影)のまわりには半影という薄暗い部分が存在し
月が地球の本影に入らず半影にのみ入る場合を半影月食と呼びます。
半影月食では月の一部分がわずかに暗くなるだけのため
注意して見ないと月食と気付かない場合がほとんどですが
今回は月が本影に近づくので、半影月食としてはわかりやすいでしょう。
今年は、この半影月食が3回起こります。

3月23日(水) 半影月食



moonline_b


スライド16

520613f92016年3月の主な天文現象

1日(火)  
未明〜明け方、月と火星が接近

2日(水)
下弦:8時11分(夜半に東の空から昇り、明け方に南の空に見える。)
未明〜明け方、月と土星が並ぶ

3日(木)  
未明、月と土星が並ぶ

7日(月)  
明け方、細い月と金星が並ぶ

3月7日

7日の明け方、東の低空で月齢27の細い月と金星が並んで見えます。
地球照を伴った幻想的な細い月と金星の共演は
数ある月と惑星の接近の中でも随一の美しさ。
日の出30分前の金星の高度は5度未満しかないので
見晴らしが良いところで観察してみましょう。
地上風景と共に写真に収めるのも面白いです。

金星は3月中旬以降は太陽に近づいて見えなくなり、6月7日の外合を経て
8月中旬からは夕方の西の空に見えるようになります。

8日(火)
木星が衝

9日(水)
新月:10時54分(下弦〜新月は夜空が暗く、星がよく見えます)
インドネシア方面で皆既日食(日本では部分日食 東京:始10:12・最大11:08・終12:05)
木星が衝(一晩中見えるので観察の好機です)

3月9日 日本全国で部分食
 
10日(木) 月が最近:16時4分(視直径33分13秒)

14日(月)  
夕方〜深夜、月とアルデバランが大接近

16日(水)
上弦:16時43分(日没ごろに南の空に見え、夜半ごろ西の空に沈む)

20日(日)  
春分:7時45分。太陽の黄経が 0度になる。
夕方〜翌21日未明、月とレグルスが接近
このころから、未明〜明け方の空で火星と土星、アンタレスが並んで見える

21日(月)  
深夜〜翌22日未明、月と木星が並ぶ

22日(火)  
夕方〜翌23日未明、月と木星が接近

23日(水)
満月:21時1分(半影月食) 次の満月は4月22日
半影月食(宵のころ、満月がわずかに暗くなります)

25日(金)  
未明〜明け方、月とスピカが並ぶ
宵〜翌26日未明、月とスピカが並ぶ(明け方とは並び方が変わります)
月が最遠:23時17分(視直径29分25秒)

29日(火)  
未明〜明け方、月と火星が接近

3月29日 月と火星が接近
 
29日の未明から明け方、南東から南の空で
月齢20の月と火星が接近して見えます。火星は1日の接近と比べて
土星やさそり座のアンタレスに近づいており、とくにアンタレスと
赤さを競うかのように輝く光景が美しいでしょう。
火星とアンタレスは4月下旬に最接近します。
また、月は翌日には土星と接近します。

30日(水)  
未明、月と土星が接近

30日の未明から明け方、南東から南の空で
月齢21の下弦前の月と土星が接近して見えます。
並んだ様子を肉眼や双眼鏡で眺めたり、天体望遠鏡で
それぞれを拡大観察したりしてみましょう。
右のほうには2つの赤い星、火星とさそり座のアンタレスも並んで見えます。
次回の接近は4月25日。
 
3月30日


moonline_b


pin43月1日は月と火星が接近します。
東京の場合、最も近づくのは5時過ぎごろで、間隔は2.8度です。
両天体が最も接近した5時ごろ。南の空の中ほどに、半月よりもやや太った月があります。
火星はそのすぐ下側です。火星の明るさは 0.3等と、ひところよりも明るくなっています。
今月は3月29日にも同じような接近が見られますが
3月1日の方が少しだけ間隔が狭くなっています。

3月1日
  
pin43月8日に衝を迎える木星の観望の好機が続いています。
木星は日の入りの頃、東の空から昇り、真夜中ごろに南中し
日の出の少し前に西の空に沈んでいきます。
木星はしし座の1等星レグルスとおとめ座の1等星スピカの間
レグルス寄りに見えています。1.3等のレグルス、1.0等のスピカに対し
マイナス2.5等の木星は、ひときわ明るく輝いています。
22日には、満月間近の明るい月が木星のすぐ近くに見えます。
月明かりに負けずに輝く木星を楽しみましょう。

pin43月22日は月と木星が近づきます。
東京で最も近づくのはお昼前ごろですから、実際に観測することはできません。
最接近から8時間半が経過した20時。
東南東の空に月齢13.4という満月直前の月があります。
木星は月の上方へ5.3度離れたところに見えます。
少し間隔が開いていますから、見ごたえという面ではやや物足りないかもしれません。
木星は3月9日に衝を迎えたばかりですから、天体望遠鏡をお持ちの方は
ついでに木星へ向けてみるとよいでしょう。

322木星が観望の好機


pin43月9日は部分日食
2016年3月9日、日本全国で部分日食を見ることができます。
日食は太陽が月によって隠されて欠けたように見える現象です。
今回の日食は、インドネシアなど東南アジア地域の一部では皆既日食として
日本では部分日食として観察できます。

スライド17
 
日本国内 (人が居住している場所) で見られる日食としては
2012年5月21日の金環日食以来およそ4年ぶりとなります。
日本国内では、月に隠される太陽のおおよその面積は、食の最大時で
那覇で20パーセント、東京で15パーセント、札幌で5パーセントで
南東の地方ほど太陽が隠される割合が大きくなります。
 
日食が見られる時間帯は、東京では、月が太陽を隠し始める
部分食の始まりが10時12分、食が最大となるのが11時8分
部分食の終わりが12時5分となります。
各地の日食の予報の詳細は、国立天文台 暦計算室の
日食各地予報」をご覧ください。

今回の日食について
 
今回日本で見られる部分日食は、太陽が月に隠される割合は
それほど大きくはないものの、全国で日食の始まりから
終わりまで観察することができます。
観察の際には太陽観察専用の器具を使い、決して肉眼で
直接太陽を見ることがないように、安全な方法で観察を行うようにしてください。
遮光グラスを使用して観察する場合も、必ず取り扱い説明書に従い
長時間におよぶ観察を避けるようにしてください。

次回日本国内で起こる日食は2019年1月6日の部分日食で
全国で見ることができます。

▽ほしぞら情報 3月  2016年3月9日 日本全国で部分食

東京から見た部分日食


moon_blue日食
日食とは、月が太陽の前を横切るために
月によって太陽の一部(または全部が隠される現象です。
太陽の隠され方によって、下記の3種類に分類されます。
 
日食とは

部分食
太陽の一部が月によって隠される。
皆既食
太陽の全てが月によって隠される。
金環食
太陽のほうが月より大きく見えるため、月のまわりから太陽がはみ出して見える。

日食とは2
 
今回の日食は、インドネシアなどの一部の地域では皆既食となります。
日本では部分食となり、那覇では太陽の面積の22パーセント、
東京では15パーセント、札幌では5パーセントが、月によって隠されます。  

pin4月が火星・土星・アンタレスに接近
明け方の南の空には、火星と土星が仲良く並んで輝いています。
そのすぐそばにはさそり座の1等星アンタレスを見つけることができます。
4月1日に下弦を迎える月が、29日には火星の、30日には土星の近くに見えます。
アンタレスのそばで並んだふたつの惑星のようすと
近くを移動しながら日に日に欠けていく月の形の変化が楽しめるでしょう。

330月が火星・土星・アンタレスに接近
 
pin43月23日 夕方から半影部分月食
2016年1回目の半影月食は、3月23日の夕方から起こります。
月は地球の半影の北側を通過していきます。
最大食分は0.8ですから比較的大きなものです。
半影月食ですから月面に太陽光が当たっており、肉眼で見ても
月食が起こっているのはほとんどわからないでしょう。
しかし今回の食分は0.8と比較的大きめですから、もしかすると最大食の頃に
影の中心方向が少し暗くなっているのがわかるかもしれません。

半影部分月食
半影による月食です。月の一部が地球半影の中に入った状態になると
半影部分月食と呼ばれます。次に出てくる半影皆既月食を合わせて
半影月食、半影食などと呼ばれることがあります。
地球の半影は太陽の光の一部が届いていますから、肉眼で見ただけでは
月が欠けているかどうかわかりません。半影による食分が大きい場合は
本影に近い側がちょっぴり暗くなっているのがわかるかどうかといった程度です。
 
chart


参考サイト

国立天文台 | ほしぞら情報
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/
Nikon | 星空案内 |  
AstroArts : 星空ガイド
星空ガイド 
つるちゃんのプラネタリウム
天文現象 - 大崎生涯学習センター
星空情報

◎用語解説
極大(きょくだい)・・・条件が最もいいときのこと
(く)・・・地球から見て太陽と90°離れた状態
視直径(しちょっけい)・・・地上から見た星までの角度
(しょう)・・・地球に一番近い状態
星食(せいしょく)・・・星や惑星が月に隠れる現象
等級(とうきゅう)・・・星の明るさの単位。数字が小さいほど明るい
°(ど) ′(ふん) ″(びょう)・・・角度の単位
離角(りかく)・・・太陽から離れている角度 

sky-s

 moonl_s

 pin4 2016年3月の月の暦 ☾*

月暦

   下弦 *   2日 08:11
   新月 *   9日 10:55
   上弦 * 16日 02:03
   満月 * 23日 21:01

html
 
moon_sepia3月:Worm Moon(芋虫月)

ネイティブアメリカンは、冬の終わりを迎える3月の満月に
Worm Moon(芋虫月)という名前を付けました。 
雪解けの地面に見られるミミズのはった跡にちなんだ名前です。
 
ほかには、Chaste Moon(純潔月)、Death Moon(死月)
Crust Moon(堅雪月)
日中に雪が溶け、雪解け水が夜に凍り付いて表面の固くなった雪を表している。
Sap Moon(樹液月)
カエデの樹液採取にちなんだ名前)

Crowmoon(カラス月)、Bigcloudmoon(大雲月)、
Earthcracksmoon(地割れ月) などがあります。

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Posted by sara1116 at 10:00Comments(0)clip!月の暦

2016年01月28日

2016年2月 星空情報と月見暦

2月といえば年間を通して一番寒い月かもしれません。
しかし夜空の方は、早くも春の星座がちらほらと見えはじめてきます。

com]s
 
宵空では「オリオン座」や冬の大三角が美しく輝き
寒さを忘れ見入ってしまいます。
また、明け方には水・金・火・木・土星が勢ぞろい。
日によってはそこに月も並びます。
防寒の準備を万全にして、月や惑星を眺めてみましょう。

今月も上旬に、明け方の空で月と3惑星の共演が見られます。
早起きしてしっかりと防寒の準備をして眺めてみましょう。
また同じく明け方には、よく目立つ金星のそばに水星が並んで見えています。

東京の星空

厳寒期ですが,冬の星座は明るい星が多く豪華です。
星座を結ぶのが苦手な人でもオリオン座のような
特徴ある星の並びがある冬は、他の季節より星座を見つけるのが楽になります。

木星は群を抜いて明るいですから
午後10時頃には東南東の空高く輝いているのがすぐにわかると思います。

7日の明け方の空で水星が西方最大離角を迎えますが
午前5時半の東京での地平線高度が3°でほぼ地平線すれすれです。
すぐ横には新月前の細い月と金星がありますので
東南東の地平線近くを双眼鏡でさがしてみてください。

2月〜4月は夕空の黄道光が観望好期です。
黄道光は日没直後に黄道に沿ってぼーっと見える光芒ですが
空が暗く澄んだところでしか見られません。
山などへ行く機会があったら日没直後の西の空を注意して眺めてみてください。
 

moonline_b


520613f92016年2月の主な天文現象


1日(月)
下弦(夜半に東の空から昇り、明け方に南の空に見える。)
未明〜明け方、月と火星が並ぶ

2日(火)  
未明〜明け方、月と火星が接近

3日(水)
節分

4日(木)  
立春(太陽黄経315度)こよみの上で春の始まり
未明〜明け方、月と土星が接近

6日(土)  
明け方、細い月と金星が並ぶ

7日(日)  
水星が西方最大離角(明け方の南東の低空で金星と並んでいます。
明け方、細い月と水星が並ぶ

8日(月)
新月(下弦〜新月は夜空が暗く、星がよく見えます)

13日(土)  
このころ、明け方に水星と金星が接近

15日(月)
上弦(日没ごろに南の空に見え、夜半ごろ西の空に沈む)

16日(火)  
夕方〜深夜、月とアルデバランが大接近

19日(金)
雨水(太陽黄経330度)

22日(月)  
夕方〜翌23日明け方、月とレグルスが接近

23日(火)
満月。次の満月は3月23日です。
深夜〜翌24日明け方、月と木星が接近

24日(水)  
宵〜翌25日未明、月と木星が並ぶ

26日(金)  
深夜〜翌27日明け方、月とスピカが接近

27(土)
月が最遠:12時28分(視直径29分28秒)


moonline_b


pinmppnb月と惑星たちの共演

2月2日は月と火星、4日は月と土星、6日は月と金星がそれぞれ接近します。

月と惑星たちの共演
 
明け方の南東の空に、金星・火星・土星と明るい惑星が見えています。
2月4日の立春の前後には3惑星がだいたい等間隔で並んでいて
ちょうど1日おきに、月がこれらの惑星に順番に接近していきます。
肉眼や双眼鏡で眺めてみましょう。

2月2日、「てんびん座」にある火星に下弦翌日の月齢23の半月が接近します。
5月末に地球と最接近する火星の色や
明るさがかなり目立つようになっていて見ものです。
このペアは先月1度まで大接近したのが記憶に新しいところですが
今回はそこまで近づくわけではありません。
最も近づくのは2月1日の18時半ごろですが
地平線下で観測することはできません。
実際に観測できるのは日が変わってから
2月2日に月と火星が昇って以降になります。

2日後の2月4日、立春の朝には「へびつかい座」にある土星と
月齢25のやや細い月が接近します。今回の3つの接近のうちでは
月と惑星との間隔が最も小さい現象です。
接近の様子は肉眼でも美しく眺められますが
天体望遠鏡をお持ちであれば月のクレーターや土星の環も観察してみましょう。
最も接近するのは東京の場合で3時55分です。
月齢は24.7で三日月よりも少し太っています。
土星は月から見て右側からやや下方向にあります。
明るさは0.5等と明るいですから、簡単に見つけられます。
土星から右方向へ7.5度離れたところには
さそり座の赤い1等星アンタレスも見えます。
黄土色をした土星との色の違いを比べながら
3天体をまとめてご覧になってください。

さらに2日後の2月6日、空が明るくなり始めたころに
「いて座」の金星と細くなった月齢27の月が並びます。
かなり低いところでの接近となるので、南東の空の
見晴らしが良いところで眺めてみましょう。金星のまぶしい輝きや
地球照(地球で反射した太陽の光で月の暗い側が照らされ
ほんのりと見える現象)の美しさは必見です。 

月と惑星たちの共演2

もう一つの明るい惑星、木星には、2月23日から24日にかけて満月が近づきます。
満月と木星が南東の空に高くなるころには「しし座」も空を駆け上り
東の空には「春の大三角」が、北東の空には「北斗七星」が見えています。
月と木星の共演だけでなく、春の星々も一緒に見上げましょう。

月と木星のペアは先月の元旦に接近した後、28日にも近づいて
一ヶ月の間に2度の接近がありました。
そして2月は24日に再び近づいて両者が並びます。
2月24日の19時半ごろ、月齢は15.8で前日が満月です。
大きな月の真上へ5.0度離れたところに木星があり、縦に並んでいます。

 pin4月が金星と水星に接近

月が金星と水星に近づく 2016年2月6日


明け方の南東の低空には明けの明星・金星が輝いています。
金星はマイナス4.0等ととても明るいため、高度が低くてもよく目立ちます。
また、惑星の中でもっとも太陽に近い水星が7日に西方最大離角となります。
上旬の水星の高度は日の出の30分前で10度ほどで
近くには金星も見えています。6日から7日にかけて
この金星と水星に新月直前の細い月が見かけ上近づきます。
もともと金星と水星は13日の最接近を目指して近い位置関係にあり
そこへ月が加わる形になります。
早起きして月や金星を目印に、朝焼けの中の水星を探してみましょう。

2月6日。この日は月が金星の上方へやってきます。
金星との間隔は5.8度と開いており、ちょっと離れた感じがします。
金星と水星の間隔は5.0度ですから、こちらも少し間隔が開いています。
金星は明るいので問題ありませんが、水星の明るさは0.0等です。
薄明中で空が明るい上に低空で見づらいですから
双眼鏡を準備しておかれた方がよいかもしれません。

月が金星と水星に接近
 
翌日の2月7日。月齢は一つ上がって昨日よりも月が細くなります。
位置も大きく移動しており、今日は水星の左隣にあります。
水星との間隔は4.6度と、昨日の金星よりも少し近い距離にあります。
金星と水星の距離も4.7度と、昨日より少しだけ縮まりました。
3天体合わせて緩やかに集まる、といったところでしょうか。
美しい夜明け前の薄明の空で、3天体の接近をお楽しみください。 

水星と明けの明星・金星


pin4水星と明けの明星・金星

13日に水星と金星が4.0度まで近づいて斜めに並びます。
日の出の時刻は6時31分ですから日の出まで50分ほどしかなく
すでに薄明が始まっています。
金星の高度は6.7度で、水星は4.0度しかありません。
この後高度は上がってきますが、空はだんだんと明るくなってきます。
明るい金星はともかく、水星の明るさは-0.1等ですから
空の明るさに負けない時間帯に見ることが肝要です。
今回の間隔は4.0度ということで、それほど接近という感じではありません。
それでも水星は2月7日が西方最大離角で条件が良いですから
見逃さないようにしてください。

水星と金星が斜めに並ぶ 2016年2月13日
 
夜明けの空では水星も見やすくなっています。
金星を目印にして見つけてみましょう。

水星は太陽に近いところにあるため
明け方の東の空か夕方の西の空にしか見えません。
そのため明るい空の中で探さなければならず
しかも地平線から高いところまで上らないので
明るいときには0等級になり肉眼でもじゅうぶん見つけられるにもかかわらず
実際に見るのはなかなか大変です。

その水星を見つけるチャンスが、1月末から2月中旬ごろに訪れます。
明けの明星というわかりやすい目印が近くに並んでいるのです。
間隔は4度〜10度ほどで、腕を伸ばしたときの
指の幅の2〜4本分ほどにあたります。
まず金星を見つけたら腕を伸ばして指を揃え、指の端を金星に合わせて
左下のほうを探すと水星が見つかるはずです。
金星よりさらに低いので、見晴らしが良いところで観察しましょう。
双眼鏡があれば肉眼よりもずっと見つけやすくなります。
双眼鏡で見つけた後、視野の中に見える地上の景色を頼りにすれば
肉眼でも水星がわかるでしょう。
高さや見つけやすさ、空の透明度といった点で
今年のうちで一番水星が見やすいタイミングです。
月や他の惑星と共に、ぜひ水星も眺めてみてください。

pin42月24日宵の空で月と木星が接近

月が木星に接近

3月8日に衝を迎える木星が観望の好機を迎えつつあります。
木星はしし座にあり、日の入り後、しばらくすると
東の空から昇ってきて、ほぼ一晩中見えています。
23日から24日にかけて、この木星に
ほぼ満月の明るい月が、見かけ上近づきます。
月明かりがあると星座を形作る星々は見えにくくなりますが
マイナス2.4等で輝く木星は、月明かりの中でもたやすく見つけられるでしょう。

日没後の東の空で、満月近くの月と木星が接近している様子が見られます。
満月の光はとても明るいので、普通の星であれば見づらくなってしまいますが
木星の明るさはマイナス2.5等級もあるので充分見つけられます。
10倍以下の双眼鏡ならば、二つの天体を同時に見ることができるでしょう。

pin4カノープス 観察のチャンス

topics01-s
 
りゅうこつ座の1等星カノープスが見つけやすい時期です。
カノープスは、日本(北日本を除く)では南中の時でも
地平線すれすれの低空にしか見えませんが、南の地域ほど高く昇るため
比較的見つけやすくなります。
北日本では地平線より上に昇らないため、見ることができません。
カノープスは、全天で2番目に明るい白色の1等星ですが
空の低い場所に位置するために地球の大気の影響を受け
本来より暗く赤っぽい色に見えています。
よく晴れた夜に、南の空が開けた場所で、冬の大三角や
おおいぬ座のシリウスを目印にして、南の地平線すれすれに姿を現す
カノープスを探してみましょう。


chart


参考サイト


国立天文台 | ほしぞら情報
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/
Nikon | 星空案内 |  
AstroArts : 星空ガイド
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◎用語解説
極大(きょくだい)・・・条件が最もいいときのこと
(く)・・・地球から見て太陽と90°離れた状態
視直径(しちょっけい)・・・地上から見た星までの角度
(しょう)・・・地球に一番近い状態
星食(せいしょく)・・・星や惑星が月に隠れる現象
等級(とうきゅう)・・・星の明るさの単位。数字が小さいほど明るい
°(ど) ′(ふん) ″(びょう)・・・角度の単位
離角(りかく)・・・太陽から離れている角度 

 
 moonl_s

 pin4 2016年2月の月の暦 ☾*

月暦


   下弦 *   1日 12:28
   新月 *   8日 23:39
   上弦 * 15日 16:47
   満月 * 23日 03:20

夜空のカレンダー - てんきとくらす [天気と生活情報
 

moon_sepia2月:Snow Moon(雪月)
北アメリカの2月は寒さが厳しく雪が多いため、2月の満月には
Snow Moon(雪月)という名前が付きました。
Storm Moon(嵐月)やHunger Moon(飢餓月)
Blackbearmoon(クロクマ月)  Eldermoon(長老月)などもあります。


tukinorizumu-300x200


新月 2016年2月 8日 23:40(水瓶座)
満月 2016年2月23日 03:10(乙女座)

新月:新たな創造のエネルギー《新月の過ごし方》
新月は新しい目標を掲げたり、お願い事をする日。
新しいことのスタートにも最適な日です。
新たな創造のエネルギーに満ちあふれる日。
新月の時刻には新たな創造のエネルギーが降り注ぎます
新たな出来事をスタートさせるには、新月の時刻が最適です。

満月:達成のエネルギー《満月の過ごし方》
満月は満たされた気持ちになり、全ての事に感謝の気持ちを強くする日。
この世に生まれたこと・命があること・太陽が出ていること
月が出ていること・おいしい空気が吸えていること・水があること
・・・・様々なことに感謝をする。それがその先の幸せへと繋がるのです。
人間は一人では生きてゆけません。
周りの方にも感謝をし、その気持ちを大切に・・・。

moonl_s
 
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2015年12月30日

2016年1月 星空情報と月見暦

0_0_0_0_0_0_0_0_0_0_0_0_icon_moonsilver2016年1月 ☆ 星空情報

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日暮れ頃に東の空を眺めると冬の星が輝いています。
オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、
こいぬ座のプロキオン、3つの1等星で結ぶのが冬の大三角です。
オリオン座は分かりやすい星の並びなので
晴れていればすぐに見つけることができるでしょう。

2016年の天体観測は、月と木星の接近でスタートです。
まさに2016年へのカウントダウンが終わった直後、0時19分に
月と木星が1.7度まで近づいて、最接近となります(東京の場合)。

初日の出を前にした未明から明け方の空では
南の空の高いところに月と木星が並んでいるのが目に付きます。
さらに南東の空では火星とスピカが並び、金星がまぶしく輝いています。
夜明けが近づくと土星とアンタレスが並んで昇ってきます。
西の空に沈みつつある冬の星座、南の空に広がる
春の大三角などと共に眺めてみましょう。 

7日〜9日あたりの明け方は、南東の空で金星と土星、
そして細い月が接近し、賑やかな光景が見られます。
連日見てみると日々の惑星の動きがよくわかります。 

2016年1月7日 明け方の惑星と月
 
9日の明け方は東の空で金星と土星が非常に近づき
南の空には火星と木星も見えます。
これらの惑星は明るいので望遠鏡がなくても見え
1日から8日にかけては月も一緒に見られます。
お正月は夕方から夜に冬の星を見たら
次の日には早起きして明るい惑星たちを探しましょう。

1月星図カラー2
 

7日は細い月と金星、土星が接近しますが
別の日の月と惑星の接近もご案内しておきましょう。
いずれも深夜から明け方にかけての現象です。

まず12月31日から1月1日にかけて、月と木星が接近します。
2016年の星見初めにピッタリですので、ぜひ空を見上げてみてください。

次は1月4日の未明で、下弦過ぎの月と火星が大接近して見えます。
近くの「おとめ座」のスピカも合わせた3天体の集合が楽しめます。
その後、7日の月・金星・土星の接近以降は月が夕方から宵空に移るので
当分の間は接近は起こりません。
そして27日から28日に、今月2回目となる月と木星の接近が見られます。

月と惑星の接近現象は肉眼でもよくわかり
町明かりがあるような場所からでも簡単に見ることができます。
深夜から明け方なので気軽に楽しめるとは少し言いがたいですが
起きていることがあれば忘れずにご覧ください。

月と惑星の接近
 12月31日から1月1日にかけて月と木星が
4日は月と火星が、27日から28日には再び月と木星がそれぞれ接近。

 

2016年に注目したい天文現象として、3月9日の部分日食が挙げられます。
日本全国で観察することができ、南の地域ほど、欠ける部分が大きくなります。
東京では10時12分から12時05分までの約2時間、太陽が欠ける様子が見られます。
最も大きく欠ける11時08分には太陽の15%以上の面積が月に隠されます。

三大流星群の中では、ペルセウス座流星群(8月)は極大の時刻や月齢の条件が良く
多くの流星の出現が期待できます。しぶんぎ座流星群(1月)は極大時刻の条件が悪く
ふたご座流星群(12月)は月が明るいため、観察には適しません。

5月31日には火星が地球に最接近します。
地球と火星は約2年周期で近づきますが、今回ほど近づくのは2005年以来です。
接近時は火星が大きく見えるため、観察の好機です。火星は一晩中見られ
近くにはさそり座の一等星アンタレスや土星も見られます。

2016年も、楽しみな天文現象のある年になるでしょう。

sky-s 



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pinmppnb 2016年1月の主な天文現象

宵には冬の華々しい星たちが輝き
深夜から明け方には明るい惑星たちが並び、夜空を彩っています。
暖かくして今年の星見初めをしてみましょう。

未明から明け方の南東の空には
金星・火星・木星・土星と明るい惑星がそろって見えています。
このうち金星と土星は、中旬ごろまで接近して見えています。
ぜひ早起きして観察してみましょう。 

金星と土星が大接近1

・1〜8日…明け方、東から南にかけて月・木星・火星・金星・土星が並ぶ 

1日(金)  
元旦
初日の出(日の出:札幌07:06,東京06:51,名古屋07:00,大阪07:05,福岡07:22) 

未明〜明け方、月と木星が接近

2日(土)
下弦:14時30分 (夜半に東の空から昇り、明け方に南の空に見える)
このころ、未明〜明け方にカタリナ彗星がアルクトゥールスに大接近
月が最遠:20時53分(視直径29分34秒)

chart

 
3日(日)  
未明〜明け方、月とスピカが並ぶ
地球が近日点通過:7時49分

4日(月)  
未明〜明け方、月と火星が大接近
このころ、しぶんぎ座流星群が極大(1時間に15個程度)

5日(火)
水星が留

6日(水)
小寒(太陽黄経285度)

7日(木)  
未明〜明け方、細い月と金星、土星が接近

9日(土)  
このころ、未明〜明け方に金星と土星が大接近
木星が留

10日(日)
新月:10時31分

15日(金)  
このころ、深夜〜明け方にカタリナ彗星が北斗七星の柄の星に接近
月が最近:11時14分(視直径32分19秒)
 
17日(日)
上弦:8時26分 (日没ごろに南の空に見え、夜半ごろ西の空に沈む)

18日(月)
土用(太陽黄経297度)

20日(水)  
未明、月とアルデバランが並ぶ
夕方〜翌21日未明、月とアルデバランが並ぶ(20日未明とは並び方が異なります)

21日(木)
大寒(太陽黄経300度)

24日(日)
満月:10時46分 (次の満月は2月23日)

26日(火)  
未明〜明け方、月とレグルスが並ぶ
宵〜翌27日未明、月とレグルスが並ぶ(26日未明とは並び方が異なります)
水星が留

27日(水)  
深夜〜翌28日明け方、月と木星が接近

30日(土)
月が最遠:18時10分(視直径29分32秒)
 
31日(日)  
未明〜明け方、月とスピカが接近


moonline_b



初日の出

 
1月1日 元旦に月と木星が接近

一年の始まりの朝、初日の出。
夜空を見上げることが多い天文ファンも、この日ばかりは日の出を待ってみましょう。
日の出前の夜空には金星、火星、木星、土星と4つも目立つ惑星があり
とくに木星は月と接近して見えています。

月と惑星の接近

 
時刻はちょうど「ハッピーニューイヤー!」と叫ぶ瞬間、2016年元旦の0時です。
東の方角を見ると、月齢20.2で半月よりも丸みを帯びた月があります。
月は上側が欠けた格好をしています。
その左側へ1.7度離れたところに-2.2等と非常に明るい木星があります。
仲良く並んでいますからぜひご覧になって
素敵な一年のスタートにしていただければと思います。

元旦に月と木星が接近
 
◆ しぶんぎ座流星群 

2016年しぶんぎ座流星群の見ごろは、1月4日の夜半過ぎから夜明けまで
および1月4日から5日にかけての深夜です。
4日の場合は夜明けが近づくほど流星の数が増えるでしょう。
4日から5日の場合はピークを過ぎていることから
時間がたつほど減少傾向になると思われます。
条件は悪いといえます。例年よりも出現数が少なくなるのは避けられず
1時間当たりに最大で20個見られたら上出来でしょう。
空が明るい場所からだと、観測できる流星の数はさらに減ってしまいます。
しぶんぎ座流星群が3大流星群の一つであるとはいえ、過度な期待は禁物です。

しぶんぎ座流星群が極大

しぶんぎ座流星群(注)は、8月のペルセウス座流星群、
12月のふたご座流星群とともに三大流星群と呼ばれています。
毎年安定して多くの流星が出現するペルセウス座流星群、ふたご座流星群と比べて
しぶんぎ座流星群は活動が活発な期間が数時間と短い上に、流星の出現数が
年によって変化することで知られています。

今年のしぶんぎ座流星群の極大は、1月4日17時頃と予想されています。
5日未明の2〜3時間が観察に適した時間帯ですが、極大がこのような時間帯からずれていて
さらに夜半過ぎからは月明かりの影響があります。
流星は、多いときでも1時間あたり15個程度の出現にとどまるでしょう。

(注)流星群の名前に使われている「しぶんぎ座」は、現在では存在しない
「壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座」という星座に由来しています。
 
しぶんぎ座流星群


◆月が木星・火星・金星・土星に接近
 
1月4日は月と火星が1度ちょうどまで近づく大接近が見られます。
最も近づくのは東京の場合で3時28分で、1.0度まで近づきます。
月は左下側が光っており、半月よりもやや細い目です。
火星は月の右下方向にあります。

1月4日
 
両天体の近くには、青白い色をした おとめ座の1等星スピカがあります。
スピカと火星は7度離れていますから接近とはいえませんが
3天体をまとめてご覧になるのも楽しいでしょう。
次回の月と火星の接近は2月2日。
 
日の出前の空に、惑星がたくさん見えています。
ひときわ目を引くのが南東の低空でマイナス4等級の明るさで輝く金星です。
金星の近くには土星も見えます。さらに、南の空には赤く輝く火星
南西の空にはマイナス2等級の木星が見えます。
1月1日から7日にかけて、これらの惑星の近くを
月が通り過ぎていくようすを観察することができます。
明るい惑星と月の共演を、早起きして観察してみてください。

4

7日の早朝、月が金星に接近します。
月齢は26.4と細い月で、左下側が光っています。
金星は月から見て右下にあります。
-4.0等と非常に明るいですからすぐにそれとわかります。
両天体の間隔は3.0度ですから、いい感じの接近です。

1月 7日
 
しかし今回はそれだけではありません。
土星が金星の近くに見えるのです。この日の土星と金星の間隔は2.6度と
こちらもかなりな接近状態です。
3つの天体は「く」の字を裏返したような形に並んでいますから
3天体の配列にも注目してください。
なお、2日後の9日に金星と土星が「超がつく」大接近となります。 

次回、月と土星は2月4日に、月と金星は2月6日に接近して見えます。

◆日の出前の空で金星と土星が接近
 
日の出前の南東の低い空には、金星と土星が見えています。
金星と土星は、1月9日13時に見かけの位置が5分角まで接近します。
これは、月の視直径(注)のおよそ6分の1にあたります。 
金星と土星が最も近づく時刻は、日本では昼間にあたります。
しかし9日の日の出前でも二つの惑星は、月の視直径よりも近づいて見えます。
また、この日前後数日は、金星と土星の位置関係が
日々変わっていくようすを観察することができます。

7911
 
図は、東京での見え方を説明したものですが
日本のどの地域でも日の出1時間前は、図とほぼ同じように見えます。
(注)見かけの直径のこと。角度(度、分、秒)で表す。
月の視直径は、およそ31分角。

惑星同士の接近は毎年起こりますが、間隔が1度を大きく切り
超がつくような大接近はなかなか見られるものではありません。
ところが2016年1月9日には、金星と土星が0度5分という
 0.1度を切るところまで近づいて、超大接近となります。
残念ながら両惑星が最も接近するのは13時15分で
日中のため肉眼で観測することはできません。
しかし天体望遠鏡を使えばピッタリ寄り添った
両惑星を観測することができるでしょう。

◆1月28日 月と木星が並ぶ
 
元旦に続いて1月28日に、月と木星が再び近づきます。 
「1ヶ月に2度も同じ天体が近づくの?」と疑問に思われるかもしれません。
しかし、月の公転周期は27.3日と1ヶ月よりも短いですから
1ヶ月の間に2回接近することがあったとしても、不思議ではありません。
今回の接近で両天体が最も近づくのは、1月28日の10時半ごろです。
しかし、日中のうえに地平線下にありますから
実際に条件良く観測できるのは、1月28日の夜明け前となります。 

月と木星が並ぶ 2016年1月28日



参考サイト

国立天文台 | ほしぞら情報
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/
Nikon | 星空案内 |  
AstroArts : 星空ガイド
星空ガイド 
つるちゃんのプラネタリウム
天文現象 - 大崎生涯学習センター
星空情報

◎用語解説
極大(きょくだい)・・・条件が最もいいときのこと
(く)・・・地球から見て太陽と90°離れた状態
視直径(しちょっけい)・・・地上から見た星までの角度
(しょう)・・・地球に一番近い状態
星食(せいしょく)・・・星や惑星が月に隠れる現象
等級(とうきゅう)・・・星の明るさの単位。数字が小さいほど明るい
°(ど) ′(ふん) ″(びょう)・・・角度の単位
離角(りかく)・・・太陽から離れている角度 
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moon_blue平成28 (2016) 年は閏 (うるう) 年です。

国立天文台暦計算室  2016年の暦要項。
この内容が、暦作成の共通のデータとなります。

平成28 (2016) 年の国民の祝日は次のとおりです。

 元日        1月  1日
 成人の日     1月11日
 建国記念の日 2月11日
 春分の日    3月20日
 昭和の日    4月29日
 憲法記念日   5月  3日
 みどりの日   5月  4日
 こどもの日   5月  5日
 海の日      7月18日
 山の日      8月11日
 敬老の日    9月19日
 秋分の日    9月22日
 体育の日    10月10日
 文化の日    11月  3日
 勤労感謝の日  11月23日
 天皇誕生日   12月23日

「国民の祝日に関する法律」が改正され、「山の日」が設けられることにな りました。

moon_blue宇宙航空研究開発機構(JAXA)は
観測ロケットS-310-44号機を2016年1月12日に打ち上げると発表



moonl_s

 pin4 2016年1月の月の暦 ☾*

月暦 

   
下弦 *   2日 14:30
   新月 * 10日 10:30
   上弦 * 17日 08:26
   満月 * 24日 10:46


moon1

アメリカ先住民は、各月の満月に様々な名前をつけていました。
その多彩なネーミングに、彼らの想像力の豊かさが表れています。

1月:Wolf Moon(狼月)
ネイティブアメリカンや中世のヨーロッパ人は、真冬の食糧不足を嘆く
飢えた狼の遠吠えにちなんだ名前を1月の満月に付けました。
1月の満月は、Old Moon(古月)やIce Moon(氷月)などとも呼ばれます。


0_0_0_0_0_0_0_0_0_0_0_0_icon_moonsilver月暦 (2016年)

 新月         上弦           満月          下弦

                               1月 2日
 1月10日  1月17日   1月24日   2月 1日
 2月 8日   2月15日   2月23日   3月 2日
 3月 9日   3月16日   3月23日   4月 1日
 4月 7日   4月14日   4月22日   4月30日
 5月 7日   5月14日   5月22日   5月29日
 6月 5日   6月12日   6月20日   6月28日
 7月 4日   7月12日   7月20日   7月27日
 8月 3日   8月11日   8月18日   8月25日
 9月 1日   9月 9日    9月17日   9月23日 
 
              (9月15日 中秋の名月)
 
10月 1日   10月 9日  10月16日  10月23日
10月31日  11月 8日  11月14日  11月21日
11月29日  12月 7日  12月14日  12月21日
12月29日

# 最遠の満月  4月22日 14h 地心距離 40.628万km
# 最近の満月 11月14日 23h 地心距離 35.664万km スーパームーン


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2015年11月30日

2015年12月☆星空情報と月見暦

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12月の夜空は季節の変わり目。
秋と冬、ふたつの季節の星が見られます。

師走恒例、15日のふたご座流星群は、宵のうちに月が沈み最良の条件。
宵の空にふたご座が昇り、一晩中見られる流星群として有名です。
3日の下弦は今年最小、19日の上弦は今年最大。
明けの空の3惑星(木星・火星・金星)は
会合の名残を惜しむように年末まで見えています。
しし座には木星が輝き、おとめ座のスピカの近くには火星が赤い。
火星の東の金星は、11日頃おとめ座からてんびん座に移ります。
年末にはさそり座で光る土星が、明けの空に姿を現わします。

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pin412月の主な天文現象

3日(木)
下弦  16時40分(夜半に東の空から昇り、明け方に南の空に見える。)
未明〜明け方、月とレグルスが接近
4日(金)  
未明〜明け方、月と木星が接近
5日(土)  
未明、月と木星が並ぶ
6日(日)  
未明〜明け方、月と火星が接近
7日(月)  
明け方、細い月とスピカが接近
8日(火)  
未明〜明け方、細い月と金星が大接近
11日(金)
新月  19時29分
15日(火)  
ふたご座流星群の活動がピークのころ
19日(土)
上弦  0時14分(日没ごろに南の空に見え、夜半ごろ西の空に沈む)
22日(火)  
冬至(北半球では、一年のうちで一番夜が長い日)
23日(水)  
夕方〜翌24日明け方、月とアルデバランが大接近
こぐま座流星群が極大
24日(木)  
このころ、未明〜明け方に火星とスピカが接近
25日(金)
満月  20時11分    次の満月は来年1月24日
29日(火)  
水星が東方最大離角 明るさ-0.5等星。(夕方の南西の低空に見えます)
深夜〜翌30日明け方、月とレグルスが接近
31日(木)  
深夜〜翌1月1日明け方、月と木星が大接
 

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今月はなんと言っても、ふたご座流星群が一番の注目です。
ピーク予想時刻が15日午前3時と夜間であり
さらに月明かりの影響がなく、絶好条件で見逃せません。
万全の準備で楽しみましょう。

上旬には明け方の南東の空で
月が木星、火星、金星と次々に並ぶ様子が楽しめます。
 
12月14日から15日にかけて、ふたご座流星群の活動がピークを迎えます。
月明かりの影響がなくピークが夜間に当たるという最高の条件で見逃せません。
万全の準備で楽しみましょう。

ふたご座流星群極大

毎年12月中旬ごろに活動がピークとなるふたご座流星群は
寒いことを別とすれば一年でもっとも見やすい流星群です。
 
・活動に当たり外れがなく、毎年まとまった数の流れ星が見られる
・冬至に近く夜が長いので、観察時間が長く取れる
・放射点(流れ星が流れる中心の方向)がある「ふたご座」が一晩中見え
 ちょうど真夜中に頭の真上に上る

◆明け方の月と3惑星
今年の秋は明け方の東の空に金星・火星・木星が接近して見えていました。
12月になると惑星同士の間隔は大きく開きますが
依然として明け方の南東の空を飾っています。
そして、先月までと同様に今月も、この惑星たちに月が並びます。

明け方の月と3惑星

火星は「おとめ座」を動いています。未明から明け方の南東の空で
金星と木星の中間あたりに見えます。明るさは約1.5等級です。
金星や木星よりは暗いものの、火星の赤っぽい色は印象的で目をひきます。
下旬になると「おとめ座」の青白い1等星スピカと並び
明るさの似た2つの星の対照的な色がいっそう美しく感じられるでしょう。
また、6日には細い月と接近します。肉眼や双眼鏡で眺めたり
地上風景と一緒に写真に収めたりしてみましょう。

明けの明星の金星は、未明から明け方の南東の空に見えます。
東の空には木星や火星、1等星スピカなどたくさんの明るい星が見えますが
まぶしい金星の存在感は圧倒的です。
8日に細い月と大接近します。数ある月と惑星の接近現象のうち
細い月と金星の共演はもっとも幻想的で美しいものといえるでしょう。

木星は「しし座」と「おとめ座」の境界あたりにあります。
日付が変わる前に昇ってきて、空が白んでくる朝5時半ごろに
南の空の高いところに見えます。明るさは約マイナス2等級です。
肉眼や双眼鏡では月との接近が楽しみです。4日の未明から明け方と
大晦日31日深夜から元日1月1日明け方の2回チャンスがあります。 

●12月4日(金)   月と木星が接近

12月4日月と木星が接近
 
明け方の南東の空で、月と木星(-2.0等星)が並んで輝きます。
14日の未明から明け方にかけて、東の空で月と木星が接近しているのが見えます。
双眼鏡で一緒に見ることができます。
夜明けがせまると、火星や金星も南東の空高く上ります。
次回の接近は12月31日。
また、月は2日後には火星と接近、4日後には金星と大接近します。

●12月6日(日) 月と火星が接近

12月6日月と火星が接近
 
12月4日に木星と接近した月が、6日の未明から明け方には火星と接近。
日々移り変わる明るい惑星との位置関係や
新月に向けて細くなっていく様子に注目してみましょう。
小さな三角を作るような位置には、おとめ座の3等星ポリマも見えます。
次回の接近は1月4日。また、月は2日後には金星と大接近します。

●12月8日(火)    細い月と金星が大接近

20151208
 
明け方の東の空で、月と金星(-4.2等星)が並んで輝きます。
明け方の空で12月4日に木星、6日に火星と接近した月が
8日には金星に大接近します。空高く輝く春の星々や火星、木星とともに
朝焼けに浮かぶ細い月と明けの明星の共演を楽しみましょう。
次回の接近は1月7日。

●12月15日(火)ふたご座流星群が極大

ふたご座流星群が極大
 
午前3時、ふたご座流星群が極大。
月齢4。14日の細い月は宵のうちに西へ沈みますので
月明かりの心配もなく絶好の条件で観測できるでしょう。

今年ふたご座流星群の活動がもっとも活発になるのは15日の未明3時ごろ
つまり夜間と予想されています。
そのうえ、月は14日の宵の早いうちに沈むので月明かりの影響もありません。
このようにピーク時刻と月明かりの条件が揃っているので
今年のふたご座流星群は最高の見え方になると大いに期待できます。
とくに「ふたご座」が高くなる14日深夜から15日未明にかけてが一番の見ごろとなり
多少の町明かりがある郊外でも1時間に20個程度は流れ星が見えるでしょう。
町明かりがなく空が開けたところでは、1時間あたり100個近く見える可能性もあります。

20151215

放射点高度も夜更けにはほぼ頭上に達しますので
1時間当たり100個近い流星を観測することも可能かもしれません。
火球めいた明るい流星も観測することができるかもしれません。

1215ふたご座流星群
 
今年は月の影響もなく条件は良いと言えます。
放射点にあたる「ふたご座」は、ほぼ一晩中見えていますので
長い時間流星を見るチャンスがあります。
特に深夜の2時頃には、「ふたご座」が頭の上にくるため
流星が真上から降ってくるように見られます。
1月の「しぶんぎ座流星群」、8月の「ペルセウス座流星群」と並んで
三大流星群の一つなので毎年大きな注目を集めます。
寒い季節なので、外に出る時は暖かい服装で空全体を見上げてみて下さい。

 【特集】ふたご座流星群(2015年)
 

●12月23日(水) こぐま座流星群


こぐま座流星群
 
今回は満月近い月が午前4時頃に沈みますので
夜明け前が流星を見るのに適しています。
月明かりがあるものの流星の流れる放射点が北極星に近いので
一晩中見ることが出来ます。
通常は数が少ないですが、時々多くなる気まぐれな流星群です。
23日のピークの前後数日間にわたり観測できますので
もし23日が天気が悪くても翌日もリトライしてみてください。
一年の締めくくりに、是非夜空を見上げてみてください。

●12月31日 月と木星が大接近

12月31日 月と木星が大接近
 
大晦日の深夜から元日未明、月と木星が大接近しているのが見えます。
ふるさとで、初詣の列で、初日の出を待ちながら
南東の空高く見える月と木星を眺めてみましょう。次回の接近は1月27日。 


〇上旬 カタリナ彗星が明け方に4等台
12月の明け方の東の空に、カタリナ彗星(C/2013 US10)が見えています。
明るさは4等級からだんだん暗くなっていきますが
11月に比べて高い位置で見やすくなります。
8日ごろには金星に接近、その後はうしかい座の
アルクトゥールスに向かって移動し、年が明けて1月2日に最接近します。

カタリナ彗星
 
〇下旬 火星とスピカが接近
12月下旬、明け方の南東の空で火星とスピカが接近しているのが見えます。
最接近は24日。同時に見えている金星と木星の圧倒的な輝きに比べると控えめながら
赤い火星と青白いスピカの色の対比が美しい。夜明け近くになれば土星も昇り
木星、火星、金星、土星の見事な連なりを見ることができるでしょう。 

火星とスピカ


参考サイト

国立天文台 | ほしぞら情報
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/
Nikon | 星空案内 |  
AstroArts : 星空ガイド
星空ガイド 
つるちゃんのプラネタリウム
kenko-tokina 天文イベントをチェック!
天文現象 - 大崎生涯学習センター
星空情報

◎用語解説
極大(きょくだい)・・・条件が最もいいときのこと
(く)・・・地球から見て太陽と90°離れた状態
視直径(しちょっけい)・・・地上から見た星までの角度
(しょう)・・・地球に一番近い状態
星食(せいしょく)・・・星や惑星が月に隠れる現象
等級(とうきゅう)・・・星の明るさの単位。数字が小さいほど明るい
°(ど) ′(ふん) ″(びょう)・・・角度の単位
離角(りかく)・・・太陽から離れている角度 
 

moonl_s


 pin4 2015年12月の月暦 ☾*

月暦 

   下弦 *   3日 
16:40
   新月 * 11日 19:29
   上弦 * 19日 00:14
   満月 * 25日 
20:12

html

pin4〜冬の満月は高い〜  季節による月の高度の変化
 

北半球では太陽の南中する高度は夏が高く、冬は低くなります。
一方、月が南中する高度は太陽に比べその変化が大きくなります。
これは地球から見て、太陽が1年かけて天球を1周するところを
月は約1カ月で1周してしまうからです。 
たとえば、1月の場合、新月から満月までの約2週間の間に南中する高度は
約40度(腕をいっぱいにのばした時のげんこつの縦の長さの4つ分)も変化します。
地球から見ると、満月は太陽の正反対の位置にきた時に見られます。
夏の頃の満月は、冬の頃の太陽とほぼ同じ場所を。
冬の頃の満月は、夏の太陽とほぼ同じ場所にあることになります。
このように季節によって同じ月齢の月でも高度や見やすさが変化します。
この他、太陽の通り道(黄道)と月の通り道(白道)と傾きが異なるため
同じ季節でも年によっては10°高度が異なります。

黄道が赤道の北にあるとき、これは季節でいうと夏にあたります。
この時太陽は空高く昇ります。一番北へ行くときが夏至(6/21頃)です。
一方、冬の時は黄道は天の南にあり、太陽の高度は低くなります。
最も低くなるのは冬至(12/21頃)です。 

月の南中高度と月齢・季節の関係の表です。
 

       春    夏   秋   冬 

新月 *  普通  高い  普通  低い 
上弦 *  
高い  普通  低い  普通 
満月 *  
普通  低い  普通  高い 
下弦 *  
低い  普通  高い  普通


moon_sepia冬の満月は高く昇る「月天心」

christmas-night-full-moon


★冬の満月の名前
 
満月...それは私たちを魅了する特別な存在。
夜空で最もドラマティックな光景であり、数千年も前から
詩人、芸術家、そして恋人たちにとってのインスピレーションの源になっています。
人類は数千年も前から、月の動きを利用して過ぎゆく年の経過を追い
狩猟、種まき、そして収穫のスケジュールを決めてきました。
古代に生きた世界中の人々が、その時々の植物、動物
または天候の動きを基にして満月に名前を付けてきたのです。

moon_blue12月:Cold Moon(寒月)
冬が到来する12月の満月には、Cold Moon(寒月)という名前が付けられました。
ほかには、Long Night Moon(長夜月)やOak Moon(オーク月)という名前があります。 
 0_0_0_0_0_0_0_0_0_0_0_0_icon_moonsilver
Full Winter Moon 冬の満月 植民地時代のアメリカ 
Full Cold Moon 冷たいの満月 アメリカ先住民チェロキー族 
Full Cooking Moon 料理の満月 アメリカ先住民チョクトー族 
Full Quite Moon 素晴らしい満月 ケルト 
Full Wolf Moon オオカミの満月 イギリス中世、アメリカ先住民 英語名では2月の満月の名 
          雪と寒さの深い冬の最中、オオカミの群れが餓えて遠吠えをし歩き回ることから。 
Full Old Moon 昔からの満月 単に "old Moon" といえば下弦の月を表す。 
Full Storm Moon 嵐の満月 吹雪が厳しい頃 
Full Great Spirit Moon 偉大な精霊の満月  
Full Big Winter Moon 大きな冬の満月  
Full Chaste Moon 汚れなき満月  
Full Ice Moon 氷の満月  
Full Snow Moon 雪の満月 大部分のアメリカ先住民の部族は2月の名前としている 
Full Nursing Moon 育てている満月  
Full Milk Moon ミルクの満月 

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「Moon Before Yule」
ユールの前の満月 
クリスマスの直前に起こる満月 
キリスト降誕祭の前の月

Moon Before Yule(ユールの前の月)
クリスマスの直前に起こる満月のことで
通常12月に起こりますが11月に起こる年もあります。
なおユール(Yule, Jul)はもともとキリスト教以前の
古代北欧の収穫祭でしたが、現在ではクリスマスを指します。
 
「Moon After Yule」 
ユールの後の満月 
クリスマスの直後に起こる満月 

Moon After Yule(ユールの後の月)
クリスマスの直後に起こる満月のことで
通常1月に起こりますが12月に起こる年もあります。
 

冬(冬至)の最初の満月は「Moon after Yule」
イースターと並んでキリスト教の大きな行事である降誕祭(Yule)を挟んだ
秋の最後の月 Moon before Yule と
冬の最初の月 Moon After Yule も
同様に確固たる地位を持っており、
秋の最初の満月で秋の収穫を意味します。
Harvest Moonと狩猟期に入る頃に訪れる
その次の満月 Hunter's Moonも決まっているため
冬至の約1ヶ月前にやってくる秋の3番目の満月はもう一つの余分な月になります。  

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moon_blue「大晦日」月の満ち欠けとの関係

 


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Posted by sara1116 at 22:00Comments(0)clip!月の暦

2015年11月01日

2015年11月☆星空情報と月見暦

11月も東の空では3つの惑星「金星・木星・火星」を楽しむことができます。
3つの惑星はお互いに近い位置に昇り、夜空を賑わせます。
特に明けの明星・金星は−4等台もの明るさで輝き
また木星も約−2等と明るく、ひと目でその姿を探し当てられそうです。
火星は1等台の明るさで、金星や木星と比べて控えめに輝きます。
空が明るくなりはじめる前に楽しむのがおすすめです。

074_img1
 
11月上旬は金星と火星が特に近く、4日(水)に最接近します。
また、6日(金)〜8日(日)の間は細い月が3つの惑星と近く
月と惑星のランデブーを楽しめます。

13ya_20141006


明るい星が少ないと言われる秋の宵空ですが
天頂付近には「アンドロメダ」「ペガスス」といった
星座たちの2等星が輝いています。
宵空では天頂付近に秋の四辺形(ペガススの大四辺形)が広がり
そこから北東方向にアンドロメダ座、ペルセウス座とつながっています。
さらに北天のカシオペヤ座とケフェウス座、南東のくじら座まで見つければ
神話のエチオピア王家物語に登場する星座が勢ぞろい。

明け方には東の空で金星・火星・木星が集合。
今月も明け方の東の空で3惑星が並んでにぎやかです。
上旬には火星と金星が大接近し、その2つの上に木星が見えます。
7日と8日には細い月も近づき、いっそう美しい光景となるでしょう。

夜明けが遅くなってきており、夜更かしするか早起きするか
難しいところですが、寒さ対策をしっかりとして眺めてみましょう。

金星と火星が大接近中
 

金星と火星が大接近中
 
この秋は明け方の東の空に金星、火星、木星の3惑星が集まって見えています。
惑星が星座の中を動いていく見かけの速さはそれぞれ異なるため
3惑星の間隔は日々変化していきます。
火星と木星は10月18日ごろ、金星と木星は10月26日ごろに最接近しました。
そして残る組み合わせ、金星と火星は、11月3日ごろに最接近となります。
肉眼でももちろん楽しめますが、双眼鏡で眺めると
金星の強烈な輝きをいっそう強く感じたり火星の赤っぽい色合いが
よりはっきりと見えたりして、さらに面白いでしょう。
10月中は木星も双眼鏡の視野内に一緒に見えますが、木星のそばには
ガリレオ衛星も見えるかもしれません。よく観察してみてください。
また、金星と火星が最接近する3日ごろの間隔は
満月の見かけの直径の1.5倍くらいなので、満月がすっぽり入る程度の倍率
(50倍程度)の天体望遠鏡で観察すれば2つを同一視野内にとらえられます。

1103
 

6〜8日、金星・火星・木星と細い月が集合
 
金星と火星の大接近や木星を含めた3惑星の集合だけでも
面白い明け方の東の空ですが、6〜8日にはここに細い月が近づいてきて
さらに賑やかになります。ぜひ早起きして観察してみましょう。
何時ごろに眺めてみてもいいのですが、時刻が早すぎると天体が低く
遅すぎると空が明るくなり、見づらくなります。
日出1時間前(東京で5時ごろ)ぐらいから、空の色が変わっていく様子と
共に楽しみましょう。広く見渡すと雲の動きなどにも気付き
地球の美しさも感じられるかもしれません。
双眼鏡でクローズアップして観察するのもオススメです。
とくに、細い月の暗い側がほんのりと光る「地球照」がよく見え
惑星だけでなく月の面白さも再発見できそうです。
さらに、写真で記録を残すのも面白いでしょう。
スマートフォンの内蔵カメラやコンパクトデジタルカメラでも
手軽に写せますので、なるべく手振れを抑えるように注意して撮影してみてください。
早朝の寒さが強く感じられる季節になってきましたが
そんな寒さや眠さを我慢して見る価値のある美しい光景です。
今月も朝の天体観察を楽しんでみてはいかがでしょうか。 

6〜8日、金星・火星・木星と細い月が集合

1108



おうし座流星群
 
「おうし座流星群」は毎年11月上旬ごろに活動が見られる流星群です。
「おうし座南流星群」と「〜北流星群」の2つがあり
それぞれの活動時期や放射点(流れ星が飛ぶ中心となる点)は
少し異なっているのですが、本格的な流星観測でなければあまり区別されません。

このおうし座流星群は、南北両方を合わせても最大で
1時間に10個程度の流れ星しか見えない小規模な流星群です。
見晴らしがよくなかったり、月明かりや町明かりがあったりするような夜空では
1時間当たり数個ほどしか見えない可能性があります。
しかしこの流星群には、火球と呼ばれるとても明るい
流れ星の割合が高いという特徴があります。
一部の予想では、今年はその割合が例年よりもさらに高いとみられています。

当たれば大きい(明るい)とはいえ、寒い夜空の下で
イチかバチかに賭けて流れ星を待ったために
体調を崩してしまっては、元も子もありません。
「もしかしたら火球が見えるかも」と心の片隅に留めおくくらいの
気軽な気持ちで夜空を見上げてみましょう。
運が良ければ、深夜を鮮やかに彩る冬の星座の星々の間や
明け方の東の空に輝く惑星たちのそばを
見事に流れていくかもしれませんね。もし気合いを入れて眺めてみる場合には
真冬並みの身支度をしてご覧ください。時間帯は深夜から明け方にかけて
一方向だけでなく空を広く見渡すと良いでしょう。 

1113

 
 moonline_b

pin411月の主な天文現象

3日(火)
下弦(夜半に東の空から昇り、明け方に南の空に見える)
この頃、未明〜明け方に金星と火星が大接近

4日(水)  
金星が火星の南00°41.9′を通る
 
5日(木)  
未明〜明け方、月とレグルスが接近

6日(金)  
この頃、おうし座南流星群が活動中
(出現期間10月15日〜11月30日)
 
7日(土)  
未明〜明け方、細い月と木星が接近、火星が並ぶ

8日(日)  
立冬(こよみの上で冬の始まり)
未明〜明け方、細い月と金星が接近、火星が並ぶ

10日(火)  
明け方、細い月とスピカが接近

11日(水) 
16:39 月が水星の北03°14.0′を通る 

12日(木)
新月(下弦〜新月は夜空が暗く、星がよく見えます)

13日(金)  
この頃、おうし座北流星群が活動中
09:45 月が土星の北03°01.6′を通る

17日(火)
21:59 水星と太陽が最接近(00°14.7′) 


18日(水) 
しし座流星群が極大 
02:34 水星が外合(太陽の南00°16.2′、-1.0等、視直径04.6″)
 
19日(木)
上弦(日没ごろに南の空に見え、夜半ごろ西の空に沈む)

20日(金)
11:15 月が海王星の北02°51.5′を通る 

21日(土) 
十日夜  ( 旧暦の10/10 )

22日(日)
00:32 月が赤道通過、北半球へ


23日(月)
00:25 小雪(太陽黄経240°)
03:40 月が天王星の南00°56.7′を通る
 

24日(火)
05:07 月の距離が最近(0.944、36万2817km、視直径32.9′)
10:57 水星と土星が最接近(02°41.0′)

25日(水)
21:32 水星が土星の南02°45.5′を通る 
 
26日(木)
満月  (次の満月は12月25日です)
夕方〜翌27日明け方、月とアルデバランが大接近
18:01 アルデバラン(0.9等)の食(東京:暗縁から出現、高度10°)

28日(土)
05:07 月が最北(赤緯+18°23.0′) 
 
30日(月)  
このころ、未明〜明け方に金星とスピカが接近
16:28 土星が合(太陽の北01°39.5′、0.4等、視直径15.1″) 


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04_g-top3

西の空に夏の大三角の星があります。
12月でも見えますが、そろそろ見納めですので
明るいベガを目印に探してみましょう。

真上には秋の四辺形があります。
街明かりの中では見つけにくいですが
真四角に近いため、空がやや暗い場所では意外と目立つ存在です。
秋の四辺形はペガススの四辺形とも言います。
四辺形が馬の胴体で、南西に頭、北西に前足が伸びますが
地上に対して逆さまになっているので
天馬の姿はやや想像しにくいかもしれません。
ペガススの頭の位置にある球状星団 M15 は
この時期に 101cm 望遠鏡で観望する天体の一つです。
数十万の恒星が狭い領域にびっしりと集まった様子を
望遠鏡で見ることができます。

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11月3日(火) 金星と火星の接近
明け方東の空に、明けの明星・金星がたいへん明るく輝いています。
そして、11月上旬、このすぐ左側に見られる、オレンジ色の星が火星です。
特に3日の明け方が最も接近して見られますので、ぜひご覧ください。
見やすいのは午前5時ころです。 
 
3日の深夜2時半頃、東の空から赤い「火星」と
明るい「金星」がすぐ近くで並んで顔を出します。
その30分前には「木星」が先に昇っており
さらに真上には下弦の月が輝いています。
二つ並んだ金星と火星、その上には木星と月が輝き
見事な光景となることでしょう。

11月6日(金) おうし座南流星群
今年は月が深夜3時頃に昇ってきますので、0時〜4時頃までが見ごろです。
11月頃、長期間にわたって出現する流星群で
放射点が「すばる」に近い「おうし座北流星群(11月中旬にピーク)」と
少し南にある「おうし座南流星群(11月上旬にピーク)」に分かれています。
流星の数はあまり多くはありませんが
毎年確実に現れる流星群ですのでぜひ見て下さい。

おうし座流星群

●11月7日(土) 明け方東の空で、月と金星、火星、木星が並んで輝く
明け方東の空で、金星が明るく見えています。
そして今月は、木星も加わりにぎやかになります。
この中で金星がいちばん明るく、木星がその次に明るく見えます。
そして、6日(金)の明け方は、木星の上に、月が並んで見えるでしょう。
また、7日(土)は木星の下側に月が移動して輝きます。
月の下側に見えるのが、金星となります。
8日(日)は、月の高さが低くなり、惑星達の下側に
月が移動しこの接近は終わります。

20151102-32
 
火星は、金星や木星に比べるとかなり暗く見えますので
注意して観察してください。天気がよければ、火星と
しし座のレグルスが見つかるかもしれません、
ただ、金星や木星ほど明るくはありませんので注意して探してください。

ところで、11月上旬は、金星、木星、火星は比較的接近して見えますが
しだいに離れていきます。
おおまかにみると、木星は日を追うごとに高さが高くなります。
火星も少しずつ高くなりますが、木星ほどは高くなりません。
いっぽう金星は、ほぼ同じ高さでしばらくの間は輝いて見えるでしょう。

04_g-top1
 
11月13日(金) おうし座北流星群
今年は一晩中月がないので流星を見るのに大変恵まれています。
流星が流れでる放射点が高くなる21時以降が見やすいでしょう。
「火球」と呼ばれる非常に明るい流星が多いのが特徴です。
放射点が「おうし座」の南と北に分かれていて
それぞれ南群、北群と呼ばれています。10月末から11月中旬くらいまで
長いスパンで観測できるのも、この「おうし座流星群」の特徴です。
一時間に流れる流星は数個ですが、たくさん見られることに期待しましょう。

20151102-42

おうし座流星群は、放射点(流星が飛ぶ中心点)が2つあり
それぞれ北群(おうしの肩付近)、南群(おうしの胸付近)と呼ばれています。

両方とも活動期間は、10月中旬から11月下旬までほぼ同じですが
南群のピーク(極大)は11月5〜6日ごろ
北群は12〜13日ごろとなっています。

11月18日(水) しし座流星群
今年は月もなく、良い条件で流星を観測することが出来きます。
「しし座流星群」は33年ごとに大出現し、流星雨が降ることでも知られています。
2001年には1時間あたり数千個に達する大出現を見せ
天文ファンだけでなく、多くの人を喜ばせました。
しし座流星群は、しし座方向から全天に向かって流星が流れます。
このため、しし座見えていないと、流星も見えません。
このころ、しし座が昇るのは真夜中ころなので、これ以降になると見え始めます。
そして、しし座が高くなる、明け方には多くなっていきます。 

04_g-top2

次の大出現は2032〜34年になると思われます。
また、この時期は深夜2時を過ぎると東の空から
「木星」「火星」「金星」と次々に惑星が昇ってきます。
惑星たちと流星の共演も楽しみですね。 

1118
 

参考サイト
国立天文台 | ほしぞら情報
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/
AstroArts : 星空ガイド
http://www.astroarts.co.jp/index-j.html
Nikon | 星空案内 | 
http://www.nikon.co.jp/channel/stars/index.htm
星空ガイド 
http://www.cul-spo.or.jp/comcen/cosmo/
つるちゃんのプラネタリウム
http://homepage2.nifty.com/turupura/index.htm
パレットおおさき
http://www.palette.furukawa.miyagi.jp/space/astro2014/

◎用語解説
極大(きょくだい)・・・条件が最もいいときのこと
(く)・・・地球から見て太陽と90°離れた状態
視直径(しちょっけい)・・・地上から見た星までの角度
(しょう)・・・地球に一番近い状態
星食(せいしょく)・・・星や惑星が月に隠れる現象
等級(とうきゅう)・・・星の明るさの単位。数字が小さいほど明るい
°(ど) ′(ふん) ″(びょう)・・・角度の単位
離角(りかく)・・・太陽から離れている角度 

starchart


moonl_s


 pin4 2014年11月の月暦
 
☾*

月暦

  下弦 *   3日 21:24
  新月 * 12日 02:47
  上弦 * 19日 15:27
  満月 * 26日 07:44

html


pin43月見 (十五夜、十三夜、十日夜)

・十五夜 ( 旧暦の8/15 )
・十三夜 ( 旧暦の9/13 )
・十日夜 ( 旧暦の10/10 )

2015年
十五夜  9月27日
十三夜 10月25日
十日夜 11月21日

お月見といえば十五夜が定番ですが
他にも十三夜、十日夜のお月見行事があるのをご存知でしょうか。
十三夜は聞いた事があるけど、十日夜は知らないという方も多いと思いますが
昔からこの3日間が晴れると良いことがあるとされています。

10
 
■十日夜(とおかんや)について

十日夜とは旧暦10月10日に行われる収穫祭で東日本を中心に行われています
(西日本では旧暦10月亥の子の日や11月に類似する収穫の行事を行います)。

その内容は地方によって様々ですが、稲の刈り取りが終わって
田の神様が山に帰る日とされているため、稲の収穫を祝って
お餅をついて食べたり
稲の茎をたばねた「わらづと 」や「わら鉄砲」で地面を叩きながら唱えごとをして
地面の神を励まし、作物にいたずらをするモグラを追い払います。
また「かかしあげ」といって田んぼを見守ってくれたかかしにお供えものをし
かかしにお月見をさせてあげる地方もあります。
※案山子(かかし)は田の神様。
案山子にお供えものをしてお月見をしてもらうのは
十日夜に天に帰るからという言い伝えもあるそうです。

十日夜はお月見がメインではないため、月齢に関係なく
新暦の11月10日に祭りを実施する地方が多いようですが
昔から十五夜、十三夜、十日夜の3日間が晴れてお月見ができると
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2015年09月30日

2015年10月☆星空情報と月見暦

10月になるといよいよ秋も本番を迎えます。
天高く星輝く季節。秋の星座たちも出そろってきました。
しかし、秋の星座には明るい星が少なくて星座の形を結ぶのに少々てこずります。
まずは目印になる明るい星をさがしてそこからたどることにしましょう。

10top

南の空高くにぺガスス座の大きな四辺形を見ることができます。
二等星ひとつと三等星3つで、秋の四辺形とも呼ばれます。
この四辺形から秋の星座たちを見つけることができます。
四辺形の東のへりを北へ伸ばすとWの字の形のカシオペヤ座、南へ伸ばすと
くじら座のしっぽの二等星デネブカイトス、東のへりを南へ伸ばすと
みなみのうお座に光る一等星、ホ−マルハウトが見つかります。
この星は秋の星座の中でたった一つの一等星です。
 
南の空はデネブカイトス、ホ−マルハウトの他はあまり目立ちませんが
西の方から やぎ座、みずがめ座、うお座という星占いに出てくる
黄道上の星座たちがならんでいます。また、四辺形の中で一番明るい二等星から
北東にアンドロメダ座の星が弓なりに続きます。
北の空は西のはくちょう座から続く高い空に天の川が流れています。
夏に比べ、天の川の明るさや巾も、淡く細くなっています。
この流れのなかに古代エチオピア王のケフェウス座、カシオペヤ座と続きます。

sky-m
 
気候もすっかりよくなり、スポーツ、読書、行楽にと何をするにも快適な季節。
日本列島は、大型の移動性高気圧に覆われる日が多くなるため
晴れた日が多くなる上に、透明度が高くなってきて
天体観測をするにはもってこいの季節となります。
美しい星空のもとで、秋の夜長を楽しんでみませんか。

日の出前の東の空で、明けの明星・金星が
マイナス4等台の明るさで輝きとてもよく目立っています。
10月上旬は、金星よりも空の低い位置に火星と木星が見えています。
火星の明るさは1.8等とやや暗いものの、木星はマイナス1.7等と明るく
高度が低くてもよく目立ちます。
10月8日、9日、10日は、細い月がこれら3つの惑星の近くに見え
美しい光景となるでしょう。

月と金星、火星、木星の接近 

日の出前の東の空に見えている金星、火星、木星の位置の変化に注目しましょう。
10月上旬には空の低い位置にあった木星は徐々に高度を上げ
18日前後に火星、26日前後に金星と接近して見えます。
特に木星と金星の接近はとても目をひき、美しい眺めとなるでしょう。
早起きして観察してみてください。

金星と木星の接近

秋風が少しずつ心地良さを増す頃。
夜空では華やかな夏の星座たちが西空に傾き
東の空には秋の星座たちが昇ってきています。

秋を代表する星座たちは、ひとつのギリシャ神話で結びつけられています。
物語に登場するペガスス座の3つの星と
アンドロメダ座の1つの星が形作る大きな四角「秋の四辺形」を探してみましょう。
東の空高くで四角を作る4つの星は2等星が3つ、3等星が1つと
暗くあまり目立ちませんが、西の空高く輝く「夏の大三角」から
東にたどると見つけやすくなります。


moonline_b

pin410月の主な天文現象

明けの空に木星が見え、火星、金星が相次いで接近します。
17日には火星が木星の北に、26日には金星が木星尾南にそれぞれ接近。
26日は金星の西方最大離角の日。
アルデバランの食が、2日と30日に起きます。
2日の食は宵の空で、京都より東の地域で見られますが
潜入が見られるのは東北地方以北。
30日のアルデバラン食は、福岡で昼間の潜入となります。

金星・火星・木星が集合1
 

2日(金)  深夜から翌3日明け方、月とアルデバランが大接近
3日(土)  小惑星ベスタがくじら座で衝
5日(月) 下弦 (夜半に東の空から昇り、明け方に南の空に見える)
8日(木) 寒露(太陽黄経195度)
9日(金)  未明〜明け方、細い月と金星が大接近
       このころ、未明〜明け方に金星とレグルスが接近
              水星が留 / この頃、10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)が極大
10日(土) 明け方、細い月と火星、木星が接近
       このころ、おうし座南流星群が極大
11日(日) 明け方、細い月と水星が並ぶ
12日(月) 天王星が衝(一晩中見えるので観察の好機です)
13日(火) 新月 (下弦〜新月は夜空が暗く、星がよく見えます)
16日(金) 水星が西方最大離角(明け方の東の低空に見えます)
       夕方、月と土星が接近 
18日(日) このころ、未明〜明け方に火星と木星が大接近
19日(月) 火星による5等星の食
21日(水) 上弦 (日没ごろに南の空に見え、夜半ごろ西の空に沈む)
               土用(太陽黄経207度)/ このころ、オリオン座流星群が極大
22日(木) オリオン座流星群が極大
24日(土) 霜降(太陽黄経210度)
25日(日) 十三夜 (後の月)
26日(月) 金星が西方最大離角(明け方の東の空で目立っています)
       このころ、未明〜明け方に金星と木星が大接近
27日(火) 満月 (次の満月は11月26日)
29日(木) 宵から翌30日明け方、月とアルデバランが接近

金星・火星・木星が集合2

金星・火星・木星が集合3


moonline_b
 
moon_sepia10月9日 10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)

10月りゅう座流星群は以前にジャコビニ流星群として知られており
大出現して世界中を驚かせたことのある流星群です。
2015年の10月りゅう座流星群の観測条件はまずまず良い方です。
極大は2015年10月9日の15時ごろで、残念ながら日中時間帯にあたってしまいます。
しかしその4時間後には観測可能となりますから、例年と比べて
極端に条件が悪いわけではありません。
月齢は26.1ということで月明かりの影響を全く受けません。
ですから月の条件は最良です。
総合的にみると 2015年の観測条件はまずまず良い方です。
しかし、10月りゅう座流星群は母彗星であるジャコビニ・ジンナー彗星が
回帰した時だけ活発に活動しますが、それ以外の年の出現数は極端に少なくなります。
次回ジャコビニ・ジンナー彗星が回帰するのは2018年9月ですから、
出現数としてはあまり期待できそうにありません。
おそらく1時間あたりに最大でも3個程度にとどまるのではないかと予想されています。
10月りゅう座流星群の流星はフワッとゆっくり流れます。
これは独特で特徴的な飛び方ですから、ぜひ一度ご覧になってみてください。

10月りゅう座流星群極大

moon_sepia10月9日〜10日 木星と火星、金星とレグルスのペアに月が近づく
 
2015年10月は惑星や月の接近が多く見られます。
それというのも、夜明け前の東天には
金星、木星、火星の3惑星が集まっているからです。
とても賑やかで見ごたえがありますから、ちょっと早起きして
ご覧になられてはいかがでしょうか。

10月9-11

この日の早朝、日の出前の東の空に5つの天体が集合します。
まず、三日月状の細い「月」が見つかると
その下に「水星」が光っているはずです。
そして月の左側に明るく光るのは「木星」です。
さらにその上には赤い「火星」があり、またその上に
一番明るく輝く「金星」を見ることが出来ます。 
 
この日は月と金星が大接近します。間隔は1.0度です。
ちょうどこの日は金星とレグルス(しし座の1等星)も2.5度まで接近しており
こちらも見ものです。3天体が3.5度の範囲に集まって
これだけでも見ごたえ十分なのですが
これらの下方には火星と木星のペアが3.9度離れて並んでいます。
全部まとめて5天体がしし座の狭い範囲に集まって
なかなかお目にかかれない眺めになりそうです。

img_20151010

moon_sepia10月11日   月と水星が近づく
 
夜明け前の東天で、月が惑星に2日連続で接近していますが
10月11日は水星に近づきます。といっても実際は
翌日12日の方が間隔が狭いのですが、月が細すぎて観測しづらいため
あえて11日の方を取り上げました。
日の出から43分前ということで、東の空はだいぶ明るくなってきています。
月と水星の間隔は6.6度も開いていますから、接近といえるようなものではありません。
水星の明るさは0.4等ありますが、周囲が明るくて見づらいでしょうから
双眼鏡を用意しておきましょう。
一方の月は月齢27.6で、非常に細い三日月形です。
こちらも条件によっては肉眼でわかりづらいかもしれません。
あまり条件の良い接近ではありませんが
非常ににぎやかな東天を楽しんでください。
 
moon_sepia10月16日  水星が西方最大離角 月と土星が並ぶ
 
南西の空で低い位置に、月と土星が横に並んでいます。
この日は月齢3.4の三日月で、右下方向が光っています。
薄明が終わるのにあと30分必要ですが、土星の明るさは0.6等と明るいので
問題なく見ることができそうです。
夕方に両天体が近づくのは今月で見納めですから
しっかりと見ておきましょう。

10月16日、月と土星が接近
 
moon_sepia10月18日   火星と木星が0.4度まで大接近

深夜2時過ぎに「金星」、そして3時前に「火星」と「木星」が並んで
東の空から昇ってきます。
また、明け方4時半頃には「水星」が昇ってくるのが目に入ってきます。
赤い火星と、惑星の中で一番大きい木星がすぐ近くまで接近して並んでいますので
すぐに目につくでしょう。すぐ近くには、しし座が一緒に昇ってきています。
今年は、この時期に明け方の東の空に惑星たちが集まっているので
惑星観察のチャンスと言えるでしょう。
 明けの明星(東の空に輝く金星)のすぐ下、地平線側に見えています。
火星の美しい赤色は、双眼鏡で見ると良くわかります。

0月18日、火星と木星が大接近

moon_sepia10月19日 火星が星をかくす珍しい天体現象 
 
見るには天体望遠鏡が必要。
しし座の4.6等星(しし座63番星)が火星にかくされます。
このとき火星の右上0.5度にはさらに明るい木星があります。
天体望遠鏡では面白いながめとなるでしょう。

1019

moon_sepia10月22日 オリオン座流星群 (22〜24日 オリオン座流星群が極大)
 
22日午前8時頃、オリオン座流星群が極大を迎えると予想されます。
空の透明度が高くなるこの時期に観測できるのが「オリオン座流星群」。
極大を迎えるこの日は、上弦過ぎの月で明るさはありますが
夜半過ぎに月が沈むので、毎時10〜15個程度観測できると予想されています。
オリオン座は10月下旬には夜更けに空高く昇るので観測しやすいでしょう。
21日の夜更けには月が沈みますので、好条件で観測できるでしょう。 

オリオン座流星群

彗星の残した塵(ちり)が高速で大気圏に突入することで流星は光ります。
遥か彼方のハレー彗星を思い浮かべながら流星を探すのも良いですね。
ちなみに次にハレー彗星が地球に接近するのは2061年だそうです。

オリオン座流星群(オリオン群)

moon_sepia10月25日   十三夜月(栗名月)
 
名月といえば中秋の名月が有名ですが、もう一つ別の名月が存在します。
それは十三夜月と呼ばれるもので、旧暦9月13日に見られる月のことです。
十三夜月は満月よりも少しだけ欠けており、それが趣があっていいのです。

3月見
十五夜・・旧暦の8/15
十三夜・・旧暦の9/13
十日夜・・旧暦の10/10

2015年
十五夜 9/27  
十三夜 10/25
十日夜 11/21

十三夜

moon_sepia10月26日  金星と木星が大接近、火星も並ぶ

26日の深夜2時過ぎに「金星」と「木星」が並んで顔を出します。
惑星の中で最も明るい金星と、2番目に明るい木星が
非常に近づいて昇ってくる眺めは中々見ることが出来ません。
さらにその頃、赤い「火星」も続けて昇ってきます。
この時期の夜明け前の空は、惑星たちで賑やかです。

金星と木星が大接近
 
 金星はこの日、太陽の西側で最大離角
(地球から見て内惑星が最も太陽から離れて見える位置にある時のこと)となります。
天体望遠鏡で見れば、半月のような形の金星が観測できます。
美しい金星をお楽しみください。 

10月26日、金星と木星が大接近


参考サイト
国立天文台 | ほしぞら情報
AstroArts : 星空ガイド
Nikon | 星空案内 | 
星空ガイド 
つるちゃんのプラネタリウム

◎用語解説
極大(きょくだい)・・・条件が最もいいときのこと
(く)・・・地球から見て太陽と90°離れた状態
視直径(しちょっけい)・・・地上から見た星までの角度
(しょう)・・・地球に一番近い状態
星食(せいしょく)・・・星や惑星が月に隠れる現象
等級(とうきゅう)・・・星の明るさの単位。数字が小さいほど明るい
°(ど) ′(ふん) ″(びょう)・・・角度の単位
離角(りかく)・・・太陽から離れている角度 



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 pin4 2014年10月の月暦 ☾*

月暦 

  上弦 *   5日 
06:06
  満月 * 13日 09:06
  下弦 * 21日 05:31
  新月 * 27日 
21:05 

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pin4十三夜月(栗名月)とは

中秋の名月は皆さんもご存知でしょうが
実は中秋の名月の翌月にはもうひとつの名月があります。
これは十三夜月や十三夜月と呼ばれています。
また、後の月と呼ばれることもあります。
十五夜(中秋の名月)から約1か月後に巡ってくる十三夜は
十五夜に次いで美しい月だといわれ、昔から大切にされていました。 
中秋の名月は旧暦8月15日に見える月のことですが
十三夜月は旧暦9月13日に見える月のことです。
現在の暦でいうと10月頃になりますが、ちょうどこの頃は
栗が実る時期、栗や枝豆を供えることから
「栗名月(くりめいげつ)」「豆名月(まめめいげつ)」ともいいます。

中秋の名月と十三夜月というふたつの名月がありますが
片一方だけしか見ないのは「片見月」といって
良くないこととされているそうです。
中秋の名月は十五夜の月で満月頃となりますが
栗名月は十三夜月ですから月齢12で満月よりも少し手前。
満月よりも少しだけ欠けた月を見るというのも
また趣きがあっていいのかもしれません。
といっても、気をつけて見ると満月よりも
ちょぴり欠けているのが確認できる程度で
それほど大きな違いはわからないでしょう。

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※十五夜は中国から伝わったものですが、十三夜は日本固有の風習で
 秋の収穫祭の一つ ではないと考えられています。

※延喜19年(919年)には宇多法皇によって9月13日にも観月の宴が行なわれ
 これが日本独自の十三夜の月見のはじまりとされます。 

十三夜月はそれほど有名というわけではありませんが
中秋の名月とともに、ふたつの名月を見比べてみられてはいかがでしょうか。
片見月とならないように…。

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moon_blue十三夜月が見られる日の一覧表

2015年 10月25日
2016年 10月13日
2017年 11月 1日
2018年 10月21日
2019年 10月11日
2020年 10月29日
2021年 10月18日
2022年 10月 8日
2023年 10月27日
2024年 10月15日
2025年 11月 2日
2026年 10月23日
2027年 10月12日
2028年 10月30日
2029年 10月20日
2030年 10月 9日
2031年 10月28日
2032年 10月16日
2033年 10月 5日
2034年 10月24日
2035年 10月13日


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Posted by sara1116 at 22:00Comments(0)clip!月の暦

2015年08月31日

2015年9月☆星空情報と月見暦

520613f92015年9月の星空

気が付けば、夕暮れが早くなりました。
太陽が沈むと、真上には夏の大三角形
そして、東の空にはペガスス座が四辺形の翼を広げて
秋を招き入れようとしています。
 
夜風の涼しさに秋の訪れを感じられるようになりました。
27日は十五夜です。お月見を楽しみましょう。
秋の風物詩、中秋の名月(十五夜)は、2015年は9月27日。
満月の1日前ですが、見た目は、ほぼ真ん丸い形をしています。
翌日の月は今年の満月のうちで最大のものですから
中秋の名月も少し大きく感じられるかもしれません。

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明け方の東の空には、金星・火星・木星が見えます。
並び方が毎日変わる様子は、この秋の注目現象です。
10日から12日にかけて明け方の空で
細い月が金星・火星・木星と接近します。
特に10日の月と金星の接近は比較的高くて見やすいので
早起きして美しい共演を眺めてみましょう。

月が細いということは、このころの夜空には
月明かりの影響がないことになります。やぎ座や、みずがめ座など
暗めの星が多い秋の星座も見つけやすいかもしれません。
お月見と月明かりのない空の星座探し…どちらも楽しんでみませんか。

 
line_kusatuki3


pin49月の主な星空情報

1日(火) 海王星がみずがめ座で衝。明るさ7.8等星。

宵のころ南東の空に見える海王星が、9月1日にみずがめ座の方向で衝となります。
太陽−地球−海王星がまっすぐに並び、一晩中見やすい位置にある時期。
とはいえ、8等の明るさでは天体望遠鏡で青みがかった表面を見るのがやっと。
みずがめ座自体が暗い星ばかりなので、月明かりのある夜を避けて
星図をよく確かめながら探してみましょう。
太陽から約45億kmも離れたはるか遠くの惑星は星座を背景とした動きもとても小さい。
海王星はみずがめ座を東に年々少しずつ動いており
隣のうお座に移るのは7年後のことになります。

9月1日
 
二百十日
20時35分:海王星がみずがめ座で衝(7.8等、視直径02.3″)

2日(水)   00:57 月が天王星の南01°05.2′を通る 
 
4日(金) 水星が東方最大離角  明るさ0.2等星。
 
夕方の西の空低く見える水星が、9月4日に太陽から最も離れて
東方最大離角となります。太陽から離れるとはいえ
日の入り45分後の高度は2度ほどととても低いです。
西の空がひらけている場所で双眼鏡で探してみましょう。

9月4日
 
地球の内側を公転する水星や金星は、太陽の反対側に来ることはないので
決して真夜中には見えません。空の中での位置が
太陽から大きく離れることがなく、見える時は必ず
日没後の西の空か、日の出前の東の空となります。
今回のように太陽から最も東側に離れるときを「東方最大離角」と呼び
この日の前後は日没後に観測しやすい。
反対に太陽から西側に離れる「西方最大離角」のときは
日の出前の東の空で観測しやすくなります。
 
5日(土)  下弦 (夜半に東の空から昇り、明け方に南の空に見える)
        未明から明け方、月とアルデバランが並ぶ
      17:36 金星が留(赤経08h59.1m) 

7日(月)  02:04 月が最北(赤緯+18°09.8′) 

8日(火)  08:00 白露(太陽黄経165°) 

10日(木) 未明〜明け方、細い月と金星(-4.5等星)が並ぶ
       14:53 月が金星の北02°39.7′を通る

10日の明け方、東の空で細い月と明けの明星・金星が並んでいるのが見えます。
左(北)側の赤い火星や、空高く輝く冬の星々とともに初秋の朝を迎えましょう。
月は11日に火星、12日には木星と低空で接近します。 

9月10日

8月末から今度は明けの明星として明け方の空に見え始めました。
この金星を追うように火星や木星も地平線から昇ってくるのですが
金星よりも暗いうえに低いので、見つけるのはやや難しいかもしれません。
金星を目印に、見晴らしの良いところで探してみましょう。

明け方の金星・火星・木星
 
10日から12日にかけて、この3惑星に新月前の細い月が接近します。
10日は金星、11日は火星、12日は木星と、月が毎日1つずつ
惑星に挨拶をしていくかのようです。
接近の様子は肉眼でもわかりますが、双眼鏡があると細い月や
暗い火星、低い木星も見つけやすくなり一層楽しめるでしょう。
また、毎日同じ構図で写真を撮ってみるのも面白いかもしれません。 

9月ペルセウス座ε流星群が極大(出現期間9月5日〜9月17日) 

11日(金) 明け方、細い月と火星が接近

11日夜明け前の東の空では、新月前の細い月、金星、
火星、木星、しし座のレグルスと明るい天体が大集合し
賑やかな眺めとなるでしょう。その様子は肉眼でもよく見えますが
双眼鏡や望遠鏡を使って見ると近くに
かに座の散開星団プレセペなども見え、楽しむことができるでしょう。

9月11日 夜明け前、月や惑星が大集合
 
明け方の金星は「明けの明星」と呼ばれ、明るく見つけやすくなっています。
火星は金星を目印として赤っぽい色の星を探しましょう。
月は新月前の細い月となります。どの星も日の出1時間前には
東の空、高度10度から20度辺りの低い位置にあります。
観察には東側が開けた場所がおすすめです。 

12日(土) 明け方、細い月と木星が接近

9月10日の明け方、東の空で細い月と明けの明星・金星が並んでいるのが見えます。
左(北)側の赤い火星や、空高く輝く冬の星々とともに初秋の朝を迎えましょう。
月は11日に火星、12日には木星と低空で接近する。

9月12日(土)細い月と木星が接近
 
13日(日) 新月 (下弦〜新月は夜空が暗く、星がよく見えます)
          南インド洋・南アフリカより南側で部分日食

今回の部分日食は、残念ながら日本では見ることが出来ません。
見える地域は、アフリカ南部や南極などになります。
日食とは太陽と月が地球から見てほぼ一直線に並び
太陽が月に覆い隠される現象をいいます。
次に日本で部分日食が観測できるのは2016年3月9日です。
その日を楽しみに待ちましょう。 

14日(月) 11:09 月が赤道通過、南半球へ 
       20:27 月の距離が最遠(1.057、40万6464km、視直径29.4′)本年最遠
 

15日(火) 15:15 月が水星の北05°20.5′を通る 

16日(水) 夕方、細い月とスピカが接近

17日(木) 22:25 水星が留(赤経12h52.5m) 

19日(土) 夕方〜宵、月と土星(0.3等星)が接近

毎月のように起こっている月と土星の接近は、今月は19日の夕方から宵に見られます。
月齢は6で、やや細めの半月です。肉眼や双眼鏡で並んでいる様子を楽しみましょう。
左のほうには「さそり座」のアンタレスも見えます。 

19日、月と土星が接近
円は標準的な双眼鏡の視野(7度の範囲) 

21日(月) 上弦 (日没ごろに南の空に見え、夜半ごろ西の空に沈む)
       21:01 月が最南(赤緯-18°08.0′)

夜明け前に金星が明るく輝く。
7月には夕方の西空に見えていた金星が、今度は夜明け前の東の空に見えています。
この日は再び最大光度(惑星が最も明るく見える等級)となった
金星を見ることができます。
ちょっと早起きして美しく輝く金星をご覧ください。
 
22日(火)  金星が最大光度。明るさ-4.5等星。

8月14日に太陽と地球の間に入りこみ内合となった金星は
明け方の東の空で観測されるようになります。
その金星が9月22日に-4.5等の最大光度となり、明け方の空に輝きます。
最大光度となった金星は日の出後も肉眼で見ることができます。
早起きして東の空を見上げてみてください。

5等星の最大光度
 
23日(水) 秋分の日
       ぎょしゃ座β流星群が極大のころ(出現期間9月中旬〜9月下旬)

24日(木) 夕方に火星とレグルスが見かけ上接近 
       20:23 小惑星ベスタが地球に最接近(1.4267天文単位) 

25日(金) このころ、未明〜明け方に火星とレグルスが大接近

9月下旬の明け方、東の空で火星としし座のレグルスが大接近。
2つの明るい惑星、金星と木星の中間あたりに位置し、色の対比が楽しめます。
最接近の25日前後には1度未満まで近づき
50倍程度の天体望遠鏡の同一視野に収まる。

9月下旬 火星とレグルスが大接近

9月下旬、日出1時間前
 

26日(土)18:59 月が海王星の北03°02.4′を通る

27日(日) 中秋の名月
  ( 翌日28日が満月)

tukimi02
 
2015年の中秋の名月は27日となります 。
7月の七夕や8月のペルセウス座流星群、伝統的七夕が夏の風物詩とすれば
「中秋の名月(十五夜の月)」は秋の風物詩と言えるでしょう。
ひんやりとした秋の夜空に白く丸い月が浮かぶ光景は
大変美しいものです。お供え物をしてお月見を楽しみましょう。

満月の1日前となりますが、スーパームーンの名月となります。
いつもより大きな満月を楽しむことができるでしょう。
美しく夜空を照らす月を眺めてみましょう。 

十五夜の月は必ずしも満月になるとは限らず
今年の場合は翌28日が満月です。
満月ではないとはいえ、肉眼では真ん丸に見えるでしょう。

9月27日深夜、真南の空高く上った中秋の名月
9月27日深夜、真南の空高く上った中秋の名月。
赤い字は主な地形の名前
 
 
28日(月) 満月 (2015年で最も大きく見える満月) 次の満月は10月27日。
          アメリカ東部、南米、アフリカ西部、ヨーロッパ西部方面で皆既月食。
       (日本からは見られない)

28日の満月は大西洋方面では皆既月食として見られます。
また、この満月は今年の満月のうちでもっとも大きく見えるものです。
最大の満月の皆既月食ということで
中秋の名月とは違った話題になるかもしれません。

月の大きさが変化して見えるのは、月が楕円軌道を公転しており
地球との距離が変わるからです。月が地球に近いころに満月になれば
そうでないときよりも大きく見えるわけです。
実際の空で月を2つ並べてみることはできないので、
大きさの変化には気づきにくいものですが、同じカメラとレンズで
撮影してみるとわかりやすいでしょう。

今年最小の満月(3月6日)と最大の満月(9月28日)の大きさ比べ


29日(火) 06:02 小惑星ジュノーが合
        09:53 月が天王星の南01°00.9′を通る 

30日(水)  10:50 水星が内合(太陽の南02°50.7′、4.8等、視直径10.3″)

 
line_kusatuki3


◆用語解説
極大(きょくだい)・・・条件が最もいいときのこと
矩(く)・・・地球から見て太陽と90°離れた状態
視直径(しちょっけい)・・・地上から見た星までの角度
衝(しょう)・・・地球に一番近い状態
星食(せいしょく)・・・星や惑星が月に隠れる現象
等級(とうきゅう)・・・星の明るさの単位。数字が小さいほど明るい
°(ど) ′(ふん) ″(びょう)・・・角度の単位
離角(りかく)・・・太陽から離れている角度 

参考サイト
国立天文台 | ほしぞら情報
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/
Nikon | 星空案内 |  
AstroArts : 星空ガイド
星空ガイド 
つるちゃんのプラネタリウム
kenko-tokina 天文イベントをチェック!
天文現象 - 大崎生涯学習センター
星空情報
http://www.vixen-m.co.jp/info/wt_sr.html
Mira House 星空情報
http://mirahouse.jp/index.html

starchart


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0387e8e6-s

pin42015年9月の月暦 ☾*   

  下弦 *   5日 18:54
  新月 * 13日 15:41
  上弦 * 21日 05:31
  満月 * 28日 11:51

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520613f9
9月27日(日) 
「中秋の名月(十五夜の月)」

中秋の名月

旧暦8月15日は十五夜。
この日の月は「中秋の名月」として知られており
お月見をするのがならわしとなっています。
今年の中秋の名月は9月27日で、満月前夜となります。
星や星雲星団を観察するときには嬉しくない月明かりですが
この日ばかりは明るい名月を眺めて楽しみましょう。
 

日本人の心「中秋の名月」
満月前夜の美しい月が見られる、今年の中秋の名月。
次の日の満月は地球との距離が近く、いつもよりも大きく明るい月が見られます
(月と地球との距離が近いときに満月となることをスーパームーンと呼びます)。
秋は特に月が美しく見える季節でもありますので
日本人の心のふる里、中秋の名月をぜひ堪能してください。

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中国や日本では、古くから月を鑑賞するという習慣がありました。
「中秋」とは秋の中日、旧暦の8月15日を指すことから
「十五夜(じゅうごや)」と言って今でもその名残があります。
平安時代ごろ中国から月見の祭事が伝わり、平安貴族などは
月を直接見るのではなく、杯や池に映り込んだ月を楽しんだともいいます。
秋の夜長、お月見を楽しんでみるのも風情があります。
今でもススキや団子をお供えして月を愛でる習慣が残っていますが
収穫祭と相まって、この頃収穫される里芋をお供えすることから
地方によっては「芋名月(いもめいげつ)」とも呼ばれています。

スーパームーン(9月28日)
地球にいちばん近づいた状態で満月になり、月の見かけの大きさが本年最大に。
ほかの満月とくらべて、約30パーセントも明るく
約14パーセント大きく見えるといわれています。
月が地球にもっとも近づくのは午前10時46分
スーパームーン(満月)になる瞬間は午前11時50分です。 

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今年最小の満月(3月6日)と最大の満月(9月28日)の大きさ比べ

「中秋」とは、秋のちょうど真ん中を指す言葉です。
日本でかつて使われていた暦(いわゆる旧暦)では7〜9月が秋なので
旧暦の8月15日が中秋ということになります。
現行の暦(新暦)では毎年異なる日付になり、今年は9月27日です。
そしてこの夜の月が「中秋の名月(十五夜の月)」と呼ばれています。

※旧暦は現在公的には使われていないため、中秋の名月の日は
「太陽太陰暦と同じような方法で求めた8月15日に近い日」として
太陽の位置や月の満ち欠けをもとにして決められます。

中秋の名月(十五夜)

中秋の名月はいつも満月になるとは限りません。
今年の「中秋の名月」は満月ではなく、翌日28日が満月となります。

旧暦十五日の平均月齢
旧暦では、新月(月齢0.0)となる瞬間を含む日を一日(ついたち)としていました。
午前0時に新月となる日も、午後23時に新月になる日も、同じ一日(ついたち)になります。
すると旧暦十五日の月齢は13.0−15.0の幅を持つことになり、平均すると14.0となります。
 
満月の平均月齢
新月から新月までの周期は約29.5日なので、新月から満月までは
平均すると約14.8日かかります。つまり、満月の平均月齢は14.8となり
旧暦十五日より0.8日分遅れて満月となります。
 
満月までの実際の日数
月が地球の周りを回る軌道が円軌道ではなく、わずかに楕円軌道のため
新月から満月までの実際の日数が変化します。
以上の理由から「十五夜」や「中秋の名月」が満月になるとは限らないのです。

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お月見といえば、言わずと知れた「十五夜」ですが
十三夜、十日夜のお月見はご存知ですか?

十三夜は、旧暦9月13日のお月様をいい、十五夜についで美しい月と言われています。
十三夜の月は、十五夜の月とあわせて古くから重んじられており
十五夜にお月見をしたら、十三夜にも必ず同じ場所でお月見をするとされていました。

十五夜か十三夜のどちらか片方だけのお月見を「片月見」といって
縁起が悪い事としていたからです。
また、十三夜は、十五夜の芋名月に対し「栗名月」や「豆名月」と呼ばれています。
十五夜の里芋と同様に栗や枝豆をお供えするところからきています。
十三夜は、日本固有の風習であることから
元々は、収穫祭の1つだったのではないかと考えられています。 
 
※中秋の名月を見たら「十三夜」「十日夜」も見よう
 
「2015/10/25 十三夜」
旧暦の8月15日の「中秋の名月」は中国から伝わったもので
「中秋の名月」の頃には日本は9月でちょうど台風が多い時期に重なってしまいます。 
名月を見られないことも多くあったため、旧暦の9月13日の月、
つまり「十三夜」の月を見るという風習が日本独自に考え出されました。 
「十三夜」は現在の暦ではたいてい10月となるため、秋晴れとなることが多く
月の輝きがとても美しくなる頃合です。
この時期に栗や豆が収穫されることから「栗名月(くりめいげつ)」や
「豆名月(まめめいげつ)」と呼ばれることもあります。   
地方によっては、「中秋の名月」か「十三夜」のどちらか一方でお月見をすることは
「片月見」や「片見月」と呼び、 縁起が悪いとされることもあるようですので
晴れて両方の名月を楽しめることを期待しましょう。

「2015/11/21 十日夜」
十日夜は、旧暦10月10日に行われる収穫祭で主に東日本で行われています。
西日本の「亥の子の日」と対応するものです。
 
またこの日は、稲の刈り取りが終わって田の神様が山に帰る日とされており
・稲の収穫を祝ってお持ちをついて食べる。
・翌年の五穀豊穣を祈って、田の神にぼた餅を献じる。
・稲刈り後のわらを束ねて「藁づと」や「藁鉄砲」を作り地面をたたきながら唱えごとをする。
・十五夜と同じように、お月様にお供え物をする。
・田んぼを見守ってくれた案山子を田んぼから庭に移してお供え物をする(お月見をさせる)。
など、地域ごとに様々な行事が行われます。

十日夜は、十五夜や十三夜に比べると
お月見よりも収穫祭の意味合いが強いものですが
昔から、十五夜、十三夜、十日夜の3日間が
晴れてお月見ができると縁起が良いとされています。

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◎3つの月見が意味するもの
こうして十五夜、十三夜、十日夜をみてみると
風情を楽しむだけではなく、収穫と密接な関わりがあることがわかります。
古来より月と太陽は陰と陽の象徴であり
月は「お陰さま」の心に通じると考えられてきました。

収穫物は生きる糧ですから、支えてくださる物事や力添えに対し
お月見をしながら感謝をするのも道理といえるでしょう。

収穫を月に感謝する日「お月見」
中国では陰暦の7月を初秋、8月を仲秋、9月を晩秋といい
それぞれの満月を観賞する風習がありました。
中でも8月15日の満月を「中秋の名月」と呼び
1年中で一番美しく明るい月とされ、日本でも平安時代から
貴族の間で月を愛で、
供え物をして、詩歌を詠むようになりました。
ちょうどこの頃、農作物の収穫期の直前にあたることから
豊作を願う
収穫祭の意味合いが強まってきました。
月に対する信仰も強く、満ちては欠け、欠けては満ちる月を生命の根源と考え
たくさんの農作物を供えて豊作を祈願したようです。
秋の美しい月をいつまでも愛でていたいという気持ちから
十五夜の月を「待宵(まつよい)」、翌夜を「十六夜(いざよい)」、
一夜ごと出の遅くなる月を待ちわびる意味で十七夜を「立待月(たちまちづき)」、
十八夜を「臥待(ふしまち)月」、二十夜を「更待(ふけまち)月」と呼んでいます。

☾十五夜、十三夜、十日夜早見表  2013年から2020年まで
 
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2015年08月01日

2015年8月☆星空情報と月見暦

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いよいよ夏本番の8月。
夜空の方も夏の星座が全部出そろってこちらも夏本番となります。
7月の七夕祭りの頃だと、夏の天の川は高度が低くて見づらかったのですが
8月になると高度も上がってきて、淡い天の川は見やすくなります。
暑い日ばかりで大変ですが、夕涼みがてらに夜空を見上げて
ほっと一息...なんていうのもいいかもしれません。

夏の定番の天文現象、ペルセウス座流星群は13日前後が見ごろ。
今年は月明かりの影響がない好条件で楽しめます。
空の暗いところでは天の川も見えるでしょう。
旅先や帰省先で、思う存分星空を眺めましょう。

*スター・ウィーク
毎年8月1日から7日は「スター・ウィーク〜星空に親しむ週間〜」です。
「スター・ウィーク」は、子供から大人まで
幅広く星空に親しんでもらおうというキャンペーンです。
子供たちは夏休みで、少し夜更かしができる時期でもありますので
この機会に星空を眺めてみてはいかがでしょうか。
全国各地で、天体観望会などのスター・ウィーク協力イベントも開催されます。

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*「夏の夜、流れ星を数えよう 2015」キャンペーン
報告受付期間:2015年8月12日〜19日

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1日、宵の空で金星が木星の南6°26′に接近。
29日には明けの空で火星が金星の北9°25′に接近する。
惑星は見かけ上は恒星のようでも、公転しているので位置を変える。

夏の風物詩にも数えられる”流れ星”。
13日、15時ペルセウス座流星群が極大をむかえる。
13日は夜半過ぎ、北東の空にペルセウス座が昇るころから
出現数もどんどん上向いてくるでしょう。
今年は新月ちかくで月もなく観察条件は最高です。
月明かりがないからといって都会の明るい夜空の下で見ては意味がありません。
振るような満天の星を求めて、家族や友人と自然溢れるキャンプ場や
暗い場所まで遠出するのがいいでしょう。

20日が今年の伝説的「七夕」。七夕は”秋の行事”であることをお忘れなく。
25日、141P/マックホルツ2が近日点を通過。再発見されていれば明け方の空に。 

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pin48月の主な星空情報

3日(月) 土星が留
 
7日(金) 下弦(夜半に東の空から昇り、明け方に南の空に見える)
 
8日(土) 立秋(こよみの上で秋の始まり)(太陽黄経135度)

9日(日) 未明〜明け方、月とアルデバランが接近
 
先月からアルデバラン食のシーズンに入りました。
その関係で、あと4年ほどは月とアルデバランが近づく機会が多くなります。
今月は8月9日の明け方に両天体が近づきます。
最も近づくのは東京だと9時32分ごろで、0.4度まで近づきますが
太陽が昇っているので観測できません。
実際に見られるのは8月9日の夜明け前です。

13日(木) ペルセウス座流星群の活動がピークのころ

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8月12日深夜から14日明け方にかけて
ペルセウス座流星群の活動が活発になると予想されています。
ペルセウス座流星群は毎年8月12日、13日頃を中心に活動する流星群です。
今年は、13日15時頃に活動が最も活発になる(極大)と予想されています。
極大の時刻は日本の昼間にあたりますが、14日が新月のため
その前後の夜は、月明かりの影響がなく暗い流星まで見ることができます。
そのため、12日深夜から13日の明け方や、13日深夜から14日の明け方にかけて
多くの流星が期待できそうです。空の暗い場所で観察すれば
1時間に30個を超える流星を見ることができるかもしれません。

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毎年8月13日ごろに活動がピークとなる「ペルセウス座流星群」は
夏の定番の天文現象です。条件が良ければ1時間あたり
数十個の流れ星を見ることができ、この日は一年のうちでも指折りの
「流れ星が見やすい夜」です。速く明るい流星が多いので見ごたえがあり
流れ星が飛んだあとに、ぼんやりとした煙のような
「流星痕(りゅうせいこん)」が見えることもあります。

今年のピークは13日の昼過ぎと予想されていますが
その前後の夜であれば極端に流星の数が減るということはないので
12〜13日と13〜14日の2夜が一番の観察チャンスです。
流れ星の数は後述する「放射点」が高いほど多くなるので
ペルセウス座が高くなる深夜から明け方が、一晩のうちでは
もっとも流れ星が多くなるでしょう。

14日(金) 新月      金星が内合(ないごう)
 
金星が地球と太陽の間に来ること。
この前後半月ほどは、金星は太陽に近く、観察が難しい。
この日以後は、金星は夜明け前に見やすくなる「明けの明星」となります。

17日(月) 土星が東矩

18日(火) はくちょう座κ流星群
 
19日(水) 夕方〜宵、月とスピカが並ぶ

20日(木) 伝統的七夕
 
七夕は古くからの行事で、もともとは旧暦の7月7日に行われていました。
この旧暦7月7日(※)は「伝統的七夕」と呼ばれています。
伝統的七夕の日は毎年日付が変わり、今年の場合は8月20日です。

※旧暦は現在公的には使われていないため
伝統的七夕の日は「太陽太陰暦と同じような方法で求めた7月7日に近い日」として
太陽の位置や月の満ち欠けをもとにして決められます。

伝統的七夕
 
伝統的七夕のころには全国的に梅雨明けしていることが多く
晴れた夜空に出会える確率が高くなります。
7月7日の夜9時ごろには東の空に見えていたベガとアルタイルは
伝統的七夕の夜9時には頭の真上あたりまで高く上っています。
南西の空に見える半月が沈むと、空が暗いところでは
ベガとアルタイルの間に天の川も見えるかもしれません。

伝統的七夕に合わせ、省エネや暗い夜空などについて考える
ライトダウンキャンペーンも行われています。
8月20日の「伝統的七夕」の夜は空を見上げて織り姫星と彦星を見つけ
星や宇宙に、そして地球にも、思いを馳せてみてください。

「伝統的七夕」は、太陰太陽暦(いわゆる旧暦)の7月7日にちなんだ
かつての七夕のことです。この日の宵空には、七夕の星々が空高く昇り
上弦前の月が南西の空に輝きます。
現在使われている暦では伝統的七夕の日は毎年変わります。
今年の伝統的七夕の日は8月20日です。
織姫星(こと座の1等星ベガ)と彦星(わし座の1等星アルタイル)
そして、空の暗い場所でしたら、天の川をさがしてみましょう。

2011年から展開されている「伝統的七夕ライトダウンキャンペーン」では
伝統的七夕の日を中心に、不要な照明を消して星空を見よう、と呼びかけています。

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*2015年8月23日
星と森と絵本の家伝統的七夕まつり

*伝統的七夕 - 日本の行事を知ろう!

21日(金) プレセペ星団に火星が大接近

22日(土) 夕方〜宵、月と土星が接近

日の入り後の南西の空に土星が見えています。
土星の東には、さそり座の1等星アンタレスがあります。
明るさは、アンタレスが1等、土星はそれより明るい0等台です。
アンタレスは赤い星で、他の星と見比べるとその赤さに気づくでしょう。
21日から24日頃にかけて、月が土星とアンタレスの近くを通り過ぎます。
月が見かけ上土星に最も近づくのは22日で、23日にはアンタレスに近づきます。 
月は23日が上弦のため満月ほど明るくなく、土星やアンタレスと並ぶ
美しいようすを楽しむことができます。ぜひ観察してみてください。

22日に月と土星が接近
 
毎月のように起こっている月と土星の接近は
今月は22日の夕方から宵に見られます。月齢は8で、ほぼ半月です。
肉眼や双眼鏡で並んでいる様子を楽しみましょう。
天体望遠鏡で拡大して眺める場合には、空が暗くなったらすぐに観察しましょう。
夜が更けると月や土星が低くなり、視野の中で像が揺れたり
暗くなったりしやすいからです。
空の暗さと天体の高度のバランスを考えると
夜7時半から8時半ごろ(東京の場合)が一番見やすそうです。

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夏の終わりの土曜、きっと科学館や公開天文台も
土星観察会でにぎわうことでしょう。ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

23日(日) 上弦 / 処暑(太陽黄経150度)

27日(木) 木星が合

今年は年初から観測しやすい時間帯に活躍してきた木星ですが
8月27日に合となります。合の惑星は太陽と同じ方向に見えますから
天体観測を行うことはできません。地球から見た木星は、太陽をはさんで
ちょうど反対側に位置しています。太陽と同じ方向に見えることがわかります。
木星はこの後しばらくすると、夜明け前に東の空へ顔をのぞかせるようになります。
それまでしばらくの間は、お休みといったところでしょうか。

30日(日) 満月。次の満月は9月28日

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月は地球に近づいたり遠ざかったりしながら、距離がたえず変化しています。
そんな中で偶然に、満月となるタイミングで地球に最も近づくことがあります。
このときは普段よりも大きな満月が見られることから
最近はスーパームーンとよんで、関心が寄せられています。

2015年のスーパームーンは9月28日に見られる満月ですが
8月30日はそれに匹敵するくらい大きな満月を見ることができます。
図で8月30日と9月28日の月を見比べてください。

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見た目上の大きさはあまり変わりませんね。
実際、月の距離は35.828万Kmと35.703Kmで、1%も違っていません。
しかし、8月30日の場合は満月が3時35分ということで
17時間25分も経過していることから、右側がほんのちょっぴり欠けています。
かといって前日の8月29日だと、月の形は丸いですが
距離が35.948万Kmと少し遠くなります。
 
子どもさんだと夏休みももう終わり。
夏休みの最後に、スーパームーンに匹敵する大きな月を
観察してみられてはいかがでしょうか。


82

 
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◆用語解説

極大(きょくだい)・・・条件が最もいいときのこと
矩(く)・・・地球から見て太陽と90°離れた状態
視直径(しちょっけい)・・・地上から見た星までの角度
衝(しょう)・・・地球に一番近い状態
星食(せいしょく)・・・星や惑星が月に隠れる現象
等級(とうきゅう)・・・星の明るさの単位。数字が小さいほど明るい
°(ど) ′(ふん) ″(びょう)・・・角度の単位
離角(りかく)・・・太陽から離れている角度 

参考サイト
国立天文台 | ほしぞら情報
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/
Nikon | 星空案内 |  
AstroArts : 星空ガイド
星空ガイド 
つるちゃんのプラネタリウム
kenko-tokina 天文イベントをチェック!
天文現象 - 大崎生涯学習センター
星空情報
http://www.vixen-m.co.jp/info/wt_sr.html
Mira House 星空情報
http://mirahouse.jp/index.html

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pin42015年8月の月暦 ☾*   

  下弦 *   7日 11:03
  新月 * 14日 23:53
  上弦 * 23日 04:31
  満月 * 30日 03:35
  
html

8月  7日 (金) 月齢22.4 11時3分 下弦の月
8月14日 (金) 月齢29.4 23時53分 新月
8月23日 (日) 月齢8.9 4時31分 上弦の月
8月30日 (日) 月齢15.9 3時35分 満月

夜空でいちばん目立つ「月」の観望から始めてみましょう。
ただし月が見えなかったり、1〜2時間待っても
東の空にみえてこない時は観望はお休みです。

満月は一晩中見えます。
上弦の月(半月)は日没後の南の空、三日月は日没後の南西の空に見え
数時間で西の地平線へ沈みます。
満月以後の月は深夜や未明の東南の空に見えます。
満月はとても明るくまぶしいため、三日月〜半月(上弦)のことが見やすくなります。

*間違いやすいのは「弦」を「弓の弦(つる)」が上にあるか
下にあるかを基準に「上弦」「下弦」が分かれると考えることです。
そうではなく「月が半円形に見える」ことを「弦」または「弦月」というのであり
先に来る(上の)「半月」が「上弦」であり
後に来る(下の)「半月」が「下弦」であるということです。

ht3

 
 月の満ち欠け
http://kids.gakken.co.jp/campus/academy/jisaku/contents/049tsuki.html 


starchart

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2015年06月28日

2015年7月☆星空情報と月見暦

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7月の前半は梅雨のシーズン。
次第に蒸し暑さが増してきて雨量も多くなり
集中豪雨といった言葉がよくきかれるようになるのもこの頃。
そして7月も後半になると梅雨が明けて一気に夏の到来。
天候が安定してきて晴れの日が多くなってきますので
天体観測には良い時期の到来といえるでしょう。
ただ、大気中の水蒸気が多くなって
空の透明度は落ちてくるのが難点ですが…

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七夕は例年梅雨で星が見にくいものですが
織り姫と彦星は都会の空の下でもよく見える明るい星です。
晴れ間がのぞいたらぜひ空を見上げてみて下さい。
満月を過ぎた月がありますが,夜半前なら
月明かりの影響を受けずに星空を見上げることができます。
曇ってしまったら、来月8月20日の旧暦七夕を待ちましょう。

先月に引き続き、今月も夕刻の西空で月と木星と
金星のランデブーを楽しむことができます。
惑星が没する時刻が早くなっていますので
先月より早い時間帯で観察しなければなりませんが
西空に並ぶ惑星たちを楽しみましょう。

7
 
夏休みに入った直後は天気が安定するため
キャンプに出かけたりなど星空を見上げる機会も多いことと思います。
しかし今年は31日が満月で下旬になるほど
月明かりに悩まされることになります。
星空観察は夏休みに入った直後か、8月のお盆の頃が良いかもしれません。

7月中旬〜8月中旬は幾つかの流星群が活動をしており
一年の中でも特に流れ星が多い時期となっていますが
今年は月明かりの影響を受けて7月下旬は観察に適しません。
8月7日が下弦になりますので、好条件となる
8月のペルセウス座流星群に期待しましょう。

夕方の西の空には金星と木星が、こちらもペアで見えています。
宵空の土星も、引き続き楽しみです。

20150719


※ 7月1日 うるう秒が挿入されます。
うるう秒は、地球の自転と時の進みを調整するもので
2015年7月1日は、午前8時59分59秒と9時00分00秒の間に
8時59分60秒が挿入されます。この日の長さは24時間1秒となります。

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pin4 7月の星空カレンダー

  1日(水)   夕方の西の空で、金星(-4.4等星)と木星(1.8等星)が大接近。 (離角22')
       15:49 月が最南 (赤緯-18°26.8′)

  2日(木) 満月 / 半夏生(太陽黄経100度) 太陰太陽暦では夏至より10日後とされていた。

 6日(月) 冥王星がいて座で衝  
       03:52 月の距離が最近(0.955、36万7093km、視直径32.5′)
 
  7日(火) 七夕  地球が遠日点通過
            小暑(太陽黄経105度) 暑気に入り梅雨のあける頃。
 
  9日(木) 下弦
 
10日 (金)  8時 金星が最大光度。-4.5等星。
      (日没後の西の空にとても明るく光っています。1等星の100倍以上も明るく光る)
 
13日(月)   関東以北でアルデバラン食。(東京:出現)関東以北
       <2時9分、東京で出現が見られる。月齢26.1で明部が少ないので
       シャッターブレに注意して撮影すれば両者をハッキリとらえられるでしょう> 
 
16日 (木) 新月
 
18日(土)  C/2014Q1パンスターズ彗星と細い月、金星、木星が大集合
 
19日(日)   夕方の西の低空で月と金星(-4.5等星)、木星(-1.7等星)が並んで輝く。 
 
20日(月) 海の日 / 土用(太陽黄経117度) 立秋までの18日間の初日。
 
23日 (水) 金星が留 / 大暑(太陽黄経120度) 夏の暑さがもっとも極まる頃。
       夕方〜宵、月とスピカが接近 
 
24日 (木) 上弦 / 水星が外合
 
26日(日)   宵の南東の空で、月と土星(0.2等星)が並んで輝く。 
 
27日 (月) 天王星が留    準惑星ケレスがいて座で衝 

28日(火) みずがめ座δ(デルタ)流星群 
 
30日 (木) この頃、みずがめ座δ(デルタ)流星群が極大
       (ほぼ一晩中、月明かりの影響がある)
 
31日 (金) 満月・ブルームーン(7月2日も満月) 次の満月は8月30日です。
      
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◆7月1日
惑星の中で明るさNo.1の金星とNo.2の木星が最接近

太陽が沈む頃、西の空に明るい星が二つ見つかります。
宵の明星と呼ばれる「金星」と、太陽系で一番大きな惑星である「木星」です。
この時の金星と木星は、満月の中に二つとも入る位の
非常に近い距離に接近しています。
金星と木星は最も明るく見える惑星たちですから
たいへん印象的な光景となることでしょう。
惑星たちが沈む21時頃までこの眺めを楽しんで下さい。

金星と木星が接近

金星は「宵の明星、明けの明星」、木星は「夜半の明星」といわれるほど明るい。
6月に入ると西の夕空高くに輝いている金星に木星が少しずつ近づいていき
7月1日の昼間に20′角まで大接近します。
金星は−4.4等、木星は−1.8等と、ひときわ明るく見えますので
空を見上げる人は思わず目をとめることでしょう。 

金星と木星の接近2

金星と木星は、6月下旬から見かけ上少しずつ近づいていましたが
7月1日に最も接近します。そのときは、互いの距離が
月の見かけの大きさを切るほどになります。
その後、2つの惑星は高度を少しずつ下げながら再び離れていきますが
7月前半までは夕空に並ぶようすを楽しむことができます。 
また、金星は10日に最大光度を迎えマイナス4.5等の明るさになります。 
夕空で明るく輝く2つの惑星の姿にぜひ注目してください。

また、19日には、そこに細い月が加わり賑やかな光景がくり広げられます。
刻々と変わる夕空の色鮮やかな茜色の中で、撮影の好対象となることでしょう。 

7日(火) 七夕 
七夕の日は年に一度、織姫と彦星が逢うことを許された日です。
この日の織姫と彦星は21時頃、東の空、見やすい位置に高度を上げてきます。
織姫星は「こと座の1等星ベガ」。彦星は「わし座の1等星アルタイル」です。
やや高度の高いところで白く輝く星がベガ、ベガの右手やや低いところに
輝く星がアルタイルです。2つとも1等星ですから
明るい都会の夜空でも見つけることができるでしょう。

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そして、2つの1等星の間には私達の銀河系天の川銀河が見えています。
0時ごろになって天の川が高度を上げてくると、街明かりがない
空気のきれいな場所では細かい星々が集まってできた
雲のような天の川を確認できるでしょう。
そして忘れてならないのが「はくちょう座のデネブ」です。
織姫星の左側で輝く1等星です。
この3つの星を結んでできた三角形が「夏の大三角」です。
七夕の夜は東京では22時30分頃から比較的大きな月が昇ってきますので
早めに天の川観察をすることをおすすめします。 

150707
七夕の夜の織姫・彦星 21時頃東京での様子(2015/7/7)


なお、旧暦に基づいた「伝統的七夕」
(日付は毎年変わり、2015年は8月20日)の頃には
梅雨が明けて晴れることが多いので、織り姫星と彦星が
さらに見つけやすくなります。 

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◆7月10日 宵の明星 金星が-4.5等の最大光度に
金星が最も明るく輝く日。
惑星が最も明るく見える等級を「最大光度」といいます。
7月12日に金星が最大光度になり、夕方の西の空にまばゆい輝きを放ちます。
観測しやすい時間ですので、外にいればぜひ空を見上げてください。
 
20150710
 
東方最大離角のころ半月状だった金星は見かけの大きさが増し
欠けが深くなり三日月状のように細く見えます。
低倍率の望遠鏡で観測してみてください。 

◆ニュー・ホライズンズ冥王星到着
ニュー・ホライズンズはアメリカ航空宇宙局 (NASA) が
2006年に打ち上げた、人類初の「冥王星」を含む
太陽系の外側の天体を探査する無人探査機です。
 
ニュー・ホライズンズ冥王星到着
 
7月14日、11時47分に冥王星をフライバイ(接近通過)し
冥王星とその衛星「カロン」などを撮影します。
さらに冥王星軌道を通過後、太陽系外縁天体から成る
「エッジワース・カイパーベルト」内で、引き続き
別の天体を探査することを計画しています。

◆7月18日 
C/2014Q1パンスターズ彗星と細い月、金星、木星が大集合

新たに明るい新彗星が発見されていなければ
2015年1番見やすくなるだろうと期待されている彗星は
C/2014Q1パンスターズ彗星です。
 
20150718
 
7月上旬に、夕方の西の空で2.5等級くらいになると予想されています。
ただ高度が低く見つけるのは難しいかもしれませんが
近くに金星や木星があるので、それを手掛かりに
双眼鏡を使って探してみると探しやすいかもしれません。

◆土星が見頃、26日(日)月と土星が接近 
毎月のように起こっている月と土星の接近は
今月は26日の夕方から深夜にかけて見られます。
肉眼や双眼鏡で並んでいる様子を楽しんだり
天体望遠鏡で拡大して観察したりしてみましょう。
月齢は10で、半月からやや太くなった形をしています。
 
土星が見頃、月と土星が接近

土星が見頃となっています。
土星は、日の入り後空が暗くなる頃に南の空に見えていて
真夜中に西の空に沈みます。望遠鏡を向けると、土星本体と
大きく傾いた見応えのある環を楽しむことができます。
26日には土星に月齢10.4の月が近づき、夜空で目をひくことでしょう。

◆7月28日  みずがめ座δ(デルタ)流星群
やぎ座α(アルファ)流星群とほぼ同じ時期に活動する流星群です。
やぎ座α流星群と比較すると、流星のスピードはやや速く
明るい流星はあまり多くないようです。
 
みずがめ座δ(デルタ)流星群
 
28日は深夜1時過ぎに月が沈むため、その後は良い条件で
流星を観測することが出来ます。あまり大きなピークがない流星群なので
比較的長い期間にわたって見られます。年により異なりますが
ピーク時には1時間に5〜10個ほどの流星が見られることでしょう。

ほぼ一晩中観察できますが、放射点が少し高くなる
午後11時頃から好条件となります。
この流星群は、北群と南群に分けられる場合もありますが
現在は、南群だけがほぼ観察されており
南群だけを「みずがめ座δ流星群」と呼ぶことが多いです。 

◆7月31日  やぎ座α(アルファ)流星群

CAP_l
 
今年は満月にあたるため、あまり条件は良くありません。
また「やぎ座α(アルファ)流星群」は、1時間あたりに見える流星の数は
平均3個程度と多くありません。
この流星群は比較的ゆっくりと流れるのが特徴です。
そして時折流れる途中で何度も爆発を伴うような
「火球(特に明るい流星)」を観測することも出来ます。 


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■用語解説 
極大(きょくだい)・・・条件が最もいいときのこと
矩(く)・・・地球から見て太陽と90°離れた状態
視直径(しちょっけい)・・・地上から見た星までの角度
衝(しょう)・・・地球に一番近い状態
星食(せいしょく)・・・星や惑星が月に隠れる現象
等級(とうきゅう)・・・星の明るさの単位。数字が小さいほど明るい
°(ど) ′(ふん) ″(びょう)・・・角度の単位
離角(りかく)・・・太陽から離れている角度 

参考サイト
国立天文台 | ほしぞら情報
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/
Nikon | 星空案内 |  
AstroArts : 星空ガイド
星空ガイド 
つるちゃんのプラネタリウム
kenko-tokina 天文イベントをチェック!
天文現象 - 大崎生涯学習センター
星空情報
http://www.vixen-m.co.jp/info/wt_sr.html
Mira House 星空情報
starchart
15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。
 
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pin42015年7月の月暦 ☾*   

  満月 *   2日 11:20
  下弦 *   9日 05:24
  新月 * 16日 10:24
  上弦 * 24日 13:04
  満月 * 31日 19:43

html


moonline_b

 
 13日(月) 明け方、細い月とアルデバランが大接近
アルデバランといえば、おうし座の顔の部分に位置する
オレンジ色をした1等星です。そのアルデバランが
7月13日に月に隠されて、アルデバラン食となります。

 18日(土) 夕方、細い月と木星が並ぶ
金星と木星の間隔はどんどん開き、並び方も変わっていきます。
時期がら、毎日のように晴れるというのは難しそうですが
数日おきにでも眺めてみるとその変化がよくわかるでしょう。
両手に紐を持って腕を伸ばし、金星と木星の見かけの間隔を測ると
間隔の変化が視覚化できて面白いかもしれません。
近くに見える「しし座」のレグルスも含めた
3天体の配列の変化を追ってみましょう。

また、18日と19日には細い月も近づいてきます。
18日は木星の下、19日は金星の左に月が並びます。
かなり低空なので、西の空の見晴らしが良いところで観察してみてください。
地上風景を入れた写真撮影にも挑戦してみてはいかがでしょうか。
 
71819

 
 19日(日) 細い月と金星が接近、レグルスが並ぶ
夕焼け暗くなり始めた西空に、三日月過ぎの細い月と
最大光度を迎えた金星と木星、しし座のレグルスが並び
賑やかに夕空を飾ります。

150719

全て同じ視野に入れることは難しいですが、視野円7度の双眼鏡で
少し右へ左へと動かせば、4つの天体を観察することができます。
完全に空が暗くなりきらない時間帯なので
細い月の地球照も綺麗に見えるかもしれません。
とっぷり日が暮れる20時半ころにはすべて地平線下に沈んでしまいますので
ゆとりを持って観察してみましょう。
空の色が徐々に変わる様子も楽しめるでしょう。
下旬には、木星がレグルスに近づいていきます。

chart

19日の日の入り後に西の空で見える月と金星、レグルス。
アニメーションでは、同時間帯の空で月と金星、レグルスにズームしていく。

  23日(木) 夕方〜宵、月とスピカが接近
おとめ座の一等星スピカは「穀物の穂」という意味の
ラテン語から名付けられています。 
おとめ座が穀物の穂を手にした女性の形で
スピカは穂の部分にある星だからです。
日本では、その美しい白さから、真珠星と呼ばれたりします。
 

 26日(日) 月と土星が大接近
7月26日の夕方から深夜にかけて、月と土星が大接近しているのが見えます。
すぐ隣に見えるさそり座や、頭上の「夏の大三角」など
夏の星々とともに眺めてみましょう。

726

月齢は10で、半月からやや太くなった形をしています。
月と土星が最接近するのは夕方4時ごろで、まだ日没前なので土星は見えません。
その後、空が暗くなり夜が更けていくにつれて
月と土星の間隔が開いていきます。夜8時と11時で比べると
月1個分ほど間隔が大きくなります。

月と土星


moonline_b

 
moon_blueBlue Moon ブルームーン 今月2度目の満月

7月は2日に満月、31日に2度目の満月があるため
この2度目をブルームーンと呼ばれています。
ブルームーンは天文現象ではありませんので
満月が青く見えるとか・・・ということではありません。

[ ブルームーンのいろいろな説 ]
 
季節の第3の満月。メイン州の農暦ではBlue Moonは
二分二至(春分・夏至・秋分・冬至)で区切られた季節のなかに
4回満月があるときに、その3つ目をブルームーンと呼んでいました。
季節の長さは3カ月なので、通常は3回満月になります。
しかし、満月の間隔は平均すると朔望月の29.530585日なのに対して
1カ月は平均30.436875日でわずかに長いので
季節の最初の数日以内に満月だった場合は季節の終わりまでに
4回満月になることになります。
1年に13回の満月があるとその1つがブルームーンになるため
ブルームーンは閏月と同様に、2-3年間隔で、19年に7回起こるのです。

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今月2度目の満月
20時頃東京での様子(2015/7/19)
 
「ブルー・ムーン」という言葉には、もともと様々な意味がありましたが
1980年1月以降 “その月2回目の満月” を指して呼ぶのが一般的になりました。
英語でブルー・ムーンといえば “極めてまれに” という意味の
 "once in a blue moon"  という熟語がよく知られますが
この言葉の起源が“その月2回目の満月”が珍しいことである
という説明は間違いで、こちらはもっと古い言葉です。

“ブルー・ムーン” という言葉は400年以上も前から使われていましたが
16世紀頃は “非常にばかげたこと” という意味で
“月はグリーン・チーズでできている” のように使われました。
この“ばかげている”という意味から “月が青くなるなんてありえない”
“決してない”(never) という意味が生まれます。
 
また大気中の塵の影響で月が本当に青く見えることがあり
これもブルー・ムーンと呼ばれました。
例えば1883年のインドネシアのクラカタウ火山の爆発は
その後約2年間,日没を緑に月を青に変えたといいます。
このように、かなり稀でいつ起こるか分からないものの
月が青く見えることがあるとわかり、19世紀半ばに
"once in a blue moon" (めったにない)という熟語が生まれました。

20120831230306

四季それぞれには 3度の満月があるのがふつうで
西洋では宗教上の都合や農耕の目安として
この 3つの満月にはそれぞれ固有の名前を付けて呼ぶ習慣がありました。
おもしろいことにこの 3度の満月は、1番目、2番目、3番目の月と数えず
1番目、2番目、最後と数えられます。

満月が各季節に 3度づつと決まっていれば何の問題もないのですが
2〜3年に一度は、一つの季節に4度の満月が見られるときがあり
この4つの月に呼び名を振ると
1番目、2番目、最後の満月には呼び名がありますが
3番目には名前が付かないことになってしまいます。
どうやらBlue Moon とは、そうした「名無しの満月」に与えられた名前のようです。

こう考えていけば得心がいくのですが、こうした説明は
暦や天文に興味のない人には「面倒くさい話」でしかないですから
それよりは一月の間に見える二度目の満月の方が受け入れやすくて
これが誤った意味のBlue Moon が広がった理由かもしれません。
そしてこの受け入れやすさから、誤ったこのBlue Moon の使い方の方が
定着していってしまい、本来の意味は忘れられてしまいそうな気がします。

http://koyomi.vis.ne.jp/ 

chitama-ai
 
  ブルームーン - Wikipedia 
 
ブルームーン (Blue Moon, blue moon) は、いくつかの定義があるが
月のある種の様相のことである。

●(比較的)青く見える月。
●ある種の満月。

〇1季節(二分二至で区切られた3ヶ月間)に満月が4回起こるとき、その3回目。
〇ひと月(暦月)に満月が2回巡ること。その2回目とは限定されない。

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Posted by sara1116 at 10:00Comments(0)clip!月の暦

2015年05月29日

2015年6月☆星空情報と月見暦


0_0_0_0_0_0_0_0_0_0_0_0_icon_moonsilver6月の星空
 
6月といえば梅雨ですが、雨が降っては天体観測はできません。
でもあきらめるのはまだ早い。意外と梅雨入り前や梅雨入り直後の頃は
晴れの日が多くあり、しかもびっくりするくらいに透明度が良く驚かされる場合があります。
こんな時は星空を見るしかありません。

夕方の西の空に一番星の金星が輝いています。
下旬から来月にかけて木星と並ぶ光景が見ものです。
反対の東の空には土星。こちらも観察の好期を迎えています。
天体望遠鏡で環を観察したり、肉眼で月との共演を眺めたりしてみましょう。

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21時ころの西の低い空には、金星と木星が輝いています。
月末には、金星と木星が接近したいへん目につくでしょう。
また、南東の空の土星があります。
今月はこのように三個の惑星が加わり、にぎやかな眺めとなっています。

南から南西の空を見上げると、春の大三角が輝いています。
三角の星は、おとめ座のスピカ、しし座のデネボラと
うしかい座のアルクトゥルスとなります。

北の空を眺めると、おおぐま座に輝く、北斗七星が見つかります。
この北斗七星の柄の部分を伸ばすカーブを、春の大曲線と呼びます。
このカ−ブの途中には、スピカ、アルクトゥルスが輝いています。
そしてさらに先に、四角形の形が目印になる、からす座が見えています。

東の空に目を向けると、夏の大三角が、昇りはじめています。
三角の星は、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブです。
この中では、こと座のベガが一番明るく、目立つ星です。
また、南東の空の土星とさそり座のアンタレスも、明るく見えるでしょう。 

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2015年6月1日 月と土星が接近
6月1日から2日にかけての夜、月齢14の丸い月のすぐ下に土星が接近して見えます。
 
6月1日 月と土星が接近

肉眼でもよく見えますが、双眼鏡や天体望遠鏡で月の模様や土星の環などを眺めると
より一層楽しめるでしょう。次回は6月29日に接近します。

◆6月7日 金星が東方最大離角
日の入り後の西の空でひときわ目立つ金星が、6月7日に東方最大離角となります。
左上にはマイナス2等の木星も見えます。13日前後には金星と
かに座のプレセペ星団が大接近し、双眼鏡で見ると美しい眺めとなりそう。 

6月7日 金星が東方最大離角

今年の初めに西の空に輝き始めた金星が、6月7日に太陽の東側
最も離れ「東方最大離角」となります。6月7日の東京の日没は18時55分で
金星が地平線に沈む時間が22時08分ですので、かなり長い時間観察が可能です。
金星が太陽の最も東側へ位置している姿を地球から天体望遠鏡で観察すれば
半月状に欠けていることが確認できるでしょう。
8月を挟んだ前後3ヶ月間は金星の満ち欠けの変化が大きいので観察を楽しめるでしょう。
また、明るく輝く金星の左上には金星ほどではありませんが
明るく輝く木星が見つけられますので、一緒に観察を楽しまれてはいかがでしょうか。

東方最大離角
 
 
地球の内側を公転する水星や金星は、太陽の反対側に来ることはないので
決して真夜中には見えない。空の中での位置が太陽から大きく離れることがなく
見える時は必ず日没後の西の空か、日の出前の東の空となります。
今回のように太陽からもっとも東側に離れるときを「東方最大離角」と呼び
この日の前後は日没後に観測しやすい。
反対に太陽から西側に離れる「西方最大離角」のときは
日の出前の東の空で観測しやすくなります。

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pinmppnb6月の主な星空情報

1日(月)
夕方〜翌2日明け方、月と土星が接近 
21時ころ南東の空で月と土星(0.0等星)が並んで輝く。

3日(水)
満月。次の満月は7月2日

6日(土)              
芒種(太陽黄経75度)

7日(日)  
金星が東方最大離角  明るさ-4.3等星。(夕方の西の空で目立っています)

この日、金星が太陽の東方で最大離角を迎えます。
最大離角とは、地球から見て内惑星(水星・金星等)が
最も太陽から離れて見える位置にある時のことをいいます。
夕方、金星に天体望遠鏡を向けると半月のような形の金星を楽しむことができます。 

10日(水)
下弦(夜半に東の空から昇り、明け方に南の空に見える)

11日(木)  
入梅(太陽黄経80度)

12日(金) 
水星が留

13日(土)  
この頃、夕空で金星とプレセペ星団が接近。海王星が留

プレセペ星団

かに座のちょうどお腹の部分に細かい砂粒が
密集したような星団、プレセペ星団があります。
東方最大離角を迎えた金星が少しずつ高度を下げ
ちょうど蟹のお腹をかすめるように通過していきます。
7日に最大離角を迎えたばかりなので
夜空が暗くなる20時45分頃でも十分観察が楽しめます。
低倍率にした天体望遠鏡ならキラキラ輝く金星と控えめで
細かな輝きの星団の対比を同一視野でお楽しみいただけます。
 
15日(月) 
火星が合

16日(火)
新月(下弦〜新月は夜空が暗く、星がよく見えます)

20日(土)  
夕方〜宵、西の空で細い月と金星(-4.4等星)、木星(-1.8等星)が並んで輝く。
        
21日(日)  
夕方〜宵、月とレグルスが並ぶ

22日(月)  
夏至(太陽黄経90度)(北半球では、一年のうちで一番夜が短い日)

24日(水)
上弦(日没ごろに南の空に見え、夜半ごろ西の空に沈む)

25日(木)  
水星が西方最大離角 明るさ0.5等星。(明け方の東の低空に見えます)

26日(金)  
夕方〜深夜、月とスピカが接近

28日(日)  
深夜〜翌29日未明、月と土星が並ぶ

29日(月) 
夕方〜深夜、宵の南の空で月と土星(0.1等星)が接近

30日(火) 
金星と木星の大接近
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●6月28日(日) 6月うしかい座流星群
まれに出現する流星群です。出現するとすれば、今年のピークは28日の明け方頃になります。
流星が流れでる放射点は、「うしかい座」と「北斗七星」の
柄杓(ひしゃく)の柄の端から東に少し寄った所です。
その放射点は20時頃に真上からやや北よりに見え、明け方には北西に傾いていきます。
「6月うしかい座流星群」が出現するのは日本では梅雨と重なるために時期的に雨が多く
観測条件はあまり良くありません。
今年も梅雨の晴れ間に流星を観測できることを期待しましょう。

6月うしかい座流星群

◆宵の明星・金星
今年に入って以降、夕方の西の空で金星が目立っています。
マイナス4等級で輝き「宵の明星」とも呼ばれる金星は
太陽と月(と一部の人工天体)を除いて空でもっとも明るく見える天体です。
金星が西の空に見えるのは夕方から夜の早いうちという印象がありますが
6月中は夜10時ごろまで地平線上にあるので
かなり遅い時間帯まで見えていることになります。
この金星が明るく輝く様子を夕景や夜景と一緒に肉眼で眺めるだけでも楽しいものですが
双眼鏡などを使うとさらに楽しみが広がります。天体との接近なども見逃せません。
20日には、月齢4の細い月、木星と共に3天体が夕空に集合します。
眺めて楽しむだけでなく、写真撮影にも挑戦してみましょう。
地上風景を入れると趣のある写真になりそうです。 

宵の明星・金星
 
◆土星が見ごろ
土星が見ごろを迎えています。
宵のころに南の空にある一番明るい星で、黄白色に見えます。
土星の下に並んでいるアンタレスや、高いところに見えるアルクトゥールス
南西のスピカといった星々と、明るさや色を見比べてみましょう。

2015年から2020年までの、土星の環の見え方
2015年から2020年までの、土星の環の見え方

肉眼や双眼鏡で観察する場合は、月と土星の接近を眺めるのがオススメです。
1日夕方から2日明け方にかけてと、29日夕方から深夜の2回、チャンスがあります
(28日深夜から29日明け方も少し離れていますが並びます)。
環を含めた土星の見かけの大きさは満月の40分の1から50分の1ほどしかありませんが
双眼
鏡の倍率が10倍ほどあれば月の模様だけでなく
土星も「丸ではなく、ややつぶれた形」に見え、環の存在がわかるかもしれません。
もちろん、天体望遠鏡でそれぞれを拡大して観察するのも面白いでしょう。

1日の深夜と29日宵の、月と土星が接近する様
1日の深夜と29日宵の、月と土星が接近する様子。
円は標準的な双眼鏡の視野(7度の範囲)を表す

●6月30日(火) 金星と木星の大接近
6月7日に東方最大離角を迎えた金星は少しずつ高度を下げながら南西に進み
木星は地平線に向かって高度を落としていきます。
金星と木星は徐々にその距離を縮め、6月20日・21日の宵には
新月直後の細い月と金星と木星が集まり、賑やかに西の夜空を彩ります。
そして、6月30日-7月1日の金星と木星の見かけの距離は0.4度まで接近します。
この距離は月の視直径0.5度よりも狭い範囲です。
70倍程度の天体望遠鏡なら同一視野で欠けた金星と木星のガリレオ衛星と
木星の縞模様を見ることができるかもしれません。

金星と木星の大接近 

日の入り後の西の空に見える2つの明るい惑星、金星と木星は
少しずつ見かけの位置が近づきます。月末には大接近となります。
最も近づいて見えるのは7月1日で、月の見かけの大きさよりも近づいて見えますので
天体望遠鏡なら45倍ほどにして観察すれば金星と
ガリレオ衛星の共演を楽しむことができます。
この金星と木星の接近は7月前半まで楽しめます。 

金星と木星が接近
 
日の入り後の西の空に見える2つの明るい惑星、金星と木星は
少しずつ見かけの位置が近づき、月末には大接近となります。
最も近づいて見えるのは7月1日で、月の見かけの大きさよりも近づいて見えます。
この金星と木星の接近は7月前半まで楽しめます。 
2つの明るい惑星が、夕空で日々近づいていく様子に注目しましょう。

金星と木星

6月末から7月初めにかけて、夕空 西の低空で金星と木星が接近します。 
最接近は 7月1日で、この時の 金星と木星の離角は わずか22.5分角です。 
これは、満月の視直径(30分角)よりも小さい離角です。
金星と木星は最も明るい星ですから、たいへん印象的な光景となることでしょう。
 

moonline_b

■用語解説
 
極大(きょくだい)・・・条件が最もいいときのこと
矩(く)・・・地球から見て太陽と90°離れた状態
視直径(しちょっけい)・・・地上から見た星までの角度
衝(しょう)・・・地球に一番近い状態
星食(せいしょく)・・・星や惑星が月に隠れる現象
等級(とうきゅう)・・・星の明るさの単位。数字が小さいほど明るい
°(ど) ′(ふん) ″(びょう)・・・角度の単位
離角(りかく)・・・太陽から離れている角度 

starchart

参考サイト

国立天文台 | ほしぞら情報
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/
Nikon | 星空案内 |  
AstroArts : 星空ガイド
星空ガイド 
つるちゃんのプラネタリウム
kenko-tokina 天文イベントをチェック!
天文現象 - 大崎生涯学習センター
星空情報
http://www.vixen-m.co.jp/info/wt_sr.html

moonl_s

0387e8e6-s

pin42015年6月の月暦 ☾*    
 
  満月 *   3日 01:19
  下弦 * 10日 00:42
  新月 * 16日 23:05
  上弦 * 24日 20:03

html

 
 満月の12カ月

6月:Strawberry Moon(苺月)
北米では6月にイチゴの収穫が行われるため
それにちなんだ名前が6月の満月に付けられました。
ヨーロッパではRose Moon(薔薇月)という別名が付けられ
ほかの文化では夏の暑さの始まりを意味するHot Moon(暑気月)と呼ばれています。

アメリカ先住民は、各月の満月に様々な名前をつけていました。
その多彩なネーミングに、彼らの想像力の豊かさが表れています。

6月 Honeymoon (蜜月)、Rosemoon (バラ月)、Strawberrymoon (苺月)

6月といえば、新婚旅行の代名詞ともなったハネムーン=蜜月が有名。 



 ストロベリームーン ー地平線に近い満月ー
春から夏の時期の満月は大気中の湿度の影響とともに
地平線からそれほど高く上がらないため、大気の影響で赤みがかることが多く
英語圏ではストロベリームーンとも呼ばれています。 

満月の顔は季節によって異なっています。理由は二つ。
その一つは季節によって太陽の高度が違うように
満月も季節によって高度が異なること。
満月は太陽とは逆で夏に高度が低く、冬に高い。
夏の満月は地平線近くのもやと重なり、黄色く光り、時には赤っぽくさえ見える。

moon_blue関連記事 『ストロベリームーン

夏の月は 高く見える太陽と裏腹に低く見えます。
夏の満月は南天の低い位置を通って行きます。
そのため、夕日が赤いのと同じ理屈で、波長の短い紫や青の光は
大気に吸収されて黄色や赤い月のことが多いようです。
冬の青白い月の光は望むべきもありません。
夏の月の光は大気を斜めに突っ切って地上に届くので赤味が差して見えます。
日本ではオレンジ色くらいにしかなりませんが
もっと緯度の高い地域、例えばイギリス辺りでは月が真っ赤に染まる。
ですからこの時期の月を、英語では「Strawberry Moon」と呼ぶのです。

ROSE-MOON-Wallpaper__yvt2

夏の満月の高さ(南中高度)は冬に比べて低い。
例えば、冬の満月は見上げるような高さで青白く煌々と輝いていますが
夏の満月は、南の地平線を這うように(…ちょっと大げさですが)移動していきます。
これは、地球の自転軸が23.5度傾いているため
北半球が夏の時、夜の側の黄道(太陽の通り道)が
日本からは低い位置に見えるためです。
また、月の通り道(白道)は黄道と約5.9度ずれていますから
黄道と白道の位置関係によっては黄道の位置よりもさらに低く
(あるいは高く)見える場合があります。
月の南中高度は、季節だけでなく、月齢によっても変化します。 

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●月と土星が接近
1日夜から深夜にかけてと、29日夜には
てんびん座にある土星に月が近づく様子が見られます。
6月1日から2日にかけての夜、月齢14の丸い月のすぐ下に土星が接近して見えます。
肉眼でもよく見えますが、双眼鏡や天体望遠鏡で
月の模様や土星の環などを眺めるとより一層楽しめるでしょう。
次回は6月29日に接近します。 
今回は、5月のような大接近にはなりませんが、土星と月が近づく様子は
夜空で目をひくことでしょう。7月には5月のような大接近が再び見られます。

月と土星が接近 

 
6月20日(土)   夕空の金星、木星と月
日の入り後の西の空には、7日に東方最大離角を迎えた宵の明星・金星が輝いています。
また、金星よりも少し高い位置には明るい木星も見えています。
この2つの惑星は少しずつ見かけの位置が近づき
下旬にはかなり近づいて見えるようになります。この夕空の2つの明るい惑星に
20日、21日は、細い月が近づいて彩りを添えます。
とくに20日は、2つの惑星と月が夕空に集まる美しい光景が楽しめるでしょう。

夕空の金星、木星と月


●6月29日(月)月と土星が接近
6月29日の宵から深夜にかけて、南の空で月と土星が接近しているのが見えます。
肉眼でもよく見えますが、双眼鏡や天体望遠鏡で月の模様や
土星の環などを眺めるとより一層楽しめるでしょう。
Sの字形のさそり座の姿も夏の訪れを感じさせてくれます。
次回は7月26日に接近します。

629


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2015年04月28日

2015年5月☆星空情報と月見暦

5月になると、春の星々が早い時間に天高くに昇り
一晩中その姿を楽むことができます。
柄杓(ひしゃく)形をした北斗七星から、うしかい座の麦星(アークトゥルス)
おとめ座の真珠星(スピカ)へと、明るい星を結んでできる
大きなカーブは「春の大曲線」とよばれ
空いっぱいに広がってとても見応えがあります。

sky-m
 
すっかり気候も良くなり、天体観測をするにはもってこいのシーズン。
五月晴れの言葉に代表されるように
よく晴れ上がった青空が似合う季節です。
しかしながら天体観測という面からは、意外と薄雲や
もやがかかっている場合があり、必ずしも最高の星空というわけには
いかないかもしれません。良く晴れ上がった日にはチャンスを逃さず
星空ウォッチングを楽しみたいものです。

日が沈んでまもなく、西の空には一番星の金星がとても目立ちます。
今月上旬は、金星だけでなく水星も見えているので一緒に探してみましょう。
水星は一般的に太陽の近くにあるため見つけにくいのですが
太陽から見かけ上もっとも離れる「最大離角」という
タイミングのころには多少は見やすくなります。
最大離角なら必ず見やすいというわけではなく、晴れる確率や
空の透明度、軌道の角度の変化などによって見やすさが変わります。
今月7日の最大離角の前後はかなり見やすいタイミングなので
チャンスを逃さないようにしましょう。

1-16
 
5月は、地球と同じく太陽のまわりを回る惑星のうち
四つを肉眼で見ることができます。最も目立つのは日没前から西の空で
明るく輝き始める金星で、昔から「宵の明星」として親しまれてきました。
金星は日ごとに大きく動きますが
ふたご座や同じく惑星の木星と一緒に観察すると
その様子がよく分かります。5月初旬だけは日没直後に
街中では観察が難しい水星も、水平線ギリギリの空に見られます。
残る四つめの土星は、日没とともに東の空から昇りはじめ
明け方、西の空に沈んでいくまで一晩中、その輝きを見ることができます。 
地球と同じく太陽のまわりを回る惑星
土星が見やすくなってきました。「さそり座」のアンタレスと並んで輝いています。
天体望遠鏡で環を観察してみましょう。5〜6日には月と大接近します。
木星も、まだまだ観望の好期が続いています。
暖かくなったので、落ち着いて楽しめます。

7日の夕空で水星が東方最大離角を迎えます。
日が長い季節ですが、午後7時30分の東京での地平線高度は8.6°。
水星としてはかなり高い位置です。西空には明るい金星も輝いていて
良い目印になりますので、空の開けた場所で双眼鏡などを使ってさがしてみましょう。

また、23日にはてんびん座で土星が衝を迎えます。
衝の頃の惑星は,日没頃には東の空に昇り、真夜中に南中
日の出の頃に西空へ没するため一晩中見えています。

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moonline

pin45月の主な星空情報

2日(土) 夕方〜翌3日明け方、月とスピカが接近
 
4日(月) 望) 満月:12時42分。次の満月は6月3日

今年は5月4日が満月で、今年のゴールデンウィークは
月の影響を受けて星空観望には適しません。
このため、例年ゴールデンウィーク中に観測される
みずがめ座 η流星群の極大も条件最悪となります。
 
5日(火) 宵〜翌6日明け方、月と土星が大接近
      くじら座ο「ミラ」(光度2.0〜10.1等、周期332日)が極大光度

5〜6日、月と土星が大接近

こどもの日の夜、月が土星に近づきます。
5月5日の22時ごろ、東京から見た南東の空。
高度20度ちょっとのところに月齢16.8という、だいぶ太った月があります。
この下側に1.0等で光る土星が見えます。
両天体の間隔は1.8度強で、いい感じの接近状態です。

くじら座は秋の星座で5月は丁度観測が難しい季節です。
ミラの極大周期は約11ヶ月なので1年に1ヶ月ほどずれていきますから
数年後に期待しましょう。
※変光星
 
6日(水) 立夏(暦の上で夏の始まり):4時53分。太陽の黄経が 45度。
      小惑星(3)ジュノーが東矩
      みずがめ座 η(イータ)流星群が極大:23時(条件最悪)

みずがめ座η(エータ)流星群極大

「みずがめ座η(イータ)流星群」の元となる天体は
あの有名な「ハレー彗星」です。 
輻射点の位置の関係で、日本では明け方の1時間くらいしか
見ることができません。
南半球では三大流星群のペルセウス座流星群に匹敵するほどの
流星数が観察されることがあります。
極大は5月6日頃ですが、前後数日間は
同じくらいの流星が観測できる可能性があり
午前2時頃から空が白みだす前の午前3時半頃が観察のチャンスです。 

※ ウェザーニューズはニュージーランドからのネット中継を予定。
 
7日(木) 水星が東方最大離角:14時(+0.4等,離角21°.2)
       夕方の西の空に見えます。

東方最大離角

水星と金星は、地球よりも太陽に近い軌道を周っていて
太陽からある角度以上は離れることができないので
必ず明け方か夕方にしか見ることができません。
オススメは、夕方の西の空に見える「東方最大離角」の頃で
水星だと1年に3回ほど、金星は1年半毎にあります。

東方最大離角は、「東方」と付くので東の空に見えるイメージですが
「太陽の東側に一番離れる」という意味なので、見えるのは
夕方の西の空になります。逆に「西方最大離角」の時は
夜明け前の東の空に見えます。
 
10日(日) 木星が東矩:15時0分

東矩とは地球から見た木星が、太陽から東側へ
90度離れた位置にやってくることです。
下に示した太陽系の図では
太陽−地球−木星のなす角が90度になっています。
 
木星が東矩

今、木星はかに座にあります。10日の21時ごろですと
西の空で空の中ほどに見えます。非常に明るくて
金色にピカピカと輝いていますので、誰でも簡単に見つけられます。
この後、木星は太陽へ近づいて観測条件が悪くなっていきますから
今のうちにしっかり観測しておきましょう。

11日(月) 下弦:19時36分
       (夜半に東の空から昇り、明け方に南の空に見える)

15日(金) 月が最近:9時18分(視直径32分38秒) 
 
18日(月) 朔) 新月:13時13分
 
21日(木) 小満:17時45分。(太陽黄経 60度)

22日(金) みずがめ座 R(周期386日,変光範囲5.8等-12.4等)が極大光度
       夕方の西の空で、月と金星(-4.2等星)が並んで輝く。 
 
23日(土) 土星が衝:11時(てんびん座,+0.0等,視直径18".5)
(一晩中見えるので観察の好機です) 

20150523

23日、てんびん座で土星が衝となります。
肉眼では、さそり座の1等星アンタレスと並んで見えます。
環は、低倍率の望遠鏡でも大きく開いて見ることができます。

土星が衝

これから徐々に観測条件が悪くなる木星に代わって
条件が良くなるのが土星。土星は5月23日に衝となって
観測条件が最も良くなります。衝というのは
惑星が太陽から180度離れた位置にやってくることです。
つまり、太陽と反対側に見えるわけですから、一晩中観測できることになります。
土星の環が一番開くのは2017年ですが、現在も一番開いている状態ですので
小型の天体望遠鏡でもカッシーニの空隙もわかりやすいでしょう。

土星が衝2
 
:惑星‐地球-太陽の順に1直線に並ぶ
地球より太陽から遠い軌道を周っている惑星は
太陽と同じ方向に見える「合」の時期をのぞくと、ほぼ1年中見えます。
見える時期が「明け方→真夜中→夕方」と変わっていくので
見やすいのは衝を過ぎてから東矩のころまでです。 
 
24日(日) 夕方〜深夜、月と木星(-2.0等星)が並ぶ
 
25日(月) 夕方〜深夜、月とレグルスが接近
 
26日(火) 上弦:2時19分(日没ごろに南の空に見え、夜半ごろ西の空に沈む

27日(水) 月が最遠:7時12分(視直径29分33秒)
 
29日(金) 夕方〜翌30日未明、月とスピカが接近
    このころ、夕空で金星とポルックスが接近
 
31日(日) 水星が内合:7時8分
moonline

水星が見頃
水星が日の入り直後の西の低空で見つけやすくなっています。
東方最大離角となる7日とその前後数日は、今年一年で最も高度が高く
とくに観察しやすい時期になります。
下旬になると少しずつ高度が低くなり、見かけ上
太陽に近く観察が難しくなります。

水星が見頃
 
西の空には、水星よりもだいぶ高い位置に宵の明星・金星が
さらに高い位置には木星が明るく輝いています。
西の空の3つの惑星を楽しんでみましょう。

◆夕空の金星、木星と月
日の入り後の西の空には、宵の明星・金星が
マイナス4等を超える明るさでとても目立っています。
さらに高い位置には、木星がマイナス2等前後の明るさで輝いています。
21日から24日にかけて、この金星と木星の近くを月が移動していきます。
夕空で明るい2つの惑星と月が近づくようすを楽しみましょう。
また、少しずつ形を変えていく月にも注目してみましょう。
 
夕空の金星、木星と月

◆月と土星
5日夜から深夜にかけて、さそり座で輝く土星に
満月過ぎの月が接近します。
土星と月は6日の午前1時30分頃に最も近づき
その見かけの距離は1度(月の直径の2倍)あまりになります。
明るい月の影響で土星があまり目立たなくなるものの
双眼鏡の視野の中でぴったりと寄り添う月と土星の姿を見ることができます。

月と土星
 
この日の前後は、土星を目印にして
月が空を移動していく様子にも注目しましょう。

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■用語解説
 
極大(きょくだい)・・・条件が最もいいときのこと
矩(く)・・・地球から見て太陽と90°離れた状態
視直径(しちょっけい)・・・地上から見た星までの角度
衝(しょう)・・・地球に一番近い状態
星食(せいしょく)・・・星や惑星が月に隠れる現象
等級(とうきゅう)・・・星の明るさの単位。数字が小さいほど明るい
°(ど) ′(ふん) ″(びょう)・・・角度の単位
離角(りかく)・・・太陽から離れている角度 

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pin42015年5月の月暦 ☾*  

  満月 *   4日 12:42
  下弦 * 11日 19:36
  新月 * 18日 13:13
  上弦 * 26日 08:55

html

  満月の12カ月

5月:Flower Moon(花月)
 
多くの花が咲く5月の満月は、多くの文化で
Flower Moon(花月)と呼ばれています。
 
ほかには、Hare Moon(野ウサギ月)
Corn Planting Moon(トウモロコシの種蒔き月)
そしてMilk Moon(ミルク月)という名前があります。

moon_blue5月5日  月と土星が大接近

chart
 
5日から6日にかけて、月齢17の月のすぐ下に
土星が大接近して見えます。一緒に双眼鏡で眺めたり
それぞれを天体望遠鏡で観察したりしてみよう。 
 
2日(土)
夕方〜翌3日明け方、月とスピカが接近

4日(月)
満月。次の満月は6月3日

5日(火)
宵〜翌6日明け方、月と土星が大接近

11日(月)
下弦

18日(月)
新月

21日(木) 
日の入り後、西の空、金星の下に細い月が見える。

22日(金) 
日の入り後、西の空、金星の左に細い月が見える。

20150521

24日(日)
夕方〜深夜、月と木星が並ぶ

25日(月)
夕方〜深夜、月とレグルスが接近

26日(火)
上弦

29日(金)
夕方〜翌30日未明、月とスピカが接近 

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2015年03月31日

2015年4月☆星空情報と月見暦

 
4日の皆既月食は今年一番の注目現象。 
特に、皆既食となる夜9時前後が最大の見どころです。
赤い満月や見慣れない形の月を楽しみましょう。

44

宵の空では南に木星、西に金星が輝き、明るさを競っています。
今月4日、2014年の10月に続き、日本で好条件の皆既月食となります。
 
月食は宵の東の空、おとめ座のスピカの上方での現象となる。
部分食が始まって食が終わるまで約3時間半。
そのうち地球の本影に入る皆既食は、20時54分から12分ほど。
食の最大はちょうど21時で見やすい時間帯の現象となります。
皆既中の月は、地球大気で曲げられた波長の長い(赤い)光で照らされます。
その色によって地球大気の状態を伺うことができるかもしれません。 
明けの空には土星が見えます。土星は来月下旬に衝となります。

見やすい2つの惑星、金星と木星は、それぞれ星団と接近しています。
双眼鏡で眺めてみてください。木星は天体望遠鏡でも観察してみましょう。

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pin44月の主な星空情報

4月星図カラー


1日(水)
月が最遠:22時1分。視直径29分25秒

4日(土)
満月。次の満月は5月4日です
夜7時過ぎから深夜11時前にかけて皆既月食

4月4日の宵のころに全国で皆既月食が見られる。
月が欠けて見えるのは19時過ぎから23時前までで
そのうち皆既食となるのは21時前後の約12分間だけと
短いので見逃さないようにしよう。

 20150330-27

moon_blue2015年の皆既月食
今回の月食は宵の東の空、おとめ座(スピカの上方)で起き
時間の経過とともに月は空高く昇っていきます。
経過時間は半影食を含めると
約6時間。月が地球の本影を通過する時間は3時間30分。
そのうち月全体が完全に本影に入る皆既食の状態は12分間です。
食の最大はおよそ夜の21時ころ。
見どころは皆既食の頃の月面の色合いでしょう。
前回日本で見られた皆既月食は、2014年10月8日の宵でした。
次回、日本で見られる皆既月食は、2018年1月31日の宵になります。

5日(日)
明け方、月とスピカが並ぶ
宵〜翌6日明け方、月とスピカが接近

8日(水)  
このころ、宵〜深夜に木星とプレセペ星団が並ぶ
深夜〜翌9日明け方、月と土星が大接近

4月8日の深夜から9日の明け方、南東の空で
月齢19の月と土星が大接近します。一緒に双眼鏡で眺めたり
それぞれを天体望遠鏡で観察したりしてみましょう。

月と土星
 
4月8日の深夜、昇ってくる月齢19の月の
すぐ右(西)側に土星が見えます。肉眼でもよくわかりますが
双眼鏡や天体望遠鏡で月の模様や土星の環などを眺めると
より一層楽しめるでしょう。次回は5月5日に大接近。

12日(日)
下弦(夜半に東の空から昇り、明け方に南の空に見える。)
このころ、夕方〜宵に金星とプレアデス星団が接近

17日(金)
月が最近:12時48分。視直径33分05秒
春の土用の入り:1時4分。太陽の黄経が 27度になる。

19日(日)
新月(下弦〜新月は夜空が暗く星がよく見えます)

20日(月)
穀雨:18時42分。太陽の黄経が 30度になる。

21日(火)  
夕方〜宵、月とアルデバランが接近

20150421

最近はおうし座のアルデバランに、よく月が接近しますが
4月は両天体がほどよく近づく様子を観察できます。
最も近づくのは22日の2時ごろで、東京では9分角まで近づくのですが
地平線下で見ることはできません。実際に見ることのできる21日20時ごろは
月とアルデバランの間隔は4.2度で、少し開き気味です。
月齢は2.7で月が細いですから、接近すると見栄えがします。
アルデバランから7.6度離れたところに金星もありますから
3天体をまとめて楽しまれるとよいでしょう。

422

宵の明星・金星が、日の入り後の西の空に明るく輝いています。
明るさはおよそマイナス4等ととても明るいため、たいへん目を引きます。
21日には月齢2.6の、22日には月齢3.6の細い月が
見かけ上金星に接近し美しい光景を見せてくれます。
金星の左下にあるおうし座の一等星アルデバランをはじめとして
冬の一等星たちもまわりを彩ります。
 
22日(水)  
このころ、夕方に水星と火星が大接近

23日(木)
4月こと座流星群が極大:時(条件最良)

今年は流星の流れるピークが昼間なので
条件としてはそれほど良くありません。
例年、現れる数はそれほど多くありませんが
突然1時間あたり100個にも達するほどの流星を降らせることもあります。
流星とは彗星が撒き散らした1mm前後の小さな塵(ちり)が
高速で地球の大気に突入したときに光る現象です。
23日深夜から朝方にかけて、夜空全体を見上げてみましょう。
もしかしたら月明かりのない夜空で
ちょっとした数の流星に出会えるかもしれません。

img_20150423
 
26日(日)
上弦(日没ごろに南の空に見え、夜半ごろ西の空に沈む)
夕方〜翌27日未明、月と木星が並ぶ

426
 
最も近づくのは4月27日の1時過ぎ頃で、間隔は6度ちょうどです。
しかしこの時間になると東の地域では西の空に沈んでしまっていますし
西の地域でも高度が低い状態です。しかも深夜の現象です。

28日(火)  
夕方〜宵、月とレグルスが並ぶ 
moonline


4月上旬 木星とプレセペ星団が接近

3月上旬から5月上旬ごろまで
木星とかに座のプレセペ星団が接近しています。
4月上旬、宵から未明の空で木星とかに座のプレセペ星団が
接近しているのが見えます。最接近となる8日には
明るい月も遠ざかるので、双眼鏡で見てみましょう。
最接近は4月8日ごろ。

木星とプレセペ星団

今月はなんといっても、4日の皆既月食が一番の注目現象です。
時刻や見え方をしっかり確認しておきましょう。
宵空では木星とプレセペ星団が並び
中旬には夕空で金星とプレアデス星団が接近します。

■宵の東の空で『皆既月食』

今年もまた全国で「皆既月食」が観測できます。
月食とは月が地球の影の中に入る現象のことですが
月食中の月は真っ暗にはならず、地球の大気を抜けた
赤い太陽光線が屈折して入り込み月面が赤銅色に見えます。
月面の色は大気によって、毎回違って見えますので注目してみてください。
今回は月が地球の影の端を通るので、影の中心部に近い方が暗くなります。
今回の皆既継続時間が12分と短いですが、次に観測できるのは
3年後の2018年1月31日ですので、是非このチャンスに観測してみてください。
 

20150404

20150404_2
 
月食は太陽−地球−月がこの順で一列に並んだ時に起ります。 
太陽の光が地球に当たり、地球の影が月まで伸びて月を暗くするのです。

img_20150404

月の一部が影に入り込む現象「部分月食」は19:15から始まり
20:54から21:06まで月の全てが影に入り込む現象「皆既月食」となり
その後22:45まで再び「部分月食」となります。
次に日本で見られる皆既月食は2018年1月31日までありません。

部分月食時には月に映った地球の影の形にも注目してください。
影の形は地球の形、つまり地球が丸いことを直接確認できる貴重な機会なのです。

特集ページ
bn_20150404lunar_eclipse

4月4日の夕方7時過ぎから夜11時前にかけて
満月が地球の影に入って欠けて見える月食が起こります。
昨年10月と同様、今回も月全体が地球の影の中に完全に入る皆既月食です。
半年で2回も起こることから月食はよく見えるような印象を受けますが
次回日本から見えるのは2017年8月、皆既月食に限れば
2018年1月ですので、当分は見られません。
しっかりと準備して観察しましょう。

満月が欠け始める(部分食の始まり)は夕方7時15分ごろ
月食が終わって再び白く丸い月に戻る(部分食の終わり)は
夜10時45分ごろで、そのうち月全体が地球の影の中に完全に入る
皆既食となるのは夜8時54分から9時6分のおよそ12分間です。
月食の代名詞とも言うべき「赤い満月」を見逃さないよう
この12分間はとくに注目しましょう。
なお、皆既中の満月が赤く見えるのは、太陽の光のうち赤い成分だけが
地球の大気で屈折して月まで届くからです。

eclipse_zoom

eclipse_wide

月食の進み方は、月が見えるところであれば
どこで観察しても同じタイミングで同じように見えます。
各時刻で月の方位と高度は場所によって多少異なりますが
だいたい南東の方角の、やや低いところに見えます。
写真を撮る場合などは、見晴らしの良さや前景となる
建物などを事前に確認しておきましょう。

月食の観察に特別な道具は必要ありません。
月の色や形が変わっていく様子は、肉眼でもよくわかります。
双眼鏡や天体望遠鏡があれば、さらに
微妙な色の違いなども楽しめるでしょう。
科学館などでは観察会も開催されるので
興味のある方はぜひ足を運んでみてください。
忙しい場合や天気に恵まれなかった場合には
インターネット中継を見るという方法もあります。

4月4日は土曜日なので、休みという方も多いでしょう。
それほど夜更かしをしないでもよいこともあり、子供から大人まで
幅広い年齢の方が見やすい現象です。場所によっては
夜桜と赤い満月のコラボレーションが見えるかもしれません。
安全に注意しながら、ぜひ皆さんで楽しみましょう。
 
■2015年4月中旬 金星とプレアデス星団が接近

4月中旬の夕方から宵のころ、西の空で
宵の明星・金星とプレアデス星団が接近しています。

金星とプレアデス

4月中旬の夕方、西の空で宵の明星・金星と
プレアデス星団が接近しているのが見えます。金星のすぐそばに
数個の星がぽつぽつと集まったようすは肉眼でも見えますが
双眼鏡ですとより一層美しいでしょう。最接近は12日。

■4月23日 こと座流星群極大(観測は22日夜更け〜23日明け方)

20150423
 
23日、こと座の1等星ベガの近くに放射点がある「4月こと座流星群」が
午前9時ごろ極大を迎えると予想されます。
三日月は午後10時前に西の空へ沈みますので、22日の夜更けから
23日の明け方まで月明かりの影響を受けることなく
最良の条件で観測することができます。
火球のような明るい流星もあり、痕を残すような流星が見られるかもしれません。

■木星が観望の好機

2月7日に衝となった木星が観望の好機を迎えています。
木星は、日の入り後空が暗くなった頃に、真南からやや西寄りの空の
高く見やすい位置に見えています。明るさはおよそマイナス2等ととても明るく
西の空の低い位置に見える金星に次ぐ明るさですので
すぐに見つけることができるはずです。

topics03-m

26日には、上弦の月が見かけ上木星に近づきます。
月はさらに、27日、28日には、木星の東にある
しし座の一等星レグルスの近くを移動していきます。
月と明るい星々との位置関係が
日に日に変わっていく様子を楽しんでください。 

●用語解説
極大(きょくだい)・・・条件が最もいいときのこと
矩(く)・・・地球から見て太陽と90°離れた状態
視直径(しちょっけい)・・・地上から見た星までの角度
衝(しょう)・・・地球に一番近い状態
星食(せいしょく)・・・星や惑星が月に隠れる現象
等級(とうきゅう)・・・星の明るさの単位。数字が小さいほど明るい
°(ど) ′(ふん) ″(びょう)・・・角度の単位
離角(りかく)・・・太陽から離れている角度 

starchart

参考サイト

国立天文台 | ほしぞら情報
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/
Nikon | 星空案内 |  
AstroArts : 星空ガイド
星空ガイド 
つるちゃんのプラネタリウム
kenko-tokina 天文イベントをチェック!
天文現象 - 大崎生涯学習センター
星空情報
http://www.vixen-m.co.jp/info/wt_sr.html

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pinmppnb 2015年4月の月暦 ☾*  

満月 *   4日 21:06
下弦 * 12日 12:44
新月 * 19日 03:57
上弦 * 26日 08:55

html

  満月の12カ月

4月:Pink Moon(桃色月)
北部のネイティブアメリカンは、開花の早い野花にちなんで
4月の満月をPink Moon(桃色月)と呼んでいます。
ほかの文化では、Sprouting Grass Moon(萌芽月)、Egg Moon(卵月)
そしてFish Moon(魚月)と呼ばれています。

okami_003s
 
4月4日(土)   
皆既月食。
月の出 18:22、開始19:15、皆既開始20:54、最大21:00、皆既終了21:06、終了22:45
 
4月9日(木)   
明け方前の南の空で、月と土星(0.1等星)が並んで輝く。
 
4月22日(水)   
夕方の西の空で、月と金星(-4.1等星)が並んで輝く。
 
4月23日(木)   
こと座流星群が9時に極大。月明かりなし、月齢5。
 
4月26日(日)   
夕方の南の空で、月と木星(-2.1等星)が並んで輝く。

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2015年03月01日

2015年3月☆星空情報と月見暦

pinmppnb2015年3月の星空情報

gf01a201304112300

3月は冬と春が同居する季節。
春の足音は聞こえるのですが、まだ遠くて小さな足音です。
それでも日を追うごとに、少しずつですが大きくなってくるような気がします。
夜空の方も同じで、3月は冬の星座と春の星座の入れ替えの季節です。
まだまだ気温も低くて寒いのですが、少しだけ春の気配を
空の方から感じてみることにしましょう。

宵の西空で金星は5日、火星は12日、相次いで天王星の北に大接近。
しかし薄明の中、6等級の天王星を確認・記録すえるのは困難。
20日に北欧で皆既日食となりますが、日本からは見られません。
皆既となるのはノルウェー海などで、ノルウェーとアイスランドの間の
フェロー諸島(デンマーク)やスバーバル諸島(ノルウェー)を
皆既食帯が通過するため、観測候補地となっています。
6日の満月は、今年13回ある満月の中で最小。
21日は春分で、いよいよ太陽が天球の北半球へと昇ってきます。

midnight
 
3月上旬、日の入り後の西の空で金星、火星、天王星が並びます
金星と火星は肉眼で見えますが、天王星を見るには双眼鏡が必要。
日々位置が変わるのを確かめてみましょう。

 【3月中旬夜8時頃の星空】
3月星図カラー
 

37

3月13日の未明から明け方、南東の空で月齢22の月と土星が接近します。
その下に輝くさそり座のアンタレスと三角形に並んで見えます。

313

line_kusatuki3


pin43月の主な天文カレンダー

3日(火)  
夕方〜深夜、月と木星(-2.5等星)が並んで輝く

3月3日は木星に月が近づきます。
月と木星が最も近づくのは14時ごろですが、このときでも
間隔が5.7度開いています。21時ごろですと、間隔は6.7度と
さらに開いてしまいます。両天体は3月30日にも近づきますから
一ヶ月の間に二度近づくことになります。

3-3

木星が、かに座で明るく輝いています。
3月3日、この木星に月齢12.5の明るい月が近づきます。
しし座の1等星レグルスさえ月明かりの影響で目立たなくなりますが
マイナス2.5等の木星の輝きは月明かりに負けず目立っていることでしょう。

4日(水)  
このころ、夕方に金星と天王星が大接近
夕方〜翌5日明け方、月とレグルスが接近

3月4日は金星と天王星が0.1度まで大接近して
超がつくニアミスとなります。今年は1月20日に火星と海王星が
0.2度まで近づいて話題になりましたが
今回は金星と天王星という組み合わせです。
最も近づくのは3月5日の4時ごろですが、日本から観測することはできません。
実際に見られるのは3月4日の夕方となります。

3月4日の19時ごろですと、金星と天王星の間隔は0.4度強まで開いています。
暗くて普段はあまり目にすることがない天王星ですが
この日は近くに金星があるから大丈夫。双眼鏡を使って
金星を視野に入れただけで、すぐ左上に6等級で光る天王星が見つかるでしょう。
難点をいえば金星が明るすぎて、光が邪魔になることです。
天体望遠鏡で100倍くらいの倍率をかけても、両惑星は同一視野におさまります。
天体望遠鏡を通して見た天王星は、独特の青緑色をしていますので確認してください。

20150304-thumb-300x277-18740
 
宵の明星 金星の近くに天王星が並んで見えます。
天王星は5.9等ですので、双眼鏡や低倍率の望遠鏡で観察してみてください。
同一視野に捉えることができるでしょう。
この頃の金星は高度が高く、ビルの多い都会でも観測することが可能です。 

6日(金)
6時56分 啓蟄(太陽の黄経が345°になる)
3時5分 満月。次の満月は4月4日(皆既月食)です
今年最小の満月

近年、大きな満月が見られるときはスーパームーンといって話題になります。
しかし3月6日はその逆で、2015年で最も小さな満月となります。
月の大きさが変わって見えるのは、もちろん月の公転軌道が円軌道ではなく
地球の中心と月の中心の距離が変化するからです。
月が近くにあると大きく見えますが、遠くにあると小さく見える理屈は
おわかりいただけるでしょう。
しかしそれだけではありません。月から見て日本(あなた)が
地球の表側にある時と、裏側にある時とでは、月との距離が当然違います。
時刻が進むと地球は自転しますから、あなたと月の距離はたえず変化しているのです。

満月となる日に時刻を21時に固定し、この辺りを考慮に入れたうえで
東京と月の距離を計算してみたところ、最も遠くなって
小さな満月となるのは3月6日というわけです。
反対に、今年最も距離が近くなる満月(スーパームーン)は9月28日です。

7日(土)  
夕方、金星と火星の間に天王星が並ぶ

8日(日)  
深夜〜翌9日明け方、月とスピカが接近

11日(水)  
このころ、夕方に火星と天王星が大接近

13日(金)  

今月も月と土星が近づいて斜めに並びます。
しかし先月2.4度まで近づいたのと比べると今月は少し間隔が開いています。
3月13日1時ごろ、南東の空。両天体が最も近づくのは12日の17時台ですが
このときはまだ地平線下にあります。
それから8時間あまりが経過すると、間隔が5度まで広がってしまいます。
時間がたつほどさらに間隔が広がっていきますから
13日に日付が変わったらなるべく早い時刻に見られた方がよいでしょう。

14日(土)
2時48分 下弦(夜半に東の空から昇り、明け方に南の空に見える)

15日(日)
土星が留

20日(金)
新月(下弦〜新月は夜空が暗く、星がよく見えます)
北大西洋方面で皆既日食。日本からは見られません

21日(土)  
7時45分 春分(太陽の黄経が0°になる)
このころから、木星と「かに座」のプレセペ星団が並んで見える

22日(日)  

3月22日の夕方は、金星と火星の間に
月齢2.0という細い月が割り込んで、緩やかに並びます。
先月2月21日にこの組み合わせで接近がありましたが
先月よりも間隔は広い目です。
19時ごろ、東京から見た西空。空が完全に暗くなるにはあと20分ほど必要です。
月齢は2.0と非常に細いもので、下側が光っています。
金星と月は肉眼で見えますが、火星は高度が6.8度と低いうえに
1.4等の明るさですから、少し見づらいかもしれません。
月と火星の間隔は5.8度、月と金星の間隔は7.7度と広くなっています。
翌日になると、月は金星よりも左上の方へ移動します。
両天体の間隔は7.0度と相変わらず広いですが
23日もご覧になられてはいかがでしょうか。

20150322

23日(月)  

宵の明星・金星が日の入り後の西の空に明るく輝きとても目立っています。
3月22日には月齢2.0の、23日には月齢3.0の細い月が金星の近くに輝き
宵の空をより一層美しく彩ります。西の空が開けた場所では
低空に光る赤い色の火星も見つけられるかもしれません。

3-23

25日(水)  
夕方〜宵、月とアルデバランが大接近

3月25日の夜、月とアルデバランが接近します。
今年2015年はアルデバランが月に隠されるアルデバラン食が起こりますが
今回はその前哨戦といえるものです。
20時ごろ、西空。東京では空が完全に暗くなった状態です。
月はほぼ真西にあり、半月よりもちょっぴり細い目です。
月の右下方向が光っており、アルデバランは月の下側にあります。
アルデバランといえば、おうし座でオレンジ色に輝く1等星です。
両天体が1.6度まで接近したようすを楽しんでください。

27日(金)
16時43分 上弦(日没ごろに南の空に見え、夜半ごろ西の空に沈む)

30日(月)  
夕方〜翌31日未明、月と木星(-2.3等星)が並んで輝く

3月30日は月と木星が近づきます。3日に続いて今月2度目の接近です。
ある恒星に対して月が一周して戻ってくる周期を恒星月といいますが
恒星月は27日7時間43分と一ヶ月よりも短いので
このようなことが起こるのは当然といえます。
21時における月と木星の間隔は6.2度と広い目で、今回も接近ファンとしては
少々不満かもしれません。しかし夏ごろまでは、間隔が5度を超えるような
広い目の接近しか起こりませんからもう少しガマンが必要なようです。

31日(火)  
夕方〜翌4月1日未明、月とレグルスが接近

line_kusatuki3


■夕空で金星・火星・天王星が集合
 
2月下旬から3月中旬ごろまで、夕方の西の空に
宵の明星の金星と火星が並んで見えています。
実はここにはもう1つ、天王星もあります。
3つの惑星が接近して見えるのは珍しいことで
ぜひ観察しておきたい現象です。

clip1

なお、4日と5日は金星と天王星が
10〜12日には火星と天王星が、それぞれ天体望遠鏡の
狭い視野で同時に見えるほどの大接近となります。
天体望遠鏡をお持ちであれば、ぜひ向けてみてください。

clip2

3惑星が空に接近して見えるとき、地球を飛び立って
遠く離れたところから太陽系を眺めてみると、地球を含めた4惑星が
だいたい真っ直ぐに並んでいることがわかります。
惑星はそれぞれの周期(金星:0.6年、火星:1.9年、天王星:84年)で
太陽の周りを公転していますから、惑星が並ぶのは
単なる偶然のことであって物理的な意味はないのですが、その偶然のおかげで
珍しい現象が見られるというわけです。西の空を眺めながら
そんなことを考えてみるのも面白いかもしれません。

■細い月と火星、金星の接近
 
金星と火星の間隔は日が進むにつれてどんどん開いていきますが
3月いっぱいは並んでいる光景を楽しめます。
22日と23日にはそこに、細い月も加わります。
1日の間で月の位置が変わったり少し太くなったりする変化にも
気をつけてみましょう。

clip3

clip3b 

3月下旬ともなれば空の透明度もやや落ち
いかにも春らしい空気を感じられるかもしれません。
また、場所によっては桜も咲き始めているでしょうか。
こうした空気や地上風景とともに、美しい夕景をぜひお楽しみください。


3月中旬の深夜1時ごろの星空です。
4月中旬の23時ごろ、5月中旬の21時ごろにも
この星空と同じ星の配置になります
(惑星は少し動きます/月が見えることもあります)。

sky-m


用語解説
極大(きょくだい)・・・条件が最もいいときのこと
矩(く)・・・地球から見て太陽と90°離れた状態
視直径(しちょっけい)・・・地上から見た星までの角度
衝(しょう)・・・地球に一番近い状態
星食(せいしょく)・・・星や惑星が月に隠れる現象
等級(とうきゅう)・・・星の明るさの単位。数字が小さいほど明るい
°(ど) ′(ふん) ″(びょう)・・・角度の単位
離角(りかく)・・・太陽から離れている角度 
 
参考サイト

 
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0387e8e6-s


pin4 2015年3月の月暦 ☾*  

    満月 *  6日 03:05
  下弦 * 14日 02:48
  新月 * 20日 18:36
  上弦 * 27日 16:43

ダウンロード
 
  満月の12カ月

3月:Worm Moon(芋虫月)
ネイティブアメリカンは、冬の終わりを迎える3月の満月に
Worm Moon(芋虫月)という名前を付けました。
雪解けの地面に見られるミミズのはった跡にちなんだ名前です。
ほかには、Chaste Moon(純潔月)、Death Moon(死月)
Crust Moon(堅雪月。
日中に雪が溶け、雪解け水が夜に凍り付いて
表面の固くなった雪を表している)
そしてSap Moon(樹液月。
カエデの樹液採取にちなんだ名前)などがあります。
 

no title

■今年最小の満月

3月6日未明は、今年最も小さく見える満月となります。
「スーパームーン」という言葉を聞いたことがありますか?
いつもよりも大きく見える満月のことをそう呼んだりしていますが
逆にいつもより小さく見える満月もあるのです。
こちらは特に一般的な名前はないようです。
今年の3月6日が今年最も小さく見える満月です。
月は地球の周りを回っていますが、その通り道(軌道)が円ではなく
楕円のため、地球に近づく時と離れる時があるのです。
3月6日は地球から遠い場所で満月となるので小さく見えるのです。
でも、写真で比べないとわからない程度です。
 
月は地球の周りを回っていますが(公転)、その軌道が楕円形であるため
地球と月の距離は一定ではありません。そのために月の見かけの大きさは
地球との距離が近いときには大きく、遠いときには小さく見えます。
また、月の軌道は太陽や地球などの影響を受けて変化するため
月が地球に最も近づくとき(近地点)、最も遠ざかるとき(遠地点)の
距離が毎回異なります。

3月5日16時33分、月が遠地点を通過し
3月で最も地球から遠くなります(約40万6400キロメートル)(注)。
そして、その翌日の3月6日3時5分に満月となります。
このときの月の視直径は約29.4分角で
これが今年最も小さく見える満月となります。

topics02-m

今年最も大きく見える満月は9月28日です。
この日は、午前10時46分に月が今年最も地球に近づき(約35万6900キロメートル)
そのおよそ1時間後の午前11時51分に満月となります。
このときの月の視直径は約33.5分角です。
図のように並べて大きさを比較すると
だいぶ大きさが違うことが分かるでしょう。

注:今年、月が地球から最も遠ざかるのは9月14日 20時27分(約40万6500キロメートル)

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